亦野さんが麻雀弱いわけないだろ! 作:てーやー
書き物をすると、改めて原作者の偉大さが理解できますね。
そういう意味でも小説を書いてみて良かったと思います。
宮永さんが入部してから数週間、最近は後輩のやる気に気圧され始めている。
新子さんは、昔からの友人が団体戦に出ると知ったらしく、自分たちも全国へ、とこれまで以上に意気込んで練習している。
宮永さんも新しい目標ができたらしく、数週間前に初心者だったとは思えないほど強くなっている。
麻雀では「プラマイゼロの成績しか出せないと思い込んで」いたころが懐かしい。あの時は本気で泣いていたから、彼女はおそらく天然なのだろう。
また、卓を囲んでいない時であっても、他の部員にいろいろと質問をして必死にみんなに追いつこうとしている。
一応私にも質問してくるが、その内容は、「どうすれば自分の気配を隠せると思いますか?」などと言った麻雀には関係がなさそうなものばかりだ。
多分、私だけ質問されなかった場合は私が落ち込んでしまうと考えたのだろう。宮永さんは本当に優しい子だ。
そして、そのやる気は今日も例外ではないらしく、
「団体戦のオーダーを決めたいと思います!」
新子さんがそう宣言して部員をホワイトボードの前に集めると、宮永さんと一緒に各ポジションの説明を始めた。いつもの練習以上に大会を実感できる作業だからか、彼女達の説明にも熱が籠っている。
支配力や能力などの、麻雀には必要なさそうな言葉が出てきたため全部は理解できなかったが、最初と最後、次いで真ん中に強い人が行くべきことは理解した。
なら、この中で一番強い純とまこが先鋒と大将、ついで経験のある新子さんが中堅、最後に私と宮永さんが次鋒と副将に行くべきだろう。そうと分かれば早速立候補を___
「は、はいっ。大将に行きたいですっ。」
「ほんじゃあ、わしが次鋒かのう。」
それより早く、宮永さんとまこがそれぞれの希望場所に立候補をしてきた。宮永さんは天然だから何も分からずに答えたのだろうが、まこは確信犯。自分だけでも安全なところに行こうとしている。
「じゃあ、あたしは中堅か副将ね。」
「おっ、ならじゃんけんで負けたほうが副将な。」
それに続いて新子さんと純が三番目と四番目を希望に述べる。恐らくこの二人に悪意はない。二人ともが三番目の実力者だと思っているのだろう。
…。
「いや、ちょっと待って!?」
「」ビクッ
「なんじゃあ?」
「お?」
「…どうしました?」
つい漏れてしまった心の叫びに四者四様の反応を見せてくれたが、誰も私が先鋒になることに異議を唱えないのはなぜだろうか。
「このままだと私が一番目になるよ?!」
当然の疑問を口にするが、誰も交代する気はないらしい。
と、ここで新子さんが口を開いた。
「…誠子先輩、落ち着いてよく考えて下さい。先鋒は先輩にとっても一番良い場所なんですよ。」
いや、さすがに騙され___
「先鋒は唯一、点数を採らなくても良いポジションなんですよ」
…!知らなかった。いや、信じるのはまだ早い。新子さんがやりたくないポジションを押し付けているだけかもしれない。
「詳しく説明しますね。確かに先程、強い相手は先鋒か大将かに集まると言いました。
でもですね、自分の最終点数がそのまま勝ち負けに繋がる大将とは違って、先鋒は___
守れさえすれば、後のメンバーが点を稼いでくれるんですよ。」
清澄学園
先鋒 亦野誠子
次鋒 染谷まこ
中堅 新子憧
副将 井上純
大将 宮永咲
この時点で次鋒戦を飛ばすことが決定しました。
次に一話だけ入れてから地方予選に入りますが、いきなり決勝まで飛ばすかもしれません。
誰もエトペンを持ってないですし、咲さんはオーラを隠すことを覚えたのでゴッもありませんからね。