攻めろ!!千聖さん!!   作:面心立方格子

2 / 17
とりあえず認知してもらえるように連日投稿します。


昼間は昼間で

ちなみに前回言い忘れてたかもしれないけど、決して花咲川女子学園は共学化の道を取っている訳では無い。僕はある意味外部顧問のような形で呼ばれて、学校では書道の教師をしている傍ら、未成年として学校側が出す課題もやっている。つまり教師兼生徒と言うわけだ。ちなみに剣道部、華道部、茶道部の顧問もやっている。全部嗜んでるからね。なので休み時間は教員室というね、緊張感しか湧かないところにいるんだよ。

 

ガラガラ

 

「失礼します!!1年の若宮です!!上様はいらっしゃいますか!?」

 

「はぁ.....」

 

僕は若宮さんの方に歩いていき、毎度毎度こう言う。

 

「若宮さん.....何度も言うけど僕は上様でもなんでもないからね。」

 

この子.....若宮イヴさんはかつてとある会場で僕が演武をしたり、殺陣をしたりしたところを見て、その後上様とずっと呼んでいるのである。

 

「上様!!昼練をしましょう!!」

 

「あー、はいはい。じゃあ先行って準備しておいて。」

 

「押忍!!」

 

 

 

 

体育館

 

「じゃあ追い込みからやるか。どうぞ。」

 

「はい!!めーん!!」

 

若宮さんは剣道を初めて、まだ素振りと足捌き、切り返しと基本的な練習をメインにやっている。

 

「若宮さん、切り返しは一息で。」

 

「はい!!はぁ.....はぁ.....」

 

「あと切り返しはまずは大振りでもいいよ。まずは丁寧に。それから速く。ちょっと形から入ろうとしている部分があるからね。」

 

「はい!!でも動画のようになるのも難しいですね.....」

 

「動画?何それ?」

 

「....え!?上様は動画を知らないのですか!?」

 

「うん。申し訳ないけど。」

 

「じゃあ.....」ガサゴソ

 

若宮さんが自分の荷物の中から何かを探っている。それと同時に.....やけに薄い板を出した。あれはよく高校生が使っている物だな.....確か、なんだっけ。

 

「これです!!」

 

「すこい、人が動いている.....あぁ....これ協会の人だね。」

 

「知っているのですか?」

 

「僕も有段者だし、それなりに偉い人達とも時々出稽古をしたりもするよ。まぁ大半は親父の知り合いなんだけどね。」

 

「そうなんですか!!」

 

「さっきの速い切り返しはやっぱり経験からきてるよ。まずはじっくり、基礎を叩き込まないとね。」

 

「はい!!上様!!」

 

「だから.....上様っていうの辞めてくれない?」

 

「嫌なんですか.....?」

 

「え.....」

 

あれ?僕何かまずいことでも言ったかな.....

 

「すみません、私、気付かない間に先生を傷つけていたのですね.....」

 

「あ、いや、別にそういう訳じゃなくて.....」

 

「違うんですか.....?」

 

「あの、あのね。僕は別に上様とか呼ばれるほど偉くないからさ.....それに若宮さんとは、茶道も華道でも上様だと不自然だからさ.....普通に名字とかで読んでくれた方がいいかなって。そっちの方が場合分けしなくて済むでしょ?」

 

「.....なるほど!!では、フート師匠でいいですか!?」

 

「うーん.....いいよ。」

 

「やったー!!ありがとうございます!!」

 

「とりあえず昼休みも時間が来そうだから、そろそろ着替えて教室に戻ったら?」

 

「そうですね!!ありがとう御座いました!!」

 

「ありがとう御座いました。.....さて、手入れするか。」

 

あとは体育館を雑巾がけして屋上で少し心を落ち着かせるか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この学校の屋上は非常に静かで心を落ち着かせながら色々なことができる。

 

「ふんふ〜ん♪」

 

「あれ?白鷺さん?今は授業中のはずでは?」

 

「風人くんに逢いに来たのよ。」

 

「それなら戻って授業を.....」

 

「それに風人くんにも聞いておきたいことがあったから.....」

 

「聞いておきたいこと?」

 

「ええ、さっきイヴちゃんと稽古をしていたでしょ?」

 

「はい。そういえばさっき入口近くで見ていましたね。」

 

「(なんでバレてるのかしら....)それで、イヴちゃんから何か見せてもらったの?」

 

「何か?あぁ、動画というものを見せてもらいましたよ。まぁそこに映っていたのは知り合いでしたが。」

 

「(まさか.....私?)それはちなみに?」

 

「日本剣道協会の人だよ。親父の知り合いもいた。」

 

「なるほど....ならいいわ。(私が女優だと知られてないなら.....)」

 

「?まぁいいや....」

 

「.....ねぇ、風人くん。」

 

「ん?どうかしましたか?」

 

「その...今度の休日にね....デ.....」

 

「デ?」

 

「デ....デ....出稽古に行きたいの!!」

 

「出稽古?.....白鷺さん何かたしなんでいるの?」

 

(しまった!!デートって言うつもりが、まさかの2週間後の出稽古と言い間違えた上に誘うだなんて.....不覚だわ。)

 

「え、あ、いや.....」

 

「もしかして.....白鷺さんも外の稽古を見てみたいの?」

 

「へ?」

 

「あ、いや。出稽古に行くって言うから、てっきり何か見たいものがあるのかと。えっと次の出稽古というか指導は.....」

 

「2週間後よ。」

 

「あ、そっか。じゃあ今度の週末に何かあったっけ.....じゃあ白鷺さん。武道とは行かないかもしれないけど、どこかと交流出来るように頼んでみるよ。」

 

「あ、ありがとうね。」

 

(はぁ.....また誘えなかったわ....でも、風人くんの純粋さには敵わないわ.....そこに惚れたって言うのもあるのだけれどね。)

 

「じゃあ手入れも完了したし、今日はするべきことを終えているから帰るね。」

 

「え、ええ。また明日。風人くん。」




こんな感じでしょうか.....まぁテンプレっぽいのは否めませんが.....
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。