亦野さんが麻雀弱いわけないだろ! 作:てーやー
私の通う阿知賀女子麻雀部には、レジェンドが二人いる。
一人目は赤土さん。私たちの監督。団体戦が10年間インターハイから遠ざかっていたこの高校の麻雀部を、就任してから三か月で全国にまで出場させたすごい人だ。鷺森先輩曰く、学生時代もすごかったらしい。さすが阿知賀のレジェンド。
二人目はレジェンド先輩。赤土さんに憧れてこの学校に来た三年生の先輩で、今は部長を務めてくれている。麻雀も強く、去年は個人戦で奈良県一位を取ったらしい。ちなみにこの呼び方は、その時の決勝戦で、実況の人に「阿知賀の二代目レジェンド」と呼ばれてから自分で名乗りだしたとか。
そして今、私と玄さんは、その赤土さんに呼ばれている。
「玄さん。私たち、なんで呼ばれたんですかね?」
「うーん、私たちが何かしちゃったのかな?」
道中で玄さんと話し合うが原因は分からない。
そのまま呼ばれた部屋に着く。扉を開けると、目の前には、喜びを隠せないといった様子の赤土さんがいた。
どうやら怒られる訳ではない様だ。彼女はそのまま嬉しそうな顔で話し始めた。
「よく来たね。今ちょうど他県の出場校を調べてたんだけど、この二校に面白い子がいてさ。」
そう言うと、二枚の紙を見せてきた。この二人を呼び出したということは、私や玄さんに似た打ち方をする選手なのだろうか。
でもいきなり紙だけ見せられてもそんなの分かる訳___
「あ、憧ちゃん!?」
突然、隣の玄さんが驚きの声を上げた。って憧!?憧も県大会で優勝したんだ!だとすると…
「こっちはのどかだ!」
ここで、ようやく呼ばれた理由が理解できた。二人とも中堅だから私が戦うことはできないが、またみんなで集まれる事に変わりはない。その事が嬉しくて、つい部屋を駆け回ってしまう。
赤土さんはその反応に満足したのかしばらく笑った後、付け加えるようにこう言ってきた。
「どうせ、この後にみんなで牌譜を調べるから分かる事なんだけど、阿知賀こども麻雀倶楽部にいた二人には最初に言っておきたくてね。
二人の打ち方も前とは違うから、その時に確認しようか。」
さすがは赤土さんだ、私たちの事をよく理解している。おかげで、いつもは苦手な牌譜確認にもやる気が出てきた。早速頑張ろう!
その後みんなでデータの確認をしていると、私から清澄の用紙を受け取ったレジェンド先輩が呟く。
「すごいな…こりゃ相当打ってる。」
先輩は先鋒なので、亦野という人を警戒しているのか。点数を見てもそこまで強そうには見えないが、奈良一位の先輩が警戒するぐらいなら相当強いのだろう。
思わず不安になる私。しかし、先輩はそれを鼻で笑って堂々と言い切った。
「フッ…。ま、心配しなさんな、
ニワカは相手にならんよ。」
阿知賀女子学院
先鋒 小走やえ
次鋒 鷺森灼
中堅 松実玄
副将 松実宥
大将 高鴨穏乃
どこのメンバーポジションを考えるときもそうですが、どうすれば全員の魅力を引き出せるかが難しいですね。
~メンバーポジション阿知賀編~
①大将 高鴨穏乃
原作通り。特に言うことはない。
②中堅 松実玄
旧阿知賀の面子を中堅で集めたかったから。6翻役と裏1で、アコチャーとのどっちを中堅に置いたのもこの理由。玄ちゃんは能力的に中堅向きだと思う。かわいい。
③先鋒 小走やえ
玄ちゃんが中堅に行き、先鋒を任せられる選手が必要になったから。ついでに最後のセリフを言わせたかったから。
④副将 松実宥
玄ちゃん→お姉ちゃんのコンボは外せない。
⑤次鋒 鷺森灼
筆者は咲小説の中で某スタジオのアラタシリーズが一番好きだった。あれで阿知賀とあらたそが好きになった。