僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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三戦目と誤算と弾幕開始!

明久side

 

 

Aクラスとの一騎打ちによる試召戦争は早くも第三試合へと突入しようとしていた

 

 

「それでは、第三試合を開始します。三人目の方、どうぞ」

 

 

高橋先生のアナウンスが入り、Fクラスからは康太が出ていく

 

「じゃ、ボクが行こうかな」

 

Aクラスからは色の薄い紙をショートカットにした、ボーイッシュな女の子が出てきた

僕の関心が薄いだけなのか、先ほどの東風谷さんといいこの子といい、あまり見ない顔が多いような…

 

「一年の終わりに転校してきた工藤愛子です。よろしくね」

 

「……土屋康太」

 

どうやら工藤さんというようだ。一年の終わりに転校してきたのなら、あまり知らなくても無理はない(だろう)

 

 

「では、科目を選んでください」

 

 

二人の挨拶を聞き終え、高橋先生が康太に問いかける

 

「……保健体育」

 

康太の唯一にして最強の武器が選択される

 

「土屋君だっけ?随分と保健体育が得意みたいだね?」

 

工藤さんが康太に話しかける。随分と余裕みたいだけど、転校生だし康太の実力をしたないのかな?

 

「でも、ボクだってかなり得意なんだよ?

……キミとは違って、実技でね♪」

 

…うん、この人はやばい

 

 

「…そろそろ召喚してください」

 

 

工藤さんの若干危ない発言を聞いてか、高橋先生が召喚を促す

それはそうだろう

 

「はーい。試獣召喚(サモン)っと」

 

「……試獣召喚」

 

Fクラス   土屋康太 VS Aクラス 工藤愛子

 

保健体育   572点   VS 446点

 

二人に似た召喚獣が、それぞれ武器を手に持って現れる

康太の召喚獣は忍者のような恰好に、小太刀といったまるで忍者のような姿だ

工藤さんの召喚獣は、見るからに破壊力抜群な巨大な斧を装備している

そして、二人の召喚獣の共通点はお互いに腕輪を装備していること。お互いに高得点者の証だ

 

「実践派と理論派、どっちが強いか見せてあげるよ!」

 

工藤さんが艶っぽく笑いかけるのと同時に、腕輪を光らせながら召喚獣が動いた

巨大な斧に雷光を纏わせ、ありえないスピードで康太の召喚獣に詰め寄る

 

「それじゃ、バイバイ。ムッツリーニくん!」

 

そして工藤さんの召喚獣が剛腕で斧を振るい、康太の召喚獣を両断する---

 

「……加速」

 

と思った直後、康太の召喚獣の腕輪が輝き、その姿がブレた

 

「……加速終了」

 

康太の召喚獣の姿は、工藤さんの召喚獣よりも離れたところに立っていて、工藤さんの召喚獣は片膝をついている

これは勝負がついたのだろうか

 

「…と、思うよね?」

 

「……なに?」

 

工藤さんのつぶやきと同時に、康太の召喚獣が倒れる

 

 

Fクラス   土屋康太 VS Aクラス 工藤愛子

 

保健体育   0点    VS 39点

 

 

「第三試合、勝者Aクラス」

 

 

「……バカな」

 

「いや~、腕輪の効果を斧だけじゃなくて召喚獣全体に残しておいてよかったよ」

 

どうやら、工藤さんは康太の腕輪を警戒して、武器だけでなく召喚獣本体にも腕輪の効果を適用し、腕輪を使って斬りつけた康太にカウンターを入れていたようだ

 

…しかし、Fクラス陣営の空気は重い。それもそのはずだ。勝てると思っていた康太が負けたのだから

 

「……すまない」

 

康太が悔しそうにFクラス陣営へ戻ってくる。彼も絶対に負けられないと思っていたのだろう

 

「気にするな、康太。仇は俺たちが必ず取ってやるから、今はゆっくり休め」

 

雄二の言葉に、康太は頷いてFクラス陣営の奥へと消えていった

それにしても、これで三敗目。後がなくなったわけだ

 

 

「それでは、第四試合を開始します。第四試合の吉井君、藤原さん、マーガトロイドさん、蓬莱山さんは、スペルカードを私に提出し、ステージにお願いします」

 

 

高橋先生からのアナウンスが入る。僕たちの出番のようだ

 

「明久、藤原。絶対に勝てよ」

 

「わかってるって。絶対に勝つ!妹紅、行こうか」

 

「坂本は自分の試合に向けてのんびりしてな。私たちは絶対に負けないから」

 

雄二の激励を受け、僕と妹紅の二人は高橋先生の元へ向かった

 

 

数分後…

 

 

僕と妹紅は、ステージでアリスと輝夜に対面していた

 

「久しぶりね妹紅。まさかFクラスに居るなんて、よっぽど頭が悪かったのかしら?」

 

輝夜がいきなり妹紅を煽るような口調で口を開いた

『蓬莱山輝夜』。妹紅が恨んでる(?)相手で、その正体は『かぐや姫』本人である

たまに出る奇行は、彼女が月から来たお姫様(つまり宇宙人)だからなのかもしれない

 

「うるさいわね!ここで会ったが千と五百年目!あんたを絶対に倒す!」

 

妹紅も輝夜を前にしていつも以上に気合が入ってるようだ

 

「あの二人は相変わらずね…

それと明久、しばらくぶりね」

 

輝夜と妹紅を横目に見ながら、アリスが話しかけてきた

『アリス・マーガトロイド』彼女は幻想郷にある魔法の森に住んでいる魔法使いだ

人間が魔法を使っているのではなく、魔法使いという種族である

 

「アリス、久しぶりだね。ほんと、妹紅と輝夜は仲がいいというかなんというか…」

 

「まぁ、この二人は置いといて、私たちは私たちで楽しみましょ?」

 

「いや、なんでバラバラに戦うような言い方なのさ。これはペアでの戦い!僕たちは絶対に負けないよ!」

 

 

「それでは準備ができたようなので、総合科目のスペルカードルール、承認します!」

 

 

僕たちの雑談もある程度済んだところで、高橋先生が召喚フィールドを展開する

召喚フィールドを展開し終えたところで、僕たち四人はおなじみのワードを叫ぶ

 

 

試獣召喚(サモン)!』

 

 

Fクラス  吉井明久 & 藤原妹紅 VS Aクラス 蓬莱山輝夜 & アリス・マーガトロイド 

 

総合科目  4221点  & 4096点  VS      4089点   & 4051点

 

 

僕たちの召喚獣が一斉に現れる

おなじみの姿の僕と妹紅の召喚獣

輝夜の召喚獣は、幻想郷にいる時の輝夜をデフォルメしたような姿で、蓬莱の球の枝のようなものを持っている

アリスの召喚獣は、こちらも幻想郷に居る時のアリスをデフォルメしたような姿で、一体の上海人形が隣に浮いていた

そして全員が腕輪を装備している。スペルカードルールとはいえ、これは召喚獣を用いた戦い。腕輪の有無はかなり重要な部分だろう

 

「さぁ、楽しい楽しい戦いを始めましょう!」

 

輝夜の言葉を合図に、僕たち四人の召喚獣は、一斉に動き出すのだった




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蓬莱山さん…呼び辛そう…
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