亦野さんが麻雀弱いわけないだろ!   作:てーやー

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準決勝終了で、原作をもうすぐ追い抜きますね。この章では一年組の真面目な話を書こうとしたせいで、ほぼ勘違いが書けなかったです。勘違いものなのに。

あ、先に言っておきますが、爽は作者の好きなキャラベスト5に入ります。

1.クロチャー
2.レジェンド
3.ネキ
4.アラフォー
5.爽

どのキャラも好きなんで、順位とかは、わっかんねーですけど。


27翻役 亦野誠子は気楽でいたい

大将戦を何とか二位で勝ち抜けたが、姉帯さん以外の対戦相手がめちゃくちゃだった。

 

 

有珠山は最初の局から役満を出してたし、臨海も後半の南場に二局連続で倍満クラスを和了していた。

 

 

明らかにおかしいが、これが全国のトップレベルか。私なら瞬殺されていただろう。何だかんだ先鋒で良かったのかもしれない。

 

 

そしてふと対局後の卓を見れば、有珠山と臨海が話をした後、臨海の子が膝から崩れ落ちていた。…体を震わせながら目を潤ませているから、何かされたのは間違いない。

 

 

そういえば、咲ちゃんも有珠山の大将を見て何度か震えていた。

 

 

いつもなら新しい友達候補かと思えるのだが、さっき有珠山が臨海の人を泣かせていた事を考えると、咲ちゃんと臨海の人は対局前に脅されていたのかもしれない。

 

 

で、自分が負けたものだからさらに脅したと。先鋒戦の途中で睨んできた辻垣内さんといい、準決勝の相手が怖すぎる。…咲ちゃんは試合後に何もされていないだろうか。

 

 

その時ちょうど、咲ちゃんが対局室を出てきた。大将戦での闘牌を労った後、念のために確認しておく。

 

 

「お疲れ。…最後、有珠山の人に何かされなかった?」

 

 

すると、彼女はその質問を予想できていたのか、悩むことなく回答してきた。

 

 

「あっ、はい。詳しくは分かりませんが、一瞬だけ鳥が見えた後、能力が使えなくなりました。」

 

 

この答えで、先程の推測が確信に変わった。いつもの変換のせいで内容は分からないが、やはり咲ちゃんは何かされたのか。

 

 

 

 

 

 

その後、咲ちゃんに異常がないかを確認し、全員で決勝の相手を調べる作業に入った。いつもは内容が理解できず、途中で飽きて嫌になってしまうが、今回はそうでもなかった。

 

 

「あっ、お姉ちゃん、ここの癖は変わってないんだ…。」

 

 

「うっそ、二人とも戦い方が結構変わってる!?…これキッツいなー。」

 

 

後輩二人の知り合いが何人もいたからだ。特に、憧ちゃんは元々阿知賀に住んでいたらしく、決勝に出場する選手のうち四人と監督一人を知っているらしい。

 

 

しかも、そのうち二人が中堅に来たらしく、映像を見て過去最大のやる気を見せている。憧ちゃんが大会に出る理由をある程度は知っていたから、微笑ましい気持ちになる。

 

 

そして咲ちゃんも、大将戦で無双するお姉ちゃんを見て張り切っている。…少なくとも私は、準決勝で+52100を出している人と戦う事を知ってもやる気を出せないが。

 

 

そう考えれば私の相手はまだましだ。なぜなら、Aブロックでの準決勝で+16900を出してトップになっていた人はもういない。それなら、準決勝みたいな不幸が起こらない限り、圧倒的一人沈みにはならないだろう。

 

 

そう結論付けて、対戦相手の牌譜を元の位置に戻し始める。すると、そのタイミングで咲ちゃんが声をかけてきた。

 

 

「亦野先輩。明日、頑張りましょうね。」

 

 

 

 

…自信はないが、まあ、なんとかなるだろう。




爽を初めて見たときは、対局中に目の図形が変形するだろうなって思ってました。


没案

爽の変な図形がある目

カムイ

神威(NARUT○)…万華鏡写輪眼の瞳術。視界の中の指定した範囲内に存在する物体を空間ごと別空間に強制転移させることができる。

没理由…知らない人が多数出ると考えたため、クロスオーバータグを付けたくなかったため

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