シベリア共和国連邦海軍北海艦隊第一戦隊 異世界漂流記 作:シベリアン-ハスキー
アンケートの結果
艦娘艤装方式で行きます
アンケートに答えてくださった方ありがとうございました
誤字脱字が許せる方は見て行ってくれ OK?
ほのかに匂う潮の匂い
頬を撫でるように吹き抜ける風
……風が心地いい……
微かに聞こえる波の音
「私は…………」
少しづつ目を開く
「……私は……」
霞んだ視界に景色が映る
「ここは……どこだ……」
次第に視界が覚醒する
地平線まで広がる青い海原
所々に浮かぶ雲
「私は確か……」
そうだ私は敵艦と刺し違えて沈んだのだ
……ではここは……
視線を下に落とすと小高い丘が目に入る
その下には海面があった
「……海面………海面!?」
思わず後ずさる
……うん?……後ずさる?……
下には足が生えていて両脇を見ると腕がある
「なんで足と腕が……」
??「ようやく起きましたかアルマースさん」
肩から謎の声が聞こえる
視線を移すと目が合った
アルマース「貴方はいったい…」
副長妖精(以下副長「私は重原子力巡洋艦アルマース副長妖精です」
その人型の副長と名乗る妖精はビシッと敬礼をする
アルマース「よ、妖精?」
副長「そうです!アルマースさんの艤装妖精です」
その妖精はシベリア海軍士官用の制服を着ている
副長「さあアルマースさん早くご命令を」
ご命令をと言われても……
アルマース「とりあえずこの体について知りたいんだけど」
副長「なるほど、艤装のことですね…詳しいのは砲術長ですから呼んできますね」
そう言って肩から器用に滑り降りて扉の中に消えていく
よく見たら元あった武装が全て搭載されている
上の方では3次元レーダーが回っており、その下には四角いレーダー面が張り付いている
レーダー反射面積に考慮し斜辺で構成されており、レーダー面積の低減に一役買っている
以前アストロニア国境沿いの海峡を航行していた時、あまりにもレーダーに映らないので国境沿いの全てのレーダーをリコールしたことを情報収集艦から聞いたことがある
後ろには特徴的な巨大排気塔兼ボイラー用煙突、寒い地域を航行するシベリア海軍の艦艇は全ての艦がエアコン装備であり巨大化した排気塔は見分けるポイントである
オレンジ色の甲板には30mm機関砲やCIWS、複合CIWSが段々に配置され
針山のようになっており、アストロニアの奴らがコードネームを「ハリネズミ」にしたことも理解出来る気がする
蓋の着いた物があるが恐らく
余談だがわざわざ甲板に
前の方を見ると艦首を縦に割ったような物が後ろまで続いてる
左側には蓋があり位置的に
反対側にはがあり368mm連装主砲と152mm連装速射砲、対空火器が山のように搭載されている
その後ろにはVLSがあり、間隔がある程度あるため一度に4セル同時発射ができる
まあそれをやると見張り員が燻されるし視界も最悪になるのであまり使いたくない
副長「お待たせしました!」
砲術長「こんにちはアルマース砲術長妖精です」
ヘルメットではなくヘットセットをつけた妖精が敬礼をする
副長「まずは動きかたをお教えしましょう!これは念じるだけでいいです」
アルマース「念じる?」
副長「はい、念じるんです」
アルマース「ええっと、両舷前進半速」
試しに念じてみると
副長「機関始動!両舷前進半速!」
足元からモーター特有の甲高い音が聞こえてくる
ゆっくりと海面を滑るように進み始め
当たる風が強くなるのを感じ、後ろに航跡が伸びる
副長「次は曲がりたい方向に重心をかけてみてください」
言われた通りに重心をかけてみると、ゆっくりと曲がり始めた
副長「重心をかければかけるほどより曲がります」
確かに少し早くなった気がする
砲術長「では次は武装の説明です、まずは情報システムを起動してください、やり方は航行と変わりません」
さっきと同じように念じてみる
アルマース「エクスカリバーシステム起動!」
砲術長「エクスカリバーシステム起動用意!Lady、システムスタート」
目の前に半透明なディスプレイが現れ、それぞれの武装の状態や残弾数、レーダーや様々な情報が表示される
砲術長「ここに情報が表示されます、武装の操作や目標の選定などここで行います」
砲術長「艤装の操作はアルマースさんが行うことが出来ますし、我々妖精も操作することができます」
砲術長「ではレーダーを起動してください」
アルマース「レーダー起動!」
頭上の3次元レーダーが回り始め、情報画面とは別のディスプレイが現れる
自艦を中心に複数の光点が表示され続いて情報が表示される
レーダー妖精「本艦から6,5km接近中の味方艦あり、大型艦5、艦名はオリョール、カルーガ、ラドヌイ、オーリャ、スモルヌイ」
まさか皆も同じような状態なのかもしれない
すると私が沈めたあいつもこちらに来ているのか?
副長「オリョールより通信!〈貴艦はシベリア海軍第一戦隊旗艦アルマースなるや?〉です」
アルマース「返信〈我シベリア海軍第一戦隊旗艦、重原子力巡洋艦アルマース〉」
地平線から5人の人影が浮かび上がりしだいに大きくなっていく
こちらも近ずきがてら機関の試験をしてしまおうと副長に機関全速を指示した
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ある孤島にあるレンガ作りの風情ある建物の中、机や本棚電話線のみが引かれた質素な部屋
一人の長身の女性と旧日本海軍の制服を着た人物が机に腕を組みながら座っていた
「いよいよ始まるのですね」
長身の女性が口を開く、その彼女の手には2枚の紙がある
それに人物は頷きで返す、彼女はしばらく紙を見た後、真剣な表情で紙から目を離し
「わかりました、至急出撃する艦隊を選定します」
と言い、なれた手つきで敬礼をし扉を開け退室する
人物は扉がしまったのを確認し席を立ち窓に近ずく
窓から外の景色を見ると、そこからは練習やトレーニングをしている艦娘がいる
数人の艦娘が気ずき手を振っている、それに手を振り返し目線を海へと向け
「さて、どうなるかなぁ」と誰にも聞こえないように呟き、再び机を見る
机には彼女と同じ紙があり、そこには
[W島攻略作戦]と書かれていた
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前方の艦隊を目視で確認する
その中の一人がこちらに気づいて手を振っている
その格好は左肩に大きな板を付けて右手にはライフルが握られている
他にもこちらに気づき手を振っている娘もいるその格好はアルマースの艤装とは違うがどこか似ている
その中で1番高い人物に近づくと、周りにいた娘も集まってきた
オリョール「あなたはアルマースでいいのよね?」
アルマース「いかにも私がアルマースだ、もしかしてオリョールか?」
オリョール「この姿では始めましてね、私はモスクワ級重原子力航空巡洋艦4番艦オリョールよ」
彼女の艤装は左肩の板だと思っていた部分はよく見ると赤や白の飛行甲板のような柄が書いてある
手にあるライフルは艤装で、さしずめそこから航空機を発艦させるのだろう
オリョール「じゃあ自己紹介と行きましょう」
そう言ってオリョールの隣にいるメガネの娘を見る
ラドヌイ「私はブレスト級原子力ミサイル巡洋艦7番艦ラドヌイです、お久しぶりですアルマースさん」
メガネをかけ知的な小麦色の髪をした娘が挨拶をしてくる
艦の時のラドヌイは図上練習で1艦で1つの戦闘群を屠ったからなのか知的なメガネをかけている
カルーガ「じゃあ次は僕だね、僕はスルバ級原子力巡洋艦2番艦カルーガ、今度こそみんなを守るよ」
アルマース「僕?」
ラドヌイの隣にいたカルーガが自己紹介する
オリョール「ああ、気にしないでね、一人称が僕なだけだから」
すかさずオリョールがフォローを入れる
スモルヌイ「次いいかな?私はスモルヌイ級原子力駆逐艦1番艦スモルヌイ、アルマースせっかく酒を飲める姿になったんだ後で一緒に酒でも飲もう」
そう言って艤装からウォッカの瓶を取り出す
スモルヌイの副長は既にウォッカをラッパ飲みしている
スモルヌイの艦長はすごい酒豪だという噂を聞いたことがある
しかしスモルヌイの見た目は少女だ、酒なんか飲んで大丈夫なのだろうか
スモルヌイ「しかしこんなにいい酒があるのに何か足りない気がしないか、なあオーリャ」
隣にいる娘に酒のツマミをせがんでいる
オーリャ「また?もうあなた何本飲んだのよ?……もうこれだけよ」
艤装からカーシャの缶ずめを取り出して渡す
オーリャ「私はコロレフ級原子力ミサイル駆逐艦5番艦オーリャです、よろしくお願いしますアルマースさん」
艦艇時代オーリャは北海艦隊の中で一番食事が美味く、北海艦隊の補給艦と互角に闘い見事シベリア海軍グルメグランプリ優勝を勝ち取った
ちなみに現在も優勝記録を塗り替えており、得意料理はボルシチ、カーシャである
しばらくの間艦の頃との相違を確かめていたが、副長があることに気つく
副長「そういえばソナーの電源入れてなかったな……CIC!ソナー起動」
水雷妖精「ソナー起動、データ取得中」
ピンガーの甲高い音と共にソナーが起動され、周辺の情報を取得し始める
水雷妖精「距離36,000mに2軸推進音、高速推進音6!こちらへ向かう」
その報告は直ちにLINKシステムを通して全艦に伝えられた
アルマース「全艦対潜戦闘用意!回避行動!!」
瞬間的に加速し全力で転舵する、艦内を妖精が走り回り次々と水雷扉を閉めていく
副長「総員対潜戦闘用意よし!」
水雷長「対潜ロケット用意!目標敵魚雷」
水雷妖精「データ入力よし!Огонь!!」
艤装に備えられた対潜ロケット発射機から何十発もの対潜ロケットが弧を描いて飛翔していく
水雷妖精「対潜ロケット全弾発射!弾着まで10秒…………5、4、3、2、1、着水!」
直進してくる魚雷の鼻先に着水した対潜ロケットはちょうど魚雷と交わるタイミングで爆発した
海水を掻き乱し水柱のカーテンが立つ
魚雷に誘爆し数本の水柱が新たに作られた
水雷妖精「命中、海中のノイズによりソナー使用不能」
アルマース「対水上警戒厳となせ、敵潜の座標に攻撃!」
オリョール「対潜ヘリNo.3、4号機現場へ急行せよ」
ヘリが敵潜のいるであろうところにソノブイを投下していく
対潜ヘリ妖精「ソノブイ13に反応、敵潜発見、深度150急速潜航中」
水雷長「敵座標入力、対潜ミサイル発射」
水雷妖精「発射用意よし、
VLSらテンペスト対潜ミサイルが発射される
ブースターである程度の距離まで飛翔するとパラシュートで魚雷を着水させる
着水した魚雷は自身のソナーを使い敵潜を捜索し始めた
全力で潜航しようとしている潜水艦を捉えるのに苦労せず、誘導されていく
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深海水感妖精「洋上に推進音多数、大型艦6」
日中は潜航して過ごす潜水艦の艦内は既に摂氏30°を超えており
換気も出来ないから油臭い匂いが充満している
慣れなければ気が狂いそうな環境で過ごしていた乗員たちにとってそれは士気を盛り上げるには充分だった
深海艦長「潜望鏡上げ、魚雷発射管1番から6番まで注水!」
艦長妖精「当たりだ、戦艦5、空母1、空母を狙う」
深海妖精「注水よし、1から6番発射菅開放、発射用意よし」
深海艦長「全門発射!戦果を確認後急速潜航」
その瞬間だった、キイィィンという音が船体を震わせた
音を聴いた瞬間、乗員の体が硬直し沈黙が訪れる
潜水艦乗りならその音は死刑宣言に近いものであり、自分が補足されたことを知らせる悪魔のソプラノ音だからだ
深海艦長「潜望鏡下ろせ!モーター全速、急速潜航!!」
艦首側の壁に体重をかけ、手空きの乗員が艦首側へと走っていく
床が傾き手すりに捕まる
深海妖精「現在深度40、ダウントリム20」
すると衝撃で船体が揺れる
魚雷が命中したには早すぎる、こんな時に限って魚雷の不良か……
深海副長「クソっ、またか!何が改良しただ、開発者を射出してやろうか!!」
コーン……キイィィィン……コーン……キイィィィン
頭に血が上っていたが、その音で現実に引き戻される
深海妖精「本艦上方探深音」
音の波が何回も船体を叩きつける
深海艦長「モーター停止、無音潜航、マスカー放出」
前回の補給で欠陥品と共に受け取った新兵器を試してみる
話によるとなんでも音を吸収するそうだ
深海妖精「ソナー感度低下、海中クリアになります」
深海妖精「前方に着水音…………高速推進音こちらへ向かう!感1」
深海艦長「ベント開け、深度100」
ポォォォォン…………ポォォォォン
先程とは違う音が船体を震わす
深海妖精「前方から探深音、魚雷です!
深海艦長「魚雷から探深音?そんな訳……」
ポォォォォン……ポォォォォン……ポォォォォン
深海艦長「モーター全速!ダウントリム一杯、急速潜航」
ポォォォォン……ポォォォォン……ポォォォォン……ポォォォォン
深海妖精「距離500!回避できません!」
ポォォォォン……ポォォォォン……ポォォォォン……ポォォォォン……ポォぉ…
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少し離れた海面から水柱が立つ
水雷妖精「命中を確認、海中のノイズが収まるまで観測不能」
対潜ヘリ妖精「海面に重油及び浮遊物を確認、撃沈した模様」
周辺に敵影もないしここに居座る理由はない
ちょうどレーダーに反応があるのでそちらに向かってみよう
アルマース「艦隊進路70度、第2船速、艦隊陣形3」
先頭にアルマース、その後ろにオリョール、左右に巡洋艦・駆逐艦が付く
オリョール「偵察機発艦初め!」
手に持ったライフルを空へ向け発砲する
放たれた銃弾が偵察機に変わりジェットエンジンの甲高い音を響かせながら昇っていく
アルマース「さて味方か……はたまた敵か、どっちかなぁ」
なんかもやっとした終わり方ですみません