亦野さんが麻雀弱いわけないだろ!   作:てーやー

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「まこ」って漢字で書けないので、後ろに「と」や「に」などの接続詞がくると一気に読みにくくなります。


31翻役 亦野誠子は落ち着きたい

こんなことってあるんだなあ。

 

 

小走さんに役満を当てた時、そんな陳腐な言葉が頭をよぎった。

 

 

配牌を見て九種九牌だと分かった瞬間は絶望していた。準決勝の最後みたいに宣言して、向かいの辻垣内さんに「何勝手に流してくれてんだテメエ…。」みたいな目で睨まれるのが怖かったのだ。

 

 

そのため、自分の番になっても言い出せずに局を進めてしまい、しぶしぶ国士無双を狙ったがまさか当たるとは。

 

 

インターハイどころか人生で初めての経験だ。もしかして明日死ぬんじゃなかろうか。

 

 

対局が終わってからも、足が浮いているような気がしてうまく歩けなかった。

 

 

 

 

 

 

それでも何とか会場と控室の間の廊下を通っていると、やる気で満ち溢れた様子のまことすれ違う。

 

 

「最後に後輩にええとこ見せられたのお。咲も憧もえらい喜んじょった。なら、わしもやることやらんとの。」

 

 

役満に浮かれていたが、そう言えばそうだ。プラス収支で終えるなんて初めてじゃないか?これで堂々と部屋に帰ることができる。

 

 

ただ、褒められて悪い気はしないが、ただの偶然なので断りを入れておく。

 

 

「あれは運が良かっただけだって。正直、あの三人には勝てる気がしなかったし。」

 

 

私がそう言うと、まこは嬉しそうな表情のままため息を吐く。まるで、この反応に慣れきっているとでも言いたげだ。

 

 

「…その言い逃れさえなけれりゃ完璧じゃったがのう。まあ、もしそうじゃったとしても役満は役満、一位は一位じゃ。誇りんさい。」

 

 

まこはそのまま、「お陰で緊張がほぐれたわ。」なんて言いながら、後ろ手を振って会場に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

そのまま控え室に戻ってきたが、そこでは想像以上の歓声が待っていた。

 

 

「決勝で役満とか、ついにやったなおい!」

 

 

「さっすが誠子先輩!まさか、決勝の舞台でビシッと決めてくるなんて!」

 

 

「さすがです先輩!…もしかして、休憩中に私が言い負かされたからやり返してくれたんですか?」

 

 

みんなすごく喜んでくれている。…休憩時間に、負けた後どう謝罪するかを悩んでいた自分が懐かしい。

 

 

でも咲ちゃんは、「なら毎回、先輩の対局前に相手を煽れば…?」なんて呟くのはやめてほしい。それで役満が取れれば苦労しない。お願いだから本当にやめてほしい。

 

 

咲ちゃんの関心が危うい方向に行く前にどうにかしなければ。テレビではちょうど次鋒戦が始まる瞬間だったため、そちらに注意を向けさせよう。

 

 

「ねえ、咲ちゃ___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩は、あの役満のために今まで弱い振りをしていたんですね!」…ん?」

 

 

 

 

…いつの間に話飛んだっけ?




「決勝で役満とか、ついにやったなおい!」における解釈の違いについて


亦野視点
→「決勝で役満とか、ついに(ようやく)やった(活躍できた)なおい!」


純視点
→「(なんかやるとは思ってたが)決勝で役満とか、ついにや(りやが)ったなおい!」


…他に載せる場所がなさそうなのでここに載せておきます。
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