東方外遠記 【リメイク版】   作:宗也

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奇跡の復活、そして再会

妖怪の山

 

「それよりも聖人にお土産があるんだ~。」

 

「どうせろくでもないも……嘘だろ!?」

 

絢斗が指差した方向に、死んだ筈の早苗が立っていた。

 

「会いたかったですよ~!!」

 

そう言い早苗はダッシュしてきて俺に抱きついてきた。いや、何で早苗が生きてるんだ!?

 

「ちょ!!早苗!!」

 

「また会えて嬉しいです!!」

 

そう言いながら抱き締める力を強くしてくる。って苦しい苦しい!!

 

「いや~、青春だねぇ~!」

 

「おい!絢斗、説明しろよ!!」

 

とにかく理由が知りたい。あっ、言い忘れてたが絢斗は俺の数少ない友人だ。そして変人である。いや、変人と言うより変態かな?

 

「ん~?俺はここに来たとき破壊された館に着いたんだよね。そこに早苗ちゃんがいたから直してあげようと思ってね。」

 

破壊された館、紅魔館の事か。

 

「そんなことが可能なのか?」

 

「どうやら俺、能力持ってるみたいなんだよね~、しかも強いのを!!」

 

「どんな能力だ?って早苗力強いから、苦しい!!」

 

そろそろ骨が折れそうだ、冗談抜きで。あと、女性特有のものが当たってるし!!

 

「もう離しませんよ~!!」

 

「俺の能力?んーとね、『あらゆるものを復活させる程度の能力』だよ~。」

 

「なるほど、それなら納得だな。」

 

結構強い能力だな、ってか程度いらなくねそれ?

 

「いや~でもこれ使うと結構疲れるよ~。」

 

「その能力使って疲れるだけですむお前はすごいよ。」

 

「誉めても何もでないよ~。」

 

「誉めてないから。って早苗、いい加減離れろよ!!」

 

次は呼吸が苦しくなってきた。いい加減に離れてくれないとヤバイ!

 

「むー、仕方ありませんね。」

 

そう言って早苗は抱きつくのをやめたな。早苗の温もりを感じれたのは嬉しいんだけどね。

 

「(全く聖人は鈍感だなぁ~。ま、それも良さかな~。)」

 

「で、絢斗この異変どうする?」

 

「どうするって何も助けるんでしょ?」

 

まあそうだけどな。俺が言いたいのはそこじゃないんだが。

 

「そうだけどお前は来るのか?」

 

「もちろん行くよ。あいつらをボコボコにしないと気がすまないし、それに。」

 

珍しく絢斗がまともな理由を言った。けど、それにの後が気になるな。

 

「それに?」

 

「この世界はかわいい子ちゃんがたくさんいるんでしょ?だったらなおさら助けに行かないと~!!」

 

「……お前の考えが読めたよ。」

 

やっぱりそういう理由ですよね。絢斗がまともな理由だけなわけなかったか。

 

「異変ってなんですか?」

 

 

 

少年説明中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなことがあったなんて。」

 

「どうするんだ?俺は出来れば早苗は安全なところに避難していてほしい。」

 

「嫌ですよ、私もついて行きます!!」

 

「けど、俺はもう何も守れる気がしない。」

 

また、早苗を死なせるかもしれない。そんなのは、もうたくさんなんだ。

 

「まーまー聖人落ち着いて。早苗ちゃん、いいんだね?」

 

「はい、皆頑張ってるのに私だけ見ていられません!!」

 

「でも、またあの時みたいに。」

 

「ったく、いつまでもうじうじしてんじゃねえぞ。次こそ約束果たせばいいだけじゃねえか。」

 

絢斗の雰囲気が突然変わった。これ半分マジ怒りだな。

 

「悪かったようじうじしてて。」

 

「いいってことよ~。何かあったら俺も力貸すからね~!」

 

「でもこの3人じゃあ少し厳しいぞ?」

 

勝てる気がしない。いや勝てなくもないけどさ。

 

「そうね、私も行くわ。」

 

ん?あれ?何か俺の後ろにレミリアの声が聞こえてきたぞ?

 

「おわっ!!いつからいたんだよレミリア!?」

 

後ろを向くとそこには日傘をさしているレミリアと。

 

「お兄さまぁぁぁぁぁ!!」

 

フランがいた。なんか物凄い勢いで、こっちに向かってくるだが?直撃はないよな?

 

「なっ、どうして!?「会いたかったぁぁ!!」うわああああ!!」

 

ドオーーーーーーーーーーン!!!

 

俺は盛大に吹っ飛ばされた。フラン、ダイレクトアタックを決めないでくれ。俺病み上がりなんだけど。

 

「聖人お兄さま会いたかったよ!!」

 

「わかったから、とりあえず痛い。」

 

「へ?あっ、うん、ごめんね。」

 

そう言いフランは離れた。咄嗟に霊力を体に纏わなければやばかった。

 

「聖人お兄さまごめんなさい。私のせいで聖人お兄さまの大切な人を殺しちゃった。」

 

「いや、いいんだよ。もう大丈夫だから。」

 

そう言い俺は早苗を指差す。涙目で上目遣いで謝ってくるフランを咎めることなんて出来ねえよ。

 

「それは、えっ?」

 

「初めましてかな?フランちゃん。」

 

「早苗お姉さまぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ふぇ?きゃああああ!!!」

 

早苗も盛大に吹っ飛ばされた。

 

「うわぁ、いたそー。」

 

「あなたも同じことされてたのよ。」

 

「ソウデシタ。」

 

頑丈って素晴らしいな。

 

「いいなぁ、いいなぁ、俺にも抱きついてよ~!」

 

「黙れ変態!!」

 

「何を言うか!?俺は変態という名の紳士だぞ~!」

 

要するに変態だろ。言い方変えても意味ねえよ絢斗。

 

「ねえ、聖人、この人何なの?」

 

「あー、ただの変態だ、気にすると疲れるよ。」

 

「なんかひど!!俺は相澤絢斗だよ~、かわいい女の子の味方さ。よろしく~!」

 

「ちょ!ちょっとこっち助けてください!!」

 

やべっ、すっかり早苗の存在を忘れてた。

 

「ああ、ごめん早苗。」

 

俺は急いで早苗を救出した。

 

「で、フランなんで君がここにいるの?」

 

「それはね、お姉様から聞いた方が早いかも。」

 

フランは無邪気な笑顔でそう答える。いい笑顔だな。でもそれに反応した奴が一人いた。

 

「くぅ~この笑顔たまらん!!」

 

「変態は放っといて話していいぞ。」

 

「あのあと謎の男が襲撃してきてね。なんとか撃退したけど、人質としてパチェと小悪魔が連れ去られてね。美鈴は後を追っているけど捕まったでしょうね。その三日後フランが目を覚ましたのよ。」

 

「えっ?」

 

「聖人?どうしたの?」

 

「いや、なんでもないよ早苗。」

 

少なくとも10日ほど眠らせるようにしといたはず。フランの回復速度が俺の予想より早かったのか。

 

「そのあとフランは聖人お兄さまに謝りたいって言って話を聞かなくてね。それで探してたら見つけたのよ。」

 

「聖人お兄さま、本当にごめんなさい。」

 

「もういいんだよ。だけどこういうことはもうするなよ。」

 

誰でも失敗はするもんだ。2度としなければそれでいい。

 

「うん!!」

 

「いやぁ本当にたまらないね!!」

 

絢斗、お前マジで危ない人だぞ。

 

「あれ? このお兄さまはだれ?」

 

「皆大好き絢斗ですよ~!!」

 

んなわけあるかい!フラン、騙されるなよ!?

 

「そうなの? よろしくね!!」

 

そう言いフランは絢斗に抱きついた。フラン、まんまと騙されたな。将来が心配だ。

 

「やったね、フランルートが見えてきたよ!!」

 

「お前、ロリコンだったのか。引くわ~。」

 

まさかだとは思っていたが。いやこいつの場合、女の子ならなんでもオッケーな感じか。

 

「ロリコンではないぞ!!見た目年齢3歳から35歳までならOKだ!!50歳以上の見た目の熟女だけは勘弁な~。」

 

「守備範囲広すぎだろ。」

 

もう少し狭めれよ。

 

「ところで聖人、一つ聞きたいのだけれど。」

 

「何だレミリア?」

 

「フランの狂気が無くなっているのだけれど、あなたの仕業なのかしら?」

 

「ああ、俺がやった。」

 

まあ、今のフランは狂気に包み込まれてないからな。

 

「あなた、まさか!!」

 

「まあそこまでくればわかるよな。つまり「つまり聖人が狂気をとったんだよね~。」台詞を横取りするな絢斗。」

 

せめて最後まで説明させてくれ。

 

「いいじゃん別に~、ほれ~肩車~!!」

 

「キャー高い!!」

 

「はぁ、この変態が言った通り最後にフランに攻撃したのは狂気を取るためだよ。」

 

「でもなんで気絶したのよ?」

 

「結構狂気があったからな。本当は死なせるくらいの威力で攻撃したんだけどな。」

 

冗談ではない、本気で死なせるくらいの威力で攻撃した。

 

「もうフランに狂気はないのね?」

 

「もう大丈夫だ。よかった「ありがとう!!」っておい!!」

 

レミリアが抱きついてきた。余程嬉しかったのかな。

 

「ありがとう。本当にありがとう。」

 

レミリアはうーうー言って俺に泣きついた。今はカリスマのかの字もないな。

 

「聖人ばっかりずるいよ~!!俺にも抱きついて~!!」

 

「変態には誰も来ないよ。」

 

「あのー、そろそろ異変のことについて話し合いしませんか?」

 

「あっ、そうだったな早苗。すっかり忘れてた。」

 

色々話が脱線してしまったな。どこかの変態のせいで。

 

「どうするのよ?まさか打つ手はないって言うんじゃないでしょうね?」

 

「うーん、何もないね。」

 

これっぽっちも打つ手が浮かんで来ない。

 

「どうするのよーーーー!!?」

 

「待って待ってレミリアちゃん。」

 

「ちゃん付けするなーー!!!」

 

「ここはあれにしとく?」

 

あれねぇ、絢斗らしいちゃ絢斗らしいな。

 

「いかにもお前が考えそうなことだな。いいよ、久し振りやろうじゃないか!!」

 

「ねえねえ、何するの?」

 

フランは絢斗の服の袖を引っ張りながら聞いてるな。そして絢斗、謎のポーズをするな腰を横に振るな。

 

「簡単なことだよフランちゃん。」

 

「まあ実行するのは大変だけどな。」

 

「一体何をするんですか?」

 

「それはもちろん!」

 

「「敵の本拠地を正面突破でぶっ飛ばす!!!」」

 

外の世界じゃ、いつもこれだったからな。

 

「……呆れたわ。それで勝機があると思ってるの?」

 

「あるよ~ 、ちょっと待っててね~。」

 

そう言い絢斗は何かをとりだし、上へ放り投げた。ん?信号弾みたいなものか?

 

「お前何をしてるんだ絢斗?」

 

「あいつを呼んでるだけだよ~。聖人に大いに関係している人物だよ~。」

 

「あいつって、まさかあいつもここにいるのか!?」

 

何しに来たんだよ全く。ここに来ることはなかっただろ。

 

「俺と一緒に来たんだけどはぐれちゃった。テヘッ⭐️」

 

「舌を出してウインクしながら言うな!!あと語尾に⭐️を付けるな気持ち悪い!!」

 

「あいつって誰ですか?」

 

「それはもうすぐわかるよ。」

 

数分待つと近くから足音が聞こえた。あいつは今どんな姿をしているのかな。

 

「おーい、こっちこっち。」

 

「全く絢斗さん。あちこち行かないでください。探す方の身にもなってくださいよ。」

 

黒髪に眼鏡を掛けていて、服装は白のYシャツに青色のブレザー上下を着ている人物がやってくる。

 

「悪いね~。でもいいものがあるよ~。」

 

「いいものって、嘘ですよね?」

 

「久し振りだな、良太。」

 

あいつ、つまり俺の弟の事だ。何で弟まで連れてきたんだよ。

 

「兄さん、生きていたんですね。」

 

「勝手に殺すな、元気にしていたか?」

 

「兄さんも変わりませんね、元気にしていましたよ。」

 

「えっと、どうゆう状況でしょうか?」

 

早苗はいまいち状況が掴めてないようだな。良太とは会うのは初めてだったっけ?

 

「あ、初めまして早苗さん。俺は泊谷良太(はくやりょうた)と言います。兄さんの彼女でしょうか?」

 

「ふえっ!!か、彼女って!!」

 

早苗はリンゴと同じ色みたいに顔を赤くしたな。良太、ストレートに言い過ぎ。

 

「違うって、仲のいい幼馴染みだって。」

 

「兄さんからよく話は聞いていたので、てっきりそうだと思ってました。」

 

「ちょっと私にも説明しなさいよ!」

 

「そうだったな、こいつは俺の弟の良太だ。」

 

「よろしくお願いいたします。」

 

そう言い良太は深々とお辞儀をする。良太は真面目だからな、どこか抜けてるけど。

 

「よろしく、私は「レミリア・スカーレットさんですよね?」自己紹介くらいさせてよね。で、こっちが妹のフランよ。」

 

「よろしくね。良太お兄さま!!」

 

「よろしく。それと、一ついいかな?」

 

「なに~?」

 

「お兄さまはやめてくれないかな?」

 

あっ、なるほどね。良太が何を言いたいのかわかったぞ。お兄さまなんて言われたことないからむず痒いんだな。

 

「え~、ダメなの?(上目遣い、涙目)」

 

「い、いや、ダメじゃなくて、その、えっと。」

 

「およよ~?良太は照れてるのかな~?」

 

「絢斗さんは黙ってください。少しむず痒いんですよね。」

 

「どうしても?(上目遣い)」

 

フラン、お前はどこでそんな技をわざわざ身に付けたんだ?

 

「ああもういいですよ、お兄さまで。」

 

「やったあ~、ありがとう!!」

 

そう言いフランは良太に抱きついた。おいおい、スキンシップが良すぎるだろ。

 

「ちょ、ちょっとフランさん!!」

 

「いいねえ、いいねえ!!」

 

「おーい、話が進まないからこっち来いよ。」

 

「わかりましたよ。フランさんも行きますよ。」

 

「さんはつけなくていいよ~!!」

 

フランは笑顔でそう言った。良太はあくまでも普通の顔をしていたが。これはあれだな。

 

「(ああもう可愛いですね。鼻血出そうだ!!)」

 

鼻を押さえてるので、バレバレだった。良太も俺と同じように女性から一定以上のスキンシップを受けると血が出るぞ。

 

「兄弟そろってそこは同じなのね。」

 

「何か言ったかレミリア?」

 

「いえ、別に。ただ、兄弟そろって鼻血や吐血する出る条件は同じなのね。」

 

「うっちゃし!!じゃあ話し合いを、するまでもないな。することは一つ!」

 

「えっ?ちょっと話し合いは?」

 

「だね~、話し合いは要らないね~。」

 

「ですね。」

 

「「「あいつをフルボッコにする!!」」」




「さて、次回は白玉桜に乗り込むぞ。」

「いよいよ幻想郷の可愛い子ちゃんが見られるのか~。絢斗さんワクワクしてきた~!」

「少しは真面目になってくださいよ。」

「待ってろよ~!!幻想郷の可愛い子ちゃん達!!」

「良太、絢斗に何を言っても無駄だぞ。」

「それもそうですね。真の変態ですからね。」

「なにそれひどい!!」

「とまあこれくらいにして。次回も読んでいってくださいね。」

「よろしくお願いします。」
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