チートTS転生したら、碁の神様と出会った俺の人生   作:クロス・クロス・クロス

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帰宅後

囲碁の対局は時間が掛かる。

早く終わることもあるが、今日の相手はアキラのパパ、塔矢名人だったので、事前にアキラと話し合い比較的早くにアキラの家にお邪魔した。

 

名人との対局の後は、アキラも交えて検討を行う。

 

あーだ、こーだと佐為の言葉をそれっぽく告げると、名人はうむ。確かにって感じで。アキラはなるほど! という感じで感心していた。

 

検討が終わり、じゃあ次はアキラと対局を、と思っていると明子さんが「お昼にしましょう」とやや怖い笑顔で、部屋に来た。

 

何時まで、碁をやってるの? と言う副音声が聞こえた気がした。

 

俺とアキラは頷き、名人も黙って頷く。この時は奥さんに弱いパパとなっていた。

 

うん、碁を抜きになれば、明子さんが家のヒエラルキーが一番上なのだろう。

 

ちなみに、この後に軽い試練があった。

 

「出前を取りましょう。どれが良いかしら?」

 

明子さんが、ニコニコと俺に差し出してくるメニュー表。

 

……どう見ても高い店屋物の奴だ。

 

思わずアキラに助けを求めたが、アキラは馴れているのか、「どれでも良いよ」と言うし、アキラパパは「遠慮は必要ない」と何でもないように言う。

 

オロオロしながらも、俺はイメージ的に寿司=ウナギ>天丼だったので、天丼を選んだが。

 

結局、全部対して値段が変わらないことが後に分かった。

 

いやぁ、心臓に悪かったね!

 

ちなみに明子さんが、「遠慮しないでね」と、お高い上天丼とか海老天丼とか勧めてきたけど、「量が多いので」と言ってどうにか、無難な値段の並み天丼を頼めた。

 

いや、魂は男でもこの身体は女になったので、並み天丼でも十分腹が脹れた。うん、やはり上天丼とかはちょっと無理かな。

 

「ごちそうさまです」

「はい、お粗末様」

 

食後、明子さんが中心になって、色々と聞かれた。アキラと初めて会った時とか、最近のことを。

 

話終えると、明子さんに気に入られたような気がする。

 

 

 

食後の一服後、アキラと対局したのだけど、やたらと気合いが入っていた。

 

そして、俺が勝つと悔し涙を流し、俺は驚いた。

 

ここ最近、全力で対局をしてアキラは負けても悔しそうにしてはいたけれど、泣くようなことはなかった。

 

なぜ? 思ったが、やはりアキラも男の子。

自分の勝てない相手と父が互角に戦うのを見て、男として悔しくなったようだ。

 

「僕は必ず、君と対等に戦えるようになるよ! だから待っていてくれ!」

「あ、あぁ、待ってる。アキラが強くなるのを」

 

佐為が打ってるので、罪悪感はあるが、俺がそう答えるとアキラは嬉しそうに笑った。

 

 

アキラパパは、そんな俺達を見て微笑み。

襖を開けて、お茶を持って入ってきた明子さんは、襖の向こう側で俺達の話を聞いていたようで、部屋に入ってくると、ニコニコしていた。

 

 

何故かその時、ダンジョンRPGとかで、罠を踏んだ気分になったが、まあ、気にしないことにした。

 

 

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