亦野さんが麻雀弱いわけないだろ! 作:てーやー
また、準決勝を書くにあたって、宮守のメンバー記事を見ていたのですが、
・クール系イケメン
・付き添ってくれる系幼馴染
・金髪留学生
・マスコットキャラ
・ミステリアスな年上女性
・隠れ(伝説的な意味で)キャラ
…控えめに言って、ギャルゲーでは?
21翻役 辻垣内智葉は狙いを定める
先鋒戦開始
東場 有珠山高校 本内成香
南場 清澄高校 亦野誠子
西場 宮守女子高校 小瀬川白望
北場 臨海女子高校 辻垣内智葉
「チー」
対局が開始してすぐの二巡目、清澄が鳴いてきた。中張牌を晒した事、河に一九牌を捨てている事から、喰いタンを目指していると予想できる。
そしてそれを見て、宮守が捨て牌に悩みだした。
「…ちょいタンマ。」
…まだ二巡目だぞ?こいつの能力が本物なら、清澄がもうすぐ張るのか、それともまだ巡目に余裕があるのか。
「…変だけど、これで。」
そして河に出したのは、タンヤオ牌。早和了りに当たる前に捨てたかったのか?
「ポン」
しかし、清澄が二度目の鳴きをしたことで考えを改める。なるほど、この局は勝てないと踏んで、安目の清澄を助けることにしたのか。
舐めるなよ。
この程度に勝てなければ、個人戦三位になどなれていない。
「チー「ポン」」
清澄の再度の鳴きを潰し、より早く手を仕上げる。本来の形よりは安く、和了りにくくなったが、それでも充分、
「ツモ」
めくり勝てる。
…しかしながら、違和感が残る。勝てたにも関わらず、釈然としない。
清澄は二回副露していた割には遅かった。よほど待ち牌が悪かったのか?
ふと対面の顔を見るが、その表情は他の二人に比べて悔しさが浮かんでいない。それどころか、小さく笑っている。
これは…嵌められたか。
あれから何度も自摸と栄和を繰り返すが、予想していたよりも点数を稼げていないまま、前半戦のオーラスを迎える。
やはり、清澄か。
有珠山はあり得ない。宮守の流しの技術だけでは説明がつかない。そして何よりも、最初の局からの違和感がある。
私の今までの経験から予想するに、こいつは自分で動くことはないが、相手を動かすのが非常に上手い人間だ。誰にも気づかせずに、自分の思い通りの結果を手に入れるタイプ。
二回戦のオーラスでは、永水にツモられる前に姫松を使う事で、清澄への被害をなくした。そして今回も、宮守を使って何度も点数を下げ、流してきた。
そして同時に、清澄の全試合で連荘がなかったのも納得がいった。何て事はない。こいつが常に、親以外に和了させる事を第一優先に動いていただけだ。
この連荘封じからは、僅かにではあるがオーラを感じられる。これほどの実力者の全力がこの程度とは考えられないため、いまだに実力を隠しているのだろう。
つまりは、まだ本気を出していない、舐められている。その事実にどうしようもなく腹が立つ。
しかし、永水の神代でも抗えなかったため、無理に親番を狙うのは愚策。とはいえ、決勝にも着いて来られるのも問題だ。
なら、稼ぐよりも清澄を落とすことに注力するか。
後半にやることは決まった。奴には、一度も本気を出させないまま退場させてやろう。
先鋒前半戦終了
有珠山高校 86300(-13700)
清澄高校 92900(-7100)
宮守女子高校 95600(-4400)
臨海女子高校 125200(+25200)
辻垣内(…嵌められたか)
亦野(諦めすぎて変な笑いが出てきた)