聖闘士星矢vs幽遊白書~Legend of Soldiers   作:シャンディ

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第3話 暗黒武術会開幕!聖闘士の実力!

暗黒武術会当日……。

 

 

SIDE星矢

 

 

今日は暗黒武術会の開催日……開会式が行われているが、とっとと始めてほしかった。

早く優勝してなんとしてでもアテナと瞬を救わなければならない……。

それにしてもこの会場の雰囲気は昔、

そして1回戦の相手はなんとも奇遇……この闘技場に来る前に因縁を吹っ掛けてきた赤鬼が率いるチームだったからだ。

 

俺たち聖闘士チームはオープニングゲーム……つまりこの暗黒武術会の最初の試合に出場すると言う事だ。

これはこう都合……とっとと試合を済ましたい俺にとっては好都合。

対戦相手も決まり、俺と氷河が闘技場のリングに向かう通路を歩いていると、昨日の夜にホテルの外で出会った幻海と言う婆さんが待っていた。

 

「どうやら、お主たちとはあたらなかったようじゃ。まぁ観客席からお手並み拝見させてもらうとしようか」

 

「呑気だな。婆さん」

 

「これでも2度この大会で優勝しとるからのぉ。まだまだ若いモンには負けん」

 

「そうかい。じゃあ、ちょっと肩慣らししてくるよ」

 

俺と氷河が通路を出て、闘技場のリングに上がると、ブーイングと歓声が入り混じる。

 

 

会場から沸き起こる歓声と応援は全て赤鬼率いる鬼族チームに向けてのものでブーイングは俺たちにだ。

ここは魔界……同種族なのだから、妖怪は妖怪を応援するのは当然。

もし俺が同じ立場だったとしたら、人間を応援するだろうからおかしいことではないが、俺たちが普通は5人で戦うところを2人しかいないからナメられていると思って気に入らないのだろう。

しかし、こんなアウェー状態だが、こんな事程度で取り乱されるような俺と氷河ではない。

 

「氷河、とっとと終わらせるぞ」

 

「無論だ」

 

俺と氷河は2人でリングに上がると赤鬼率いる赤、青、緑、黄、桃の色をした鬼が仁王立ちしている。

そして俺たちと赤鬼チームの中間点にパッと見は人間だが、狐のような尻尾と耳、ひげが特徴の女の妖怪がマイクを持ち立っていた。

 

【聖闘士チームの登場です!さて猫耳妖怪の小兎が実況兼審判を務めさせていただきます!】

 

「審判ちょっといいか?」

 

「はい……なんでしょうか?」

 

「相手が弱すぎて、タイマン張るのめんどくせぇからよぉ、もうこのまま勝負つけちまっていいか? バトルロワイアルってやつさ」

 

「えっ? まぁルールは大将同士で決める事になっているので、鬼族チームの大将さえ良ければ……」

 

会場中から妖怪たちが嘲笑う声が聞こえる……俺たちは人間でしかも5対2で数でも圧倒的に不利な状況だ。

 

「腰抜けのガキ共が人間のくせに俺たちにタイマンじゃなくて、バトルロワイアルで勝負するだと? おもしろい奴らだな、審判そのバトルロワイアル受けようじゃないか」

 

【それでは決まりました! もう間もなく試合開始です!】

 

「おもしろいのはお前の方だろ。頭から湯気が出て真っ赤な顔が余計に真っ赤になってるぞ」

 

「貴様……余程死にたいようだな……望み通りその生意気な口が聞けなくしてやる!」

 

【それでは試合開始です!】

 

今、戦いのゴングが鳴らされた。

 

 

 

 

幽助SIDE

 

 

遂に暗黒武術会のトーナメントが始まった……。

またこの大会に参加することになるとは夢にも思わなかったが……。

俺たちは前回優勝チームの為、シードされているので2回戦からだ。

しかし蔵馬は連れ去られ、桑原は大怪我で入院、幻海の婆さんは行方知れずでチームは俺と飛影だけ。

戸愚呂みたいな強敵がいるかもしれないが、螢子と蔵馬を助けるためにはなんとか乗り切るしかない。

 

「おい幽助、あいつら人間のようだぞ? しかも2人しかいない」

 

「そうみたいだな」

 

「変った奴もいるもんだ……」

 

そう1回戦で戦っているのは金色の鎧と白い鎧を着こんだ人間だ……しかしただものじゃない。

なんというか、霊力とはまた違った凄まじいオーラを感じることができる。

まぁ、この大会に参加してる時点でまともな人間などいないのだが……。

 

「喰らえ!ダブルビーム!!」

 

白い方の奴に黄色と桃色の鬼が頭部にある2本の角からレーザービームのようなもので攻撃する。

 

【あぁぁぁぁぁぁぁっと氷河選手に直撃だぁぁぁぁぁ!!】

 

しかし、ビームが直撃しても平然としている……いや……直撃していない。

氷河と言う白い鎧を着た男が凍気を身体にビームが直撃するギリギリに発生させて、それがビームを防いだのだ。

おそらく、それが分かっているのは飛影やこの会場にいる強者だけだろう……並みの妖怪ではビームが直撃したようにしか見えてないはずだ。

 

【おぉぉっと!氷河選手、ビームをまともに浴びても顔色一つ変えません!】

 

「俺たちのビームを喰らっても平気だと!?」

 

「その程度のビームではこのキグナスの聖衣の薄皮一枚傷つけることはできん……今度はこっちの番だ!」

 

氷河が掌を前に突き出すと、黄色と桃色の鬼の足から胸部へと徐々に凍っていく。

 

「な、なんだこれは!?」

 

【なんということでしょうか!黄鬼選手と桃鬼選手の身体が氷漬けになっていきます!】

 

そして顔だけを残し、残りの身体は全て凍ってしまった。

 

「助けてくれぇーーー!!」

 

「寒いよぉーーー!!」

 

「氷結リング……慌てるな。その氷は一時的なモノだ。戦いが終わったら解放してやるから安心しろ。それまでにお前らが凍死しなければの話だがな……」

 

【クールすぎます!顔色一つ変えず、相手を凍てつかせる眼差し、新たなスターの誕生でしょうか!そして星矢選手が前へ出ました!」

 

星矢と言う金色の鎧を纏った男が氷河の一歩前に出る。

 

「赤鬼、お前言ったよな? 俺たちが腰抜けだと、弱っちぃと……そしてこうも言った。人間を殺すのになんの躊躇いもないと」

 

「それがどうした!? 弱い奴に弱いと言ってなにが悪い!? 弱い奴は駆逐されて当たり前だ!」

 

「それはこちらの台詞だ。今の俺はムシャクシャしている……邪悪な妖怪を殺すのになんの躊躇いもない!」

 

「えぇい!思い知らせてやる! 青、緑やれ! 俺たち妖怪の力を人間に思い知らせてやれ!」

 

「やはり来るか……ならば仕方がない」

 

青鬼と緑鬼が星矢を襲いにかかるが、星矢はその場で手を握り、頭上に振り上げ、そして振り下ろす。

すると一本の金色の閃光が走り、青鬼と緑鬼に直撃し、一度彼らは宙に浮くと、そのまま仰向けに地面に落下し、失神した。

 

【今のはいったいなんなのでしょうか!? 星矢選手、氷河選手共に人間離れしております!】

 

「これでも手加減してやったんだぜ?」

 

「なんだと!?」

 

「めんどくせぇから降参しろよ」

 

「黙れ!!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

巨大な棍棒を持って星矢に殴りかかるが、勝負は明白だった……。

 

「そ、そんな……バカな……」

 

【星矢選手、赤鬼選手の巨大な棍棒をなんと人差し指だけで受け止めました!!】

 

そして、赤鬼の持つ棍棒にヒビが入るとヒビは徐々に広がり、棍棒はやがて使い物にならなくなるほど大破し、会場全体がどよめく。。

棍棒が木端微塵になるのと同時に赤鬼は膝から崩れ落ちた。

余程、悔しかったのだろう……自分が馬鹿にしていた人間に完膚なきまでに叩きのめされたのだ。

地獄へと落ちた気分なのではないのだろうか……。

 

「参った……」

 

【勝負あり!鬼族チームの大将のドロップ宣言により、勝者は聖闘士チームに決まりました!!】

 

勝負が終わり、飛影が声をかけてくる。

 

「見たか? あの星矢とか言うのが放った閃光は拳だ」

 

「あぁ。あいつら相当つえーぞ……」

 

そう少なくとも俺と飛影には見えた。

星矢が青鬼と緑鬼に放った金色の閃光は星矢の拳から放たれるパンチだ。

手加減したと言うのが事実なら、さらに速いとパンチを繰り出せると言う事になるが……ただものではない事くらい分かってはいたが、あそこまでとは知らなかった……。

 

「一番のライバルになるかもしれんな……あの氷河と言う奴は同じ凍気を使う凍矢と互角か、もしくはそれ以上か……」

 

「あぁ……あの星矢って言う奴も、S級妖怪にも引けをとらない強さだ」

 

聖闘士チームの目的はいったいなんなんだろう……まさかあいつらが螢子と蔵馬をさらったのだろうか。

あいつら程強ければ、蔵馬を連れ去り、桑原に重症を負わすことも無理ではないかもしれない。

しかし証拠がない……。

だから今はこの暗黒武術会を勝ち上がるしか、螢子と蔵馬を助ける方法はないのだ。

飛影とそれを確認し合うと、一時ホテルに戻った。

 

 

 

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