東方外遠記 【リメイク版】   作:宗也

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幼馴染みとの再会

「着きましたよ、あれが守矢神社です。」

 

俺達は階段を登ると大きな神社があった。懐かしい、とても懐かしいな。

 

「へえー、霊夢のところより立派だな!」

 

そりゃ外の世界の建物ですからね!

 

「余計なお世話よ!!」

 

などと雑談をしていたら階段を登り切っていた。博麗神社の階段と比べれば数は多くはないからな。

 

「では私はこの辺で。」

 

そう言い文は階段の方へ向かった。

 

「文、ありがとうな。」

 

「お礼はいいですよ。そのかわり、今度聖人さんを取材させていただきますね!!」

 

文は俺の方を向き目を輝かせながら言ってきた。嫌な予感がプンプンするんだが?

 

「変なのは聞くなよ。」

 

変なことはしていないが文の新聞にどう書かれるかわからないからな。

 

「わかりました!!」

 

文はそう言ったが、ニヤニヤしていた。……心配だなぁ。そう思ってると文はすごいスピードで去っていった。

 

「早いな……。」

 

俺は思わず呟いた。あんな速さで飛んだら気持ちがいいんだろうなあ。ってその前に重力に耐えられるかどうかだな。

 

「伊達に幻想郷一を名乗ってないわね。」

 

霊夢は流石と言わんばかりに頷いていた。

 

「一番早いのか?」

 

「そうよ。」

 

やっぱり鴉天狗だからか?でも他にいるのか?

 

「私は人間一早いぜ!!」

 

「あーはいはい、そうですね。」

 

そんなことをいいながら境内へ入っていく。……実際俺は本気を出せば文より速いけどな。でも速く飛んだら胃の中の物がリバースされそうだからしないけどな。

 

「あら、あなたの方から来たのですね。」

 

神社の祭壇の前には早苗がいた。格好は……うん、変わらないね。霊夢と同じような巫女服を着ていて、やっぱり脇を出していた。

 

「答えはでましたか?」

 

早苗は霊夢に脅すように言った。……明らかに敵対心丸出しだな。そのせいで俺の姿は見えていないようだし。興奮すると1つの物しか見れないのは今も変わらないのな。

 

「ええ、出たわよ。」

 

霊夢は早苗の脅しに怯まずに答えを言った。まあ、流石博麗の巫女だな。ここで怯んだらフレアスパークをぶっ放そうと思ったのにな。

 

「では聞きましょうか。」

 

「神社は明け渡さないわよ。」

 

霊夢ははっきりと言った。霊夢の答えを聞いた早苗は少し驚いたようだった。

 

「そうですか、それがあなたの考えですね。」

 

「そうよ。」

 

すると早苗はお払い棒を持ち、スペルカードを取り出した。

 

「仕方ありません、力ずくでも手に入れます!!」

 

そう言い早苗はスペルを宣言しようとする。早苗、その言い方だと何処かのガキ大将だぞ。

 

「魔理沙、来るわよ!」

 

「わかってるぜ!!」

 

霊夢と魔理沙は戦闘体勢をとった。どうして幻想郷の人達はすぐに弾幕ごっこをするのかねえ。ここは1つ平和的に行ってみるか。

 

「構えなくてもいいよ二人とも。」

 

俺は霊夢達に言った。すると、霊夢と魔理沙は怪訝な顔をしてこっちを見てくる。

 

「どうしてよ?」

 

そう俺に聞いてきた。

 

「今は構えないでくれ……。」

 

出来れば早苗を傷付けたくない。俺の気持ちを悟ったのか魔理沙は。

 

「まっ、わかったぜ!!」

 

そう言ってくれた、霊夢も面倒臭そうに頭をかきながら。

 

「ま、ここはあんたに任せるわよ。」

 

霊夢もわかってくれた。ここでもわかってくれなかったらフレアスパークをぶっ放つだけだけどね。

 

「降参ですか?いい心構えです。」

 

早苗は霊夢達が戦闘体勢を解除したのを見てそう言った。本当に周りが見えてないのな。

 

「やれやれ……、お前はいつからそんなに偉くなったんだ?」

 

俺は早苗にそう言った。すると。

 

「そっ、その声はまさか!!」

 

早苗は目を擦り、俺の方を向き、何度も瞬きをしながら。

 

「あ、あ……。」

 

言葉が出ないのかよ、まあわからなくもないけどな。

 

「久しぶりだな……早苗。元気そうで何よりだよ。」

 

「本当に……、本当にここに居たんですね!!」

 

「ああ、俺はここにいる。」

 

「亡霊とかじゃないですよね!?夢オチとかじゃないですよね!?」

 

んなわけあるかい! と心の中で思ったがそんなこと言っても無駄だな。

 

「正真正銘聖人だよ「会いたかった!!」っておっとっと。」

 

俺はそう答えると早苗は抱きついてきた。っていきなり飛び込んで来るなよ、危うく転けそうになったぞ。

 

「会いたかった、本当に会いたかった!!」

 

早苗は泣きじゃくりながら言ってきた。早苗の抱く力が強くなってきたな、ちょっと苦しいけど、もう離したくないという気持ちが伝わってくる。

 

「これは……どうゆう状況?」

 

「わからないぜ……。」

 

霊夢達は状況を理解してないようだった。無理もないか、いきなり敵だった人が泣いているのだから。とりあえず説明しますか。

 

 

 

 

少年説明中

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、あんた達は知り合いだったのね。」

 

「そういうこと。」

 

霊夢達は納得してくれたようだった。

 

「で、何で神社を明け渡せって言ったのかしら?」

 

霊夢は早苗にそう言った。俺も正直気になった、なぜそんなことをするのか。

 

「それはですね……。」

 

早苗が話そうとした瞬間。

 

「早苗!!そいつらから離れろ!!!」

 

声がしたと思ったら空から柱が降ってきた。やっぱりあいつか!!

 

「うわっと!」

 

俺はぎりぎりでそれをかわす。いやー、危ねえな。上から降ってきたということは。

 

「あれをかわすか、なかなかだね。」

 

神社の屋根の上に人が立っていた。髪は短く、赤いいろの服を着ていて、背中にはでっかいわっかみたいなものと柱みたいなものを背負った女性が仁王立ちしていた。

 

「あんた……誰よ?」

 

霊夢はお払い棒を構えながら言う。

 

「神様に対してそんな言葉使いでいいのか?」

 

「神様?そんなの知らないわよ。」

 

霊夢は警戒しながらもそう答えた。おい、巫女がそんな返答をしていいのかよ……。

 

「私は八坂神奈子。軍神よ。」

 

はぁ、嫌な予感が的中したな。

 

「やっぱりあんたの力でここに来たのか?」

 

早苗が幻想郷に来れた理由としてはこれしか思い浮かばなかった。ならもう一人の神様はどこにいるんだ?

 

「そうだよ。」

 

「そんなのどうでもいいわ。なぜ神社を明け渡せって早苗に言わせたのかしら?」

 

「そうだぜ! きちんと理由を言いな!」

 

霊夢と魔理沙はそれぞれそう言った。だが、神奈子は呆れた様子で。

 

「あんなくそぼろ神社に信仰は集まらない。だからうちの神社にしてしまえば信仰は得られると思ってね。言わば有効活用だ。」

 

「そんな理由だったのね。」

 

「さあ、どうする?大人しく明け渡してくれるなら話は早いんだが?」

 

神奈子は霊夢にそう聞いた。

 

「霊夢、決まってるよな?」

 

魔理沙は霊夢に尋ねた。霊夢は神奈子の方を見て。

 

「神社は明け渡さないわよ!!いくら信仰が集まろうがね!!」

 

そう大声で言った。

 

「そうか、残念だ。だったらここでくたばるがいい!!」

 

神奈子が御柱を俺達に向けて飛ばそうとした、けどその前に早苗が。

 

「やめてください神奈子様!!」

 

そう言った。嫌な予感しかしない。攻撃するなんてことはないよな?

 

「早苗は黙れ……。」

 

そう言い早苗に弾幕を放った。予想的中かよ!!

 

「きゃあーーー!!!」

 

早苗は対処できず当たってしまった。まさか仕えてる神様から攻撃が来るとは思わなかったんだな。見た感じ手加減はしたみたいだが、許せねえな。

 

「あんた、あんたの所の巫女を傷つけていいのかしら?」

 

霊夢は怒りを込めて神奈子に言った。

 

「そうだぜ、ひどすぎるじゃないか!!」

 

確かに魔理沙達の言う通りだ。やりすぎだ!が、神奈子は。

 

「今は邪魔だったからだ、お前たちも邪魔だ。」

 

そう言うと神奈子は御柱を放った。それは一つ二つではなく百くらいあった。どっから出したんだよ全く。

 

「そんなものに当たるわけ………!!」

 

「どうしたんだ?霊夢?」

 

「体が動かない……。」

 

「何を言って…………。何でだ私も動かないぜ!」

 

霊夢と魔理沙は必死に体を動かそうとするがぴくりともしなかった。

 

「これが神の力だ!!」

 

「何をしたんだ?」

 

金縛りか?いや、もしかして!

 

「なあに下を見ればわかる。」

 

下を見ると地面ではなく泥沼になっていた。なるほど、この泥沼は足に絡み付いて動けなくするのか、……はめられたな。

 

「じゃあくたばれ。」

 

そう言うと神奈子は御柱を霊夢達に向けて放った。数はとても多く、当たったらまずいことになる。俺は能力を使って抜けれたが霊夢達は間に合わなかった。

 

「きゃあああああ!!!」

 

「うわあああああ!!!」

 

くそっ、当たっちまったか。霊夢はスペルを使おうとしてたけど、間に合わなかったか。

 

「くそったれ!!」

 

俺は残りの弾幕が霊夢達の方へ行かないように弾幕を放って軌道をそらす。

 

「これだけじゃない、まだあるぞ。」

 

空にはまだ御柱があった。あいつ!!本気で霊夢達を殺しにかかってるな!

 

「霊夢!!魔理沙!!」

 

俺は急いで霊夢達の方へ向かう。頼む、間に合ってくれよ。

 

「遅い。」

 

俺が霊夢達の所に行く前に御柱が降り注いだ。結局、間に合わなかった。煙がはれると霊夢達が倒れていた。

 

「おい、しっかりしろ!!」

 

魔理沙は反応しなかったが、霊夢は掠れた声で、悔しそうにしながら。

 

「情け……ないわね。」

 

そう言って笑った。

 

「もうしゃべるなよ。」

 

命に別状はないようだけど、しばらく動けなさそうだ。情けないのは俺のほうだ。誰一人助けることができない……。

 

「私は、大丈夫よ。ちょっと……疲れたから。」

 

「おい、嘘だろ、しっかりしろよ!!」

 

俺は霊夢を揺さぶる、まさか、そんなことはないよな!?

 

「後は頼むわ……。」

 

と言い霊夢は気を失った。魔理沙はもう気絶していた。早苗はかろうじて意識があった。

 

「すみません、私が不甲斐ないばかりに。」

 

早苗はそう謝ってくる。

 

「いや、早苗のせいじゃない。」

 

もっと早く気付けなかった俺のせいだ。もう、出し惜しみしている場合じゃないな。

 

「でも……。」

 

「いいから休んでろ。」

 

「はい。」

 

俺は早苗に笑顔で言った。早苗は安心したのか、気を失った。出来れば安全な所に運んでやりたいが。

 

「博麗の巫女も大したことないな。」

 

「うるせえよ。」

 

あの威力は完全に殺す気だったろ。ルール違反じゃねえか!!

 

「もうちょっと何かしてくれると思ったけど、こんなものかね。幻想郷最強と聞いて呆れるよ。」

 

「うるせえって言ってんだろが!!」

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