そう言えばbeyondの7、8、9話の劇場公開日が決まりましたね。もう話タイトル的にヤベーのがありますが、心が砕けぬよう私はしっかりと見に逝ってきます。もう6話で心が砕けまくったんや…。
じゃけん画面の兄貴姉貴たちもしっかり劇場で見ましょうね~
追記:よく見たらバーがオレンジになっていました。投票してくれた兄貴姉貴たちありがとナス!これからもじっくりじわじわと良い小説を書いていきますぞ。
「お前は何者だ? 何処からここへ来た?」
目の前にぞろぞろと並び立つ雪のように真っ白な外套とフードを纏った謎の集団。彼らの先頭にはフードを下し、雪が具現化したかのような冷たい印象を与える兎耳の女性が目の前の存在に問いかける。口調こそは穏やかのものの、彼女からは未知な物に対する不審と、侵入者に対する警戒と殺気がこの空間に立ち込められていた。
俺ことフェストゥムのせっくんは今、再び命の危機に立たされていた…………。
…………えっ? そんなことより俺が生きていたことに驚いてる? 前話の後書きでネタバレされてるからそうでもないって? そう……(無関心)。
まぁ現在、何でこんなことになっているのかきちんと回想を流してやるから見とけよ見とけよ~。
―数時間前―
目前に迫る燃え盛った隕石。あの時俺は何も抵抗できないまま隕石に直撃し、この身の限りを炎上してあっけなく散る──────、
……っなわけないだろ! いい加減にしろ! 馬鹿野郎お前、俺は生き延びるぞお前! (天下無双)
ってなわけで隕石に直撃する直前、まず俺は咄嗟の判断でワームスフィアを高密度に圧縮し、楔状にして放つワームヴェッジを隕石に撃ち込んだ。そして食い込ませた隕石の内部でヴェッジを起爆させることで、直撃する前に隕石を爆発させることでそのまま直撃するよりも受けるダメージを減らした。
と言っても至近距離で爆発をもろに受けたことと変わりないし、爆風によるダメージは結構痛かったよ(小並感)
後は爆炎と爆音に紛れながら近くの湖にシュゥゥゥ──────ッ!! 超! エキサイティン!! な勢いで飛び込んだ。爆炎と爆音のおかげで姿を視認させないわ、湖に飛び込む音を掻き消してくれるわで助かったゾ。ピンチはチャンスってそれ一番言われているから。
ちなみに湖の存在を思い出したのはワームヴェッジを撃ち込んだ後だったゾ。あの猫耳の奇襲によってめちゃくちゃ動揺していたからすっかり頭の中から抜け落ちていたのもまぁ、多少はね?
そんなわけで湖に飛び込んだ俺は湖の中に潜伏していた。しかし、潜伏したはいいが、この後どうするべきかと周囲を見渡していたら、湖底にどこかへ通じる穴が開いていたゾ。いわゆる湖底洞窟ってやつだな。
これを発見した俺は少し考えた後、とりあえずこの洞窟に入ることにした。このまま水面に上がってもまた猫耳に攻撃されるだけだし、プロヴァンスのことはあのままあいつらに任せれば問題ないから、フェストゥムのせっくんはクールに去るぜ……。
…………まぁ、プロヴァンスとはちゃんとお別れをしたかったけど、生きていればどこかでまた会えるでしょ。元々一人でいることには慣れてるし、へーきへーき。
それなのに、何か心がすごい痛いゾ……? これが、悲しみ……? (カァーナーシィィィーミノォー、ムクォォエトゥ-)
心にぽっかりと空いたような気分になりながらも水で沁みる火傷の痛みを感じつつ、俺は体を無理にでも動かして湖底洞窟に入っちゃっ……たぁ!
それにしても、この体が既に水中に対して適応していたのはありがたかった。確かROLまではフェストゥムって海水に弱くて、代謝機能を獲得するまでは海水に触れると異常結晶化による自壊が発生するはずだったからな。そもそもフェストゥムが淡水も駄目なのか、この湖が海水なのか淡水なのかはわからんけど、今思えば俺って一か八かの賭けをしていたんだな。賭けには勝ったけど。
…………それにしてもあの猫耳め、ボコスカと炎を浴びせてきやがって。めっちゃ痛かった(小並感)、人間の姿のままだったら死んでたゾ。フェストゥムの体が強靭で助かった……。
……あれ? 人間の姿だったら攻撃されなかったかもしれないから、実のところフェストゥムになってしまったのはかなり不幸である可能性が微レ存……? まぁいい、あの猫耳今度会ったらびっくりさせたる!
あぁクソ、体中があちこちと痛ぇ…………。早く残ったエネルギーを回復に回さないとマズイなこれ。さっさと治療しないと…………。
……そんなわけで、おじさんにぼこぼこにされたひでのごとく重傷を負った俺は、体の傷を癒しながら湖底洞窟に繋がってた地下水脈へと辿り着いた。その後櫂も掴めないまま流れに身を任せて適当に移動していたら何処か見知らぬ場所へと辿り着いた。水脈内は暗くてよく見えにくいおかげで岩や壁にぶつかったり、場所も把握できていないおかげで途中5回くらい行き止まりに阻まれて頭にきますよ! まったく、出口はどこ……? ここ……? …………ん?
迷いこんだ果てに辿り着いたこの場所だが、妙に水中が明るいことに違和感を覚え、訝しげに上を見上げると、水面から光が差し込まれていた。
おっしゃ! これはおそらく出口だ! これはもう浮上する以外の選択肢はねぇな? ずっと泳いでいたから体がチカレタ……。そんなわけで今すぐここから浮上じゃい!
イキますよー、イキますよ、イクイク…………、ヌッ!
ザパァンと音を立てながら水面に浮上すると、そこは見たこともない洞窟のような空間だった。先ほどの光の正体を調べるため天井を見上げると、幻想的な青白い光が夜空の星々のように輝いていた。なんか芸術的(+1145141919点)
でも光をよく見てみると、なんか蠢いていることに気づいてかぁっ、きもちわり! やだおめぇ……(-1145141919点)
冗談はここまでにして、天井にいるのはおそらく何かしらの発光生物なんだと理解出来たゾ。確か地球ではツチボタルっていう生物が洞窟内で発光しているのを聞いたことがあるからそれに似た仲間かなんかでしょ?(適当)
さて、水面から顔を出しながら周囲を見渡してみると何かどっかに続いていそうな通路の入り口があったゾ。おっ開いてんじゃ~ん!
じゃけん陸尉に上がってから穴に向かって突撃―!をする前に、探索準備として今持ってるアイテムを確認しないと。RPGでも荷物確認は一番大事だって、それ一番言われているから。それに湖に飛び込む直前、持ち物は全部体内に収納したとはいえ、さっき水の中にいたから異常でもないか確認しないと。特にタブレットは今の俺にとっては最後の希望だから壊れないでくれよな~頼むよ~。
(フェストゥムアイテム整理中)
荷物を確認した結果、タブレットは特に異常もなくきちんと稼働していた。やったぜ。あと搔き集めたぼろ布や戦利品のフードを上手く縫合して、俺専用の特大ローブをクラフトしてやったゾ。ちなみに縫合用の糸は戦利品には無かったので、代わりに体の一部を使い、フェストゥムでおなじみのパスタで縫合したゾ。出来上がりは自分でも惚れ惚れするくらいの匠の技に仕上がっているって、はっきりわかんだね。これでこの奇抜な見た目を何とか誤魔化せるな!
……それでも見た目が怪しいことには変わりないんですがね、初見さん。しかも宙に浮いているせいでなんか幽霊っぽく見えてるから、一部の人にとっては見ただけでSAN値直葬不可避だろコレ。だから幽霊が苦手な兄貴姉貴たちは今の俺の姿をバッチリミナー! バッチリミナー!(ゲス顔)
ついでに天井にいるツチボタルもどきを何体か同化して、某転生したスライムみたいに発光能力を獲得して懐中電灯代わりにしたゾ。これで暗い洞窟でも視界が確保できて完璧やな! 明かりが無いと事故が多発しやすいからまっ、多少はね? 見えねえってのは恐えなあ……(ねっとり)
というわけで視界ヨシッ! 装備ヨシッ! 全部ヨシッ! (ガバガバ現場猫)
さぁ、(洞窟の)中へ……。
(フェストゥム洞窟探検中)
さて、道中分かれ道で迷ったり原生生物の襲撃があったりもしたが、しばらく洞窟の中を進んでいくと外に出られた。すっげえキツかったゾ~。
迷うのはまだいいけど、ここの原生生物はすごく厄介なものしかいなかった。異常なくらいにまで硬い鋼の甲殻類な奴だったり、以前荒野で同化した奴(プロヴァンスからオリジムシだと教えられた)に似た奴がいたけどそいつとは違って強力な酸をぶっかけてきたり、果てには自爆してくる蜘蛛っぽいやつとかもいたゾ。最後のお前ボムかよぉ!?(FF並感)
まぁ全部倒せたからモウマンダイ。それに倒す際、ただ同化するだけじゃなくて色々と試したかったこともできて大満足だったゾ。
まずは戦利品のボウガンや拳銃、色々な道具を同化して、エウロス型みたいに体の一部を武器に変えて攻撃できるか試してみたら、上手くできた上に、あいつらが使っていたのよりも火力が高かった。うっかり全力で撃ったら発砲音や破壊音が洞窟全体に鳴り響いた、ヤダ怖い……。
その代わり体が変な異物感に襲われた。多分マークザインみたいに『自身が違う存在になる感覚』に近いもんだと思う。実際ザインも武器をそうやって同化することで機体の一部として扱い、火力を向上させていたし。
あと、拳銃を同化したおかげでこの世界の銃の構造がだいたいわかったのと、アニメから興味を持って調べた現代知識による銃の知識を理解していたおかげで、ちょっと応用すればライフルみたいな形状に変化させることが出来たゾ。同化した道具の中には双眼鏡みたいなのがあったから、それを利用してスコープもつけれるようになったから狙撃も可能だ。でもあっちで狙撃なんてしたことないので腕前はクソザコナメクジなんですがね、悲しいかなぁ……。
一方原作の武装であるガルム44のような機関銃タイプに変化させること出来なかった。連射機能についての知識があっても、感覚の方がんまぁそう……よく分かんなかったです。どっかで連射式の銃とか同化してぇ~な~、俺もな~。
次に剣とかの近接武器をザインみたいに同化して力を流し込むと、ボロッちい武器でもあの硬い甲殻類がバターのように切れるくらいにパワーアップしたゾ。その代わり武器が一回使ったら砕け散ったけど。おそらく強度のある武器なら耐えられるかもしれないけど、武器の寿命を一気に縮めかねない技ですねクォレヴァ……。考えて使わないと原作の鏑木君みたいに武器無し状態になって窮地に陥っちゃうから無駄遣いはやめようね!
さて、ここまで来ると原作を知っている人にとっては分かる通り、SDP(超次元現象)の一つである
なんやかんやで迷いながらも出口を求めて洞窟の中をぐるぐるしていると、外からの光が差し込まれている出口らしき穴が見つかって、見つけたワシ(53歳)は出口に向かって突うずるっ込んで外へ出た。いざ、未知の世界へ────―、
ヒュゥゥゥゥウ──―!(風くん渾身のアピール)
うん、外に出れたのはいいんだが、気温がクッッッッソサムゥイ! あまりの寒さに周りを見渡すと、雪降ってるじゃない! 寒いと思ったわぁ^~。……ってカッチャマをしてる場合じゃねぇや、どうやら俺は雪国の方へと迷い込んでしまったようだな。
さて、あたりを見渡してみるとこ↑こ↓はどこかの村のようなんだが、いかんせん人っ子一人もいない。おそらく今は使われていない廃村なんだと思われる。そしてさっき出てきた洞窟を外から見ると、洞窟の正体は草木の無い巨大な寂れた山だった。そういえば道中何かを採掘された痕跡があったような気がするから、この山はきっと何かの鉱山だったんだろう。
ん? なんか急に吹雪いてきて気温が一段と寒く……ファッ!? 体の一部がなんか凍ってきてる!? しかも超スピード!?(レ)な勢いで凍っているし、あかんこれじゃあ凍死するぅ!
のんきに村を見渡していると、突然起きた不可解な現象が俺に襲い掛かる。俺は急いで代謝機能を上げ、体温を保つようシバリングをし始めたゾ。体の負荷を度外視した熱を生み出したため、途轍もない疲労がまだ回復しきっていない肉体に襲い掛かった。だが、負担を掛けたかいもあって体温は灼熱にも近いレベルに上がり、急上昇させた体温によって体に纏わりついた氷はみるみると溶けていき、体の表面と周囲の地面からは溢れんばかりの水蒸気が立ち込めていた。
氷が解け、再び凍り付くことがないと安堵した俺だが、どうやらこの現象を起こした元凶は俺に一時の休息をくれることさえも許さなかった。突然どこからか風を切るスピードで、俺に向かって何かが飛来してきた。
(おっぶぇ!?)
水蒸気で周りが見えない中、俺は咄嗟の判断で読心を活用することで飛来物の射出位置を予測し、反射的に腕を鞭状に変化させ、それを地面に叩き落とした。叩き落されたものを見ると、それは黒く半透明に煌めく鋭い
何故氷柱がこんなところに? と疑問に思っていると、こちらに近づいてくる雑踏が聞こえてくる。水蒸気が立ち込める中、足音がなる方へ振り向くと、そこには全身真っ白な外套を纏った人間の集団がこちらの姿を見据えていた。
というか人いたのかよぉ!? ステルス性能高スギィ!
アホなこと考えていると集団の先頭に立つリーダー格と思われる女性が口を開いた。
「お前は何者だ? 何処からここへ来た?」
そう呟く女性からは射殺すような視線をこちらに向けながら、強烈な敵意を露わにしていた。
今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました(RTA並感)
sideプロヴァンス
「あ……、ああ……」
かすれた声を発しながら地面にへたり込む僕の目の前には全てを焼き尽くした跡が残る焦土のみ。そこには先ほどまで、お互いを理解するために対話をしていた存在がいた。でも、彼はあの爆炎の中に飲み込まれ、爆炎が消え去ったあの場所には、
彼が、いなくなってしまったという事実しか残らなかった。
虚ろな目で燻る焦土を見る僕の隣には、グレープさんがか細く切ない声を出しながら僕と同じように焦土をじっと見据えていた。
「ふぅ、あれほどの火力を叩き込めば流石に焼き尽くされているでしょう…………」
「でもスカイフレアさん、あんなに派手な攻撃をやったらここに居ると報告にあったレユニオンに気づかれるんじゃ……」
「だからこそ、今すぐここから撤収しますわよ。それよりもしっぽ! 無事ですの!?」
救援に駆けつけてくれた彼女たちは僕の元へと向かう。彼女達には何の落ち度もない。ただ帰還に遅れていた僕の身を案じ、命がけでここまで来てくれたんだ。
…………でも、心の奥底から湧き上がる汚泥のような感情はどうすればいい? 何処にぶつければいい?
僕は彼のように、目の前の理不尽に対し心穏やかでいられない。このどす黒い感情に身を任せるまま僕はすっとその場から立ち、
「────―スカイフレアァァァァァッ!!!」
今まで発したことの無いぐらいに荒げた声を上げながら、彼女_スカイフレアに向けてボウガンを突き付ける。彼女たちは突然予期せぬ行動を取る僕に対し目を見開き、肩を強張らせる。
「プロヴァンスさん!? 一体何を!!?」
「しっぽ! 気でも狂ったのですの!?」
「どうして!? どうしてせっくんを攻撃したんだっ!!」
「せっくんって、さっきの……?」
「あなた、あの化け物に襲われていたのではないのですの?」
「それは違うよ! むしろ、彼は僕たちをレユニオンから助けてくれんだ! なのに……」
トリガーに指を添える。少しでも力を入れれば、彼の仇である目の前の彼女の命を奪うことが出来る。しかし心の中では躊躇いが残っているのか、僕は指を引き金に添えたまま、憎しみと理性の鍔迫り合いに苦しんでいた。
「──────────っ!? 」
やがて憎しみが理性を超え、声にもならない叫びを上げながら意を決して引き金を引こうとした瞬間、服が引っ張られる感触が感じられた。感触の先を見るとグレープさんが僕の服を加えて引っ張っていた。
「っ!? グレープさん、止めな────っ!」
言葉を言い切る直前、僕は止めようとしてくる相棒の顔を見た。
「もうやめて、彼はそんなことを望んでいない」
愁いを帯びた表情でそう伝えるかのように僕のことを見つめていた。
…………ああ、僕だってわかっているんだ。彼がこんなことを望んでいないと。優しい彼は彼女たちを憎んでいないんだろう。そして彼女たちの行動は何も悪くないということも。それでも、
「グレープ、さん……。うう……、うわああああああああん!!!」
握っていたボウガンはするりと手放される。僕はグレープさんに抱き付き、涙が枯れ果てるまで泣き続けていた。
彼を失ったという現実。
僕はそれを受け止めるだけで、精一杯だった。
次回予告
命からがらとスカイフレアの猛攻から逃げ、生き延びたフェストゥムのせっくん。彼が地下水脈や地下洞窟に迷いながらも辿り着いたのは寂れた寒村。
しかし一難去ってまた一難。彼の目の前には謎の集団がせっくんに襲い掛かる!
交渉の余地もなく敵意を向ける彼等にせっくんが取る選択は!?
(こうなりゃ一か八か、やってみるしかない!)
次回、なんでフェストゥムはテラにいるんですか? 第7話、雪怪 ~スノーデビル~
あなたは、そこにいますか?
数多のドクターの心をバラバラに砕け散らせた白兎降臨。