はい、特性スロースタートな作者です。いつものように遅いことに関してはすいません!許してください!何でもしますから!
ちなみにスズランガチャは大勝利しました。ここ最近6出てないから来るかな~と思って14連目に来ました。ピックアップ仕事してるやん!
でもいつか来るであろうWちゃんのために(星6確率アップを)残すのもありだった。これがなかなか、難しいねんな。
「いやー、まさかこんな所でせっさんが言ってた知り合いに早くも会えるとはっす! 幸先がいいというかなんというか……、世の中何が起きるのかわからないもんっすね!」
ランタンを持ちながら快活な笑いを浮かべる青スカーフの男。カラカラと笑う彼からは先程までの警戒心が霧散し、まるで捜し人が見つかったかのような喜びに満ち溢れていた。
一方僕は、突然の彼の変わりぶりに話が付いていけず、戸惑っていた。
「え、えーっと……。色々と聞きたいことがあるけど、とりあえず状況を説明してもらってもいいかな……?」
僕の困惑した表情を見て目の前の彼は喜びからハッとした様子を浮かべ、話が置いてきぼりな僕に対し申し訳なさそうに頭を掻く。
「あー、そうっすよね、勝手に大はしゃぎしてすまないっす。実はせっさんから頼まれてあなたに渡したい物があるんすよ。
……とりあえず寒い外で立ち話というのもなんですから、自分らのキャンプに来ないっすか? もちろん先程言った通り、あなたと後ろのお仲間さんに手は出さないっすよ。こちらが手を出す理由は無いっすから」
そう言って彼は自らの武器であろうボウガンとナイフを懐から取り出し、戸惑いも無く僕の方へと渡そうとする。後ろに控えていた三人組も彼に倣ってそれぞれ武器を外し、敵意は無いことを示すために僕の方へと武器を渡そうとしていた。
少なくともこの行為から彼らに戦意は無く、疑う必要は無いと感じ取れる。わざわざ彼らと戦う理由は無く、むしろ相手からこのような提案を示してくれたのは僕達にとってありがたいことだ。
それに言われてみれば、外は肌を突き刺すような凍てつくような寒さだ。調査が長引いたこともあって、A4の皆の疲労も蓄積している。ここから離れて何処か安全な場所を探すよりも、お言葉に甘えさせてもらって、彼らのキャンプにお邪魔して休ませてもらうほうが懸命だと。
そして何より、彼はせっくんのことを知っている。もしかしたら今回の異変について何か重要な手掛かりを握っているかもしれないと僕の直感がそう呟く。
彼の言葉を信用出来ると判断した僕は彼らの武器の受け取りをやんわりと断ってA4の皆とグレープさんを物陰から呼び出し、彼らのキャンプへとお邪魔させてもらった。
僕達全員の存在を確認した彼は三人組と共に僕達を快くキャンプへと招いた。そしてキャンプに向かう途中、スカーフの人物は何かを思い出したかのように急に振り返る。
「そう言えば自己紹介してなかったっすね。自分の名前はバーニィって言うっす! 見ての通りレユニオンに所属してるしがないリーベリっす。そしてこっちの三人組は──」
「あ、待ってくださいよぉ、自己紹介ぐらい俺にもできますって」
彼、バーニィが自身の自己紹介をした後、部下の三人組のことを紹介しようとした矢先、情けない声を上げていた隊員が彼の言葉を遮った。
「それもそうっすね。じゃあ後はハイ、ヨロシクゥ! っす」
「おかのした、そんなわけでじゃあ早速俺から行きますよーイクイク。俺の名前はタドゥーコロ。24歳、ループスです」
「オラの名前はミ・ウラだゾ。種族はウルサス、よろしくだゾ」
「僕はキムーラ、クランタ族です。よろしくお願いしますね」
彼らの自己紹介を聞いて僕達もそれぞれ自己紹介する。警戒していたA4の皆も彼らの朗らかさに毒気を抜かれて段々と警戒を解いていく。こうして僕達は吹雪く暗闇の中、彼らの拠点へと立ち寄らせてもらうことになった。
彼らのキャンプ地に着いて一息ついた後、僕達は彼、バーニィさんから話を聞いた。
まずこの任務の目的である今回の源石消失の異変についてだ。幸い彼らはその原因を知っていた。
これはやはりせっくんが関わっていたらしく、以前彼らスノーデビル小隊とせっくんが訳あって共に行動しこの村に立ち寄った際、この地域一帯の源石を彼が同化したとのこと。そしてその副産物としてなのか、この地域の土は寒冷地域にしては珍しい位に肥えていて、気候に対応できる植物であれば農業するには十分すぎるほどの栄養価を持っているらしい。
この事象については行った本人すらもなぜこうなったかはっきりと分からないらしく、複雑なフェストゥムの特性で意図せず起きてしまったのだと言うしかないとか。
彼を知っている僕を除いて、この話を聞いていたA4全員はにわかに信じ難い表情をするも、実際に起きている現実を目の当たりにした彼らはただ驚くしかなかった。驚く彼らの気持ちは良く分かり、もし僕が彼らと同じ立場に居たら同じように驚いていたに違いないから。
さて、詳しい状況を知らない彼らA4は彼のことを知る権利はある。だが、アーミヤちゃんにも言ってないせっくんのことを彼らに何処まで話せばいいのか難しく、僕はそれに頭を悩ませていた。
そう迷っていたその時、バーニィさんが懐から何かを取り出しながら僕に近づいてきた。
「はい、これがせっさんに頼まれていた物っす」
確かに渡したっすよ~、と言って彼が僕に手渡したのは折り畳まれた手紙のようなものだった。そういえば彼らは僕に何かを渡したいと言っていたんだっけ。ちなみに何故彼らがそれを持っていたのかと言うと、以前せっくんが彼らのリーダーの命を救ってくれたらしく、その恩義として彼の頼み事を快く引き受けたとのこと。
なんでもスノーデビル小隊はせっくんに出会った際、彼を敵だと誤解してそのまま戦闘に入ったらしい。その後彼らが敬愛する姐さんが戦闘中に鉱石病が悪化したのを、彼は捨て身の覚悟で彼女を治療して命を救った。
そこから戦闘の手を止め、彼らは彼とのコミュニケーションを図った。彼らの勘違いで彼が持っていたタブレットは壊れたために意思疎通は困難を極めたが、どうにかして相互理解は得られた。その後、どうにか彼が話せるようになったので、彼らは彼からより詳しく話をすることが出来た。
結果的に自分らの勘違いで過ちを犯した彼らは彼に深々と謝罪を、そして大切な人の命を救ってくれたことへの感謝を述べた。バーニィさん曰く、「あの時せっさんをずっと敵として誤解していたら、お互い不幸な結末になっていたに違いないっす。だから勇気をもって姐さんを救ってくれたせっさんには感謝してもしきれないほどの恩があるっす」とのこと。
そのことから彼からの依頼は恩を報いるためにも何があっても成し遂げようと彼らは意気込んでいた。
だが、彼らは彼から僕の外見的特徴を簡単に聞いただけ、というより有力な情報はそれくらいなため、それ以外のことは全く知らなかったらしい。そんな中でこの広大な大地で目的の人を会うのは至難の業だ。それは彼も分かっていたようで、彼らに無理を言わなかったそうだ。
こうして彼らが運良く僕を見つけられたのは本当に偶然で、幸運だった。
だが、まさか捜し人がロドスの人間だとは彼らは思わなかったのだろうが、こちらも彼らが好戦的な人達でなくて助かった。おかげでお互いに目的は果たすことが出来るのだから。
受け取った彼の手紙をよく見ると角の端っこに『プロちゃんへ』と小さな文字が拙く綴られていた。
……プロちゃんってのはもしかして僕のことを指しているのかな? 何というか彼のネーミングセンスの安直さに可笑しさが湧き出て、思わずほくそ笑みながら僕は手紙を開いた。
―プロちゃんへ―
元気にしてますか? こっちはあんなことがあったけど、どうにか生きてるゾ。
あの時きちんとお別れを言えなかったことに申し訳ナス! 本当なら直接会って謝りたかったが、後述の事情から直接会うのは難しいことになった。
だけど、せめてこちらの安否ぐらいは君にどうにか伝えられないかと良い方法を考えていた。
そこで賭けにはなるが保険として、訳あって出会った彼ら、スノーデビル小隊に手紙を託すことにした。彼らはあの時襲ってきた汚っさん共と同じレユニオンだけど、彼らは人として信用できるから怖いと思うけど安心してほしい。
文字はかつて彼がタブレットで見せたものと同じ文字で綴られている。確か彼は違う世界からきて、その文字が僕には読めないことを考慮してここで初めて使った文字を使っているのだろう。文字自体は覚えたって彼が言ってたし。
文面から見てともかく彼が無事が分かっただけでも嬉しい。
俺は今、ある理由で世界を見て回っている。君と彼らスノーデビル小隊から、俺は鉱石病や感染者といった世界の実情や常識を学ぶことが出来た。
君と彼らのおかげで、感染者は怪物ではなく、同じ人間なんだと知ることが出来たことに感謝している。感染者の中にもプロちゃんみたいに優しい娘や、スノーデビル小隊の様に馬鹿みたいに仲良くはしゃぎ合える奴らがこの世界にいる。
だけど現実は感染者を悪とみなし、君らのような良い人達が傷つく世の中だ。俺はその現実を知って、せめてこの世界で出来た大切な人のために何かできないか思い悩んだ。
けど、感染者問題が抱える混沌は思った以上に根深いものだった。俺が居た世界でもこういった差別問題は珍しいわけではないし、完全に解決しているわけではなかったけど、ここより酷いものは無かったと思いたい。もしかしたら俺、というより一般の人達が普段そういったことに意識してるわけじゃないから、あっちの世界でもここと同じような悲惨なことがあるかもしれないけど。
俺の世界での話は置いといて、感染者問題に対して最初は、俺の同化能力でどうにか解決できないかと考えた。だがそれは根本的な解決に繋がらず、下手をすれば最悪、新たな戦争の引き金にしかならないと悟った。
この争いの原因は鉱石病、正確に言えば鉱石病とそれに伴い迫害の歴史によって助長された負の感情が引き起こし、それは鉱石病を治療したからって簡単に消えるような代物じゃない。長い時間をかけてその人自身が折り合いをつけていかないといけない。
今の感染者に必要なのは色々あるが、今まで見てきた現状と歴史から最も必要なのは、彼らが心から安心して暮らせる
もちろん俺の同化能力以外で鉱石病を治療できる手段も見つかればいいが、それはあくまで鉱石病で生まれた心身の改善を繋げ、負の感情に向き合うためのサポートに過ぎない。それでも見つかることに越したことはないので、もし鉱石病の治療法の発見に俺の力が役立てるならその人や組織を見定める必要があるが、問題なければ喜んで協力すると約束しようと思っている。
せっくんは考えていたんだ。この世界で苦しむ感染者を、この世界で出来た友人の幸せのために何かできないかと。
本来なら関係無い彼はそれに時間を割く理由は無い。それどころか経緯も分からず何も知らない場所へ一人で来て、自身のことで精一杯で辛いはずなんだ。
でも彼はこの世界の残酷さを知って見て見ぬ振りもできず、何もせずにいられないから何か出来ることが無いかと手がかりを探し回っている。そんな彼の在り方が人として立派な気高さを感じると同時に、何処か危なっかしさを感じる。
僕は彼が自らの優しさで傷付いてしまうことが怖い。なのに彼はあの時みたいに自身のことを気にも留めず、誰かのために頑張ろうとしている。一体何が彼を駆り立てるのか、まだ彼のことを良く知らないからこそ疑問が尽きない。
長々と脱線してたが、何が言いたいのかというと
それはかつてはるか昔に、このテラにどうやらフェストゥムが来ていたという記録が書かれた古文書だ。スノーデビル小隊にいる考古学を嗜んでいる人に聞いてもそのような歴史は聞いたことが無いらしい。どうやら彼らは昔、この地に住む住民に命を学ばせてくれたお礼にテラの何処かに楽園を作ったという。正直眉唾物な話だが、俺にはどうもこの話が嘘には見えない。
原因不明でフェストゥムになってテラにやって来た俺と、この地に歴史として明るみにならず埋もれていたフェストゥムの情報。俺は神頼みとか迷信とかに熱心というわけでもないが、今回ばかりはこのことに如何も奇妙な運命があると思っている。
ぶっちゃけフェストゥムの秘密についてはそこまで重要視していない。俺にとって重要なのは、その楽園が本当にあるのかという事だ。
もしその楽園があるとすれば、その場所の状態や先住民のことを考える必要があるが、感染者が安心して腰を据えられる場所に出来ないかと思っている。それに元々この世界に来てしまった時、俺も何処か平穏に暮らせる場所を探していた。正直この手がかりは俺の当初の目的にもついでに沿っていて、渡りに船のようなものだ。
フェストゥムがかつてテラに来ていた……? そんな事実、僕には聞いたことない。彼はその事実の中に見つけた楽園という存在に、感染者の
その内容に何かヒントになる様なものは無いかとバーニィさんに聞くと、どうやらドゥリン族に何か関係があるとか古文書に書かれていた。
ドゥリン族か……。確か行動隊A4のドゥリンちゃんと、彼女の誘いで最近ロドスにやって来たテンニンカちゃんなら何か知っているのかな……? 色々と気になるけど、何も手掛かりが無い今は後回しに、記憶の片隅に留めておこう。
そんなわけで我々(俺一人)は真相を探るべく、テラのあらゆる土地を歩き回ることになった。これが後述の事情であり、そんなわけで暫く会えるか分からないけど、そこはどうかすんません許してください! 何でもしますから!
まぁそもそも、俺が街に入れる手段が見つかっていないのと、プロちゃんが何処に居るのか分からないのもデカいですねクォレヴァ……。確かロンドル……って組織に所属していたんだっけ? それも何処にあるかわかんないんで行ける当てがないっすよ~。
いやロンドルって何……? 僕が所属してるのはロドスだって……。
ロしかあってないよと言いたくなるが、あの目まぐるしく変わる状況の中で、馴染みの無い言葉を思い出せと言うのは余りにも酷だ。彼なりにどうにか思い出そうして頑張った結果なんだろう。
そういえば彼の姿について気になったのでバーニィさんに尋ねると、彼は毛布で作ったマントとボロ布を腕とかに巻いてあの目立つ金色の姿を隠しているとのこと。確かにこれじゃあ街の中に入るのは厳しそうだね……。
あっ、そうだ(唐突)。もし俺のことに関係してプロちゃんの状況や命が危うくなりそうなら、遠慮せず俺のこと言っても構わないんで言って、どうぞ。
どうせあちこち動き回っていれば俺の存在がバレるのも時間の問題だから隠してもしょうがないし、おそらく組織で何かしらの報告しないといけないでしょ? 善意で俺の異質さを隠して君の首を絞めるようなことになったら俺は悲しいなぁ……。一応スノーデビル小隊にも同じことは言ってるから、これならお互いフェアだし多少はね。
だけど君の報告を聞いた人達が俺を捜し、運良く接触したとしても、その人達の行動次第では俺も君も不本意な結果になるのだけど、手を下さないといけない。こっちは戦いたいわけじゃないんで、そこんとこは注意するように言ってくれよな~頼むよ~。
……もう、あんな目にあったというのに僕のことを先に心配するなんて。もっと自分のことを心配してほしいよ。
とはいえ彼のことを誰かに話すことが出来るのはこちらとしてもありがたい。彼の考えている懸念には一理あるし、それに彼に万が一のことがあった際に彼を守るなら、彼のことを理解してくれる味方が欲しい。
なら僕は彼の味方を作るために、彼の情報をアーミヤちゃんやA4の皆など、信頼できる人達に伝えよう。そして今度は彼を助けられるように、こっちで出来ることを為すんだ。一応スノーデビル小隊にもこのことを聞いてみたけど、彼らも彼のことを他のレユニオンの人には話していない。
ただし、信頼できる人として彼らの姐さんの父親には話してはいるらしい。彼ら曰く、その人は根っからの武人気質だが口が堅く、今回に限っては姐さんの命の恩人ということもあって、余程のことが無い限り絶対に誰にも言わないはずだと。
伝えたいことはこれくらいかな? もしどっかでまた会えたら、今度はゆっくりと色んな事を話したいものだな。お互い無事であることを祈る。
byせっくん
…………うん、そうだね。今度はたくさんお話をしよう。だから、絶対に死なないでね。
再び彼に会えることを切に願って手紙をしまおうとした瞬間、一番下に何か書かれているのが目に映った。見落としていたのかと思いすぐさまその部分を読んでみると、
追記
状況上仕方無かったとはいえ、あの猫耳いつか絶対シバく。
そこには怨念が込められたかのようにインクが飛び散り、乱雑に書かれた文章が残されていた。最後に書かれたこの内容を見て僕が言えることは一つ。
……ご愁傷様、スカイフレア。
そろそろファフナーの先行公開の最新話が始まるから、次投稿はそこらへんまでには間に合わせてぇなぁ…(届かぬ願い)