「ふわぁ~あ。よく眠れなかったぜこんちくしょう。スペカの名前を決めるのに一晩中考えてこんだとはね~。」
オッス、オラ絢斗!!新たなスペカの名前を決めるのに一晩中かかってしまったぜ!
「まあ、今日は妖夢ちゃんとの朝の修行はないから寝不足でも問題ないけどね~。」
いやはや、あそこまで考え込むとは。とりあえず居間に行って妖夢ちゃんの美味しい料理でも食べようかな~。
「今日は何かな~。」
和食かな?洋食かな?中華かな?どれも美味しいからいいんだけどね~!!
「さあ、メニューは!!」
俺は勢いよく居間の襖を開ける。そこにいたのは。
「あら?遅かったわね絢斗。朝ごはんならもう食べ終わっちゃたわよ?」
団子を吸い込むようにして食べている幽々ちゃんがいました。あれ~俺の料理は!?
「幽々ちゃん?俺の料理は?」
「うふふ、遅かったから全部私が食べちゃった♪」
素敵な笑顔ありがとうございます、あんな美しい笑顔を見せられたら怒る気にならないね!
「何も残ってないの?」
「何もないわよ~♪」
朝飯抜きかよ~。こりゃやばいね~。
「と思っていたのか!?」
残念、私のポケットの中にはカ○リーメ○トが入っているのだ!ちなみにチョコね~。
「絢斗~?それなにかしら~?」
「これはバランス栄養食だ~。でも幽々ちゃんにはオススメしないよ~。」
「それはどうしてかしら?」
「食べた気しないからね~。」
でも、それがいい!!
「それなら遠慮しとくわ~。それと絢斗?」
「何でござんしょ?」
「どうして私もちゃん付けで呼ぶのかしら~?」
こてんと首を傾げる幽々ちゃん可愛いね!
「俺は女の子にはちゃん付けで呼ぶのがポリシーなんだ!幽々ちゃんはとても可愛いからね~。」
「もう、絢斗はお世辞が上手ねぇ~。」
喜んでもらえたようで何より~何より~。
「ところで妖夢ちゃんは?」
朝飯食べ終わった後なら台所か、ここか、庭にいるはずなんだけど見当たらないんだよね~。
「妖夢なら秘密の場所にいると思うわよ~。」
「秘密の場所!?もしかして、そこには妖夢ちゃんの秘密の物が隠されてる!?」
これは是非とも行かなくては!!妖夢ちゃんのあんな物やこんな物が!!
「違うわよ?妖夢が何か大事な事を考える時に行くところよ。」
「何だぁ~、でもなぜそんなところで考えるのかな~?」
「何故かしらね♪」
幽々ちゃんは悪戯な笑みを浮かべた。これは絶対に知ってる顔だね~。
「とりま、行きますかね~。」
「ちょっと待ちなさい絢斗。場所は分かるのかしら?」
「全く知らない。でも、妖夢ちゃんの匂いを辿っていけば分かるぞ!!」
妖夢ちゃんの匂いは忘れられないからなぁ~。決して変態ではありませんよ?ぐへへ!
「ほんじゃ、さいなら~。」
さあ!俺の犬並みの嗅覚を発揮する時が来た!
変態捜索中
「誰が変態やねん!?」
「おっ!いたいた!!」
妖夢ちゃんは庭の端の桜を見詰めていた。
「妖夢ちゃん!!」
「………………。」
返事がない、ただの妖夢ちゃんのようだ。
「妖夢ちゃん何してるの~?」
「ふえっ!?け、絢斗さん!?どうしてここに?」
妖夢ちゃんはびっくりした顔でこっちを振り向いて来た!可愛い!!
「俺の捜索スキルをなめちゃいけないよ~!」
あくまで妖夢ちゃん限定だけどね~。
「絢斗さんらしいです。」
そう言い妖夢ちゃんは桜の方を見る。
「ここの場所はよく重要な決意をするときに来る場所なんです。」
「ほへぇ~、綺麗な桜だね~。」
ここにある桜の中で一番綺麗だった。
「絢斗さん、私はどうすればよいのでしょうか?」
「どったの?」
「私は幽々子様の護衛兼庭師です。この身は幽々子様のために捧げると誓いました。」
「うんうん、いいことなんじゃないの?」
それは問題ないんじゃないのかね~?
「私にとって幽々子様は大切な人です。この手で幽々子様を守っていきたいと思ってました。けど、もう一人大切な人が出来てしまいました。」
「ふむほむ。」
「私は……、どっちを取ればいいのでしょうか?」
「……とりあえずそのもう一人の大切な人って、俺の事かな~?」
「そそそそれはおお教えまませんよ!!」
必死に隠そうとはしてるけど、モロバレなんだよね~。顔がトマトみたいに真っ赤になってるし。
「それは妖夢ちゃんが決めることだけど、1つアドバイスするとしたら。」
「したら?」
「どうしてどっちか一人って考えるのかな~?両方大切なら両方守っていけばいいじゃん。」
「!!しかし、私はそんな事……。」
「出来るわけないって?諦めたらそこで終了だよ~。」
どっかの炎の妖精みたいな事は言わないけどね~。
「………………。」
妖夢ちゃんはしばらく目を閉じて考え込み。
「おじいちゃん、私はここで新たな誓いを立てます!幽々子様の他にもう一人、大切な人が出来ました。私は両方守っていきます!いいですよね!?」
そう言い終わった後、妖夢ちゃんは桜観剣を持って少し鞘から刀を抜いて、また戻した。
「見ていてください!!」
「うん、素晴らしい誓いだよ~!!」
「絢斗さんのお陰で決める事が出来ました。ありがとうございます!!」
そう言い妖夢ちゃんはお辞儀をする。いやー、何か照れるね!
「最後のは武士の“きんちょう“と言うのかな?」
「な、何故知ってるんですか!?」
どこかの映画でやってたからね!
「とりあえず、大切な人の為にももっと強くならないと!!」
「妖夢ちゃん、その意気だよ~!」
「絢斗さんがもう一人の大切な人なんて言えませんよ(ボソッ)」
「どしたの?」
「みょん!?な、何でもないです!!」
そう言い妖夢ちゃんは逃げるようにして去っていったね。
「聞こえていたけどね~。」
妖夢ちゃんはボソッと言ったつもりらしいけど、バリバリ聞こえたかからね~。
「絢斗、妖夢はどうじゃ?」
「うおい!!いきなり現れるな!!」
隣に妖忌がいたよ。何も物音立てずに来るからびっくり~したわ~。
「どうせ見てたんだろ?」
「はて?何のことかのぅ?」
嫌な奴だよ~。
「さて、孫の誓いも聞けたしそろそろ行くかのぅ。」
「ちょいまち、ここになにしに来た?」
「おお!そうじゃった!絢斗に刀を渡そうと思ってな。」
そう言い妖忌が刀を投げて来るので片手でキャッチする。もっと丁重に扱えよ。
「刀の名前は……、決めておらん。」
「どうでもいいけどね~。サンキュー。」
「じゃ、妖夢を頼むぞ!!」
そう言い妖忌は空間を斬って去っていった。あの技俺もほしー。
「さて、そろそろあれに向けての心の準備でもしますかね~。」