明久side
妹紅の召喚獣がラストワードの宣言と共に復活し、火の鳥を模した弾幕を混ぜた大量の弾幕をばらまく
腕輪による蘇生もあるので、先程までとは桁違いの火力だ
「点数的に被弾したら即アウトなら、私たちもラストワードをぶつけてやろうじゃない!ラストワード、『グランギニョル座の怪人』!」
「そうね!最後は単純なぶつかり合いと行きましょう!ラストワード、『蓬莱の樹海』!」
「だったら僕も、そうさせてもらうよ!ラストワード、『
アリスの言葉をきっかけに、輝夜、僕と続けてラストワードを宣言する
美しく法則性をもって放たれる弾幕、七色に光る優雅な弾幕、熱く燃え上がる火の鳥の形をした弾幕、木刀から放たれる無数の斬撃と衝撃波による弾幕
四種類の弾幕が次々と激突し、爆発して儚く散っていく
「負けてたまるものですかっ!」
「負けないわよ!」
「それはこっちのセリフだっ!」
「すべて燃え尽きろっ!!」
『ドォォン!』
僕たちの繰り広げる弾幕は、次第に勢いが強くなっていき、やがて爆発した
煙で何が起きたのかよくわからない
Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅 VS Aクラス 蓬莱山輝夜 & アリス・マーガトロイド
総合科目 21点 & 19点 VS 0点 & 0点
煙が晴れて姿を現したのは、0点と表記されたアリスと輝夜の召喚獣と、何とか耐え抜いていた僕と妹紅の召喚獣だった
「そこまで!第四試合、勝者Fクラス!」
場に出ている点数を確認して、高橋先生がアナウンスを入れる
何とか勝てた…
『ウォオォ!!』
Fクラスからも、Aクラスからも凄い量の歓声が飛び出る
どうやら観客のボルテージは最高潮だったようだ
「はぁー負けちゃった…二人とも強すぎない?」
「特に妹紅の腕輪、復活とかありえない…」
「いやいや、それでも僕たちの方もかなり危なかったよ…」
「特にアリスの弾幕の隙間から輝夜がレーザー撃つやつ。二対二の弾幕ごっこなんてよくわからないからかなり焦った」
そう言いながら、僕たちは集まって話す
「とにかく、お疲れ様」
「そうだ。今度永遠亭でパーティをしましょう。進級パーティまだやってなかったでしょう?」
「それはいいね。今度やろう!」
「咲夜にも伝えておくよ。とにかく、これは楽しかったよ!」
そんな会話をした後、僕たちはFクラス陣営に戻った
「明久!よくやった!これで一勝三敗だが、まだまだ勝機はある!それに、とても綺麗な戦いだった!」
Fクラス陣営に戻りそんな言葉をかけてきたのは、雄二だった
「ありがとう。それにしても雄二が綺麗って言うなんて、なんか似合わないね?」
「悪かったな!とにかく、お前たちのおかげでストレート負けは無くなった!今は休んでおいてくれ」
「まぁ、ゆっくりと観戦させてもらうよ」
雄二にそう返して、僕と妹紅は近くにあった席に腰掛ける
「それでは、第五試合を開始します。五人目の方、どうぞ」
タイミングよく高橋先生からのアナウンスが入る。Fクラスからは咲夜が出ていく
「十六夜咲夜です。よろしくお願いします」
「佐藤美穂です。よろしくお願いします」
Aクラスの代表は佐藤美穂さん
「では、科目を選んでください」
二人の挨拶が終わったところで、高橋先生が咲夜に質問する
「そうですね…本気を出させてもらいます。家庭科でお願いします」
咲夜はどうやら本気で勝ちに行くらしい。咲夜の最も点数が高い科目を選択した
「では、承認します!」
高橋先生が家庭科で承認する
少し間をおいて、咲夜と佐藤さんが同時に叫んだ
『
Fクラス 十六夜咲夜 VS Aクラス 佐藤美穂
家庭科 598点 VS 362点
『なにっ!?』
咲夜の点数が表示された後、FクラスとAクラスの両陣営から驚きの声が聞こえた
『もう少しで600点だと!?』
『もう少しで教師レベルじゃないか!!』
「い、十六夜さん…貴女そんな点数を…!」
「私の最高点数は家庭科なので、他の科目はそんなに点数は出ませんよ」
相手の佐藤さんもかなり驚いている
「そして、そんなに驚いてる時間はありませんよ?速攻で終わらせます!腕輪発動!」
咲夜が腕輪を宣言し、佐藤さんの召喚獣の動きが止まる
「なっ!?召喚獣が…操作できない…!」
「私の召喚獣の能力は『時間停止』。腕輪を発動していた時点で触れていた物質以外の時間は止まります
時間が止まっている物に干渉できないのと、点数消費が尋常じゃないことは問題ですが…私の武器だと問題はありません!」
そう言って、咲夜は大量のナイフを複製し、四方から佐藤さんの召喚獣をめがけてナイフを投げつける
投げつけたナイフは、あと少しで佐藤さんの召喚獣に当たるかと思われたところで停止した
「これでゲームオーバーです。腕輪解除!」
「そっ、そんな…」
佐藤さんは何とか回避しようと試みるも、四方から飛んでくるナイフに対応できず、召喚獣は串刺しになった
Fクラス 十六夜咲夜 VS Aクラス 佐藤美穂
家庭科 83点 VS 0点
ナイフの雨が止んだ後、表示された点数は咲夜の勝利を告げるものだった
「第五試合、勝者Fクラス!」
結果を確認した高橋先生がアナウンスを入れる
これで二勝三敗、まだまだ分からないところまで来た
「咲夜、お疲れ様」
咲夜がFクラスの陣営に戻ってきたので、僕は咲夜に声をかける
「ありがとうございます。これくらい、どうってことありません
それに、明久たちの戦いの後なので、なんとも味気ない試合になりましたが…」
「いやいや、それは僕たちの試合が特殊だったからであって、本来はアレが正常な試合だからね?」
咲夜は僕たちの試合の後だから美しさが足りなかったかと思ってるようだ
「それに、スペルカードの有無ってだけで、咲夜(の攻撃)はいつも綺麗でしょ?」
「そ、そうですか?…ありがとうございます」
僕の言葉に、咲夜は少し恥ずかしそうに返事をする
僕は何かおかしなことを言っただろうか
「藤原…明久の奴相変わらずだな…」
「ほんっと…明久は言ったつもりだろうけど一言抜けてるし…」
雄二と妹紅がひそひそと話している。なにかあったのかな?
「んーでも、確かに普通の戦争でスペルカードっていうのもあり…なのかな?」
「少なくとも、試召戦争の優雅さは変わりますね?」
「まぁ、そこを考えるのは学園長だから、学園長が普通でも使っていいって思うかどうかだよねー」
「そうですね」
「お前たち、そろそろ次の試合が始まるぞ。とりあえず応援するぞ」
「わかったよ」
僕と咲夜の会話に、雄二が割り込んできた。どうやら六回戦がもうすぐ始まるようだ
こうして、僕たちの戦いは終盤戦に突入した
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