亦野さんが麻雀弱いわけないだろ!   作:てーやー

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ようやく分かりました。私、まじめな麻雀描写だと文字数を稼げないんです。だから、次鋒戦を飛ばす必要があったんですね。

なので、ここまで見て下っていて、キンクリしている内容を知りたい方がいれば、各々の脳内でお願いします。


33翻役 井上純は軽視する

憧が帰ってきた。「やっぱり玄がいると全然稼げないわー。」とか言ってるくせに、その顔は満足気だ。しかも、しっかり一位で逃げ切ってる。何の問題もねえ。

 

 

なら、俺の役目は同じく逃げ切り。そのまま咲にバトンを渡して、咲の慣れているプラマイゼロの打ち方で勝てる点数に持ち込めれば万々歳だが、さすがに難しいか。

 

 

だが、一番警戒していた白糸台が落ち込んでるのはラッキーだ。あいつなら、チャンピオンと50000点離せればまだ何とかなるだろ。

 

 

 

 

 

 

副将戦開始

東場 臨海女子高校 メガン・ダヴァン 109300

南場 白糸台高校 渋谷尭深 84300

西場 阿知賀女子学院 松実宥 90300

北場 清澄高校 井上純 115900

 

 

「ポン」

 

 

対局が開始してすぐに、ダヴァンから聴牌気配。俺としたことが、二回戦、準決勝とともに臼沢に頼りきってたせいか、反応するのが遅れちまった。

 

 

渋谷に役満を出させないためにも、ここは絶対流してえ…。

 

 

上家の、震えながら打牌をしてる松実の姉を見る。こいつは毎回得点収支をプラスで終えてやがるが、これまでの試合では特に目立った動きはしてねえ。なら、こいつを使って流すか。

 

 

とか考えてたが、逆に向こうから鳴ける牌をよこしてきた。もちろん副露する。

 

 

「ポン」

 

 

「ロン」

 

 

おいおい。手助けどころか当たり牌まで差し込んできやがった。臨海と白糸台の二人が相手とはいえ、一位にそこまでする理由がねえだろ。

 

 

…可能性としては同盟か?三位のくせにずいぶん余裕あるじゃねえか。大将がよっぽど強えのか?そうは見えなかったが。

 

 

 

 

 

 

前半戦は何事もなく終了した。しいて言うなら、例の厚着女が予想以上に流してきたせいで全員の収支がショボかったくらいか。

 

 

そして、そのまま後半戦に入ったが内容は変わらねえ。また上家になったあいつが、安手で自摸を宣言した。

 

 

「ツモ…。」

 

 

…?高目三色の三面張を、立直もかけずに安目で和了ってきただと?前半の流しといい、一体何を考えてやがる。点数が欲しくねえのか?

 

 

「ツモ…。」

 

 

これで、次からこいつが親か。これまでの動き方からして、さすがに役満女のことは頭に入ってるだろうし、ここは簡単に流させてくれそ___

 

 

 

 

 

 

「ツモ…。」

 

 

…は?連荘?

 

 

しかもそれだけじゃねえ。今まではクズ手しか見せてなかったが、いきなり親っ跳をぶちかましてきやがった。良い手が入ったから一回ぐらい稼がせろってか?ふざけんじゃ

 

 

「ツモ…。」

 

 

また高い手での連荘。おいおいおい、こいつ本当に分かってんのか?役満だぞ?親被りしねえからって、止めんのを諦めたのか?

 

 

いや、もしかして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

役満を食らう前提で稼ぐつもりか。

 

 

戦闘民族かよ。妹の陰に隠れてただけで、こいつもやべー奴じゃねえか。

 

 

しかも、この後も役満一向聴以上から開始する渋谷が待ってる。

 

 

 

 

…やられたな。

 

 

 

 

 

 

副将戦終了

白糸台高校 80500(-3800)

臨海女子高校 106500(-2800)

阿知賀女子学院 107600(+17300)

清澄高校 105200(-10700)




前書きのノリで副将戦も飛ばそうかと思いましたが、さすがに決勝なので自重しました。

ちなみに、ここのお姉ちゃんは中堅戦の後、玄ちゃんを慰めて覚醒しております。

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