明久side
僕たちは、Cクラスと協定を結ぶ(という見せかけ)ために、僕、妹紅、雄二、咲夜、康太、秀吉の五人は慧音を連れてCクラスに来ていた
「Fクラス代表の坂本雄二だ。Cクラスの代表は?
Fクラス代表としてクラス間交渉をしに来た
不可侵条約を結びたい」
Cクラスの扉を開くなり、雄二がここに居る全員に一方的に告げる
Cクラスの教室にはまだかなりの人数が残っていた
康太の情報通り、漁夫の利を狙っているのだろう
「私だけど、不可侵条約ねぇ…。どうしようかしらね、根本クン?」」
僕らの前に出てきたのは気の強そうな女子だった
確か小山さんだったと思う。バレー部のホープだとかなんとか
小山さんは不可侵条約の言葉を聞き、Cクラスの教室の奥に隠れていた根本君に対して声をかけた
やはりこれは罠だったか
「当然却下。だって、必要ないだろ?
それに、酷いじゃないかFクラスの皆さん。協定を破るなんて。試召戦争に関する行為を一切禁止したよな?」
小山さんに声をかけられた根本君は、そんなセリフを言いながらBクラスの取り巻きを引き連れて出て来た
それに、やはりというべきかCクラスに残っていたように見えた人の一部がCクラスの生徒を装ったBクラスの生徒みたいだ
「根本君!これはやはり君の罠か!」
「協定を先に破ったのはソッチだからな?これはお互い様、だよな!」
根本君が告げると同時に、Bクラスの取り巻きが動き出す
奥には数学の長谷川先生を一緒にいた
「長谷川先生!Bクラス芳野が召喚を---」
Bクラスの取り巻きの一人が召喚の許可を取ろうとした
…かかった!
「長谷川先生!待ってください!」
「…なんでしょう、上白沢先生?」
慧音の言葉に、召喚フィールドを展開しようとしていた長谷川先生が動きを止める
「私はFクラス代表の坂本君に、事前に話を聞いていました
『Bクラスが協定を破る可能性があるから着いてきてくれ』と」
「ですが、話を聞く限り休戦協定を先に破ったのはそちらですよね?」
「この場での話を聞けばそうかもしれませんが、そちらはどうなのでしょう?
なぜ、Bクラス代表の根本君と長谷川先生が、Cクラスの教室に隠れるようにして居たのか…
Fクラスが協定違反をするだろうから一緒にCクラスにいてください。と言うものならその時点でFクラスが協定違反をしていたというわけではないのに、戦う準備をしていたということですよね?」
「ふむ…なるほど…」
「私としてはどちらが協定違反をしていてもいいのですが…
これは戦争ですが、あくまでも『テストの点数を用いた戦争』です。勝利のためとはいえ、Fクラスの設備をボロボロにするような生徒の言うことを信用できない」
「チッ、待て!それなら、あの観察処分者のことは信用するというのか!?
学園の恥ともいうべき存在に、この僕が劣るとでもいうのか!?」
慧音の言葉に対し、根本君が言葉を発する
「静かにしてください。私は今、長谷川先生と話をしています
それに、吉井君が観察処分者になったのは問題を起こしたのではなく、『教師の手伝いをしたいからそういう扱いにしてください』と、彼が自ら志願したものです
長谷川先生、召喚フィールドは私が担当するので、先生は別の場所へどうぞ」
「…わかりました。少々気になることもありますが、どちらにせよ協定違反に対処する教師を引き受けてくれるのであれば、私はこれで」
そう言って、長谷川先生はCクラスを後にする
「チッ!予定が狂ったが、お前らやれ!」
「上白沢先生!Bクラス芳野がFクラス代表に勝負を仕掛けます!」
長谷川先生が去り、根本君が指示を出してその場が動き出す
でも、僕らの狙いはこの場を避けるのではなく、この場の教師を慧音一人にして日本史でしか勝負できないようにすることだ
「上白沢先生!代表に代わってFクラスの吉井明久がこの場に居るBクラス生徒全員に勝負を仕掛けます!」
「同じくFクラスの藤原妹紅、参戦します!」
「同じくFクラス、十六夜咲夜も援護します!」
『
「Bクラスの皆さん、召喚しないと戦闘放棄とみなし、戦死扱いになりますよ?」
「くっ!
『
流石に戦わないといけないと察したのか、Bクラスの生徒が一斉に召喚獣を召喚する
Fクラス 吉井明久 VS Bクラス 根本恭二
日本史 531点 VS 231点
Fクラス 十六夜咲夜 & 藤原妹紅 VS Bクラス モブ×9
日本史 453点 399点 VS 平均193点
「馬鹿な!?」
「全員高得点保持者だと!?」
「相手の召喚獣…すべて腕輪がついてるぞ!?」
Bクラスの生徒が騒ぎ出す
当然だ。見下してきたFクラスの生徒に点数で負けてるのだから
「オイ、先生!藤原の召喚獣、四百点を超えてないのに腕輪がついてるぞ!?反則じゃないのか!!」
根本君がそう叫び出す
初見だとそうなるだろう。妹紅の腕輪は特殊なのだから
「残念だったね。Bクラス代表さん
私の腕輪はちょっと特殊でねぇ召喚する時点で自動的に発動するのさ!」
「僕も使っておこうかな!腕輪発動!」
Fクラス 吉井明久
日本史 381点
そう宣言すると、僕の召喚獣の点数が減る
「はっ!何も起こらないじゃねぇか!お前たち、やるぞ!」
そういうと、根本君以外の召喚獣が僕たちの召喚獣に向かって、三体ずつ突っ込んでくる
「甘い!」
「甘いですね!」
「燃え尽きろ!」
Bクラスの生徒は操作に慣れてないのか、直線的な動きで突っ込んでくるだけで、僕と咲夜は敵の攻撃をはらりと避け相手にカウンターを入れ、妹紅の召喚獣は自身の点数を消費(燃焼)しながら炎の壁を作った
Bクラス モブ×9
日本史 DEAD
「馬鹿なっ!?」
「あの数を…一瞬で…!?」
「ありえない…」
Bクラスの生徒はよほど自信があったのか、膝から崩れ落ちていく
まぁ、そんなのどうでもいいけど…
「さぁ、あとは君だけだ。根本君!
よくもFクラスの設備を…Fクラスの皆の道具を壊してくれたね!君は僕を怒らせたんだ!」
「ハッ、何を言い出すかと思えば、そんなことか
これは戦争なんだ。そんな小さなこと気にするなよ
それに、Fクラスの生徒なんて屑の集まりだ。あんな奴らの設備や道具を壊して何が悪い」
そうやって、根本君はへらへらしたような顔でそう返してくる
「違う!確かに彼らは、ロクに勉強もしなかったような人たちかもしれない!
だからといって、道具を壊していい理由なんてない!あんな彼らだろうと、使われた道具に神は宿るんだ!想いはこもるんだ!
それを君は壊したんだ!」
「ハハハッ!何を言い出すかと思えば、道具に神が宿るだと?そんな年にもなってそんなことを考えてるなんて、やっぱりFクラスは馬鹿ばっかりだろうな!反吐が出る!」
根本君はそう一蹴し、いつのまにか僕の召喚獣の背後にいた召喚獣を動かして僕の召喚獣に斬りかかった
「観察処分者なら、斬られると痛いんだろう?たんと喰らいな!」
「明久!危ない!」
持っている剣を大きく振りかぶり斬りかかってくるのを、妹紅の召喚獣が身を挺して防いだ
「ハッ!これで一人目だ!」
「…何を言ってる?まだ誰も倒していないぞ、根本恭二」
「はぁ?君の方こそ何を言ってるんだい?君の召喚獣はもう倒れたんだ」
勝った!そんな表情をしていた妹紅の言葉に、呆れた表情で返す根本君
でも、妹紅はまだ負けてない
「一つ言っておく。不死鳥は甦る!」
妹紅の召喚獣がまるで燃え尽きるように消えたその場に、炎の羽根をまとった妹紅の召喚獣が再び現れた
Fクラス 藤原妹紅
日本史 254点
「復活した…だと!?」
「怯んでる暇はないぞ!」
根本君が妹紅の召喚獣が復活している間に、炎をまとった妹紅の召喚獣が根本君の召喚獣に対して蹴りかかる
「そんな攻撃当たらないッ!?」
「私の存在…忘れてるわけではないでしょうね?」
根本君がよけようとした瞬間、咲夜以外の召喚獣の時が止まり、無数のナイフが根本君の逃げ道を塞いだ
「根本君…これでゲームオーバーだ!」
「腕輪解除!」
根本君の召喚獣が炎とナイフの連携によって散り、僕たちのBクラス戦の勝利が確定した
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
グダグダしましたがBクラス戦、決着です
明久が手を下すのかと思いきやまさかのほかの二人です
あと、慧音の言ったことで説得するのは多少無理があるとは思いますが、それで許してください()