またもやペニーワイズが○○をお勧めするようです   作:楓/雪那

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気まぐれで書いていきます。
これが5作目とか一作も完結してないとかは作者も理解しています。
申し訳ないとは思ってるけど基本全部突発なので許してください。


一つ目はテスト投稿みたいな感じです。
次回のが本命だったり。


Case1:noctchill

「僕のAp○leStoreカードが!」

 

 

降りしきる雨の中、黄色いレインコートを着た少年が車が一台も通らない道路を走っている。

彼の名はジョージ。

何故彼は悲痛な声を上げて雨の中走っているのか。

それは彼の目の前を進むものを捕まえるためである。

今日も今日とてFGOに課金するためにコンビニでAp○ Storeカード(一万円分)を買ったジョージは、あろうことかカードを落としてしまった。

そして不幸なことにカードは雨水が流れる側溝に落ちて、船のように流されてしまったのだ。

 

なんとか距離を詰めたいジョージだが、悲しいかな、運命とは残酷なものである。

 

 

カードは水流と共に下水道へとつながる穴に落ちてしまったのだ。

 

 

もしかしたらまだ手が届くかもしれない。

そんな僅かな希望を持って穴を除くが、中は真っ暗でまるで分からない。

 

 

諦めて帰ろうとするジョージだが・・・

 

 

 

「はぁい、調子いい?」

 

 

 

突然自分の足元から声が聞こえた。

 

ジョージは思わず振り返り穴を除くと、先ほどまで何もなかった下水道の穴から顔が現れた。

真っ白に化粧がされた顔に赤い鼻と赤い口紅、それと同じ色をした赤い髪。

まさしくピエロという風貌のこいつの名はペニーワイズ。

彼はジョージが何かを下水道の穴に落とすたびに現れて、何かしらを勧めてくる謎の存在である。

そして今回も例に漏れずペニーワイズはにやにや笑いながら気さくに話しかけてくる。

 

 

「noctchillって知ってる?」

 

 

ジョージには聞き覚えのない単語。

首を横に振る。

 

 

「え~、とってもお勧めなのに。プロデュースしてみなよ」

 

 

今回ペニーワイズが勧めてきたのは人気ゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に最近新たに追加された新ユニット『noctchill』。

一見よさげに感じるが油断してはいけない。

このピエロのお勧めによってジョージは幾度となく精神を破壊されてきた。

 

あるときは時間の有意義さを学ぶくらいの価値しかないZ級映画に心を壊され、あるときは地上波では流せないグロ作品・仮面ライダーアマゾンズでトラウマを植え付けられ、またある時はグランブルーファンタジーの課金沼に引き込まれて全財産を失い虚無となった。

 

例え当たりであれど外れであれど、ペニーワイズにお勧めされたらタダじゃあすまない。

 

一瞬伸びかけた自分の手を止め、顔を顰める。

 

 

「新規加入なんだしSRもSSRもないじゃないか。育成の無駄だよ」

 

 

あろうことかこの少年、ストーリーはそこまで気にせずステータス重視でプレイする人間だった。

なんともったいないことか。

 

これには流石のペニーワイズも微妙な顔だ。

しかし彼はジョージに自分のおススメのすばらしさを語り、メンタルをブレイクさせるのを諦めない。

 

 

「いやそうとも限らないぞ。noctchill加入とともに新しくアイドルロードって要素が追加された。その中の特別ミッションをこなすたびに『白いツバサ』アイドルのレアリティや特訓数がアップしていくから、加入直後のnoctchillも事実上SRでプロデュースできる。それにお前コミュ読まないのはシャニマスの楽しさの半分以上を失ってると言っても過言じゃないぞ。この際なんだから一回読んでみな。浅倉ちゃんのは必見だぞ?」

 

 

オタク特有の早口かつ饒舌で語るペニーワイズ。

その口ぶりから彼がどれだけ自分とこのすばらしさを共有したいのかジョージにも伝わる。

 

 

「確かに良さそう!恋鐘G.R.A.Dやるわ!」

 

待てや!

 

 

皮肉をこめて笑顔で去るジョージ。

ただ心の中ではコミュ観ようかなとだけは思っていた。

動機としては恋鐘の巨乳をより堪能できるかもしれないという邪な気持ちからだが。

しかしこの流れは良くないと思ったペニーワイズは焦って大声でジョージを引き留める。

 

 

「とりあえず・・・これを」

 

 

内心はめちゃくちゃ焦っていながらもいつもの笑顔を浮かべてペニーワイズは下水道から何かを取り出した。

 

 

 

「僕のAp○ Storeカード!?」

 

Exactly(その通り)!返すからシャニマスのガチャに使え。浅倉を引け」

 

 

そう、今まさにシャニマスではPSSRの浅倉透のガチャが開催中なのだ。

確かにこれならジョージがnoctchillのプロデュースを渋る理由のレアリティは解消される。

だがもともとジョージにとってそのカードはFGOに費やすための軍資金。

それを他のゲームの推しじゃないキャラ、ましてやペニーワイズが勧めるものに使うのには抵抗がある。

そして何より先日のとある一件がジョージの心に深く突き刺さっているのだ。

 

 

「おーう・・・もしかしてこの前の限定プロメッサ咲耶を爆死したことを引きずってるのかい?」

 

 

確信をつかれてジョージは顔を歪ませる。

 

 

「おっほwwそんな顔するなって。でもnoctchillのコミュ観ればそんな傷忘れられるさ!マイペースでどことなく不思議ちゃんな感じがするリーダーポジの浅倉、チーム1仲間想いで今後のコミュでの化けが期待できるガチ百合の樋口、弱冠依存癖はあるけどまじめな努力家のペット枠な小糸、独自の幸福論を提唱するゴーイングマイウェイな雛菜。どれをとっても最高だぞ!」

 

 

ここぞとばかりに変わらぬ笑顔でプッシュしていくペニーワイズ。

しかしジョージにはまだ一つだけ懸念がある。

 

 

「毒舌キャラはいないよね?」

 

 

そう、ジョージはいささかメンタルがもろかったりする。

去年は千夜と冬優子にメンタルを壊された。

特に冬優子は第一印象では好みのタイプ(主に胸)だった分ショックは大きかった。

ジョージの疑問に対してペニーワイズは今まで通りの笑顔でーーーーー

 

 

 

「えっ、ああ、うん・・・」

 

 

 

というわけではなくぎこちない様子で答えた。

だが彼はここがチャンスと見てジョージの苦手な毒舌キャラである樋口円香から目を瞑ることにしたのだ。

だがそんなことは露知らず、ジョージの興味はFGOの課金からnoctchillへと移っていた

 

 

「noctchillはいいぞ、ジョージ・・・深いぞ・・・」

 

 

そう言いながらゆっくりとAp○Storeカードを差し出そうとするペニーワイズ。

 

ゆっくりと・・・

 

 

「絶対今後の新規が気になるはずだ・・・」

 

 

 

 

 

 

もう少しで手が届く。

その時いきなりペニーワイズがジョージの手を掴む!

 

 

 

 

 

 

 

かかったな!お前も、爆死するんだよっっ!!!』」

 

キャアァァァァァァ!!!

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ペニーワイズは死んだ。

 

爆死した自分の目の前でジョージが一発でPSSR浅倉を引き当てたのだ。

 

ちなみにジョージは生き残った。

 

改めてコミュをちゃんと観ることのすばらしさに気づき、樋口の毒舌をも耐えうるメンタルを手に入れたのだ。

 

Wing優勝の時には思わず泣いてしまったらしい。

 

けど私みたいに新規ガチャが待ち遠しくて発狂するかも。




ジョージ
巨乳派。
担当は恋鐘、咲耶、めぐる、千雪。
性能重視のスタイルだったが最近コミュの良さに目覚めて睡眠不足気味。



ペニーワイズ
胸より尻派。
担当は凛世、千雪、三峰、冬優子。
コミュガチ勢。
引き運はとことん悪い。
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