僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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交渉と条件とある提案

明久side

 

 

「さて、それじゃぁ戦後対談と行こうか?負け組代表さん」

 

雄二は、負けて倒れこんでいる根本君を煽るように声をかける

 

「……」

 

根本君に先ほどのような勢いはなく、睨むような顔をしている

 

「本来なら設備を明け渡してもらい、お前らには自分たちで壊した卓袱台だったものをプレゼントしてやるんだが、条件を呑んでもらえば特別に免除してやらなくもない」

 

「…条件はなんだ」

 

不敵な笑みを浮かべる雄二の言葉に、根本君は力なく問う

 

「それはお前だよ、負け組代表さん」

 

「俺、だと?」

 

「あぁ、お前には去年から散々迷惑だったし、今回の戦争でもさんざんやってくれたからな

正直目障りなんだよ」

 

根本君に対してかなりストレスがたまっていたのか、雄二はいろいろとぶちまける

 

「そこで、お前らBクラスに大チャンスだ。取り巻きのお前らもちゃんと聞いとけよ?」

 

雄二は完全に悪役の顔で、根本君の取り巻きに言い放つ

 

「明日、Aクラスに行って試召戦争の準備が出来ていると宣言してこい。そうすれば、設備に関しては見逃してやる

ただし、宣戦布告はするな。すると戦争は避けられないからなあくまでも戦争の意思と準備があるとだけ伝えてこい」

 

「…それだけでいいのか?」

 

疑うような根本君の視線。それはそうだ、さっきいろいろとぶちまけられておいて、これだけだと条件が良すぎる

 

「ああ。Bクラス代表がこれを着て言ったとおりに行動してくれたら見逃そう」

 

そう言って雄二が取り出したのは、文月学園の女子制服

一体どうやって準備して、どこから取り出したのだろう

それがわからないおかげで雄二がただの変態みたいだ

 

「ば、馬鹿なことを言うな!この俺がそんなふざけたことを……!」

 

根本君が慌てふためく。そりゃそうだ

 

『Bクラス生徒全員で必ず実行させよう!』

 

『任せて!必ずやらせるから!』

 

『それだけで教室を守れるなら、やらない手はないな!』

 

根本君の取り巻きたちから次々とそんな言葉が出てきた

取り巻きとはいえ、彼らも相当溜まってたのだろう

 

「んじゃ、明日ちゃんとそれをやってこい。写真を撮って俺たちのところに見せに来てくれたらそれでいい

あと、この戦争は和平交渉による終結扱いにしておいてくれ。そうじゃないと、戦争の意思を伝えたところで意味がないからな

俺たちはFクラスに戻るぞ」

 

雄二はそう残してこの場から去って行った

僕たちも、それについていくような形でCクラスを後にした

 

 

少年たち移動中…

 

 

「さて、お前たちのおかげて助かった。ありがとう」

 

Fクラスに戻るなり、雄二が感謝の言葉を口にした

 

「これで、残すはAクラス戦だけとなった。

明日、明後日と補充試験を行ったら、作戦を伝える。まずは補充試験を頑張ってくれ」

 

「わかったよ!Aクラス戦…点数の自己ベストをたたき出してやる!」

 

「頑張るぞい」

 

「……(コクコク)」

 

雄二の言葉に続けて僕、秀吉、康太はやる気満々で返事をする

 

「私も帰ったらいろいろ見直しとくかー」

 

「勝ちましょう、私たちで」

 

妹紅も咲夜もやる気なようだ

 

「よし、それじゃあ、解散!」

 

最後に雄二が締めて、僕らはそれぞれ帰路についた

 

 

明久side out

 

 

三人称side

 

 

時を同じくして学園長室

 

「(コンコン)保険医の八意永琳です」

 

「入りな」

 

八意永琳は学園長室を訪ねていた

 

「学園長、来月の清涼祭で召喚獣を使った大会を行うとお聞きして、提案をと思ったのですが、大丈夫でしょうか?」

 

「…ふむ、聞こうじゃないか」

 

「召喚獣の大会は二人一組で行い、三回戦以降は一般公開をすると聞いたので、通常の召喚獣の戦いではなく、特殊なルールを使えないかと…」

 

「…特殊なルール?」

 

永琳が学園長へと特殊ルールの採用について提案する

 

「はい。『スペルカードルール』というのですが…」

 

そう言って、永琳は召喚獣仕様の『スペルカードルール』を書いた紙を渡す

 

「…ほぉ、面白そうじゃないかい。確かに、ただの召喚獣の戦いだと殺風景だし、このルールだとウチの技術力のアピールにもつながりそうだ

問題は、このルールを使うとして試験運用をどう行うかだが…」

 

学園長は面白そうだと、そのルールを見た

 

「それも考えがあります。二年Fクラスが打倒二年Aクラスを掲げていることをご存じですか?」

 

「知ってるよ。さっきBクラスを倒したんだろう?全く、新学期が始まってまだ一週間だというのに、元気がいいねぇ…」

 

「私の推測だと、直接Aクラスを叩かないということは、通常の戦争ではなく、一騎打ちか何かでの戦争を行ってるんじゃないでしょうか?」

 

「…なるほど、もし一騎打ちだった場合、その一騎打ちのうち一試合でも『スペルカードルール』を使わせる、ということかい」

 

「そういうことです。一騎打ちという制度を使うのであれば、その許可を教師側(こちら)にも取りに来るはずなので、その条件として提示すれば…」

 

「だが、突然そんなルールをやらせて、試験運用になるのかい?」

 

「それも、戦わせる生徒を指定すれば大丈夫だと思います」

 

「戦わせる生徒を指定、ねぇ。その生徒というのは?」

 

「Fクラスの『吉井明久』と『藤原妹紅』。Aクラスの『アリス・マーガトロイド』と『蓬莱山輝夜』の四名です」

 

「わかった。考えておくよ」

 

「それでは、失礼します」

 

その言葉を最後に、永琳は学園長室を去った

 

「『スペルカードルール』ねぇ…面白いじゃないかい」

 

一人になった学園長は、不敵な笑みを浮かべていた




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次回はいよいよAクラスへの宣戦布告です
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