アークナイツ実況(風)プレイ   作:カナメイシ

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龍門弊が集まらないので初投稿です。


判定重複には気をつけよう

「チェン隊長、俺有給とってもいいですか?」

「……私がお前に与えられる選択肢は2つだ。1、クビ。2、特別訓練」

「あんまりだァ!」

 

龍門外部を監視する施設で一般督察隊隊員がかなり小さい声で愚痴を漏らすが、それを聞き逃す特別督察隊隊長ではなかった。

隊長から放たれた自身の心を的確に突く言葉に隊員は神妙な面持ちで両手を掲げ降参する。

 

「ただでさえ今は人員が不足している。有給のタイミングくらい見極めろ」

「……隊長。4番カメラ見ても同じこと言えます?」

「む」

 

何と、自分が気がつかないことがあったとは。

脳内メモに彼にはもう少し仕事を増やしても大丈夫だろうと記してチェンは監視カメラの画面を確認する。

 

「……は?」

 

気がつかないではなかった。彼女は疲れからか気がつくことを無意識に放棄していたのだ。

なるほどこれなら有給申請がしたいのにも納得がいく。

 

カメラは龍門の外縁を見下ろすような形で設置してあり、レユニオンのような侵入者をつぶさに監視するために設置されたものだろう。

画面が映すのは龍門に向かって恐ろしいスピードで疾走を続ける黒岩の装甲を纏った怪物。

小脇に女性と少女を抱えているのが見てとれるが確実に――あれは龍門に害なす類のものだ。

 

「総員!警戒態勢ッ!」

 

チェンがその指示を出すのに時間はかからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ど う し て (現場猫)

 

結局ガバガバスケジュールをカバーできなくて自分が二人を担いで千里疾走することになったゾ。

何故かサイレンス姉貴の回復は素早さにバフがつくので永遠と走り続けられます。

でもデュランダルくんはUMAじゃないんだよなぁ。

 

せっかくこの前姉貴がデュランダルくんを縛ってまで鎮めてくれた身体の昂り(源石片)元に戻っちゃったじゃねぇかよ!

 

小脇に抱えたイフリータちゃんの火炎放射で悪路整地と雑魚の薙ぎ払いをしつつ、同じく抱えたサイレンス姉貴がドローンを真上に飛ばして回復してくれています。源石片かじるの最小限でいいからありがてぇ……。

 

しかしこのまま突っ込んだらチェン隊長にドヤされて切り刻まれる未来が待っています。デュランダルは肉壁として申し分ないくらい堅牢ですが、近衛の隊長クラスだとかなり厳しいです。

 

こちらは始めたばかりというレベル差もありますが、何より味方が二人しかいません。

三人で勝てるわけないだろ!(語録無視)

 

回れ右でお家に帰りたいところですがクエスト受注してしまったのでもう引き返せません。死ぬ気の炎を燃やして突撃しましょう。

ライダー助けて!(弱音)

 

 

 

そんなこんなで見えてまいりました龍門。

すごく……大きいです……(規模)

 

あそこへ二人を送り届ければこの戦い、我々の勝利だ!(優雅)

 

ですが既に龍門は源石エンジンを駆動させハウルじみた移動をし始めているのに加え、外縁部には銃を携えた特別督察隊さんたちが雁首揃えて並んでいます。

この二人を投げれば入場できそうだけど、ものの見事に蜂の巣なのでは?ボブは訝しんだ。

 

「デュランダル、私にいい考えがある」

 

サイレンス姉貴、なんだってそれは本当かい?

心做しか彼女の顔が凛々しい気がしますね。メガネの逆光で目が全く見えないのもミステリアスなので高ポインヨです。

 

しかし……信頼出来る言葉のはずなのに何故だか嫌な予感しかしません。

 

こんなフラグじみた挙動をするなんて聞いてませんが、サイレンスのサイレントアップデート(激ウマギャグ)の影響でしょうか。

現状とりたててこれといった手は思いつかないので素直に従います。で、作戦って?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺言いましたよねチェン隊長」

「ああ分かってる」

 

隊長ではなくいつもよく死ぬ団長の台詞を口走ってしまうくらいにはチェンは動揺していた。

 

もう目と鼻の先ほどの距離に源石ゴーレムは接近している。

便宜上こう名付けたが動く源石の存在はもう彼女だけでなく、龍門市民全員がお腹いっぱいだった。

少し前にも龍門に似たような蠍が飛び降りてきたばかりなのだ。そろそろ勘弁して欲しい。

もっとも、今彼女の目に映るゴーレムは件の蠍よりオブジェクトクラスは低いのだろうが……。

 

「ゴーレムに動きあり!地上に露頭している源石鉱床に接近していきます!オーバー」

 

腰のトランシーバーからの報告を聞いたチェンはすぐさま意識を呼び戻し、警戒態勢を強める。

 

確かに報告通りゴーレムは付近にある巨大な源石鉱床の方向へ舵を切っている。

何故路線変更を……と考えたところで最悪の考えが頭をよぎる。しかもかなりの確率でそれは的中するだろう。

 

「大砲用意!あの鉱床ごと吹き飛ばす!」

「隊長!?」

「あれを吸収する気かもしれん。衝突と当時に砲撃だ」

 

小脇に抱えられた民間人二人には申し訳ないが、彼女たちを守るために龍門の民を危険に晒すわけにいかない。チェンは気持ちを押し込めるようにギリと歯を食いしばる。

 

「いまだ!」

 

号令と共に轟音を伴っての砲弾が鉱床に殺到した。

 

「衝突確認!」

 

ここまではよかった。問題は次である。

ゴーレムが何かを投げた姿勢で鉱床と砲弾をすり抜け貫通。

自分の目を疑った直後、音割れしたかのような衝突音が辺りに響き、チェンは咄嗟に耳を塞いだ。

 

その一瞬を狙ったのかどうなのか、物理法則を無視した速さでこちらにすっ飛んでくる女性二名の姿と、見覚えのあるせり上がった鉱床を最後にチェンの意識は黒く塗りつぶされた。

 

 




許可もらったので暫定ボスエネミーアクラヴァシムくんに登場してもらいました。
ゲスト出演なので今後また登場するかは未定です。


次回プレイヤー視点イクゾー!!デッデッデデデデ!(カーン)
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