チートTS転生したら、碁の神様と出会った俺の人生 作:クロス・クロス・クロス
今は出てきませんが、そのうちた作品のキャラとも交流します。
チート転生して、現代の地球。それも日本人になったのは嬉しい。
でもね。
――出来るなら、2000年代に生まれたかった!!
スマホが無いのは、地味に痛いです。後娯楽、ゲームね。
携帯(カメラ無し)はあるから、俺が成人した辺りには、スマホが出るかもしれないが。
それと、不満はまだある。
「ヒカル、学校に行こう!」
「うん、あかり」
赤いランドセルを背負って、幼馴染みのあかりと共に手を繋いで学校へ向かう俺。
そう、転生した俺の性別は男ではなく、女だったのだ。
「あー、今日も平和だな」
「え、うん、そうだね」
この世界は平和な世界だ。
まだ、世界の隅々まで調べてないが、異能力者やそれに類似するオカルト系は確認出来なかった。
テンプレの鑑定スキルで、人物を調べられるので、国の要人を遠くから鑑定しても、漫画やラノベ的な役職に就いている人物は居なかった。
ああ、本当に平和だな。
日本には存在しないなら、海外かと思い、ドラゴンボールの瞬間移動を使い、海外も探してみたが、何もなかった。
まあ、宇宙から何か来る可能性があるので、身体はしっかりと、隠れて鍛えてはいるが。
「何か、起こらないかな」
「何かって?」
「うーん、幽霊とかオカルト的な」
「何それ」
クスクスと可笑しそうに笑うあかり。
「可愛いなぁ」
「えー、ヒカルの方が可愛いよ」
「そんなことなーい!」
俺は同性ということを利用して、この可愛い幼馴染みに抱きついた。
ああ、刺激がほしいけど。これはこれで有りかもしれないな。
俺が小遣い稼ぎに、爺ちゃんの蔵の碁石盤に宿っていた幽霊、いや。碁の神様と出会う三日前だった。
★
――ヒカル 小学六年生 自室
前世では持っていなかった一人だけの空間。
前世の俺の家は貧乏で、アパート暮らし。自分だけの部屋とか、一軒家とか憧れだった。
結局、前世ではオッサンになるまで、フリーターのままで、暴走した車に撥ね飛ばされて、俺は死んだ。
二度目の人生は将来の為にお小遣いなどは基本的に貯金している。それ故に自室は今の性別、女の子の部屋としてはかなり質素だ。
そんな部屋に俺と幽霊が今、存在している。
「なるほど、それで碁盤に憑依していたわけか」
藤原佐為と名乗る幽霊は、平安時代に囲碁で対決をして相手のイカサマで動揺して敗北。
その後は入水。佐偽は成仏できずにこの世界に留まっていると言う。
碁をもっと打ちたい。そう言う幽霊に、俺はドキドキワクワクしていた。
チートスキルはあるけれど、この世界には異能力者などは居なかった。
いや、佐為と出会うまで居なかった。
だから、俺は佐為の願いを叶えるつもりだ。と言うのも、俺はこの世界では異物のように感じている。
チートの能力はおいそれと人に見せたりはしないが、転生したことで、雰囲気や生活の態度で、同世代の子供たちとの溝がどうしても出来てしまう。子供は大人が思っている以上に鋭い。あかり以外は本能的に俺を避けられている。
そんな中で、友達と呼べるのは、幼馴染のあかりという女の子だけだ。
あかりはとても可愛く、妹の様にも思っている。男だったら速攻でアプローチをしているところだ!
で、この世には存在しないオカルト的な者が現れたら?
正直嬉しいのだ。ジャンルは違うが似た様なこの世界に本来存在しない者同士。
ま、俺が勝手に親近感を持っているだけだが。
「しかし、囲碁か」
『ヒカルは囲碁をしたことないのですか?』
「ああ、今の時代。囲碁以外にも娯楽が多いから。それに囲碁は年寄りがやるイメージがあるからね」
ちなみに言葉使いはお婆ちゃんに「女の子が男言葉使うなんて!」と怒られているが、なかなか直らない。やはり男だという。
『そうなのですか? ならば、私が教えましょう! 囲碁は楽しいですよ!!』
本当に囲碁が好きなんだな。良し、やってみよう。
「とは言え、碁盤なんて無いし。買うとなるとちゃんとしたやつは高いから……。あ、お爺ちゃんが確か囲碁をやっていたな」
『ヒカルのお祖父様ですか?』
「そ、お爺ちゃん」
昔の碁の達人なので、現代の碁を打つ爺ちゃんとも戦えると思ったが、囲碁初心者の俺は、佐為の指示。小目とかコスミとか分からず、もたもたしている間に、爺ちゃんは小さくため息をついて、出直せと言われてしまった。
やはり、いきなり対戦しようと思ったのが間違いだった。
と言う訳で、素直に近くに囲碁教室が無いか調べて、そこで囲碁を学ぶことにしたのだが。
まあ、カツラの被ったマナーの悪いオッサンに「大の大人がネチネチ、男らしくない」とかつらを引っぺがして、意地悪な指導碁を注意したら、泣いて逃げてしまい。囲碁教室の先生に滅茶苦茶怒られた。
翌日、俺は阿古多さんに頭を下げて、許してもらったのだが、その日は気まずいので帰ることにした。佐為がわー、わー、していてちょっと気分が悪くなったところで、駅前に囲碁サロンを偶然発見。
佐為の機嫌取りに、せっかくだからと見に行くことにした。
憑依されている影響が地味に辛いなぁ、と苦笑いをしながら、囲碁サロンに入る。
そこで、俺は塔矢アキラという少年と出会った。