なんでフェストゥムはテラにいるんですか?   作:野菜大好き丸

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レユニオン「(前回の後書きを見て)馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前(天下無双)」


第3話 嫌忌 ~へんりん~

 前回のあらすじ。なんだこの汚っさん(たち)! に襲撃された、以上。  

 

 

 ……ってかそんなこと言っている場合じゃねぇな。男たちがこちらに近づいてくる中、プロヴァンスはそんな彼らの姿を見て驚いていたゾ。知り合いか? 

 

 

 

「……!? その恰好……、もしかしてレユニオン!? どうしてこんなところに!?」

 

 

「ん~? そこのお嬢ちゃんは俺たちのことを知ってんのか~?」

 

 

「まぁそりゃ当然だよな! あいつは有名な天災トランスポーターで俺たちと同じ感染者だし、知らないほうがおかしい!」

 

 

 どうやら彼らはレユニオンという団体らしい。だが彼らの態度からこちらに対して友好的な感じが見当たらないな。まるでこちらを動けない上等な獲物としか見ていないかのように。

 

 

 それにしても感染者やら天災トランスポーターとやら聞いたことのない単語ばかりでポッチャマ……な展開だゾ(池沼)

 

 

 

「突然僕たちを襲って来て、何が目的なの!?」

 

 

「目的~? んなもん決まっているじゃねぇか。ロドスに最近加入したお前を俺たちは偶然見かけたから丁度良いと思って、お前を捕まえてそれを手土産に上層部に取り入ろうってんだ!」

 

 

「最近お前らロドスに邪魔されたおかげでこっちは上から見限られてんだよ」

 

 

「何でここらで成果を上げて待遇を良くしてもらいたいわけだ。ついでに換金用としてそこの狼と……ってかあの金色はなんだ?」

 

 

 

 彼女の質問に対してまたわからない単語が出てくるも、まるで勝ち誇ったかのように俺たちを奇襲してきた目的を喋っていた。そんな余裕をこいてて大丈夫なですかね? 

 そして喋ってる途中、集団の一人が俺に気付いて指を指してきた。それを見た他の奴らも俺の姿を見て全員驚いていた。てか気づいてなかったのか、お前らの目は節穴か? 

 

 

 

「さぁ、新種の生物じゃねぇの? 全然動いていないからさっきの麻痺毒が効いているんでしょうよ」

 

 

「それもそうか、それじゃあこいつも見世物や研究材料として売っぱらちまうか」

 

 

「頭―! あの女も上に引き渡す前に俺達で存分に()()()()()()()

 

 

「いいなそれ! 俺ら男所帯だから最近溜まってるんだよなぁ……、お前ら加減を間違えて壊すなよ?」

 

 

「それ頭が言うっすかー?」

 

 

「!? やめて……、来ないでっ!!」

 

 

「グルルルルルルルゥゥゥ!!」

 

 

 

 ……しかも俺とグレープさんを売っぱらおうと考えてるし、プロヴァンスにも嫌らしい目線を向けてナニをしてくる気満々だし。そんな彼らを見た彼女はこれから自分に待ち受ける悲惨な出来事に怯えていて、グレープさんも不意打ちの矢と麻痺毒のせいで何もできない自分に悔しさを滲ませながら奴らに向けて歯を食いしばって唸り声をあげてる。

 

 …………それとギャハハと笑いながら獲らぬ狸の皮算用をしている彼らには悪いのだが、さっきの麻痺毒はもう同化して無効化したわ。今なら体中にピリピリとした感じが無いし、ここから逃げることも可能だ。

 

 ぶっちゃけ俺はこのことに首を突っ込む意味も必要もない。生きるなら俺だけそのままトンズラすればいい。ひどいことを言えば、彼女たちは俺に関わってこなければこんなことにはならずに済んだ。俺はそれに巻き込まれただけで、彼女たちを助ける義理は無いんだが…………、

 

 

 

(正直あいつらから心を読まなくても不快でドロドロとした嫌な心情(モノ)を感じる……。というかあんないい娘に酷いことをするとか、人間の屑かこの野郎…………(AKYS))

 

 

 

 

 じゃけんさっさとこいつらを八つ裂きにしてあげましょうね~。さぁ、汚っさん解体ショーの始まりや! 

 

 というわけでよっこらっせといった感じで奴らの前に立ちはだかりましょう。

 この時彼女たちにこれから起こることを見せないよう彼女たちの前に立ったほうが紳士的で彼女らの好感度が上がりますが、今回は別の目的があるのと、彼女たちの好感度は別に必要ないのでそんなガバ行為はフヨウラ! (RTA殿下並感)

 

 

 

「「「「「「「……はっ?」」」」」」」

 

 

 

「……えっ?」

 

 

 

 なんか俺が平然と動けていることに全員驚いているようですが気にせず、茫然としていて隙だらけな彼らに向けて堂々と死刑宣告を放ちましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたは、そこにいますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くぅ~疲、これにて汚っさん殲滅完了です。

 

 さてと、途中RTAな感じになったけど、まぁさっきやってたことは例の問いかけから適当に一人同化させることで彼らへの見せしめを始めて、その後恐怖に怯えた奴らをじっくりと痛めつけながらじわじわと一人ずつ戦闘不能にしてやっただけなんだよな。体を結晶にして動けなくしてやったり、手を触手に変えて逃げ出す奴らを串刺しにしていったりと。

 

 

 そして最後は戦利品として全員の身ぐるみを剥いでおいてから奴らをどこか一か所にまとめて、ワームスフィアで空間ごと消し去ってやりました。う~ん、我ながらサイコパス! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………うん、ごめん。初めて人を殺したけど正直気分は糞みたいで良くないわ。あんな風に気軽に言ってたけど、もう俺の精神はボドボドダ(0M0)! 

 

 でもまだやることがあるんで倒れるわけにはいきませんぞ。

 

 

 

 

 

 というわけで麻痺して動けないプロヴァンスとグレープさんの元へと近づくよ~。

 

 …………うん、まぁ、あの戦闘とも言えない光景をやったから俺に対して恐怖の表情を浮かべながらめっちゃこちらを警戒してますわ、一応計画通りですけど。

 でもこの後これをやらないと俺の心がすっきりしないから彼らには悪いけど、今から俺がやることに対して暴れるなよ……暴れるな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そして俺は彼らの全身を触手で巻き付け始めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えっ? 何言ってるのかよくわからないって? それと卑猥だって? 

 

 

 うるせぇ! 

 こっちは一人と1匹の体に回っている麻痺毒を同化して取り除きを行っとるんじゃい! 確かに絵面はノンケとケモナー歓喜な状態になっているけどさぁ……、こうしないと治療できないでしょ…………ってちょっとグレープさん!? (触手を噛むのは)まずいですよ! 

 

 

 あー痛い、痛い、痛い! 

 

 

(体から血? みたいのが出て)痛いんだよおおおお! 

 

 

 痛いですね……これは痛い……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、アクシデントがありましたがどうにかして彼らの体から麻痺毒の除去に成功しました。ついでにプロヴァンスの体の中にもなぜかあの黒い岩と同じようなものがあったんでついでに取り除いたゾ。まぁ彼女の体に変化が起きていないので大丈夫だろう(慢心)。

 

 あとグレープさんの背中に刺さっていた矢も同化で取り込んで、背中の傷も自分に肩代わりさせることで治しておきましたよ~。

 

 ところで先ほど彼らが自分に怯えても問題なしと言ってたが、その理由は今後彼らが俺のフェストゥムライフに関わってこないようにするための作戦なのだ。

 それはなぜかって? まず先ほどの状況でこのまま俺が逃げていたら彼女たちはガメオベラな目にあい、おそらく奴らは俺を追って執拗に探そうとする。それじゃあ俺は平穏に過ごせない、かといって普通に助けたら今度は彼女たちが俺に関わってくるからそれも駄目だ。

 

 ならば最終手段、敵を殲滅させつつ彼女たちに恐怖を与えることで自身の脅威を教えて、二度と俺と関わりたくないようにすればいいことだぁ!! 

 先ほどの治療は恐怖を与えながらも彼女が先ほどの会話で言ってたロドスの組織の元へとちゃんと帰還させることで怪しまれないようにするための必要な一手だ。これなら彼女は俺のことについて恐怖のあまり喋らないはずだし、自身の情報も洩れないから完璧だな(ガバガバ理論)。

 

 

 えっ? 助けたことで逆に彼らが俺と関わってくるって? 

 

 まっさか~、だってあんなに俺のことを怖がっていたし、こちらを見ているけど今も恐怖のあまり茫然としているから大丈夫でしょ。

 

 

 

 

 ……まぁ覚悟はしていたけれど、せっかく仲良くなれそうな人からあんな怯えた目で見られるのは心が抉られてきますね。やはりフェストゥムと人類は分かり合えない運命ですかねクォレヴァ…………

 

 

 

 

 

 さて、いつまでもここにいたところで自分の心が辛くなりますからね。じゃけん用が済んだら先ほど剥ぎ取った戦利品を持ってとっととここから退散しまs「待って!」ファッ!? 

 

 

 

 突然後ろから呼び止められる声が聞こえ、心の中で汚い奇声を発しながら後ろを振り返るとプロヴァンスとグレープさんがこちらをじっと見つめていた。あれ? 何で君たち怯えていないの? てか彼らから何か強い決意が感じられるんですけど

 

 

 待って、これじゃあチャートが壊れちゃ^~う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました(RTA並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sideプロヴァンス

 

 

「ひ、ひいいいいいい!!? いやだ、助けてくれぇ!!!」

 

 

 

 レユニオンの一人が全身を緑色の結晶に覆われていき、体の全てが覆われた次の瞬間、バラバラに、跡形もなく結晶が砕け散った。

 

 

 僕は、いや、ここにいる全員はその光景から一体何が起きたんだと、先ほど言葉を発しただけの彼に底知れない恐怖を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然のレユニオンの奇襲に僕たちは麻痺毒にやられて動けなくなっていた。

 奴らの目的は下劣でたかが知れていたけど、この状況は非常にまずい。何しろ全員麻痺毒で動けなくなっている。これでは逃げることもままならない。

 しかもグレープさんの背中の傷はとても深く、もしかしたら骨格や内臓にも深刻なダメージがあるのかもしれない。すぐに医療オペレーターに見せないと後遺症が出てしまうほどの予断を許さない状況だった。

 

 

 そんな僕たちをを奴らはまるで物みたいに見定めていて…………、えっ? 僕を辱めようとする気なの!? 嫌だっ!? こんな奴らに初めてを奪われたくない! 誰か、誰か助けて!! 

 

 

 

 そんな僕の悲痛な心の叫びを感じ取ったのかはわからないけど、彼らが僕たちに近づいてくる前に、

 

 

「……えっ?」

 

 

 僕は目の前で起きた信じられない光景に素っ頓狂な声を上げた。なぜなら、麻痺毒で動けないはずの彼が奴らの前へと立ちはだかり、

 

 

 

 

 

「あなたは、そこにいますか?」

 

 

 

 

 

 その問いかけを皮切りに、僕らにとっては救い、彼らにとっては悪夢のような時間が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、撃てぇぇぇ! 奴は一人だ。数でかかればっ……ギャァァ!?」

 

「こ、こんなところで死んでたまるか、俺は逃げるっ…………グハァ!?」

 

「アアアアアアアア!!? 俺の足がぁぁぁ!?」

 

「なんだこれ……、やめろ! 俺の心に入ってくるなぁぁ!?」

 

 

 それは余りにも一方的な蹂躙劇だった。最初の一人の犠牲によってレユニオンたちはクロスボウや拳銃、アーツに剣などで彼に攻撃をしていたが、彼らの攻撃は彼には一度も当たらず、唯一当たった攻撃も動けない僕とグレープさんに向かって来た流れ弾を彼が伸ばした触手で弾いただけで大したダメージにもなっていなかった。

 

 逆に彼の攻撃は的確で、一つ一つが必殺級の威力を持ち、一度も外していなかった。

 剣など接近戦を仕掛けてきた者は剣筋を読まれているのか彼に攻撃を回避され、彼はその隙に腕から変化した触手で敵の急所を貫いていた。

 

 拳銃やアーツ、クロスボウによる遠距離の攻撃もまるで読まれているのか僕たちに来る流れ弾以外は全て回避されていて、彼は敵の足だけを結晶化させて身動きを封じたり、その結晶を砕いて戦闘不能にさせていた。

 

 そしてこの悪夢のような殺戮の地から逃げ出そうとする者はすぐさま触手に貫かれたり、何らかの精神攻撃を受けているのか半狂乱な状態に陥っていた。そんな蹂躙劇を僕は見て、少なくとも彼は相手の動き、というよりも()()()()()()()()()()()()()()()()()()動いていたと僕の目にはそう映った。

 

 そして彼ら全員を再起不能にさせた後、彼は彼らを一ヶ所に集め始めた。彼らの身ぐるみを悉く剥がしていき、装備は別の場所へと山積みになってまとめられていった。

 一か所に集められた彼らの様子は、先ほどの絶望のあまりに彼らの表情は酷く歪み、声も上げられなくなりか細い空気の流れの音しか発せらせずにいた。恐怖のあまり体を小刻みに震わせ、酷いものだと失禁さえもしていた。

 そんな彼らを平然と一ヶ所に搔き集めていく彼の様子はまるで神聖な存在が悪魔のような儀式を始めようしているように見て取れた。

 

 

 

 彼は一ヶ所に彼らを集め終えた後、この凄惨な蹂躙劇の終幕が始まった。

 彼の体から黒い波動が放出された次の瞬間、突然彼らがいるところから黒い球体が発生し、球体は彼らを飲み込むかのように徐々に大きくなってゆき、最終的に彼らは球体に取り込まれていった。

 その瞬間、僕は彼らの最期の表情を見てしまった。黒い球体に取り込まれた彼らの表情は苦痛にもがいているかの表情だった。

 そして黒い球体が消え去ったその空間は、地面がまるで綺麗に切り取られたかのように先ほどの球体と同じくらいの大きさがあるクレーターが発生して、その空間にあったもの全てが何もかも消え去っていた。

 

 

 

 

 

 

 悪夢の蹂躙劇が終わって僕は、目の前にいる彼は、出会ってはいけない禁忌の存在だと認識してしまった。

 

 そして彼らを殲滅した彼は、今度は僕たちの方へと近づいてきた。逃げようにも麻痺が解けず、いや、麻痺が体に回っていなかったとしても先ほどの惨劇からの恐怖で体が動かなくなっていたはずだろう。そんな逃れられない恐怖に僕はただ怯えることしか、グレープさんはそんな僕を守ろうと命がけで彼に対し威嚇をしていた。

 

 グレープさんの威嚇にも彼は気にした様子を見せず、先ほどの触手で僕たちを巻き付けようとしてきた。僕はそれにただ怯えることしかできず無抵抗で巻き付かれ、グレープさんは残ったわずかな力を振り絞ることで触手に噛みついて抵抗していたけれど、あまりの触手の多さに僕らの全身は隙間なく巻き付かれていった。

 

 そして触手に巻き付かれた僕とグレープさんの体からあの結晶が生えてきた。僕は結晶になって砕け散った人の姿が脳裏から浮かび上がり、決して逃れられない自身の最期を確信した。僕は自分の浅はかさを後悔しながら自身の体が結晶になって砕け散るその瞬間が来るまでじっと目を閉じ、最期の時を待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を閉じた僕の耳に結晶が砕ける音がした。ああ、僕は死んでしま……? 

 

 

 おかしい。麻痺で動かせなった体の感覚が元に戻って、いや、それ以前に結晶が砕け散ったはずなのに僕たちがまだ死んでいない!? 

 

 

 自身の体に起きた異変に僕はすぐさま目を開けた。すると僕の周りには先ほど砕け散ったのだと思われる結晶のかけらと、背中の傷が綺麗さっぱりと無くなっていたグレープさんの姿であった。僕とグレープさんは未だに信じられない状況に困惑し、そんな僕たちを彼はじっとこちらを見つめていた。

 

 

 

 僕たちをただじっと見つめている彼に気付いた僕は彼を見て、気づいてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼が悲しい気持ちに包まれていることに。悲しい、寂しい、辛いといった様々な気持ちが入り混じっていたけど、彼から一番感じ取れた気持ちは“罪悪感”だ。それも僕たちに対して怖がらせて申し訳ないといった気持ちだった。

 

 

 

 どうして彼がそんな気持ちを抱いているのか理解できずに悩んでいたところ、突然彼は僕たちに背を向け始めた。その背中には傷が、それも僕にとっては見覚えのある傷がついていた。

 

 

 

 

(あれってグレープさんが受けたのと同じ傷? でもどうして………………まさかっ!?)

 

 

 

 

 それで僕は大きな勘違いに気付いた。彼は強大な力を持った化け物、禁忌の存在じゃないと。彼は僕たちと同じように心を持った存在なんだと。

 

 彼は自身の力のことを誰よりも理解していた。

 

 

 一度見せてしまえば自身が化け物として一生迫害されてしまうほどの強大さ。

 

 

 科学者や研究者にとっては研究材料として喉から手が出るほど欲しいほどの珍しさがある異質さ。

 

 

 そして、自分や彼の大切なものにさえも全て滅ぼしかねない危険さ。

 

 

 

 彼の力はそれら全ての要素が含まれていた。

 

 

 彼は力を使うことに戸惑っていたに違いない。その力を使えば僕たちが彼に恐怖を抱いてしまうことを理解していたんだ。でも彼は僕たちを守るためにレユニオンを滅ぼし、傷や麻痺毒を自身の身に肩代わりさせたことで僕たちを治療してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それなのに……、僕は最低だ。

 

 

 

 彼は自身の力を振るった結果を理解した上で僕たちを守ることを選んだ。自身の心が悲しくなることを覚悟して。でも僕は、そんな優しい彼の心を傷つけてしまった。彼にこんな選択をさせてしまったのは自分のせいなのに。

 

 

 

 

 ふと彼の姿を見ると、彼が間もなくこの場から立ち去ろうとしている。このまま何もしなければ彼はもう二度と僕の前に姿を現さないかもしれない。

 

 

 

 …………それは駄目だ! 

 

 まだ彼に謝ってもいない、許してもらってもいない。このまま彼が去っていくのを見ているだけだったら僕は一生後悔する! 

 

 

 立ち去って行こうとする彼を見て、僕は勇気を振り絞って彼を呼び止めた。

 

 

 

「待って!」

 

 

 僕の声に彼はこちらの方へと振り向いた。

 

 僕は彼をじっと見続けた。彼から決して目をそらさず、今度はしっかりと、彼と対話することを僕は選んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回予告

 

 レユニオンの殲滅に強大な力を使ったことでプロヴァンスたちに恐れられるフェストゥム。この場から立ち去ろうとする彼に彼女は懸命な気持ちで引き留める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてなんやかんやあって二人の対話が可能となる方法が見つかる。二人はお互いの気持ちを伝えあうことに成功し絆を深めあう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして対話が出来るようになった喜びのあまりかフェストゥムはとんでもないことを暴露する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『すいませんモフモフさせてください! 何でもしますから!』

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回、なんでフェストゥムはテラにいるんですか? 第4話、交流 ~モフモフ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたは、そこにいますか? 

 

 

 

 




プロヴァンス「ん?今何でもするって言ったよね?」

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