今回は初めての恋愛編…なのかな?
表現が下手くそなもので…申し訳ないです。
では、今回も楽しんでいってください!
第十二回 「二人で行こう」
妖夢「…よし、じゃあ行きましょうか!」
和真「お…、おう。」
今日は妖夢と一緒に人里へ買い物に行く。
そう…俺は生まれて初めて異性と一緒に出掛けるのだ。
しかも、妖夢みたいな若くて可愛いい子と一緒に。
和真(…やっべぇ、超緊張してる…。どんな顔して歩きゃいいんだ…。)
若干挙動不審になりつつ、妖夢を隣に階段を下りる。
猫夜(くくく、な~んかいつも以上に気合い入ってんな。)
和真(そ、そうかな…?)
今日は服装も髪型も少し変えてみた。…意識しすぎかな?
そんなことを考えるにつれ、和真の中に少しずつ不安が積もっていく。
妖夢「……」
さっきから妖夢がこちらをチラチラと見ている。
和真(やっべ、さすがに一人でこんなにキョドってたら怪しいよなぁ。)
和真は今までの流れを少し後悔しながら、妖夢に声をかける。
和真「…どうした?妖夢。」
妖夢「あっ、いえ。和真さんいつもとなんか違うなぁって思って。」
和真「…まあ、妖夢みたいな可愛い子と歩くんだから、少しは気合い入れないとな~ってさ。」
……
和真(あっ…言っちまった…(絶望)。)
穴があったら入りたい、そんな気持ちでいっぱいになりながら先程の発言をひどく後悔している。
妖夢が次の言葉を話すまでの時間がとてつもなく長く感じた。
妖夢「そんな…可愛いだなんて…」
そう言うと、妖夢の顔が紅くなっていく。
和真はそんな妖夢を見て、思わず笑ってしまった。
和真「あはは、ごめんごめん。」
妖夢「もう!他の女性には気軽にそんなこと言ったらダメですよ!」
和真「「他の女性にはダメ」ってことは妖夢には言っていいってことかい?」
和真がそう言うと、妖夢は慌てた様子で抗議してくる。
妖夢「あっ、わ私にもダメですよ!」
和真「なんでだい?」
妖夢「だって、はっ恥ずかしいじゃないですか!!」
和真「あはは、やっぱり面白いなぁ。」
妖夢「もう!」
妖夢のおかげでだいぶ緊張がほぐれてきた。
和真「…ありがとうね、妖夢。」
妖夢「なにがです?」
和真「…なーんでもないよ。」
妖夢「えっ、なんですか?そう言われると気になりますよ!教えてください!」
和真「お断りします。」
そういつもの口調で話しながら二人は歩いていく。
~人里~
妖夢「では、どこから行きます?」
和真「そうだなぁ…、食料先に買ったらかさばるから、日用品とかから見てこうか。」
妖夢「了解です!」
~。
和真「おっ、妖夢。このペティナイフ可愛くない?」
妖夢「わぁ、可愛いですね!猫さんだ!」
和真「こーゆーのいいよねぇ、無駄に集めてた記憶があるわ。結局、使わなかったんだけどね。」
妖夢「でも、見るだけでも十分いいですよね~。」
和真「だね。」
~。
和真「新しいの買わないとな~。白玉楼にある道具じゃ出来ない料理もいっぱいあるしね。」
妖夢「そうですね、和真さんが来てから本当に出来る種類が増えました、ありがたいです!幽々子様もいつもに増して美味しそうに食べてましたしね。」
和真「あはは、まだまだあるからその内教えるよ。」
妖夢「はい!楽しみにしてますね。」
そんな話をしながら商品を見て回っていると妖夢は壁にキレイに飾られている包丁が目に入り、ふと疑問が浮かんだ。
妖夢「…和真さんって料理人だったんですよね?」
和真「そんな堂々と言えるほどではないけど、そうだよ。どうした?」
妖夢「「料理人は包丁が命」って言うじゃないですか。和真さん、今持ってないですよね。」
和真「あ~…、たしかにそうだね。あっちの世界に置きっぱなしだな。」
和真は少し哀しそうに笑う。
「自分の道具が命」これはどの職業にも当てはまることだろう。魂魄妖夢は半人前ではあるが、剣士である。自分がずっと愛用している刀がいきなり失くなると考えると……和真もそれと似たような気持ちなのだろう。それを受けて妖夢は「悲しくないんですか。」とはとても聞けなかった。
そんな様子の妖夢を見て、和真は心配そうに声をかける。
和真「どうした、大丈夫か?」
妖夢「……和真さんは!どんな包丁を使っていたんですか…?」
和真「ん?ああ、かなり持ってたけど、一番使ってたのは中華包丁かな~。」
妖夢「なんですかそれ、初めて聞きました!どんな包丁なんですか?」
和真「刃が長方形でな、普通の包丁よりもかなり重めに作られてて、その重さで切る包丁って感じだね。」
和真が嬉しそうに話す。
やっぱりこの人は料理が大好きなんだな、と思いながら妖夢はその話を真剣に聞いていた。
…。
和真「ん~、けっこう歩いたね。妖夢は大丈夫?疲れてない?」
妖夢「はい、大丈夫ですよ!まだまだいけます!」
和真「でも、時間も時間だし。食料買う前に少し食べに行きますか。」
妖夢「いいですね!行きましょう!」
~。
和真「こんにちわ~」
店員「あら、和真さん!」
ここは前に来た団子屋、あれから通い始めて、常連…とまではいかないが店員さんに覚えられるくらいにはなった。
店員「いつも通りでいいですか?…って!横にいるその子ってもしかして…彼女さんですか!?」
店員さんがイキイキとした表情で訪ねてくる。
和真「いや、違うよ。少し買い物に付き合ってもらってるだけさ。」
店員「あら、そうなの?」
店員さんは妖夢にも訪ねる。
妖夢「あ…いえ、そういうのでは…」
店員「あらやだ、赤くなっちゃって、可愛いわね~♪」
和真「こらこら、あまりからかわない。」
店員「わかったわよ、あまりにも可愛くてつい、ね。じゃあ座ってて。持ってくるわね。」
和真「ああ、お願いするよ。」
店員に促され、空いている長椅子に並んで座った。
和真「前買ってきた団子あったろ?それがここのやつなんだよね。」
妖夢「そうなんですか!」
和真「あの時は幽々子様にほとんど取られて、妖夢はあまりたべれなかっただろ?だから、それも含めてここに来てみた。」
妖夢「幽々子様は本当になんでも食べちゃいますからね。」
和真「あの目で頼まれると、ホント断れないんだよなぁ。」
妖夢「わかります。だから制限とかしづらいんですよね。」
和真「…大変だな、妖夢は。」
妖夢「なんで他人事なんですか!?和真さんも手伝ってくださいよ!」
和真「あ、バレた?」
妖夢「バレた?じゃないですよ!和真さんもしっかり手伝ってください!」
和真「わかったよ。」
店員「イチャイチャしてるところ悪いですが、お団子持ってきましたよ~。」
妖夢「なっ、してないですよ!」
店員「え~、してるように見えましたよ?」
妖夢「してません!」
妖夢が顔を真っ赤にしながら店員と言い合いをしている。
妖夢「和真さんからもなにか言ってくださいよ!」
和真「ん~、とりあえず団子もらうね。」
店員「どうぞ~♪」
妖夢「も~!!」
団子を渡すと、店員は笑いながら戻っていこうとする。
店員「…!」
その途中、店員はなにかを思い付いたかのようにニヤリと笑い、外に歩いている知っているお客さんに向かって手招きをした。
和真「どう?ここの団子は美味しいしょ。」
妖夢「ホントですね、美味しいです!」
妖夢は目をキラキラさせながら、黙々と食べ進めていく。
和真(少し多めに頼んでおいてよかった、…小動物みたいで可愛いな。)
そんなことを思っていると、店員が戻ってきて…
店員「お客さん来たんで、少し詰めてくださいね!」
店員はそう言うと和真の肩を掴み、妖夢と肩が触れるくらいまでグイッと雑に動かした。
和真&妖夢「「!?!?!?!?」」
二人が混乱しているところへ間髪入れずにさっきまで歩いていたお客さん達が座ってきた。
和真「あっ、ご、ごめんよ、妖夢。」
和真が妖夢と少し間を空けようとするも、隣の客が押してきて動けない。
普段なら声をあげてしまうところだが、今回はそうにもいかない。
和真(っ妖夢がこんな近くに…!)
近くにというより、がっつり密着している。
もちろん和真はこんなこと経験したことあるはずもなく…。
和真(だっ大丈夫かこれ!?よっ妖夢は、妖夢はどうなんだろうか???)
今すぐにでも確認したいが、いろいろな考えが渦巻き、妖夢の方を向けない。
和真(一体俺はどうすればいいんだ……。)
その後、二人はなんとか団子を食べきり会計へ行くと、「二人とも顔が真っ赤」と店員と周りにいた主婦達に盛大に笑われた。
~。
和真「…はぁ、ひどい目に遭ったな。」
妖夢「でっ、ですね!」
(((きっ、気まずい!!!)))
さっきのことを意識しすぎているのか、会話がなかなか続かない。
和真「…」
妖夢「…」
和真「…」
妖夢「…」
和真「とっ、とりあえず、食料買いに行こうか!」
妖夢「はっ…、ひゃい!」
そう言うと妖夢はまた赤くなっていく。
…俺はなにも言わないぞ、妖夢よ。
買い物をし、時間が経つにつれて少しずつ話せるようになってきた。…が、まだ抜けきらないようだ。
妖夢「え~と…、あったあった。よいしょっと。」
妖夢が手を伸ばす。
和真「ん、妖夢、それよりこっちのほうが状態いいぞ。」
和真も手を伸ばす。
「「「あっ」」」
不注意で二人の手が触れてしまう。
…すると二人とも、目にも止まらぬ速さで手を引っ込める。
和真「ご、ごめんよ。」
妖夢「いえ!私もよく見てませんでしたので…。」
二人の間に再び静寂が生まれる。
和真(こんな調子で大丈夫か、俺…。)
…。
妖夢「…よし、それで最後ですね。すみません、荷物持たせちゃって。」
和真「全然大丈夫だよ、こーゆーのは男の俺が持たないとね。」
妖夢「ふふ、頼もしいですね。」
さっきあったことも忘れ、そんな会話をしながら店を出ようとすると。
和真「…ありゃ」
妖夢「…あら」
和真「雨…降ってるね。」
妖夢「ですね。」
店の外を見ると、少し弱めの雨が降っていた。
和真「あちゃ~、傘持ってきてないな。どうしようか。」
そう言い、和真は妖夢の方を向く。
妖夢「…」
和真「…妖夢?」
妖夢「あっ、あの!…私傘持ってるんですけど、…よければ一緒に入りませんか…?」
妖夢が思いきったように言ってくる。
和真「…じゃあお言葉に甘えて、ありがたく入らせてもらうよ。」
妖夢「では…帰りましょうか。」
和真「おう。」
雨に濡れぬよう、団子屋の時ほどではないが、寄り添って歩く。
…雨の音が響く中、この心臓の音が妖夢にも聴こえてるんじゃないかと心配になる。
と同時に、妖夢がどう思って言ってくれたかは分からないが、とにかく幸せな時間だった。
白玉楼に着くと幽々子様にこの姿を見られ、かなり茶化された。
そしてそれと同時に、妖夢が発狂していた。
はい!こんな感じとなっております!どうでしたか?個人的には書いてて楽しかったです。今後もちょくちょく入れていきますね!
次回から更新が遅れます!その分頑張るので許してください!
お楽しみに!