この素晴らしい装者に祝福を!   作:クロウド、

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はい、今回はこのすば世界とシンフォギア世界の行き来が可能になってからの話です。


番外編カズマの活躍上映会(シンフォギア編)ネタバレ注意

 シェム・ハからの戦いから3ヶ月。俺は向こうの世界とこちらの世界を行き来する力を与えられ本拠をS.O.N.Gのあるこちらの世界に構え教師としての仕事を全うしていた。

 

 今日はたまの休日、こちらに移り住んだアクア達も装者達とショッピングらしいので久々にゴロゴロするぞぉと思っていた。

 

 思っていたのだが……。

 

「なぁ、なんで俺縛られてんの?」

 

 俺は文字通り簀巻きにされ床に放り出されていた。ええっと、なんでこうなったんだっけ?

 

 そうだ……おやっさんに呼ばれてS.O.N.Gに来たら背後から当身を食らって……。つうか、俺を当身で気絶させられるってどう考えてもおやっさんだよな……。

 

 何故か、S.O.N.Gの映写室にアクア達異世界組と響達シンフォギア組が勢揃いしていた。おまけにS.O.N.Gのメンバーも勢揃してるし。

 

「お前ら今日はアクア達と一緒にショッピングじゃなかったのか?」

 

「アレはウソデス!」

 

「……本当は、今日はお互いの世界のカズマさんの活躍を見ようという話になって」

 

「え、マジで?」

 

 切歌と調の言葉に俺は言い知れぬ寒気を覚える。

 

 つまりはなにか?アクア達に俺のこの世界での戦い見られるってわけか……あの俺が無意識に口にしたどっかの漫画の主人公みたいな言葉の数々を聞かれると?

 

 そのことに気づくと俺の全身から恐ろしい量の汗が流れる。

 

「やめろっ、やめてくれえぇ!!!」

 

 俺は必死に体を動かしなんとか縄から抜け出そうとする。

 

「くっそ、何だこの縄ッ!?」

 

 なんで今の俺が全力で引きちぎろうとしているのに、斬れねぇんだよ!?

 

「まぁまぁ、落ち着きなよカズマくん」

 

 必死にジタバタする俺に、クリス(お頭)が身をかがめて話しかけてくる。そういえば、なんでいるんだここに?そんな俺の質問を他所に、俺の耳元に口を近づけて、

 

「すみません、カズマさん。私も少し気になるんです」

 

 え、エリス様……アンタの仕業か、この縄ッ!?

 

「それでは、まずはこちらの世界での和真さんの戦いの記録を上映します。」

 

「おっ、始まるわよ!」

 

 エルフナインがスクリーンを操作しアクア達がまるで映画を見るときのように手を叩く。

 

「まって、お願い待って!」

 

 俺の願いは虚しく昔の映画のような3.2.1のカウントの後映像が始まった。

 

『俺がこの世界に存在する理由……そんなモノは最初から必要なかった、何故ならッ!!俺はただ俺がやるべきだと思ったことをやればよかった、それが今ここに俺が立っている理由だった!!』

 

「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

『人間ってのはやりたくないことやるときには理由が必要だ。だがな、やりたいことをやるのに理由なんて必要ないんだよ、ただ、『自分がそうしたい』。それだけで十分だ』

 

「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

『俺はこの世界では勇者でも主人公でもない……だけど、それでも、俺がやらなきゃいけないんだ……他の誰にも任せるわけには行かないッ!……俺にしかできないことなんだッ!!』

 

「なんで心の声まで聞こえてんだよぉぉぉぉぉ!?」

 

『死に場所?死ぬのが償いなのか?違うだろ?生きてアイツらに死ぬ気で謝ってこその償いだろ……これでも、何度も『死』を経験してるからわかるがな……死で生まれるものなんてただの悲しみだけなんだよ。お前ら、またアイツラに十字架を背負わせる気か?

 自分が死ぬ理由に他人を使うなっ!!』

 

「ノオォォォォォォォォ!!!」

 

『限界がなんだって?俺の生徒が命かけて戦ってんだ……今ここで限界の一つも超えられない奴がっ、これから先ッいくつもの苦難を乗り越えなきゃいけないアイツラに……何を教えられるってんだ!?』

 

『アイツラは俺にとってのヒーローだ……ヒーローの前を歩いて死ねるのなら……悪くないかもな』

 

 ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変と次から次へと流れてくる無意識に発したかっこいいセリフの数々。やばい、両手を縛られているせいで顔を隠すこともできない。

 

「ねぇ、ひょっとしてキレてんの!?今生の別れみたいなことしといて次の日に何事もないように帰ってきたことに切れてんの!?」

 

「「「「「「「「「……………(フイッ)。」」」」」」」」」

 

「こっちを見ろおぉぉ!!」

 

 装者達は俺の質問から露骨に目をそらす。

 

 やがて、俺のカッコいい(死ぬほど恥ずかしい)セリフだけ選んで編集したような戦闘記録は終わりを告げた。俺のライフを限界まで削って。

 

「取り敢えず、一言だけ言わせてください」

 

 全てを見終わっためぐみんがふぅっと生きを漏らして呟くと、アクアとダクネスも交えて一言。

 

「「「「誰(ですか)(だ)、アレは?」」」」

 

「悪かったな、俺だよ……!」

 

「ウソです、カズマがあんなストレートにかっこいい訳ありません!」

 

「そうね、あそこまでストレートにかっこいい人がカズマさんのわけがないわ」

 

「あぁ、この男はもっとひねくれた感じのかっこよさの男だ」

 

「なんだ、ひねくれたカッコよさって?」

 

 しばき倒すぞ、お前ら……。

 

「私をジャイアントトードの生き餌にしていたカズマとは思えない、成長っぷりね」

 

「ええ、私のパンツを『スティール』した男とは思えない成長っぷりでした」

 

「ああ、私を馬車にくくりつけて引きずったとは思えない」

 

「おい、最後のに関してはお前が自発的にやれって言ったんだろうが」

 

 装者を除くS.O.N.Gのメンバーから冷ややかな目を送られる。お前そんなことしたのか、と?

 

 装者のメンバーにはキャロルの事件のときに距離をおこうと自分が以下に鬼畜であったかを伝えていたので今さらみたいな顔してるが……なんというか複雑だ。

 

「はいっ!そんなわけで上映会はおしまいっ!今すぐ俺を開放してくださいっ!帰ってベットに顔を埋めたい気分なので」

 

「?何言ってるんですか、和真さん」

 

「最初に調ちゃんが言ってたじゃないですか、今日は『お互いの世界』の和真さんの活躍を見るって」

 

「は?」

 

 響、未来の言葉に目が点になる。

 

「次はアクア達の世界での貴方の活躍を見る番よ」

 

 マリアの無慈悲な言葉で再び冷や汗が流れ始める。

 

 そんな中アクアが得意気に一つのUSBメモリを取り出す。

 

「ふっふっふ、そんなわけで向こうでの和真さんの活躍を記録を編集した記憶媒体がこちらになります。エルフナインちゃんお願いね」

 

「はい!」

 

 …………どうやら、俺の地獄はまだ終わらないらしい。




感想、評価お願いします。
大分適当です笑

カズマさんには趣味にギターを追加してアニソンとか披露させたいのですがどうでしょう?

  • いいんじゃない?
  • 駄目じゃない?
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