東方外遠記 【リメイク版】   作:宗也

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快VS健二

白玉桜 地下

 

「妖夢ちゃんの聖水ゲッ~~ト!!」

 

「す、捨ててください。ってそもそもどうして回収したんですか絢斗さん!?」

 

妖夢が服を着替えてから奥に進んでいる最中に絢斗が白い液体が入った瓶を高々と掲げていた。絢斗、いくらなんでも持ち帰るなよ。レミリアと早苗がドン引きしているぞ?

 

「可愛い子ちゃんの聖水は俺の緊急時の蘇生薬となるのさ~、良太も少しいる~?」

 

「要りませんから。俺に分けるくらいなら快さんに分けてあげてください。」

 

「って良太!?僕はそんなものいらないよ!?」

 

誰も欲しい人なんていねえだろ。本当に絢斗は変態だな。

 

「これは家宝として丁重に扱おう。妖夢ちゃんありがとね~。」

 

「そんなもの家宝にしないでください!!」

 

ギャーギャー騒ぐ妖夢の声を聞きながら進むと大きい扉があった。おいおい、地下によくこんなもの設置出来たな。

 

「やっと着きましたね。この奥に誰かいそうな雰囲気を感じます、兄さん、どうやって開けましょうか?」

 

「そうだなー、こういう時はこうするのさ!!」

 

扉に向けて飛び後ろ回し蹴りを放ち、扉を吹き飛ばす。おお、意外と脆かったな。

 

「ま、聖人?普通に開けようよ。」

 

「普通に開けてもつまらないだろ快、こういうのは勢いが大事なんだよ。」

 

さてさて、蹴り飛ばした扉の向こうの風景はどうなっているかなっと。

 

「皆ァァァァ!!俺に勇気を与えてくれぇぇぇぇぇ!!」

 

……健二が元○玉のポーズで天に向かって叫んでいた。いや、お前何してんの?

 

「ねえねえ早苗お姉様、あの人なんか空に向けて叫んでるよ?何してるのかな?」

 

「見ては駄目ですよフランちゃん。あれは可哀想な人の典型的特徴です。そっとしておきましょう。」

 

「うん、あの人はもう駄目なんだって事が分かったよ。人間は色んな人がいるんだねー。」

 

「てめえら聞こえてんだぞォォォォ!!」

 

あれま、早苗とフランのやり取りが聞こえていたのか。まあ二人は健二に聞こえるように大声で話していたんだけどな!

 

「ねえ聖人、外の世界ではああいう愚かな人間を見た時にどういう反応をしてるのかしら?」

 

「そうだなレミリア。じゃあどういう反応をするかを見せるからな。絢斗、良太、快、行くぞ。」

 

『せーの、m9(^д^)』

 

「笑うんじゃねえよてめえら!!」

 

いやー、いい歳した奴が必死の形相で元○玉のポーズを取ってたらそりゃ笑うって。

 

「馬鹿にしやがって、こいつらがどうなってもいいのか?」

 

「貴方達今すぐ逃げなさい!!」

 

健二が指を指した方向には気絶している美鈴や妹紅達がいた。その中でアリスだけが唯一起きていたな。

 

「待ちくたびれたぞてめえら。危うく殺しちまうところだったぜ。さあ、俺に殺られる準備はいいか?」

 

健二は俺らに向かって中指を立てて挑発する。ムカつく野郎だ。

 

「お前の方こそやられる準備はできたのか?」

 

「言ってくれるな聖人。だがこの状況でも同じことが言えるのか?」

 

そう言って健二はアリス達にアサルトライフルの銃口を向けた。どっから手に入れたんだよ?銃刀法違反じゃねえか。

 

「何よあれ?見たことない物を持ってるわよ。」

 

そっか、まだここにはないもんな。いや大昔の銃ならあるのかもしれないのか?

 

「あれはアサルトライフルっていって鉛弾を出す武器だ。いわば弾幕に致死性をもたらしたもの。あれを食らえば死ぬな。」

 

妖怪だからと言っても何発も喰らえば死ぬな。吸血鬼に効くかは知らんけど。

 

「何であんなものを持っているんですか!?かなりまずいですよ聖人!!」

 

「焦ってるねぇ。いやぁ愉快愉快!!」

 

「それならここから!!」

 

そう言いフランは健二に向けて弾幕を放とうとするが、それよりも速く健二がトリガーに指を掛ける。

 

「おっと、動くなよお嬢さん。動けばこいつらはどうなっても知らんぞ?このトリガーに掛けている指にほんの少しでも力を入れればあのアリスという人は死ぬぜ?」

 

「ううっ、ずるいよ!!」

 

「ハハハハハ、こいつらの命が惜しければ大人しくするんだな!!ちなみにこいつらは俺の特製の毒で麻痺させてるし、特製の縄で縛っているから何も出来ないぞ。」

 

ふーん、そこそこに準備はしたみたいだな。

 

「どうするのよ聖人!!」

 

レミリアは俺にそう聞くけどな、1つだけ気になる事があるんだよな。

 

「あいつどっかで見たことあるんだけど?お前ら知らない?」

 

「さあね~、わかんない。」

 

「ほら中学校でさんざん痛い行動をしてた人ですよ。」

 

良太はそう言い携帯の写真を見せてくる。あぁ、こいつだったか。

 

「「あ~いたね。あんなやつ。」」

 

そういえば中学校の時、同じクラスになったことあったな。中学の時から中二病全開だったなあいつ。

 

「いたのかな?僕は覚えてないです。」

 

「ちょっと!!楽しく話している場合じゃないですよ!!」

 

早苗は俺達に怒鳴るけとな、そうは言ってもねぇ、あんな奴の相手するのだるいんだよな。

 

「で、誰が行く?」

 

「俺は妖夢ちゃんと戦って疲れたからパス~。」

 

「俺はめんどくさいです。」

 

「僕も嫌です。」

 

皆嫌なのな。ならここは公平にあれで決めるか。

 

「じゃあじゃんけんで決めるか。負けたら健二の相手をする。恨みっこなしな。」

 

「「「「最初はぐー、じゃんけん!!」」」」

 

「なにしてんのよーーー!!あんたたちバカなの!?」

 

レミリアはそう怒鳴りながら弾幕を放ってくるがそれをしゃがんで避ける。あぶね、当たったら首と胴体別れてたぞ。

 

「お前ら!!俺のこと舐めているのか!?」

 

「そうだよ。」

 

「チキンな奴が人を撃てるの~?」

 

「ここは中学校じゃないんですよ。」

 

「なめてるわけじゃないけど、一応ノリで……。」

 

「てめえら、俺を怒らせたな!!」

 

そう言うと、健二は両手でアサルトライフルを持ち、アリスに向けて標準を合わせた。あっ、本当に撃つのね。

 

「まずお前からだ!!」

 

健二はアリスに怒鳴り付ける。少し遊びすぎたか。

 

「ちょっとやめてよ!!私はまだ死にたくないの!!」

 

アリスは半泣きになりながらそう言うが、健二は怒り狂っているのでアリスの言葉は聞こえなかった。

 

「もう遅い!恨むならあいつらを恨みな!!死ねぇーーーー!!!」

 

「いやああああああああ!!!」

 

「ま、まずいですよ!!どうにかしないと。」

 

とまあ、向こうはそんな感じになってるが、俺らはじゃんけんの続きをしている。

 

「はい、お前の負け。」

 

「じゃんけん弱いね~。」

 

「まあほどほどに頑張ってください。女の子にアピール出来るチャンスですよ。」

 

「何で僕なんだよ~!!」

 

快以外の皆がグーを出して、快がチョキを出したので快が行くことになった。

 

「まだやってたんですか!?」

 

「まあまあ早苗、落ち着けよ。」

 

「急がないとやばいよ~!!もう皆が死ぬのを見たくないよ!!」

 

フランは俺の服の袖を引っ張りながら言う。わかってるわかってる。

 

「ほら、快、とっとと行け。取り返しのつかなくなる前にな。」

 

「え~なんで僕が!?」

 

「じゃんけんに負けたからですよ。」

 

「とっとと行ってね~。」

 

「皆軽く言ってくれるね~。もうわかったよ。」

 

そう言い快はグローブを付けて目を閉じる。

 

「じゃあなお嬢ちゃん。無能なあいつらに文句を言うんだな。」

 

ズダダダダダダダダダ!!

 

健二が発砲したアサルトライフルの弾はアリスに命中した。

 

「まずは一人目。」

 

そう言い次の人に銃口を向けた時、健二の目の前に炎が現れた。なんとか間に合ったみたいだな。

 

「なっ!!何だこの炎は!?」

 

「おいおい女の子に物騒なもの向けるなよ。」

 

「!!!」

 

そこにはアリスを庇っている快がいた。快はグローブから出した炎でアリスに向かってくる弾丸を溶かした。

 

「貴方、大丈夫なの?」

 

「平気さ、このくらいで俺はやられはしないよ。それ以外にも理由(・・・・・・・・)があるけどね。それよりも大丈夫ですか?怪我はないですかアリスさん?」

 

快は炎で捕まってた皆の縄を燃やす。火傷をしないように調節しながら。

 

「聖人、他の皆を回収してくれ。」

 

「はいはい。」

 

俺達はまだ気絶している皆を抱えて安全なところに降ろす。炎の扱い方上手くなったな快。

 

「チィ!!せめてあいつでも!!」

 

健二はライフルを作り出し、アリスと快に当たる位置にに向けて発砲した。あいつ、能力持ちだな。

 

「快君!!!」

 

「わかってるよ早苗!!」

 

快はライフルの弾丸を炎を纏ったグローブでアッパーカットして軌道を上に反らす。

 

「アリスさん、大丈夫ですか?」

 

「ええ、でもどうして私の名前を?」

 

アリスは快に名前を呼ばれて驚いてるけど、快はアリスの前に立って顔だけアリスに向けて笑顔を見せる。

 

「無駄なことしやがって!!」

 

「アリスさん、俺が守りますからここにいてくれますか?」

 

「えっ!?え、ええ!!」

 

アリスは顔をほんのり赤くして返事をした。これは、立ったな。

 

「そいつが駄目ならあいつらだ!!」

 

健二は快には銃弾が効かないと思ったのか、俺達に向けて放ってくる。俺達なら当てれると思っているのか?

 

「絢斗!!」

 

「がってん!!」

 

俺と絢斗で向かってくる弾丸を刀を使って全て前に弾く。甘い甘い、こちとら銃弾以上の速さの弾幕を切り落とした事があるんだよ。

 

「無駄だ、そんなものいくら撃っても当たらねえよ。」

 

「流石は聖人だね~!!俺も負けていられないね。」

 

「お前らも駄目なら!!」

 

健二は最後の1発を俺や絢斗ではなく、良太に向けて放った。

 

「良太君!!!」

 

「心配は要らないですよ早苗さん。」

 

良太は1つの銃を取りだし、トリガーを引いた。すると銃口からビームが出現し、それで弾丸を切った。何あれカッケー!!

 

「くそ!!どいつもこいつも!!」

 

「おいおい、俺じゃ分が悪いからって他の人を狙うのかよ?」

 

快は健二の方を向きながら言い、威圧を掛ける。

 

「アリスさん達を傷付けた落とし前をどうつけてもらおうか?」

 

快は全身に炎を纏いながら健二を睨む。健二は体をビクビクと震わしているな、ザマァ!

 

「な、なんだよ、なんなんだよ!!お前の姿は!?」

 

健二は今まで感じてきた快のオーラとは全く違ったので後ずさりしていく。

 

「な、何よあいつ?」

 

「あの時の聖人お兄ちゃんと同じだ……。」

 

レミリアとフランも快のオーラに圧倒されていた。そりゃそうだ、俺も初めて見た時、気絶しそうになったからな。

 

「まあ初めてみたら驚くよな。」

 

「確かにね~。俺も驚いたもん。」

 

絢斗はチビりそうになってたからな。良太は一目散に逃げたしたけどな!

 

「何が起きてるんですか聖人?快さんのあの急激な変わり様は一体なんですか?」

 

妖夢は俺に説明を求めてきた。レミリアもフランも俺を見てくるな。本人に聞いた方が早いけどな。

 

「簡単に説明すると能力を使ったのさ。」

 

「どんな能力なの?」

 

「快の能力、それは『本気になれる程度の能力』です。」

 

「どういうこと?」

 

早苗達はわかっていないみたいだ。そりゃ、本気になったと言ってもピンと来るわけないからな。

 

「普段あいつは弱々しく見えるだろ?それは無意識に力を押さえているからさ。そして自分の中にあるスイッチをオンにすると能力が発動して、押さえていた力を解き放つ。そう言うことだよ。」

 

「う~ん、もうちょっと分かりやすく教えてくれないですか聖人?」

 

「もっと簡単に言えば、快が海○拳を使っている状態になったってことだよ早苗。」

 

「そんな分かりやすい説明があるなら先にそっちを言ってくださいよ!!」

 

その説明は早苗にしかわからないから……。

 

「でもまだ5割だね~。」

 

絢斗は欠伸をしながら言う。緊張感がねえなぁ。

 

「嘘!!あれだけのオーラ纏ってもまだ5割なの!?」

 

「まあそういうことだレミリア。」

 

さて、説明も終えたし快の様子を見るかな。

 

「へ、何をしたかと思えば弱々しかった奴じゃないか。ハッタリもその変にしとけよ。」

 

「そうか?ならハッタリじゃないことを証明してやるよ。」

 

「面白え!!ならこれでも喰らいな!!」

 

そう言い健二は丸い物を出現させて快に向けて放った。なんだあれ?

 

「これは、アリスさん息を止めてください!!」

 

「あれは、毒ガスか!?」

 

健二が放った丸い物は毒ガスが入っていた物だったのか。

 

「毒ガスの範囲が広い、なら!」

 

「快君!!!」

 

快は避けようとはせず、毒ガスに自ら当たり、アリスに毒ガスが行かないようにした。

 

「ハハハ、たかが女を守るために自ら当たりに行きやがった。これでやつも動けなく「なると思ったか?」何!!!」

 

そこには毒ガスの影響を受けてない快が健二を睨み続けていた。

 

「残念だが、俺にそんなものは効かない。」

 

「ち、ならこれでどうだ!!」

 

健二はショットガンを取り出し、快の頭に標準を合わせる。

 

「ハハハハハ、これでお前も粉々だ!!」

 

「快君避けて!!あれは不味い気がするの!!あれを受けたら死んじゃうわよ!!私に構わず逃げて!!」

 

アリスは必死に快に呼び掛けるけど、快は表情を崩さないでいる。健二、最初に見た光景を忘れてるな。

 

「アリスさんを置いて逃げる事なんて出来ませんよ。」

 

「ハハハハハ、死ねぇーーーー!!!」

 

そう言い健二はショットガンのトリガーを引き、弾丸を放った。しかし快はそれをグローブから出た炎でショットガンの弾丸を1つずつ溶かした。

 

「なに!?馬鹿な、あり得ないぜ!!」

 

「最初に銃弾を炎で溶かしただろ?さて、もうお前の戯れ言は聞き飽きた。これでけりを着けてやる。火符『エクスプロード』!!」

 

快は高速移動し、炎を纏った拳を健二の頬に向けて殴った。その後に炎の弾丸を撃つ。

 

「ぐわあああああ!!あちぃあちぃあちぃ!!」

 

健二は殴られた勢いで地面に激突し、炎の弾丸も直撃し、健二の体から黒い煙が出た。

 

「くっ、まだまだこの程度でやられないぜ!!」

 

どうやら、服に耐火剤を染み込ませているみたいだな。用意周到なことだな。

 

「しぶといな。でももう終わりだ。」

 

快はため息を付きながら2枚目のスペルカードを取り出す。

 

「皆、ちょっと結界を張るから俺の後ろにいてくれ。次に使う快のスペルは広範囲だからな。」

 

「炎符『メテオアロー』!!」

 

快は高く飛び、隕石の形の弾幕を作り、そこから矢の形にして放った。

 

「なんのこれしき!!」

 

健二はマシンガンを作り出し、応戦したが、快の放った弾幕の量が多かったため、半分程度しか相殺出来ずに弾幕に激突した。

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

攻撃が終わったあと、地面はクレーターだらけになった。

 

「ちょっとやり過ぎですよ快君。」

 

「これでも加減しています。健二の奴は、あそこだね。」

 

一際大きいクレーターの中央に黒焦げになっている健二が居た。

 

「ふう、終わったか。もう大丈夫ですよアリスさ「油断したな!!」何!?」

 

黒焦げになった健二が起き上がって、快に向けてレーザーを放つ。

 

「ぐあああ!!!」

 

「快!!」

 

快は避けようとはしたが、避け切れず左肩と右腕にレーザーが当たった。健二の奴しぶといな。

 

「ふっ、ふははは!!!ざまぁみろ、油断しなければ勝てたのにな!!」

 

「快!!しっかりして!!」

 

前のめりに倒れる快をアリスが支え、地面に寝かせる。

 

「おっと、変な真似はするなよアリスとやら。お前も快と同じ目に合わせてやるぞ?」

 

「やってみなさいよ!!今度は私が貴方を倒すわ!!」

 

アリスは快の前に庇うように立つが、言葉に反して体を震わせていた。

 

「アリス、さん、逃げて!!」

 

「そんな状態でか?笑わせてくれるぜ!!おらぁ!」

 

そう言い健二は短剣を取り出して、アリスの顔や肩や腕など全身を短剣で切りつける。

 

「うっ!!い、痛い!!」

 

「ふっ、浅く切りつけただけだぜ?どうだ?痛いか?苦しいか?」

 

「快……、私が、守らないと。」

 

「感動するねぇ!!会って間もないのにこんな絆が芽生えるなんてな!!でも残念、お前を消すからな!!消した後の快の顔を見てみたいぜ!!」

 

健二は高らかに笑ってナイフをアリスの頭に刺そうとする。ちゃんとした悪だなあいつ。

 

「ちょっと!!助けなくていいんですか!?」

 

「落ち着け早苗、本当にやばかったら助けに行く。」

 

「まあ、もうそろそろだね~。」

 

女性が傷つけられてるのを見た快があんな怪我ごときで泣き寝入りするかよ。

 

「死ねえ!!」

 

「……けるな。」

 

いきなり快の言葉が聞こえたためか健二はアリスの頭に短剣を刺そうとするのを止めて、快の方を見ていた。

 

「っち、しぶといやつだ。今度は内蔵を貫通させてやろうか?」

 

「お前、今誰を傷付けた?」

 

快は健二を睨み付けながらゆっくりと立ち上がる。レーザーが貫通した右肩と左腕の出血はいつの間にか止まっていた。

 

「アリスとやらだよ。まっ、今殺してやるけどな。」

 

「お前か。」

 

「あぁ?聞こえねえな?」

 

「アリスを傷付けたのはお前かぁぁぁぁ!!!」

 

快がそう叫ぶと、快の体に炎が纏わり付き、先程よりも炎が更に大きくなった。

 

「っ!!だが今こいつを殺せば!!」

 

「誰を殺すって?」

 

「何!?いなくなった!?何処に行きやがった!?」

 

健二は短剣を構えながら快を探しているけど、快は俺と絢斗の前にもういるんだよな。アリスをお姫様抱っこしながらな。

 

「聖人、絢斗、アリスを治療してくれ。」

 

「おう、本気のあれをやるんだな?」

 

「ああ。」

 

そう言い快は健二の前に立つ。メテオアローの時みたくちょっと結界でも張っておくか。

 

「快は、無事なの?」

 

「無事だよアリスちゃん。」

 

「っち、ならこいつでトドメだ!!」

 

健二は対戦車ライフルを取り出す。いやほんとにどっから出したんだよ?

 

「これで終わりだ!!この地下もろとも消し飛べ!!」

 

「お前がな。炎符『フレアバーナー』!!」

 

快は右手を健二に突きだし、左手を後ろに突きだした。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

快は気合いを入れて左手から炎を噴射して、右手からも炎を噴射した。

 

「何!?くそが!!ライフルじゃ貫通出来ねえ!!」

 

「そんなものでこの炎は止められねえよ。燃え尽きろ!!」

 

「ぎゃああああ!!!」

 

健二は快の放った炎のレーザーに直撃した。炎が無くなると、まっ黒焦げになった健二の姿があった。

 

「今度こそ終わったな。」

 

「絢斗、皆に治療を頼む。」

 

「はいよ~。」

 

そう言い絢斗はアリス達の治療を始めた。

 

そして数十分が経ち、

 

「終わったよ~。」

 

「お疲れ、絢斗に快。」

 

「はあ、疲れたよ。」

 

快は能力を解除した。そして、地面にへなへなと座り込んだ。いつもの快に戻ったな。

 

「あ、あの、快。」

 

快の前にアリスがしゃがみこむ。

 

「ん、君はアリスさんだったかな?」

 

「あ、私はアリス・マーガトロイドです。」

 

アリスは顔を赤らめてモジモジしながら快の顔を見つめていた、これはあれですわー。

 

「助けてくれて、ありがとう。」

 

「気にしなくていいよアリスさん。僕はあいつが許せなかっただけだから。」

 

「それでも、ありがとう////」

 

アリスはそう言い快に抱きついた。快は抱き付かれてパニックになっているな、見ていて面白い!!

 

「ちょ、ちょっとああアリスさん!!?」

 

「怖かったのよ。死んだかと思った。でも快は私を見捨てないで助けてくれた。」

 

アリスは泣きながら快の胸に顔を埋める。

 

「わわ、わかりましたから、はは、離してくくください/////」

 

「お~暑いねえ~。初々しいねぇ~。」

 

「だな。快、しばらくはその状態でいろよ。」

 

「どど、どうしてですか?」

 

見ていて面白いからな!

 

「そうですね。アリスさんを落ち着かせるために。」

 

「それよりも貴方達誰よ?」

 

最初に目覚めた幽香がこっちを見ながら聞いてきた。あっ、そういえばレミリアやフランや早苗以外は知らないよな。

 

「紹介が遅れました。泊谷良太です。よろしくお願いします。」

 

「んーとね、相沢絢斗でいいや。よろしくね幽香ちゃん~。」

 

「ぼ、僕は佐藤快です。よ、よろしく。」

 

それぞれ皆に自己紹介をする。あっ、絢斗が幽香に踏みつけられている。何時もの事か。

 

「貴方達、まだ敵はもう一人いるのよ。」

 

レミリアが次の部屋の扉の前に仁王立ちしながら言った。

 

「そうだったな。ところでよ、こいつどうする?」

 

真っ黒になっている健二を俺は指差す。このまま放っておいてまた戦闘になったら面倒だしな。

 

「こうすればいいんじゃないんでしょうか?」

 

「いや、良太、何してんの?何処でそんなもの覚えてきたの?兄ちゃんビックリだよ!?」

 

良太は健二を甲冑縛りにして壁に吊るした。いや本当に何処でそんなもの覚えてきたんだよ?

 

「まあいいか、さて次も戦闘になるから皆気を引き締めろよ!」

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