明久side
僕たち四人の中で、最初に札を切ったのはアリスだった
「先に行かせてもらうわ!蒼符『博愛の
アリスがそう叫ぶと、アリスの召喚獣が取り出したカードと腕輪が輝き、先程まで上海人形だったのが、仏蘭西人形へと変わる
腕輪も輝いたってことはアリスの腕輪は人形を変化させるものなのだろうか
そんな余計なことを考えてると、仏蘭西人形が六体に増え、アリスの召喚獣の周りを回転する
そして、仏蘭西人形が回転しながら、弾幕を放ってくる
弾幕の第一波はまるで万華鏡のように分裂しながら、鮮やかに降り注いだ
僕と妹紅は弾幕の隙間を見つけて、滑るように躱しながら近づいていく
Aクラス アリス・マーガトロイド
総合科目 3451点
アリスの点数は腕輪発動、武器(人形)の複製によって500点削れていた
だけどこれだけの弾幕、普通の人だったら初見でかわすのは難しいだろう
「くっ、わかってはいたけどなかなか躱しづらい!」
「まったくだ!私もそろそろ一枚目を切ろうかな!」
「それ以上は近づかせないわ!これは二対二だもの。神宝『ブリリアントドラゴンバレッタ』!」
輝夜も一枚目のスペルカードを宣言した
『ブリリアントドラゴンバレッタ』輝夜曰く、昔輝夜が欲した宝の一つ、『龍の頸の玉』が人間によって武器に変えられたもの、らしい
輝夜の召喚獣の周りから、無数のレーザー状の弾幕と、七色に輝く弾幕が飛んでくる
アリスの弾幕と重なることで、避ける道がかなり制限されるし、その隙間も召喚獣一体分しかないから、かなり厳しい
「くぅ!これは出し惜しみしてる場合じゃない!時効『月のいはかさの呪い』!」
躱す隙間のなくなっていくことにイライラした妹紅が、一枚目のスペルカードを切る
妹紅を中心に、ナイフ状の弾幕と米粒状の弾幕が回転するように飛んでいき、輝夜とアリスの弾幕を少しずつ相殺していく
「明久!いまよ!」
そしてそれにより、僕の召喚獣の前にアリスの召喚獣への道ができる
「妹紅、ありがとう!模倣『現世斬』!」
僕はスペルカードを宣言し、妹紅が相殺したことによってできた穴に召喚獣を突進するように移動させ、アリスの召喚獣に向かって斬撃状の弾幕を数本放った
模倣『現世斬』、妖夢の使っていたスペルである人符『現世斬』を真似したスペルである。真似と言ってもほぼ同じだけど…
「その程度の攻撃、甘いわよ!」
アリスは僕の放った攻撃を華麗に躱す。やっぱりこれじゃダメか…
だけど、アリスが僕の攻撃を躱すと同時に、一枚目のスペルが終了する
それにしてもこの戦い…とても楽しい!(のんき)
そんなことを思っていると、妹紅と輝夜のスペルも終了したようだ
「皆スペルが終わったみたいだし、第二ラウンドと行きましょう!紅符『紅毛の
アリスが二枚目のスペルを唱えると同時に、仏蘭西人形が和蘭人形へと姿を変える
そして、和蘭人形は一体ずつ弾幕を放ち、姿を消していき、また姿を現すと再び弾幕を放つと、姿を消すというのを繰り返していく
僕は慌てて召喚獣をバックステップで後ろに下げる
さっきより弾幕の密度は薄いけど、相手がいったん消えるからそれが厄介だ
そして、僕と妹紅が回避とある程度の反撃を繰り返したところで、輝夜が口を開いた
「では、そろそろ第二波にしましょう!神宝『ブディストダイアモンド』!」
輝夜が二枚目のスペルカードを宣言した
『ブディストダイアモンド』輝夜曰く、昔輝夜が欲した宝の一つ、『仏の御石の鉢』が地味だからと宝石に格上げしたもの、らしい
輝夜の召喚獣の周りから、無作為にレーザー弾が放たれ、アリスとの弾幕の隙間を少し埋めるように星状の弾幕が放たれる
また隙間が無くなった
僕と妹紅はスペルカードをできるだけ節約するという作戦を立てていたため、防戦一方だ
避けるのに疲れたのか、ここで妹紅が行動を起こした
「やっぱり守ってばかりじゃつまらないから今度は火力を出す!不死『火の鳥-鳳翼天翔-』!」
妹紅が宣言したのは、妹紅の十八番とも言えそうなスペルカードだった
妹紅の召喚獣を中心に、火の鳥を模した炎の弾幕が、アリスと輝夜の召喚獣をめがけて飛んでいく
「っ!なによこの弾幕、やっぱあなたはいろいろとデタラメね!」
「さすが妹紅だけど、それはいつも見てるから効かないわ!」
いろいろ言いながらアリスも輝夜も回避する
でも、妹紅の弾幕は止まらない。一気に形勢逆転と行きたいから、僕も新たにスペルカードを発動する
「一気に畳みかける!慧音直伝、国符『三種の神器 剣』!」
僕が幻想郷で慧音に教わったスペルカードの一つ、『三種の神器 剣』は日本神話に登場する三種の神器のうちの一つ、『天叢雲剣』をモチーフにしたスペルカードだ
僕の召喚獣を中心に、細かい斬撃状の弾幕が螺旋状に飛んでいく
「ここでそれがくる!?余計躱し辛くなるわね…召喚獣でのグレイズはあまりうまくいきそうもないし、ここは温存なんて考えてられないわね!
アリスが三枚目のスペルカードを宣言し、和蘭人形は上海人形へと姿を変える
そして、アリスは僕と妹紅のスペルカードを広範囲の攻撃で相殺していく
「くっ…さすが三枚目のスペルカード…威力が違う…!」
僕らの召喚獣を用いた弾幕ごっこは、後半戦へと進んでいく…
明久side out
雄二side
俺たちFクラス陣営は、明久たちの攻撃の華麗さに、衝撃を受けていた
派手ながらも、その中に美しさがあり、攻撃を回避する姿も優雅だ
確かに、こんな戦いなら清涼祭の大会で使いたがるのはわかる
「すげぇな…」
「ええ。さすが明久たちです」
俺の近くに立っていた十六夜が、俺のつぶやきに反応した
コイツは明久たちの知り合いだし、何か知ってるのかもしれないと思い聞いてみることにした
「なぁ、明久たちはこのルールのことを知っていたみたいだが、十六夜はなぜだか知ってるか?」
「そうですね…こんな遊びがあったらいいなと考えていたことがあった…という感じですかね?」
「なるほどな…考えたことがあるから最初からある程度想像できていたというわけか」
なんだか少し誤魔化されたような気がしたが、まぁいい
今はこの美しい戦いに見惚れておくとしよう
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
本編中でも書いてますが、明久のスペルカードですが、現世斬は妖夢の真似、三種の神器は慧音から教えてもらったと解釈してください
彼は幻想郷の外で生まれた人なので…(宇佐見菫子なんて知らない)
この戦いでのスペルの終了条件ですが、『攻撃を回避する行動による一定距離の移動』、もしくは『一定時間の経過』と思ってください
それと、表記はしてませんが、四人とも点数はかなり減っています。腕輪じゃなくても弾幕を作のにもある程度の点数を消費します
第四試合は次回で終わる…かな?