チートTS転生したら、碁の神様と出会った俺の人生 作:クロス・クロス・クロス
そして、他作品のキャラ(捏造子供時代)が出ます。
囲碁の兄弟とも言える、将棋を題材にした作品からです。
正体は次回で
こういうのが、苦手な方はごめんなさい。
幽霊、佐為との生活は微妙に不便だ。
トイレとか風呂とか、後は着替え。
前世のことを話し、前世では成人した男性だと伝えているが、性別が女なので気を使わせてしまっている。
「悪いな着替えの度に部屋の外に出てもらって」
『いえ、構いません。それにヒカルは今は女の子ですから』
「うーん、未だに慣れないんだよな」
『そうなのですか?』
「うん、魂はやはり男みたいだ」
俺が笑うと佐為は苦笑いを浮かべる。
「さて、今日は学校は休みだし、どうしようか?」
『そうですね……』
今日はあかりもアキラも用事がある。先日葉瀬中学校文化祭で知り合った囲碁部の筒井先輩も用事があると言っていた。
「ま、歩きながら、考えるか」
『はい』
★
駅前を本屋などを巡っていると佐為がふと思い付いたように聞いてきた。
『そう言えば、ヒカルはお小遣いをあまり貰っていないのにお金を持っていますね』
危うく動揺しそうになるが、俺は普段通りにこう返した。
「転生したときに、記憶だけだはなく、貯金も持ってこれたんだよ」
『なるほど、ふりーたーと言っていましたね』
「ああ、割りと貯金していたんだ」
貯金していたのは事実だが、金はもち越せていない。なのに何で、金を持っているのか?
それは佐為と出会う前のこと、自分以外の異能力者を探しているついでに、チート能力を使ってヤバイ組織の麻薬の取引などを襲撃して稼いだのだ。
佐為がいるので、もう出来ないが、ゲスな奴等には容赦しなかったので、かなりの額を持っている。ただ、未成年なので、出来るだけ使わないようにはしているが。
「しかし、最近はろくな出会いがないなぁ」
『出会い?』
「ほら、タバコを碁盤に押し付けるやつとか、イカサマするやつとか」
『ああ、あの二人ですか』
葉瀬中の文化祭で囲碁の問題を出していたので、参加したのだが、途中邪魔した男がいた。その時、その男タバコを碁盤に押し付けたのだが。
『ヒカルはもう少し、手加減を覚えるべきですよ』
「まあ、やり過ぎたとは思うけどな」
将棋野郎は、手加減はしたが念を込めた一撃をボディに入れてノックアウト。その後、教師に引き渡した。
イカサマしていた同い年の男の子には、イカサマを確認して、横から人差し指を掴んで「イカサマが露見した以上、覚悟は出来てるな?」と、念を使って威圧したら思い切り泣かれた。その後、イカサマした少年には、対局者と店の亭主に謝らせて、「次は指を切り落とす」と釘を刺して帰った。
対局者と店の亭主がドン引きしていたのが分かったので、あの囲碁サロンには二度と行けない(涙)。
「やはり、念でなく、波紋にするべきだったか……」
『ヒカル、念も波紋の基礎修行の両方を見てますが、どちらも似たようなものですよ』
手加減しても、普通の人間相手に使わない方が良い力だけど、スキルで引き上げなくても、素で使えるようになってしまい、感情が高ぶると勝手に使ってしまうのが玉に瑕だ。波紋は問題ないと思うけど、身体が上がるので、殴ると危ないが。
少なくとも念と波紋の才能はあるみたいだ。まあ、原作の主人公達ほどではないけど。
「まあ、次は気をつける……ん?」
『どうしました? ヒカル』
「いや、あの子」
『え』
「地図を見てキョロキョロしてる女の子」
『ああ、あの楚々とした美しい黒髪の和服の少女ですね?』
「うん、道に迷ってるみたいだな。ちょっと声かける」
『分かりました』
俺は地図を片手に泣きそうになりながら、途方にくれている女の子に声をかけた。
「なあ、君」
「え?」
振り返った少女を見て、俺は思わず見惚れた。
近くで見ると思った以上に可愛い!
「道に迷ってるの? わかる場所なら案内するよ」
「え、あ、あの」
突然声を掛けられている戸惑う少女に俺は笑いかける。
「今、暇なんだ。交番の場所も分かるし、どうかな?」
「あ、はい、その実は……」
少女の目的の場所は、両親の知り合いの碁盤店だった。