今までにないくらい長くなりました()
明久side
Aクラスとの一騎打ち最終戦も雄二が敗れて、最終スコアは二勝五敗となった
「…雄二、私の勝ち」
「クソッ、負けちまったか」
勝負が終わった霧島さんが雄二に近づき、僕たち代表として戦った皆も近づいて行った
「…とりあえず、戦後対談。個人の命令はその後で。クラス単位での命令というよりも、こちらの要求を呑んでくれたら、設備のダウンはしなくてもいい」
「…要求は何だ」
霧島さんの言葉に、雄二はそう返した
「…私たちAクラスと三ヵ月間、和平条約と同盟を結ぶこと、Aクラスからのある程度の命令に従うこと」
「代表、待ってください!僕は反対です!」
霧島さんの発言に、久保君が反発する
「…大丈夫。Fクラスの一部生徒の問題行動も、Aクラスが監視して、ペナルティを与えるといい。それに、雄二はきっと戦争のために野放しにしてただけ」
「そうだな。これが終わったらきちんと言い聞かせておこう」
「…だったら、いいです」
久保君は意外とあっさり引き下がった
「…交渉成立。まず一つここでお願いをしておきたい」
「なんだ?」
「…清涼祭はAクラスとFクラスの合同で行いたい」
霧島さんのお願いは、意外なものだった
「Fクラスとしてその提案はうれしいが、いいのか?」
「…Fクラスは男子が多いから力仕事を任せられるし、咲夜に吉井も居るから喫茶店みたいな催しをするなら、それがいい」
霧島さんは僕と咲夜の家事スキルを知っているようだ。まぁ、咲夜とは一年のころに何度か話したことがあったみたいだし、輝夜辺りが霧島さんに言ったのだろう
「そういうことか。Fクラスは構わないが…高橋先生、教師としてはどうなんだ?」
「そうですね…普通は許されないんですが…一応、学園長に聞いておきます」
「その必要はない。話は聞かせてもらったよ」
雄二が高橋先生に質問し、高橋先生がその質問に返事をすると同時に、学園長がAクラスの教室に入ってきた
「データの整理が終わったからここに来たんだが、いいタイミングだったようだね」
「…学園長。AクラスとFクラスの合同での清涼祭出店の許可をもらいたいです」
「そうだね…普段なら却下だといいたいところだが、実験に付き合ってもらった借りがあるからねぇ…Fクラスに報酬は用意したがAクラスには用意してないからねぇ…Aクラス全員が納得するなら、許可しようじゃないか」
学園長の返答は、少し予想外のものだった。てっきり、規則だから却下の一点張りだと思ってた
「…みんなはどう思う?Fクラスが手伝ってくれると、規模も大きくできるし、喫茶店系をするとしたら、シフト等もかなり楽になる」
『そうだな…』
『Fクラスって大丈夫なのか?』
『そうだよな~』
『でも、吉井君と十六夜さんの作る料理は絶品だって聞いたことがあるよ!』
『それ私も聞いたことがある!』
Aクラスから様々な意見が飛び交う。というか、僕と咲夜の料理、そんなに噂になってるの?
「…学園長、少し時間をもらってもいいですか?」
「構わないよ。AクラスとFクラスだ。いきなり満場一致なんてなるわけないからね」
「…吉井、咲夜。簡単なものでいいから何かデザートを作ってほしい
材料と調理器具はAクラスに備え付けてある」
なるほど、霧島さんは僕と咲夜の料理を実際に食べてもらうつもりか
「わかったよ。いいよね、咲夜」
「ええ。任せてください」
「…雄二は、Fクラスを説得して、Aクラスの皆に納得するよう話をしてほしい」
「任せとけ」
雄二はFクラスとAクラスの説得役のようだ
「作るのは…簡単だしシュークリームにしようか」
「それはいいですね。そうしましょう」
僕と咲夜は、料理をするために、雄二はまずFクラスを説得するためにその場を離れた
明久side out
雄二side
さて、ここからが俺の腕の見せ所だな
「お前たち、聞いてくれ。Aクラスから同盟の提案と、清涼祭での合同出店が提案された」
『そうなのか』
『それがどうかしたのか』
まずはこいつらの問題行動を辞めさせないとな
「そこでお前たちに聞いておきたいが、この中でカップルを襲った人間がいると聞いた。なぜそんなことをした?」
『決まっているだろう!男とは、愛を捨て、哀に生きるもの!異端者を排除しようとしただけだ!』
『そうだそうだ!』
はぁ…こいつらは全く…
「…お前らは、モテたいと思ってるのか?モテたくないと思ってるのか?」
『モテたいに決まってる!』
「だったら、お前たちがやっていることは間違いだ。お前たち、モテたいと思うなら他人を攻撃するのはNGだ」
『なぜだ』
どうやら、そういうこともわかってないらしい
「逆に聞くが、もしお前たちに彼女がいるとして、その彼女と一緒に居るところを襲撃されたとして、お前たちはどう思う」
『そんなの嫌に決まってるじゃないか』
『何当たり前のことを』
「お前たちはそういう、人の嫌がる事をやっているんだ。そんな奴がモテるわけないだろう」
『そうだったのか…』
『俺たちはなんてことを…』
『モテるにはどうしたらいいんだ』
どうやら、意外とこいつらは聞く耳を持っているらしい。これなら、何とかなるだろう
「簡単なことだ。とにかく嫉妬で攻撃をするな。それだけでも好感度は違う、アピールしすぎるのもだめだ。明久の周りには女子が多いが、あいつはどうだ?自分からアピールしているか?」
『そうか!』
『しつこすぎるのもだめなのか』
「それもだが、あいつは自分自身のためじゃなく他人のために行動できる。他人へのやさしさが重要なんだ。わかったか?
それと、ある程度勉強ができるときっとモテるぞ?」
『わかりました!代表!』
『俺たち、心を入れ替えます!』
物わかりのいい奴らで助かった。これで、Fクラスが危害を加えるなんてことは当分ないだろう
あとはAクラスの説得だな
俺はAクラス生徒の元へ行った
「Aクラス生徒の皆、Fクラス代表の坂本雄二だ。今からFクラスとAクラスが清涼祭で合同出店するメリットを伝えようと思う
まず最初に、お前たちの中で力仕事が得意なのは何人くらいいる?」
『力仕事か…』
『あまり自身がないよね』
そんな言葉がちらほらと出る。やはりな、Aクラスは勉強がメインで体育会系は少ないから、力仕事が得意な奴は少ないだろうと思ったが、正解だったようだ
「だから、Fクラスは力仕事をできるやつが多いからそれは利点になるはずだ」
『だが、Fクラスの人間は問題を起こす奴がいるんだろう』
『それは大丈夫なのか?』
やはり、そう来たか。だが、それはさっき解決した
「そこも心配しなくていい。俺がさっきFクラスの連中には説得してある。問題行動は起こさないはずだ」
『そうなのか?』
『信用できるのか?』
「俺を信じてくれ!この通りだ!」
俺はそう言って頭を下げる
『そこまで言うなら…』
『少しくらいなら…』
「それと、さっき翔子が言ったように、明久と十六夜の料理は絶品だ。俺の予想だともうすぐできるだろう…っと、来たな」
「おまたせー、待った?」
明久が、少しのんきそうな声でこっちに来た。いいタイミングだ
「明久、出来はどうだ?」
「うん、ばっちりだよ!」
「皆さん、こちらから一つずつお取りください」
そう言って、十六夜がAクラスの連中にシュークリームを配る
『なんだこれっ…!』
『こんなおいしいシュークリーム…食べたことがない…!』
どうやら好評のようだ
「これが明久と十六夜の実力だ。清涼祭で出店するなら、もってこいの味だろう」
『確かに、そうだな』
『Aクラスに悪いことはないな!』
『その話、賛成だ!』
Aクラスからそんな声が上がる。どうやら全員納得したようだ
「と、いうわけだ。学園長」
「わかったよ。二年Aクラスと二年Fクラスの合同出店を認めようじゃないか。じゃ、アタシはここで失礼するよ」
学園長はそう言うと、Aクラスから出ていった
雄二side out
明久side
AクラスとFクラスの合同出店も決まり、個別の命令権行使の時間に入った
「それでは、第一回戦の方からどうぞ」
高橋先生が、木下さんと秀吉を呼ぶ
「そうねぇ…あまりないんだけど…とにかく勉強を頑張りなさい。それだけよ」
「わかったのじゃ」
ここは一瞬で話がついた。双子だから、あまりないのだろう
「それでは、第二回戦の方はどうぞ」
そう言って、島田さんと東風谷さんが出る
「そうですねぇ…うーん…これからは守矢神社をよろしくお願いしますね!」
「え、えぇっと…」
東風谷さんから飛び出したのは宗教勧誘だった。それはアウトだろう
「東風谷さん、流石に命令での宗教勧誘は…」
「ですよねぇ…だったら、これから仲良くしましょう!」
「はい!よろしく、お願いします」
どうやらうまくまとまったようだ
「では、第三回戦の方」
「ボクも特に思いつかないし…これから仲良くしてね!」
「……(コクコク)」
うん、輝夜の思い付きだったからなのか、皆案外なにもないようだ
「では、第四回戦の方。これはペアでの試合なので、ペアで一つの命令をお願いします」
二人で一つか…
「妹紅、どうする?」
「んー…よし、また今度遊ぼう!」
妹紅から出た言葉は、そんなことだった
「遊ぼうって…そんなことでいいの?いつも遊んでるような気がするけど…」
「よねぇ…まぁ、いいわ。今度遊びましょう」
どうやら、アリスたちは納得してくれたようだ
「決まったようですね。では、第五回戦の方」
「そうね…どのくらい関わるかはわからないけど、仲良くしてね?」
「そ、そんなことでいいなら。お願いします」
咲夜と佐藤さんもすんなり決まったようだ
「では、第六回戦の方」
「…姫路さん、これからもお互い、切磋琢磨して実力を高めあっていこう」
「…はいっ!」
久保君と姫路さんも特に何もなかったようでよかった
「では、第七回戦の方」
「…雄二、私は何度でも言う。私と付き合って」
「…悪いが翔子、もう少し考えさせてくれないか。あと少しで、答えが出そうなんだ」
「…そう。わかった」
霧島さんが同性愛者だって噂の理由は雄二だったのか。雄二、君が答えを出せるように祈っておくよ
「それでは、これでAクラスとFクラスの試召戦争を終了します」
高橋先生はそう伝えると、Aクラスを出ていった
「さて、Fクラスの皆。お遊びの時間は終わりだ」
突然、僕たちFクラス陣営から西村先生の声が聞こえてきた
「西村先生、どうされたんですか?」
「ああ。今から我がFクラスに補習について説明しようと思ってな」
うん?
「おめでとう。お前たちは戦争に負けたおかげで、上白沢先生から俺に担任が変わり、上白沢先生は副担任に代わるそうだ。これから一年、死に物狂いで勉強ができるぞ」
『なにぃ!?』
クラスの男子生徒全員が悲鳴を上げる
「いいか。確かにお前たちはよくやった。Fクラスがここまでやるなんて正直思わなかった
だが、お前たちの学力はまだ足りない。だから明日から授業とは別に補習の時間を二時間ほど設けてやろう
だが、科目の点数によっては補修を免除してやってもいい。お前たち、頑張れよ」
雄二の説得で心を入れ替えた(?)とはいえ、Fクラスの生徒からしたら地獄の宣言だろう。点数によっては補修免除ってことが少しもの救いだろう
試召戦争が終わり、Aクラスの教室にはFクラス生徒の絶望の声が響き渡った
「ねぇ、妹紅」
「?どうした、明久?」
「…やっぱり、このクラスは馬鹿ばっかりだね」
「…だなっ」
試召戦争によって大変な期間だったが、かなり楽しかったな
僕は改めてそう思うのだった
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
次回は試召戦争編に出た東方キャラのキャラ設定になります
早苗はまだ幻想郷に関わってないので早苗の設定はまだ出ません。要望があれば早苗の設定も載せます
アンケートの結果ですが、『一章が終わるごとに交互に』の投票数が一番多かったので、キャラ設定が投稿し終わったら次は幻想郷側の話を別小説で投稿します