なんでフェストゥムはテラにいるんですか?   作:野菜大好き丸

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まず一言、長くなってしまいすいませんでしたぁ!
理由は仕事仕事モチベ仕事ゲーム仕事奇稿と言うくっそどうしようもないことが満載です。おまけに話の展開上前話のリテイクもしてたし、色々とミスったゾ。
ぶっちゃけ今後も同じことが起きるのでしょうが、こっそりこそこそ~(ロープちゃん並感)で続けられるようしていきます。


前書きはこれくらいにしてはい、よーいスタート(棒読み)




第17話 道標 ~ドゥリン~②

「隊長、救助した奴らと話をつけてきたぞ。物資の配分はついてはこの紙の内容通りだ。あと、後は今のところ彼らも俺達と共にカズデルに向かうことを考えてるそうだ」

 

「ああ、ありがとう。……彼らとの話を任せてしまってすまない、レイアーム」

 

「気にするな。隊長が人不足な力仕事をカバーしてる以上、代役として副隊長の俺が交渉人として立つのは当然だ。それにこういう話し合いに関しては人生経験が長い俺に向いてるからな」

 

 輸送艦のブリッジにて、そこではマドロックと部下のレイアームが話し合っていた。研究場に囚われていた人達の救助後、マドロック小隊は不安な心境にいた彼らをどうにか落ち着かせることに尽力していた。最初はサルカズという理由で警戒はされていたが、しばらくしてこちらの誠意が伝わったおかげかほとんどの者はマドロック達を信用して指示に従うようになっていった。

 

「だけどまぁ、しばらくして大なり小なりにも問題が出てるのも事実だな。とは言え、大抵のはどうにかなるんだ、だが──」

 

「セツの、彼による同化での治療か……」

 

「ああ、今こそ落ち着いてはいるが心の中では燻ぶらせてるんだろう。……けどあの時は人命に関わってる以上、金ぴかが行動しなきゃあの感染者は亡くなっていたのは事実だったしな」

 

 レイアームの言葉にマドロックはあの時のことを振り返る。

 

 救助活動中に緊急事態とは言え、セツがあの重篤な感染者に対して公然とその場で治療をし、その様子を救助民達は見てしまった。不治の病である鉱石病が治るという在り得ない現象に、彼らが驚くのは無理もない。

 

 

 治療に関しては無事に終えることが出来た。身体に再び源石結晶が生え出したにも関わらず、セツは目の前の命を救えたことを自分のように嬉しく安堵していた姿は未だ脳裏に焼き付いている。

 

 けれど目の前の命を救おうとする善き行為であるはずのそれが、さらなる問題が起きる切っ掛けになりえてしまうとは皮肉なものでしかない。

 

 

 セツの同化を目の当たりにした救助民達はなりふり構わず我先に彼の元へと向かおうとしていたのをマドロック達は覚えている。彼らも治療を受けたいと思っての行動なのは分かっているが、もしあのまま通せば疲労している彼に殺到するのは目に見えて明らかだった。先程の同化で満身創痍な彼を無理させないために逸る気持ちでセツに向かう彼らを私達は食い止め、セツに関する事情を説明した。

 

 

「幸いだったのがあいつらのまとめ役が話の分かる奴だったことか。金ぴかの容態の異変と、あいつから聞いた同化の仕組みを伝えたら、快く諫めるのを協力してくれた。おかげで今のところは暴動になるのを防げている、が──」

 

「それも時間の問題、か……」

 

 マドロックもレイアームも、彼らが抱く心情が分からないわけではない。今はまとめ役の言葉に従ってはいるが、救助された感染者も心の中では鉱石病を治してもらいたいと。

 

 不治の病である鉱石病を治せるのを知って平静を保てる感染者は、果たしてどれだけいるのだろうか?自分達はその代償を知っているからどうにか理性で抑えているが、それでもと望むのが普通だ。本来ならそのまとめ役の者も話を聞いた上で彼らと同じ様に動いてもおかしくはなかった。

 

 理不尽な理由で迫害され日夜、命の脅威にさらされながら生活する苦しい日々を送る感染者。その原因を取り除けるのなら僅かな望みに縋って鉱石病を治療して欲しいと思うのは悪いことなのか?誰もそれを咎める権利は無く、咎められる謂れも無いはずだ。

 

 そしておそらく、セツというあのお人好しは快く引き受けるのだろうと二人は考える。相手が性根の腐った悪人でない限りは目の前の命を救おうと動く彼の奮闘する姿に、マドロック達は短い期間で垣間見た彼の善性を理解していた。

 

 しかしそのような考えが思い浮かぶと同時に脳裏に浮かび上がるのは、結晶が身体の内側から突出しているあの痛々しい彼の姿。彼に頼るということは、鉱石病を彼にただ押し付けてるだけではないのだろうかと思ってしまう。

 

 

 セツにとって、鉱石病はなんの脅威でもないのだろう。実際に彼が源石を同化した後に出来た右肩の結晶は、数日後には次第に小さくなり消失していった。全身を蝕んでしまうほどの膨大な源石の量でない限り、源石は消化するように同化してしまう力が彼にはあるのだろう。

 

 だけど源石を同化する度に、結晶が内側から身体を突き破られる痛みを彼は受けている。あれだけ大きな結晶による痛みを一回ならまだしも、何回も味わうとなれば痛みに怖れて他人のために同化(ちりょう)することなんてしなくなる。苦痛に喜ぶマゾヒズムではない限りそれが当然だろう。

 

 けれどセツはそういった趣味趣向は無く、同化の代償も承知の上で、快く感染者を同化(ちりょう)している。それはもう優しさを超えて、ある種の自己犠牲に近い。

 

 

「……本当に、自分達は無力で、やるせないものだな」

 

 

 自らの危険を冒してまで関係無い他人である自分達を助けてくれた。そんな恩人であるセツに対して、マドロックは何もしてやれないことにただ己の無力さを嘆きながら呟いていた。その瞬間──

 

 

 

 ──ズシィィィン!!!

 

「「!!?」」

 

 

 ブリッジ内の突如として起きた重みのある振動と音に二人が振り向くと、そこには外套を纏った大きな何かが彼らの目に映っていた。

 

 

『ぬわぁぁん疲れたもぉ~ん。目的地へたどり着くのに途中で別の場所にワープするとか、(消失(ロスト)は)練習しないと駄目だって、はっきりわかんだね』

 

「──セツ!?どうしてここに!?」

 

『あっ、マドちゃん。それにレイニキもオッスオッス。ちょいと用があったんでワープして次元の壁超えてきたゾ』

 

「いやそんな軽いノリで次元の壁超えてくんじゃねぇ!?……というかワープじみたことが出来るとか聞いてないぞ」

 

 何とも間の抜けたクッソ情けない声と共に、そこには外套を羽織った存在_セツが脇に何かを抱え込みながらこちらに手を振っていた。

 

『ままそう怒んないで。消失(ロスト)について秘密にしていたのは悪かったけど、奥の手として隠していたのと、意外とこれエネルギーの消費が激しくて疲れるんだよね。まぁ今回は通路での移動だと狭くて遅いし、すれ違った人の邪魔になりそうだと考慮したから使用するに至ったんだけど……まさかワープ先間違えて倉庫に行ったり外に出るとは思わなかった。後で練習しなきゃ……(使命感)』

 

「あぁうん、とりあえずお前が非常識な存在(バカ)だってのが分かったから、な?」

 

『なんでや!?確かに(見た目的な意味で)異形で非常識な存在だけど、中身はしっかりとした常識人だからな?』

 

「常識……人?」

 

『……え、待って?マドちゃん何でそんな疑問符出すの?……あ、ちょっと目を逸らさないで。心は硝子やからそんなことされると俺泣いちゃうゾ……』

 

「……そういえば、何か用があると言っていたが……?」

 

『あっ、そうそう。ここに来た理由なんだけど、実はあの時同化で治療した患者_ヴィト君が目を覚ましたんだよ。それで彼の挨拶も兼ねてここに連れてき──―ん?』

 

 レイアームから非常識認定され、マドロックもそれを否定してくれない事実に悲しくなり、不貞腐れて指で床をイジイジし始めるセツ。その後マドロックの一言に自分がここに来た理由を思い出すと同時に床を弄るのをやめ、早速その理由を話そうと脇に抱えていた少年を見やると、どうも彼の様子がおかしいとセツは気づいた。

 

「う、うぅ……」

 

『え、ヴィト君どうした?さっきまで元気だったのに……?』

 

「──まさか、鉱石病が再発したんじゃ……!?」

 

『いや、それはありえない。あの時きちんと同化したはずなんだが……?』

 

「み、御使……いさ……ま……」

 

 レイアームの一言にセツは否定するも少年の急変には気が気でなくのは確かで、陽気な声色から真剣さを滲ませていく。万が一にとセツはもう一度同化による治療を試みようとする。

 

 すると少年が苦しそうな呻き声をあげながらもたどたどしく言葉を紡ぎ合わせ、何かを伝えようとしていた。全員が彼の言葉を一句聞き逃さないよう耳に神経を集中させる。

 

 

「…………うっ、もうだめ。オイ……ラ……吐きそう……」

 

『えっ?ちょ、待っ──』

 

 オロロロロr────!!

 

 この先の展開に気づいたセツが待ったを掛けようとするも時すでに遅く、少年がリバース(意味深)をし始め、吐瀉物が飛び散る音がブリッジ内に響き渡った。

 

 そしてそれをモロに受けたクッソ憐れな犠牲者はどこぞの課長みたいな甲高いフェリーン声で阿鼻叫喚な悲鳴を上げ、ブリッジから響き渡ったとかなんとか。

 

 

 

 

 

 やぁみんな、合法ショタのリバース(意味深)という一部の界隈にとってご褒美のようなものをモロに受けたフェストゥムのせっくんだ。現在マドちゃん達に色々と経緯とかを諸々説明した後、ヴィト君から謝罪を受けています。

 

 ぶっちゃけ吐いた彼には全くの非は無く、むしろ今回の原因は俺ですハイ。そもそもヴィト君が不調だった原因なんだが、俺の消失(ロスト)によるワープの移動で酔ったということ。誰かと一緒に消失(ロスト)を使ってワープしたことが無かったとは言え、そこらへんの配慮を欠けていたのは事実なので、どう足掻いても俺が悪いです本当にry。

 

 

 ──とりまヴィト君、そんなに落ち込まなくていいから(良心)。今回に関しては全面的に俺のミスだし、むしろヴィト君が鉱石病を再発してないことが分かって安心したゾ。外套は犠牲になったけど洗濯すればいいし、これくらい誤差だよ誤差。

 

 

「うぅ……、すいません御使い様」

 

「というか経緯を聞いてる俺達でも明らかに金ぴかの自業自得以外に何も無いだろうよ」

 

 

 レイニキのさりげない辛辣な言葉に全俺が涙した。否定したくとも出来なくて悔しい……ビクンビクン。

 

 それはともかくほれヴィト君、マドちゃん達にお礼の挨拶するんじゃなかったっけ?

 

「あっ、そうだそうだ。サルカズの傭兵さん、この度は助けてくれてありがとな!オイラはドゥリン族のヴィトって言うんだ」

 

「ああ。私はマドロック、傭兵の長として率いている。……あの時、君の身体は酷いものだったが、こうして無事でいられて何よりだ」

 

「へへ、確かにオイラも死ぬかと思ったけど、御使い様のお陰で助かったんだ」

 

「……なぁ、ところでボウズは何で金ぴかのことを御使い様って呼んでんだ?」

 

 あっ、レイニキ。それは彼が俺の探していたドゥリン族のある一族の末の末裔で、かつてフェストゥムと暮らしていた一族の末裔なんだって。それで彼らにとってフェストゥムは崇拝する対象なもんだってよ。

 

「ほーん……、まぁ確かに金ぴかって奉られても仕方ないくらいに無茶苦茶なことしてるしな……常識ねぇけど」

 

 常識無いのをいじるのはもうやめてさしすせそ。こちとら異世界転生人なんだゾ(意味不明な文句)

 

 ──まぁとにかくおかげで俺は探し求めていたのドゥリン族であるヴィト君がここで見つかったという訳だ。そんでこれ以降は共通の目的である“楽園”を探すために、今後は彼と一緒に旅することになったんだお。

 

「そうか……。そうなると二人はすぐにここから旅立つのか?」

 

 あーマドちゃん、それなんだが…。

 

「……実は御使い様が持ってた手がかりである古文書がさ、相当古くてかつ劣化が激しんだ。流石にこの状態だと書かれてる文字を読めるオイラでも読むのに時間がかかりそうなんだ」

 

「……つまり、どういうことだ?」

 

 レイニキ、ぶっちゃけると俺らは今ここから旅立つにも大きな問題があるんだ。

 理由の一つはこのまま旅しても目的地にたどり着けないことだ。今は古文書とそれを解読出来る人という手がかりがある。けれど場所の目処は特定出来てないのでどこにあるかは分かっていない。何も手がかりも無い前まではともかく、手がかりが揃っている今で無暗に行き当たりで旅するのは時間と労力が勿体無さ過ぎる。旅してる間に偶然見つかるなんてGO運なんてそう何度も起きない物だ。

 

 そして次の理由が重要で、ヴィト君の安全が最優先であることだ。俺達の目的を達成するにはどうしても彼の力が必要になるので、彼が生存してなければならない。

 

 けれど今のヴィト君は長く囚われていたから体力も著しく落ちている。体調はあの時よりも多少マシになったとは言え、満足に回復しきってない今の状態じゃ無暗な長旅は逆に彼の危険にさらしちまう。

 それに旅の準備も十分に出来ていないのも痛スギィ!俺単体ならそんな準備はフヨウラ!だけど、ヴィト君はそうでもないからね、仕方ないね。

 

 

「──それでここに来るまでの途中で御使い様と話して決めたんだけど…………。マドロックさん、しばらくの間オイラ達も皆さんに同行させてほしいなってことなんだ」

 

「「なっ!?」」

 

 まぁ驚くよねそこは。本来だったら俺とマドちゃん達はここでお別れしてドゥリン族を探す旅を続ける予定だったからさ。けど俺もまさかここで探し求めていた人物に会えたというGO運によって手間が省けた幸運と、先ほどの問題が発生したおかげで急遽オリチャーを発動せざるを得なくなったんだ。

 

 そんでもって“楽園”の場所を特定するにも旅の準備を行うにも安全な場所が必要になる。それで最も安全な場所が──―

 

 

「この輸送艦、か……」

 

(言いたいこと理解してくれて)やりますねぇ!雨風も凌げて安心して落ち着ける場所なんて、艦から離れたこの広大な荒野では無いにほぼ等しい。一応地面に穴掘って地下シェルターでやり過ごそうってヴィト君の案もあったし出来なくは無いけど、モグラ生活は下手すると地震系の天災でお陀仏になり兼ねないからガチでどうにもならない時の最終手段にするべきだと判断した。

 

 てなわけですぐにここから出ていくよりもここに居れるなら、少し時間をかけてここにいた方がこちらの都合上まだマシってわけだよ。幸いにも俺とヴィト君は大事故(ガバ)を起こしてでも急いでるわけじゃない。早いことに越したことは無いが、物事は急ガバ回れで行った方が大抵良い方向に向かうってそれ一番言われてるから。

 

 ──そんでもってしばらくの間、俺達もここに相乗りさせてくださいオナシャスセンセンシャル!

 

 

「……共に行くことに関しては私は構わない。だがセツ、私達は現在カズデルに向かっている。それは君達の目的地から遠く離れてしまう可能性もあるが……それでもいいのか?」

 

 うん、おかのした。あくまで俺達は相乗りさせてもらってる身だからね、この艦の行き先に関して俺達は口を出さないことは約束するよ。

 

 

「すまない、そこまで気を使ってもらって……」

 

 

 いいのいいの。マドちゃん達が大変なのをこちらが無理に乗りかかってきてるもんだから、むしろ俺達は文句を言われてもおかしくない立場なんだ。とにかく受け入れてくれて助かったゾ。

 

 

 ……あっ、そうだ(唐突)。しばらくここに居候する以上、何か出来ることあれば手伝うゾ。なんかそちらの状況は大変そうだし、人手が多い方が良いんじゃないか?

 

「……良いのか?確かに我々には有難い提案なのだが……?」

 

 流石に休めないほどの過度な労働は勘弁願いたいが、そうでもなければ問題無い。炊事洗濯子守りに力仕事なんでもござれだ。

 

「うん、オイラも御使い様の意見に異論は無いよ。それにオイラは機械の扱いは得意だし、この艦のメンテナンスを行うことも出来るから皆さんの役に立てると思うよ?」

 

「──普通ならあまりにも上手い話過ぎて警戒するが……まぁ俺は信じてもいいと思うぜ。隊長はどうだ?」

 

「私も異論は無い。むしろ彼らの力を借りれるなら心強いものだ」

 

 お二人からこちらに対する信頼が見える見える……。やっぱ人助けは自分の身の為になるって、はっきりわかんだ「……ただ」──ん?

 

「──今この艦では色々な問題を抱えていて……その中でも特に大きい問題でセツの力が必要なことがある。

 

 

……だからセツ、協力するかはこの話を聞いてから慎重に決めて欲しい。その上で私達は君の意志を尊重したい」

 

 

 

 

 

 

(──マドロック、セツに救助民の実情を説明中)

 

 

 

 

 

 ──なるほど、ヴィト君の同化(ちりょう)の後でそんなことがあったのか。とゆーかマドちゃん達に結構迷惑をかけたようですまんかった。

 

 にしてもそっかー、そんなこと起きちまったのかー……。

 

「なぁ金ぴか、お前は救助民(かれら)のことを怒ってないのか…?」

 

 ――怒る?何でさ?

 

 

 確かに彼らの行動は乱暴なのかもしれないが、彼らの立場からすれば鉱石病を治してもらいたい純粋な思いで必死だったんだろう?それをどう怒れって言うんだ。むしろ彼らに対して誘惑に近い希望を見せた俺に責任があるよ。

 

「…よくそんな達観とした考えが出来るな。お前の立場的に普通なら怒るのが当然だと思うが…」

 

 レイニキの疑問は正しいし、俺も別に彼らの行動について何とも思ってないわけじゃない。

 

…けれど今回は彼らの真意が分かる以上は怒る気にはなれないし、怒りは自他善悪問わずに誰かを傷つけるだけの結果にしか生み出さない。怒るくらいなら、皆にとって良い結果につながる方法を考えた方がずっと得だゾ。

 

 ──さて、と。マドちゃん、救助民に関してだが全面的に俺に任せてもらっていいか?

 

「っ!? セツ、それは……」

 

 マドちゃんが言いたいことは分かってる。同化(ちりょう)すれば代償として俺が傷つくのは俺が一番よく知ってる。俺は別にドМじゃないんで痛いのは普通に嫌だお。

 

 ──けどまぁ、誰かが苦しんでるのを無視するのは俺の性分じゃないしな。しかもそれが現状俺でしか出来ないのならなおさらだ。

 

…関係が薄い他人も助けようなんてこの厳しい大地に生きる人では自殺に等しい甘い考えだけど、生憎俺は人間や先民じゃないしな。人外なりに出来ることをやってやるだけさ。

 

「――すまない、私達が力及ばないためにこのような選択をさせて……」

 

 謝るなって、マドちゃん達が俺のために気遣ってくれたのは分かったし、感謝こそあれど恨む気持ちは全く無い。それに最終的に決めたのは俺だからそっちがもう気に病む必要はないんだ。

 

 それに状況を把握したおかげでこっちもそれなりに考えがある。後は俺やマドちゃん達、そして救助民達が上手く折り合いがつくようやるだけ、なるようになるさ。

 

 

 

 

 ……一先ず救助民に関する問題に対する俺の答えはこんなもんかね。まぁ色々と話が長くなったが他に特に問題無ければ改めて、しばらくの間俺達はここでお世話になりたい。それでいいかい?

 

 

「あぁ。マドロック小隊、君達の意志を尊重し、君達を歓迎しよう。一時の間ではあるが、よろしく頼む」

 

 

――こちらこそ、どれくらい共にいられるかは分からないけどよろしく頼むわ。

 

 

 

 

 問答の末に、重装備のサルカズとフェストゥムが互いに握手を交わす。

 

 

 

 

それは果たさんとする各々の目的のため。

 

 

そしてこの残酷なほどに苛烈な大地の上で足掻いて生きるために、彼らは手を取り合うことを選び取ったのだ。




これで2章はあと幕間何個かで完結する予定。しかしキャラ設定みたいな奴結局書いてないしほんとどないしようか。

それとファフナー映画は公開日の次の日でしっかりと見に行ってきました。ビヨンド終わっちまった……。感想はホ、ホ、ホ、ホアッ―ー!!(とても良かった)。
じゃけんまだ見てない人は円盤で見ましょうね~。なお見るなら作品の最初(一期)の方から見る方が方がおすすめだゾ。

色々ありましたが今年ももう終わりだぁ!それではよいお年を
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