亦野さんが麻雀弱いわけないだろ!   作:てーやー

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亦野の心境を例えるなら、

テスト前日(26翻役)

テスト中(27翻役)

テスト間の休憩時間(今)

です。


29翻役 亦野誠子は流したい

やっぱり無理だったか…。

 

 

休憩時間中の会場で、とりとめもなく考える。思い返しているのは、もちろん前半戦の内容。

 

 

前日までは諦めすぎて逆に余裕が出てしまっていたが、対局中には焦りしか出てこなかった。そして今は、もう悟る段階にまで来ている。

 

 

はっきり言うと、もうここまで来れたからいいかな、とさえ感じている。

 

 

憧ちゃんや咲ちゃんには悪いがしょうがない。私はほぼ初心者なのだから。逆に、よく私というお荷物を持ってここまで来れたな、という感想しか湧いてこない。

 

 

だって、あの三人が強すぎる。今回は幸運にも一人が沈んでくれたが、それでも全く付いて行けなかった。むしろ途中からは、プロ麻雀を観戦している気分にさえなっていた。

 

 

いっそのこと、後半はモブみたく気配を消しておくか?と考え始めたところで、会場の出入り口から二人の後輩がやってくるのが見えた。来てくれたのは喜ばしいが、これはさすがにどうにもならないだろう。それよりも、怒られないかが心配だ。

 

 

私のそんな思いもつゆ知らず、こちらに到着した咲ちゃんが口を開いた。

 

 

 

 

 

 

「さすがですね、亦野先輩!」

 

 

…えっ?

 

 

 

 

 

 

詳しく話を聞けば、白糸台の子が不調になった原因が私と阿知賀の人だと考えているらしい。当然ながら事実とは異なる。が、それを否定しようとしたタイミングで、

 

 

「おや、清澄。作戦会議か?」

 

 

ちょうど部屋に戻ってきた小走さんが、会話に混ざってきたため口を挟めなかった。

 

 

そして会話に入ってきた彼女は、当然とばかりに会話を進める。

 

 

「いや、なるほど。あの金髪の子の話か。あれはただの経験不足だ。私達がああしなくても勝手に沈んでただろうさ。」

 

 

突然割り込まれたのが気に入らなかったのか、咲ちゃんは顔をしかめている。しかし、小走さんはそんな反応にも目を留めず、そのままこちらに宣戦布告をしてきた。

 

 

「前半は臨海と白糸台とを減速させるために手を組んだが、この後の分では区間一位を取る。

 

 

つまり、貴様にも負けんよ。」

 

 

ドヤ顔でそう言われても大して気にならなかったが、咲ちゃんはご立腹だ。可愛らしく頬を膨らませながら、全く可愛くない言葉を返してみせた。

 

 

「…先輩が、あなたみたいなやられ役に負けるとは思えませんが?」

 

 

そして反論すると同時に、「ですよね!」と嬉しそうにこちらに振り返ってくる。同意したくないのはもちろんだが、それよりも、勝手に人の名前を使うのはやめてほしい。彼女と実際に戦う羽目になるのは私だ。

 

 

なんとか穏便に済ませようと小走さんの方を見るが、彼女は開いた手を突き出す事で、私の意見を封じてきた。そして、口角を上げて高らかに宣言する。

 

 

「そこまで言うなら仕方がない___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後半戦でお見せしよう、レジェンドの打ち筋を!」

 

 

…帰りたくなってきた。




この話の参考文献に「ヤムチャ視点」のページを見たのですが、”ヤムチャが、戦況どころか両者の姿すら目視することが出来ない状態になったことは一度もない”っていう一文を見てびっくりしました。
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