明久side
Aクラスとの試召戦争もに二勝三敗で、残り二試合と終盤に突入してきた
「それでは、第六試合を開始します。六人目の方、どうぞ」
高橋先生がアナウンスを入れる。六回目ともなると、高橋先生がbotなんじゃないかと思ってきてしまう
「あ、は、はいっ。私です」
少し緊張したような足取りで、姫路さんがステージに出た
「僕が相手だ」
対戦相手は、久保利光。今年の学年次席だ
彼は同性愛者なんて噂があるけど、どうなのだろうか
「さて、ここが勝負どころだな…久保も姫路も次席争いをしていた二人だ。実力はほぼ互角だろう」
雄二がそう呟いた。確かに、二人は学年次席争いをしていた。つまり、点数はほぼ同じくらいという意味だ
「では、科目を選んでください」
高橋先生が姫路さんに問いかけた
「…総合科目でお願いします!」
姫路さんは、少し迷いながら総合科目を選択した。今回のテストが全体的に良かったのだろう
「では、承認します!」
『
高橋先生が承認し、一息ついて久保君と姫路さんがおなじみのワードを宣言する
Fクラス 姫路瑞希 VS Aクラス 久保利光
総合科目 4409点 VS 3997点
『マ、マジか!?』
『いつの間にこんな実力を!?』
『この点数、霧島翔子に匹敵するぞ……』
点数差400点オーバー!?
いつの間にか、姫路さんは次席争いどころか、首席争いできるレベルまで成長していたらしい
「ぐっ…姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ…?」
久保君が悔しそうに姫路さんに尋ねる。つい最近までは拮抗していた実力がここまで離れたんだ。気になるのも当然だろう
「…私、クラスの皆が好きなんです。人のために一生懸命な皆のいる、Fクラスが」
「Fクラスが好き?」
「はい。だから、頑張れるんです」
姫路さんが口にしたのは、予想外の言葉だった
…Fクラスの皆が好き、か
「…姫路さん、君には失望したよ」
久保君から、そんな言葉が聞こえた
「っ!どういうことですか!」
「そのまんまの意味だ。君にとってFクラスの生徒はそんな存在かもしれないが、それは君がFクラス生徒を美化して見ているだけだ!」
「どうしてそんなことを言うんですかっ!」
久保君の言葉に、姫路さんは召喚獣を突進させ、持っている大剣を振り回す
「そのまんまの意味だよ。君にはそういう風に見えてるのかもしれないが、彼らは学校の風紀を乱しすぎる存在だ!」
「そんなことありませんっ!皆さんに謝ってください!」
「君が勝ったら謝ろう。まぁ、Fクラスに毒された君に負けるつもりは無いけどね!」
姫路さんの攻撃を、久保君は冷静に回避し、捌き続けて、隙だらけの姫路さんの召喚獣の首を刎ねた
Fクラス 姫路瑞希 VS Aクラス 久保利光
総合科目 0点 VS 2497点
「そん…な…」
「悪いけど、Fクラスを好きだなんていう君に負けるわけにはいかないよ」
「第六試合、勝者Aクラス!この結果を持ちまして、この試召戦争はAクラスの勝利となります
ただし、ラウンド毎の命令権があるので、五分後に第五ラウンドを行います」
久保君がステージから降りたタイミングで、高橋先生がアナウンスを入れた
…負けちゃったか
「クソッ…」
悔しそうにする雄二
「すみませんっ…私のせいで…」
「姫路よ、あまり気負いすぎる出ない」
「…勝ちの計算に入ってた俺が悪い」
『そうだ、姫路さんは気にしなくていい』
そして、申し訳なさそうにする姫路さんに、Fクラスの皆からはそんな声が上がる
「皆聞いてくれ。俺たちは負けてしまった。残るは俺の命令権をかけた勝負だけだ
我が儘を言う。クラスとしての負けは決まっているから、どうか悔いの残らないように全力で勝負をしてきてもいいだろうか」
『もちろんだ!』
『代表がここまで連れてきてくれたんだ!あとは自分の好きにしてくれ』
雄二の質問に、Fクラスの皆はそう答えた
「皆…ありがとう!」
「時間になりましたので、第七試合を開始します。七人目の方、どうぞ」
高橋先生が、最終戦の合図告げる
「翔子…試召戦争には負けたが、この戦いには勝ってみせる!」
「…負けない」
「では、科目を選んでください」
雄二に、高橋先生が問いかけた
「総合科目でお願いします!」
雄二が選んだ科目は、総合科目だった。小細工なしの全力で挑むためだろう
「では、承認します!」
高橋先生が、本日最後の承認の合図を告げる
『
一息ついて雄二と霧島さんがおなじみのワードを叫ぶ
Fクラス 坂本雄二 VS Aクラス 霧島翔子
総合科目 4075点 VS 4579点
雄二の点数は、霧島さんに及ばないがかなりの高得点だった
雄二の召喚獣は改造学ランにメリケンサックといった装備、霧島さんは全体的に武士のような装備だった
「行くぞ、翔子!」
雄二はそう叫ぶと、召喚獣を突進させて殴り掛かる
「…っ!早い」
霧島さんはなんとかガードしたようだが、少し点数が減る。雄二の召喚獣は比較的軽い装備なので、そのスピードに対応しきれなかったようだ
「まだまだ行くぞ!」
近距離に持ち込んだ雄二は、そのまま両手のメリケンサックで連打する
霧島さんは防戦一方だ
「…見切った!」
と思ったら、霧島さんは雄二の一瞬の隙をつき、カウンターを入れ、雄二の召喚獣を突き飛ばす
「ちっ、そう簡単にはいかねぇか!だったら!」
雄二は先ほどとは違った動きで、霧島さんに接近する
「腕輪発動!『強化』!」
先程とは違う動きの攻撃を霧島さんはなんとかガードしたが、霧島さんの剣が折れた
召喚獣の武器はかなりの強度だけど、それを折るなんてどうやったんだろう
「…っ!なんで…」
「俺の腕輪『強化』は単純に攻撃力を強化するものだ。消費点数によっては、さっきみたいに武器を壊すなんて簡単だ。ま、武器は複製できるから壊したところで気休めにしかならんがな」
Fクラス 坂本雄二 VS Aクラス 霧島翔子
総合科目 2875点 VS 2579点
雄二の言葉通り、さっきの連撃でカウンターを食らったとはいえ、かなりの点数を消耗している
「まだまだ行くぞ!」
「…ここ!腕輪発動」
攻撃を続ける雄二、それに対して霧島さんが腕輪を使って反撃に出る
「なっ…俺の召喚獣が凍っただと…!?」
雄二の召喚獣は凍り付き、急所の部分だけが凍っていない状態だった
「…私の召喚獣の能力は『凍結』。なんでも凍らせることができるし、こんな風に剣も作れる」
そういうと、霧島さんは氷の剣を作り出し、丸出しになっていた雄二の召喚獣の急所に突き刺した
Fクラス 坂本雄二 VS Aクラス 霧島翔子
総合科目 0点 VS 968点
あと一歩かもしれないというところで、雄二の敗北が決定した
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
久保のところですが、若干のこじつけ感があります
久保はどちらかというと学校の風紀(というかFクラス生徒の暴動)を気にしている
また、この作品のFFF団の補足ですが、この時点ではまだ結成していません。結成自体は試召戦争編以降、現在は後の団員が個別に目の前でいちゃついている人に危害を加えている感じです(わざわざ探してはいない)
また、姫路を負けにした理由も、この作品は明久以外の原作キャラだと雄二だけ点数が強化されており、原作通りの作戦だと確実にFクラスが勝利するからです
勝たせて振り分け試験の再試験をさせてもよかったんですけど、秀吉、康太は原作基準だからFクラスのままになるので…
次回は戦後対談、試召戦争編終了。その次は試召戦争編で登場した東方キャラのキャラ設定の予定です(この時点で早苗は幻想郷関係者ではないので、早苗の設定はないと思います。要望があれば早苗現時点での設定も書きます)