東方外遠記 【リメイク版】   作:宗也

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聖人VS神奈子

守矢神社 境内

 

「まさかお前が残るとはね。」

 

神奈子は驚いた様子で聞いてきたが、俺は神奈子を無視して動かない霊夢や魔理沙、早苗を母屋の部屋に寝かせる。

 

「てめえをブッ飛ばす前に1つ聞きたい。」

 

「どうした?」

 

「なぜこんなことをした?」

 

一応だが、理由を聞いてみるか。腹が立つ答えが返ってきそうだがな。

 

「なぜか、こうでもしないと信仰が集まらないからな。」

 

信仰を得るためなら手段を選ばないか。けど、それは間違っているだろうが!!

 

「だからといって人を傷つけていいのかよ!?」

 

俺は神奈子の言葉を否定する。それは悪党がやってる事とかわりないだろ!?

 

「それは信仰のためだからな。」

 

神奈子は涼しい顔をして言ってきた。何でもかんでも信仰かよ。

 

「前とやり方が違うじゃねえか!!」

 

前はもっと違う方法でやってたはずだ。こんな強引な方法じゃなかったはずだ。

 

「前は甘すぎたのだ。神が残るには信仰が不可欠だから、こうするのが一番と思ったからだ。」

 

「くそったれだな。だからと言って早苗を傷つけていいのか!?」

 

「仕方のないこと。」

 

これ以上話しても無駄だな、きりがねえ。

 

「もういい、てめえと話すだけ無駄だ。」

 

そう言い木刀を構える。だが神奈子は笑みを浮かべていた。

 

「大切なものを守れなかったやつに何ができる?戯れ言は他所で言いな。」

 

そう言ってきた、確かに守ることは出来なかった。けど、そんなことを気にしてられない。俺は神奈子が許せねえ!!

 

「そんな方法でも信仰は集まらねえ!!言ってもわからねえなら、まずは、てめえのふざけた考えをぶっ壊す!!」

 

「面白い!!やってみるがいい!!」

 

そう言って神奈子は弾幕を展開した。流石に神様だけなあって弾幕の量が多いな。

 

「けど、だからなんだってんだ!!『オーバードライブlevel2』!!」

 

俺はそう言って霊力と魔力を解放した。今までの勝負とは違う、負けられないので俺は隠してた力を解放することにした。解放した力を使って弾幕を木刀で弾く。

 

「ほらほらまだ行くぞ!!」

 

そう言い神奈子は弾幕の量を増やしてきた。弾いただけでは攻撃出来ないな、なら来た弾幕を神奈子に向けて弾くだけだ!

 

「そらっ!!」

 

「おっと。」

 

ちぃ、涼しい顔で避けられたか。さすがに簡単にはやられてくれないか。

 

「ほう、ならばこれならどうだ?」

 

そう言うと神奈子は御柱を放った。数十個の御柱が迫ってくるな。四方八方から逃げ道を塞ぐように迫って来るのか。

 

ドォーーーーン!!!

 

「大口叩いたわりにはこの程度か。」

 

神奈子は失望したように言った。失望するなら勝手にしとけ!

 

「うるせえ、黙れよ。」

 

「!!!」

 

俺は煙の中でそう言った。木刀では無理だと判断して木刀を納刀して刀を取りだし、回転して御柱を斬ったからな。大してダメージはない。

 

「なるぼど、少し本気を出すかな。」

 

「べらべらうるせえよ!」

 

そう言って俺は神奈子に近づく。神奈子は弾幕を放って近付けさせないとしようとしたが、こんなくらい、刀を使わずにかわして詰め寄れる。

 

「くらいやがれ!!」

 

俺は刀を切り払おうとしたが、上から降ってきたオンバシラに止められる。うざいなこのやろう!!

 

「遅い!!」

 

神奈子は俺に向かって弾幕を放った。さっきのとは違い、大玉で放ってきやがった。俺はそれに被弾し、てはなく、弾幕が放たれた瞬間に足元に能力で水を上に噴射して神奈子の後ろに回る。

 

「遅いのはてめえだ!!」

 

「いつの間に後ろに!?」

 

俺は神奈子の後ろから刀を縦に振った。

 

「くっ!!」

 

神奈子はぎりぎりのところでよける。なら、続けて神奈子に刀で斬りつけたが、掠るばかりで満足にダメージは与えられなかった。

 

「やるじゃないか。まさか私がダメージを喰らうとはね。」

 

神奈子は俺から距離をとり、スペルカードを取りだした。

 

「これでも食らいな!!神祭『エクスバンデッド・オンバシラ』!!」

 

そう言うと御柱が俺に向かって降り注ぎ、その間に弾幕が降り注いだ。御柱で逃げ道を狭めて、その間に御札の弾幕で攻撃するスペルか。

 

「単純に避けてもらちが空かないな。」

 

けど、御柱が一つに固まる時がある。そこを突くしかねえな!

 

「想符『フレアスパーク』!!」

 

スペルを使って御柱を全て粉砕した。神奈子は俺の方を向き驚いた顔をしているな。

 

「何!?その技どこで習った!?」

 

んなもん教えるわけねえだろ。

 

「てめえに教えるつもりはねえよ。」

 

そう答え、続けて2枚目のスペルカードを取り出す。

 

「剣符『イリュージョンソード』!!」

 

そう言い神奈子に向けて鎌鼬を放った。

 

「またまだ甘いな!!そんな攻撃当たるわけなかろう!!」

 

神奈子はそう言って2枚目のスペルカードを取り出した。

 

「天流『お天水の奇跡』!!」

 

そう言って鎌鼬を弾幕ですべてはじいた。流石に当たらないか。って残りの弾幕が来たので俺はジグザグに動いて避ける。避け終わった時を狙って神奈子は弾幕を放ってきた。

 

「ちっ!」

 

俺はしゃがんで弾幕を避ける。そして、起き上がると同時にスペルカードを取り出す。

 

「剣符『フラットトルネード』!!」

 

そう唱えて、刀を持ちその場で回転して竜巻を発生させて、神奈子に向けて放つ。

 

「こんなもの!!」

 

神奈子は横に動いて竜巻をかわした。けど、神奈子が避けた先に竜巻を発生させる、避ける事は想定済みだ。さらに前後にも発生させて逃げ道を無くす。

 

「くそう!!」

 

神奈子は身を屈めた。神奈子に竜巻がぶつかるが、何も起きなかった。

 

「どうしてだ?」

 

神奈子が疑問に思ってるところに後ろから木刀で叩きつける。

 

「ぐは!!」

 

神奈子は地面に叩きつけられるのを回避しようと空中で回転して、体勢を整えた。

 

「今のスペルは何だ?」

 

仕方ない、答えるか。

 

「あの竜巻は何も意味はないんだよ。しいて言えば、騙すためのもの。」

 

「まさか!!」

 

「そう、あの竜巻は偽物で当たっても何も痛くはない、けどそれがなぜか考えている時を狙って攻撃するスペルさ。」

 

こういう系のスペルも1つ持っておかないとな。

 

「つまり、あの竜巻は。」

 

「そうだ、フェイクだ。」

 

まあ今回はフェイクだけど、フェイクじゃなくすることもできるがな。神奈子は起き上がり、飛び上がった。まだ動けるのか。

 

「ここまで私にダメージを与えたのはお前で二人目だよ。」

 

「そうかい、そりゃ光栄だな。」

 

「だからお礼に私の全力を出すよ!!『マウンテン・オブ・フェイス』!!」

 

そう言うと神奈子のまわりから大量のお札の弾幕が現れた。今までの比じゃないな。御札の弾幕は色で別れていて、色ごとに違う動きをしながら、こっちに向かってくるのか。

 

「これでとどめだ!!」

 

神奈子はそう言ってきたが、俺にとっては好都合だった空中を埋め尽くす程の弾幕の量、でも神奈子はそこから動かないな?

 

「やれやれ、やっと全力を出してくれた。」

 

思わず笑みがこぼれた。もう攻略が見えたからな。

 

「何?どういう意味だ!?」

 

神奈子は訳がわからないって顔をした。弾幕を避けながら説明はしたくないけどな。

 

「これで遠慮なくぶっとばせるからな!!覚悟しろよ!!『オーバードライブlevel3』!!」

 

今の状態から更に霊力、魔力を解放する。これでとっておきのスペルを使えるな。

 

「奥義『幻狼風雷破斬』!!」

 

このスペルを使った瞬間に俺は今までより何十倍も速く動き、気配を消す。

 

「何!?消えただと!!」

 

神奈子が動揺してる内に、後ろに回り込んだ。

 

「こっちだよ。」

 

そう言い、木刀で斬りつけた。

 

「くそ、後ろか!!」

 

神奈子は木刀で斬られたところを弾幕で保護しながら後ろに弾幕を放ったが、もうそこには俺はいない。

 

「残念、右でした。」

 

俺は右に回り込んで攻撃した。神奈子は必死にまわりに弾幕を放つが、それをかいくぐり攻撃を浴びせる。神奈子は最初の方は弾幕を放ってきたが、最後の方は何もしてこなかった。

 

「終わりだ!!」

 

俺は最後の一撃を放った。それは神奈子の顎に当たった。

 

「ぐわあああああ!!!」

 

神奈子は地面に激突し、倒れた。

 

「ふう、終わったか。」

 

俺は止めていた息を吐いた。このスペルは疲れるな、手に力が入らねえ。それと霊力、魔力の解放したのを元に戻してと。これからどうするかねえ。

 

「いやあ素晴らしい!!」

 

そう聞こえてきたので、俺は声のした方を探した。どうやら後ろらしい。後ろを見ると諏訪子が座りながら拍手をしていた。

 

「強くなったねぇ聖人。見ちがえる程強くなったねぇ。」

 

そう言いながら諏訪子は俺に近づいてきた。敵意は無さそうだけど、警戒しておくか。

 

「あんたは戦うのか?」

 

戦う気はないようには見えたが念のため聞いてみた。

 

「いや、私は戦う気はないよ。それより、負傷者達を運ぼうか。」

 

「わかったよ。」

 

地面に倒れている神奈子を背負って母屋の部屋に入る。いだだだ、これ明日は筋肉痛だな。

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