東方外遠記 【リメイク版】   作:宗也

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平和な日々 快編 後編

ど、どど、どうもこんにちは快です!いい今は人里にある寺子屋の教室の前にいまちゅ!

 

「落ち着け、落ち着け僕。素数を数えなきゃ!2、4、8、20……。」

 

「顔面蒼白になってるわよ快、大丈夫かしら?」

 

人里でアリスさんと一緒に買い物をしていたら慧音さんに捕まって外の世界について話してほしいって言われちゃたんだもん!

 

「むむむ無理だよ!僕は大勢の人の前で話すのが苦手なの!」

 

「知ってるわよ、快があわあわしてる姿が見たくて慧音の頼み事を了承したもんだし。」

 

アリスサァァァァァん!?僕を苛めて楽しいの!?肩をくすめて笑ってるって事は楽しいんですね!?

 

「ほらほら、早く入らないと子供達が待ってるわよ。」

 

「せ、せめてあと1時間ください。」

 

「それだと慧音から貰った時間を過ぎちゃうでしょ!いいから入りなさい!」

 

おおお押さないでアリスさん!あ~れ~!

 

「あっ、私は慧音と話して来るから。授業後に迎えに行くからね快。」

 

えっ?嘘?僕一人で授業するの?あっ!待って待って置いてかないでアリスさん!

 

「うぅ、酷いよ~。」

 

「快は泣き虫なんだな!ここはサイキョーのアタイが慰めてやろう!」

 

そそそそれも嫌だよチルノ!年下の女の子に慰められるなんて恥ずかしいよ!

 

「んんっ、こここれから授業をはは始めまちゅ!」

 

うわぁぁぁぁ!!子供達の前で噛んじゃったぁぁぁ!!

 

「ぼぼ僕は佐藤快って言います。よよ、よろしくお願いしまふ!!」

 

「快先生、緊張しているんですね。落ち着いて深呼吸しましょう?」

 

大ちゃんに冷静に指摘されたぁぁぁ!!ルーミア、ゲラゲラ笑わないでよ!

 

「快は面白いねー、あっ、この中で快が知らない人っているー?」

 

し、知らない人?3人くらいいるね。緑色の短髪の女の子と、ピンク色の髪色で背中に羽が生えてる女の子、そして猫みたいな尻尾が生えてる女の子だね。

 

「多分リグルちゃんとミスティアちゃんと橙ちゃんかな?」

 

「うん、多分その3人だと思う。自己紹介お願い出来るかな?」

 

「じゃあ私からするね。私はリグル・ナイトバクだよ。蛍の妖怪だよ!」

 

蛍の妖怪かぁ、秋になったら光るのかな?何処とは言わないよ!

 

「次は私♪ミスティア・ローレライよ、夜雀の妖怪で歌が得意なの!」

 

そう言ってミスティアは歌い始めた、なるほど、確かに歌が上手いね!

 

「最後に私は八雲橙です!快さんの事は紫様から聞いてます!こう見えて藍しゃまの式神です!」

 

「それなら僕の事は知っててもおかしくないね。これからよろしくね。」

 

「「「はい!!」」」

 

うん、ちょっと自信無かったけど、この子達ならなんとか授業出来るかも!

 

「じゃあ早速授業に入るけど、授業内容とかって皆は慧音さんから聞いてるしてるかな?」

 

「外の世界の事について話してくれるんですよね?」

 

リグルが手を上げて答えてくれた、話すにしても僕が勝手に決めるのは良くないよね。

 

「うんそうだよ、でもごめんね。話すにしても、何処から話せばいいのか分からないから皆が外の世界について知りたいことを言って、それを僕が答えるって形でいいかな?」

 

「それなら簡単だな!まずアタイから、外の世界にもサイキョーはいるのか!?」

 

うっ、いきなり答えにくい質問だねチルノ。否定するのは簡単だけど、それじゃ駄目だよね。

 

「うん、いっぱいいるよ。でもチルノが考えてる最強とはちょっと違うかな?」

 

「んー?どういうことなんだ?」

 

「チルノが考えている最強って、弾幕ごっこの最強の事だよね?」

 

「そうだぞ!!」

 

えっへんとドヤ顔しながらチルノは答えて、それを大ちゃんが苦笑いを浮かべながら見てるね。

 

「えっとね、外の世界には弾幕ごっこがないんだ。」

 

「なん……だと……!?」

 

ぶふっ!まさかその台詞を幻想郷で聞けるとは思わなかったよ。しかも表情も似てるから、ぷふっ!

 

「じゃあサイキョーなんかいないってことじゃん!」

 

「弾幕ごっこはね、でもよく考えてみてチルノ。弾幕ごっこじゃなくて、お料理を美味しく早く作れる最強がいてもいいよね?」

 

僕がそう答えるとチルノは唸りながら考え始めた。

 

「うーん、要するにミスティアは屋台の最強、大ちゃんは優しい最強、みたいなのがたくさんいるって事か!?」

 

「そうだよチルノ、外の世界はこの幻想郷よりも文化が発展してるからね。ここでは考えられない程、色々な最強がいるんだよ。」

 

「そーなのかー!!」

 

「むぅー、チルノそれ私の十八番の台詞なのー!」

 

分かってくれて良かったよ。うーん、思ったよりも説明難しいなぁ。

 

「じゃあ次は私♪外の世界にある料理について聞きたいかな!」

 

「ミスティアは夜に屋台を出してるんです。八目鰻やおでんとか出してますよ。」

 

へぇー、そうなんだ。今度行ってみようかな?

 

「私も、気になります。」

 

「大ちゃんも気になるんだね。料理は色々あるよ、例えばこれとかかな?」

 

アリスさんに押された時に渡された2つのスケッチブックの内の1つを取り出してページを開く。うん、まずはこれかな。

 

「快先生それは何ですか!?2つのパンの中に野菜とお肉が挟まってますよ!?」

 

「これはハンバーガーっていう食べ物だよリグル。この状態でそのまま食べる料理なんだ。」

 

「ワイルドな食べ方だなー!快、それ1つ頂戴!」

 

ルーミアが口から垂れる涎を手で拭いながら言うけど、これは絵だからね?

 

「それは出来ないよ、これは立体的に描いた絵だからね。」

 

「絵なんですかこれ!?」

 

「凄い!橙もあれくらいの絵を描けるようになりたい!」

 

大ちゃんと橙がキラキラした目で僕を見てくるけど、教えるのは大変だから勘弁して……。

 

「先生先生♪次も見せて♪」

 

「そうだね、次々見せてくからね。」

 

僕はスケッチブックのページを開いて絵を次々見せていく。料理はティラミス、ラーメン、チーズフォンデュなど、飲み物もついで何種類か見せたよ。

 

「まだまだたくさんあるけど、キリがないからここまでね。」

 

「うーん♪屋台に出す料理のアイディアの参考になったわ♪ねえ今度料理教えてくれる?」

 

「アリスさんと一緒ならいいよミスティア。」

 

ミスティアの頼みを了承すると嬉しそうな顔をしたね。女の子は笑顔が一番!

 

「快先生、外の世界には和食がないのでしょうか?」

 

大ちゃんが不思議そうな顔で質問してきた、まあさっきまでの料理の絵は洋食や中華、イギリスとか海外の料理だったからね。

 

「もちろん和食もあるよ大ちゃん。でも和食の料理は幻想郷とそこまで変わっていないんだ。」

 

「変わらないものもあるんですね!」

 

「次は私だー!!外の世界の人達は空を飛べるのかー?」

 

「それは私も気になった。」

 

ルーミアとリグルは同じ質問か。

 

「飛べないよ、ここが幻想郷との一番の違いだね。」

 

『えええぇぇぇぇ!?』

 

僕の発言に皆が驚きの声を上げてるね。

 

「分かりやすく言うとこの世界、幻想郷の常識が外の世界の非常識なんだ。もちろんその逆も。」

 

「じゃあ妖怪も!!」

 

「うん、リグルが察した通り、妖怪も妖精もいない。まあ、もしかしたらいるかもしれないけどね。」

 

「藍しゃまが外の世界は危ないって言ってたのはそういうことなんだ。」

 

皆が唖然としてる中、橙が何やら納得した表情で考え込んでた。

 

「それは不便だぞー!!」

 

「移動は確かに不便だね。でも自力で空を飛ぶ代わりの移動手段は豊富にあるよ。例えば……。」

 

ん?扉の外に誰かいる?

 

「快、授業はそこまでにしてくれ。」

 

あれ?もう1時限終了しちゃったのか、夢中になると時間が経つの早いね。

 

「僕の話は以上だよ。もし機会があればまた先生をやるからね。」

 

「皆、快先生にお礼を言うんだぞ。」

 

『快先生!!ありがとうございました!!』

 

ちょ、ちょっと照れ臭いね。

 

「じゃあここからお昼休みに入るからな。っとその前に快先生の恋人であるアリスから皆にプレゼントがある。」

 

ちょ、ちょっと慧音さん!?まままだ僕とアリスさんはまだ付き合ってないよ!?

 

「プレゼント!どんなものかな?」

 

「食べ物だったら嬉しいなー!」

 

リグルやルーミアが話している最中にアリスさんが教室に入ってきた。ん?上海人形が7体お皿を持ちながら続けて入ってきた。

 

「お昼だから食べ物を用意して来たわよ。上海、皆に配ってあげて。」

 

7体の上海人形が慧音さんを含めた皆にお皿を渡す。お皿の上に乗ってる料理は、オムライスか!

 

『おいしそう!!』

 

「アリス、私の分まで用意してくれたのだな。本当にすまない。」

 

「いいのよ、生徒と食べた方が慧音も楽しいでしょ?」

 

慧音さんは嬉しそうな顔をしながら渡されたお皿を持ちながら空いてる机に向かっていく。

 

『アリス先生ありがとう!!』

 

「私は先生じゃないけど、お礼は受け取っておくわ。」

 

「僕達はこれで失礼します。」

 

ワイワイはしゃぎながらオムライスを食べてる皆を見ながら僕とアリスさんは教室を後にする。

 

「ふぅ、なんとか先生は勤まったかな?」

 

「ふふ、そうね。快、お昼ご飯はどうする?って聞くまでもないわね。」

 

な、何かな?アリスさんは僕の顔を見てクスッて笑った。

 

「オムライスが食べたいって顔に書いてあるわ。」

 

アリスさん!?何で僕の心の呟きが聞こえてるの!?

 

「うっ、お願いします。」

 

「任せなさい♪」

 

頼まれたアリスさんは気分が良さそうに僕の前を歩いていく。そろそろ、告白とかしてもいいのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリスちゃんと快君は仲良くやっているようで良かったわ。そろそろ付き合い始めそうだし、そうなったら挨拶にでも行こうかしら♪」

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