聖闘士星矢vs幽遊白書~Legend of Soldiers   作:シャンディ

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第17話 勝つのはどっちだ!?英雄たちの決勝戦開始!

SIDE紫龍

 

とうとう決勝戦まで辿り着いた……敵の要求はこの暗黒武術会で優勝する事。

と言う事は今、目の前にいるのがアテナと瞬をさらった連中と言う事だ。

目の前にいるのは浦飯チーム……浦飯幽助、飛影、北神の3人から成り、破格の実力で決勝戦まで上がってきたチーム。

試合を見る限り、かなりの強敵……苦戦は免れないだろう。

さらに氷河はかなりのダメージを負っていて、コンディションはよろしくない……元気に動けるのは俺と星矢だけ。

しかし相手は3人共、コンディションは万全のようだ……準決勝であれだけ攻撃を喰らっていた浦飯幽助でさえ、1時間後にはケロっとしている。

状況はこちらが多少不利か……しかしやるしかない。

 

「星矢、俺が飛影と北神を倒す。大将は頼んだ」

 

【皆様、大変お待たせ致しました!聖闘士チーム対浦飯チームの決勝戦を始めたいと思います!】

 

俺はリングに上がると、そこには北神が立っていた。

 

「先鋒はお前か、北神」

 

「幽助さんと飛影の出る幕じゃないですから。私が聖闘士チームを倒します」

 

「随分とナメられたものだな。このドラゴン紫龍、命に代えても浦飯チームを倒す!」

 

【それでは……試合……開始!!】

 

北神が動き出したのを見て、俺も動き出す。

 

動きはかなり速い……この北神もやはり黄金聖闘士くらいの実力はある……。

 

俺たちはお互いに牽制しつつ、サイドステップで隙を見せるのを待っていた。

 

先に動く出したのは北神だった……急接近し、長い手を伸ばし、パンチをしてくる。

 

俺はそれを盾で防御し難を逃れた。

 

「なんて硬い盾だ……」

 

「ドラゴンの盾は88星座の中でも最強の硬度を誇る。その程度のパンチではビクともしないぞ!」

 

「これならどうだ!霊光散波弾!!」

 

北神は掌から妖気の弾を複数打ち出して来たので、俺は盾でガードする……小規模の爆発が起こり、煙が立ち込める。

この程度の技ではドラゴンの盾は壊せない……しかしこれは目眩しだ。

煙が消えると、北神の姿がなかった。

 

「ここだ……」

 

真上を見上げると、北神の足が顔に直撃。

さすがに今までの戦ってきた敵とは一味も二味も違う……試合を長引かせるのは得策ではない。

ならば……一気に蹴りをつける!。

 

「霊光散波弾!!」

 

俺は再び、それを盾でガードし、真上を見た……予想通り、煙の中に北神の影が見える。

 

「ドラゴン紫龍最大の奥義を喰らえ!……廬山!……昇龍覇!!」

 

廬山昇龍覇はアッパーカットで放つ技……真上にいる敵には有効な技だ。

 

そしてそれは北神にヒット……手応えも確かにあったのだが、北神の身体を俺の拳がすり抜けていくようだ。

 

「バカな!?」

 

「残念でしたね。私は魔界一の柔軟性を持つ妖怪なのを忘れていませんか?」

 

そして北神は俺の身体に自分の身体をロープのように巻き付け、締め上げる……俺はなんとか身体から北神を引き離そうと、もがくが逆効果で余計に苦しくなるだけだった。

 

「無駄ですよ。私の身体はあなたが足掻けば足掻く程、キツクしまりますからね」

 

一転して、俺はピンチに陥った……こんな時、どうすれば、いいのか……手も足も出ないとはまさにこの事か……。

 

「さぁ、いつまで意識が持ちますかね?」

 

そう言えば、老師はこう仰っていた……「手も足も使えん状況になる時もあろう……しかし、諦めてはならんぞ?そう言う時こそ小宇宙は真価を発揮する」……老師が言っていたのはまさに今みたいな状況の事じゃないか。

俺は諦めない……集中し、小宇宙を高める。

 

「燃えろ……俺の……小宇宙!!」

 

小宇宙が全身から湧き上る。

 

「な、なんだ!?このオーラは!?ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

俺の小宇宙が発生させた爆風で身体を締め付けていた、北神が吹っ飛ぶ。

 

「この私の軟体術を破るとは……恐るべし、ドラゴン紫龍」

 

「北神、お前は武人としてミスを犯した。そのミスさえなければ、俺はやられていたかもしれない」

 

「ミ、ミスだと!?」

 

「自分の軟体術を過信しすぎたお前は、俺の体に巻き付いた瞬間、勝ったと確信して気を抜いた……あのまま一気に絞め殺していれば、俺は生きてはいなかっただろう」

 

北神は悔しそうな顔をしている……その表情は明らかに動揺していた。

今が好機……北神は所詮、柔軟な身体を使って技を躱しているに過ぎない……だったら柔軟な身体でも躱せない程の技を繰り出せばいいだけの話だ。

その技は老師こと、我が師童虎より教わった最強の必殺技。

 

「受けよ!我が師童虎の最大奥義である百龍の牙を!……廬山!……百龍覇!!」

 

数多の龍の闘気が北神を呑み込んでいく……これではさすがの北神もどうしようもできないはず。

 

「ダメだ……躱せない!……ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

北神がリングに倒れる……しかしさすがだ……躱しきれなかったとはいえ北神はしっかりと急所に当たらないようにダメージを最小限に抑えている。

 

【北神選手、ダウン!カウントを取ります!】

 

結局、10カウントでこの試合はなんとか勝利した。

だがこの次が問題だ……次鋒の飛影は北神よりも強敵だ……北神戦で百龍覇を使い、小宇宙を消費していた俺にとっては厄介な相手だ。

しかし戦うしかない……俺が負けたとしてもなんとか敵の技さえ引き出せば、星矢か氷河がなんとかしてくれるはずだ。

 

俺はリングに上がってきた飛影と睨み合う……身長は150㎝程度と小柄だが、底知れぬ威圧感を感じる鋭い目、自身に満ちた表情、そして燃えがるような凄まじい妖気……飛影との勝負はただでは済まない事を覚悟しなければならないだろう。

 

 

 

SIDE

 

うちの名は左京マリヤ……都内の進学校、私立盟王学園高校の2年生。

父はうちが幼い頃に蒸発、母親は死んだと伝えられており顔も知らずにいる。

今は父の兄であるおじさんの家で面倒を見てもらっているが、うちの居場所はないに等しい。

おじさんにはうちよりも一歳上の娘がいる……おじさんとおばさんはうちには冷たくあたり、自分の娘には優しくすると言う絵に描いたような継子苛めをしてくるのだ。

 

うちはなんとか褒めてもらおうとして、必死に勉強して都内でも有数の進学校である私立盟王学園高校に進学した。

でもそれは無駄だった……結局、状況はなんにも変らず、愚痴を言われるだけの存在。

 

大して勉強なんて好きでもないのに褒めてもらうと頑張ったのになんだか馬鹿馬鹿しくなって、高校を辞めようかと思った時、あの人に出会った。

薔薇のように赤い髪の毛、女性と見間違えるかのような整った顔……一目惚れだった。

その相手は一つ上の南野秀一先輩だ……南野先輩の事を想うと夜も寝れない。

南野先輩は誰にでも優しいしスポーツ万能で頭脳明晰とあれば、学校中でも一番人気の男子でライバルも多い。

南野先輩への想いがうちを高校に留まらせているのだ。

 

「マリヤ、帰えろう?」

 

「ごめーん。今日は用事があるから」

 

いつも一緒に帰っている友達を先に帰らせると、うちは校舎の前で一人黄昏ていた。

 

夕日を見つめ、自分が何故生きているのかを考える……一緒に帰ろうと言ってくれた友達以外はうちを気持ち悪がっている……それはおじさんやおばさんも例外ではない。

それはうちには不思議な力があるからだ……幽霊が見えたり、念力が使えたりする。

 

「うちなんて、産まれてこなければ良かったのに……」

 

「なーに辛気臭い顔してんの?」

 

「あっ……博美お姉ちゃん」

 

「産まれてこなければ良かったってそんな事ないよ……マリヤは人の為に頑張ってるじゃん?」

 

「そうだといいんだけど……」

 

博美お姉ちゃんはおじさんやおばさんとも違って、うちに優しい。

実はうちが来た当初は気味悪がっていたのだが、失くした愛犬が見守っている事を伝えたり、たまに現れる悪い妖怪から守っていくうちに本当の妹のように接してくれるようになってくれた。

また同じ高校に通っていて、南野先輩と同じクラスなのでうちの印象が良くなるような事を言ってくれているらしい。

 

「お姉ちゃん……うち決めた」

 

「マリヤ、まさか……」

 

南野先輩の存在を知ってから、すぐにうちの周りを取り巻く状況は急激に変わったのだ。

不思議な力を持つうちは霊界から目をつけられ、人間界で起こる怪奇現象を調べる霊界探偵にスカウトされたのだ。

ぼたんとか言う人には今度、また来るからその時までに決めといてと言われたのだが、うちは悩んだ。

今まで成仏したくてもできてない霊などを救っては来たものの、それはあくまで自然の成り行きであってそれを仕事にするのは少し抵抗があったからだ。

その事を姉に相談したのだが、「危ないからやめた方がいい」と言われ、正直、断る方に気持ちが傾いていたが、うちの力を人の為に使いたい……自分の生きる価値を見出したいと思い、霊界探偵になる事を決めた。

 

「うん……」

 

「そっか……いいんじゃない?その代わり、自分が選んだ道なんだからしっかりと貫きとおしなさいよ?もし壁にぶち当たったら遠慮せずにいつでも相談して」

 

「ありがとう!」

 

そう言ってもらえてホッとした……うちは戦う!。

一人の女子高生が霊界探偵に生まれ変わる決意した瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

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