僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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迷惑と羞恥と鉄拳制裁

明久side

 

 

僕と雄二は、外での営業妨害の対応のためにAホールへ来ていた

 

「…雄二、もしかして妨害の客?」

 

雄二が来たことで、手の空いていた霧島さんがこっちにやってきた

 

「なんだ、知ってたのか?」

 

「…何度か注意したけど、何度も入店して同じことを叫んでいるから、そろそろ雄二を呼びに行こうとしていた」

 

どうやらAホールの方でも、かなり迷惑をかけていたようだ

 

「なるほどな、そいつらは今どこにいる?」

 

「…今はいない」

 

なるほど、既に移動済みだったか

 

『おかえりなさいませ、ご主人様』

 

『おう、二人だ。中央付近の席は空いてるか?』

 

と、話している途中で新規の客の声が聞こえてきた

 

『それにしても、この喫茶店はいいな!』

 

『そうだな。さっき行った隣のクラスは酷かったからな!』

 

『店員は暴力的だし、遅い不味い高いの三拍子がそろっていたからな!』

 

人の多い喫茶店の中央で、わざわざ大声で叫び合う。アレが噂の常夏コンビか

 

「…あの二人」

 

「そうだな…俺は顔が割れてるし、どうしたものかな」

 

迷惑客の対応を考える雄二、すると僕の方を見て、いたずらを考え付いた子供みたいな笑みを浮かべた

なんだか嫌な予感がする…

 

「翔子、メイド服の予備を貸してくれないか?これを明久に着せてあいつらを撃退する」

 

「…わかった。今、持ってくる」

 

「待った雄二!なんで僕がメイド服を着る必要があるんだ!」

 

嫌な予感がしたけど、なんでそうなるのさ!

 

「俺は顔が割れてるし、翔子は攻撃出来ないからな。メイド服を着てもらうのも、奴らに警戒されないようにだ」

 

「うぐっ…仕方ない、貸し一つだからね?」

 

 

そう言って僕はメイド服を受け取ってその場を去って着替えに行く

とりあえず目的は厨房だ

 

 

「輝夜ー、咲夜に用があるんだけど、入ってもいい?」

 

「明久じゃない。まぁ、今はFクラス側があまり人が入ってないおかげで仕事は少ないから、いいわよ」

 

どうやら今は少し暇らしいから、すんなり通れた

 

「それで、用ってどうしたのよ。そんな大きな荷物を持って」

 

「…笑わない?」

 

「内容によるわ」

 

うん、これは絶対に笑われる奴だ

 

「じゃあ絶対に言わない!」

 

「笑わないように善処するから、教えてくれない?その中にある『メイド服』のことも知りたいわぁ~」

 

…能力を悪用して僕のカバンの中を見たな?

 

「わかったよ言うよ。実は…」

 

 

事情説明中…

 

 

「営業妨害の対処のために明久にメイド服を着せるなんて、考えるじゃない、貴方達の代表は」

 

「僕も雄二の頭の回転の速さは認めてるんだけどね」

 

たまにこんな作戦を立てるのは困る

 

「ま、とりあえず中に入って用を済ませてきなさい」

 

「引き留めたのは輝夜だったよね?」

 

一応突っ込みを入れて、僕は厨房の奥の方に入っていった

 

「アリスー、咲夜ー、ちょっといい?」

 

「どうしたの?こんなところまで」

 

「実はね…」

 

 

事情再度説明中…

 

 

僕はアリスと咲夜に輝夜にした説明と同じものをして、お願いも伝える

 

「なるほど、営業妨害の対応をそれを着てさせられるから着付けを私に」

 

「それで、見た目を整えるのを私にお願いしたいということね」

 

咲夜とアリスが続けて返事をする。二人とも理解してくれたようだ

 

「わかりました。そのままじっとしていてくださいてね」

 

そう言うと、咲夜の姿がブレる

次に咲夜の姿を認識した時には、僕は執事服からメイド服へと変わっていた

 

「着替えは終わりましたので、私は仕事に戻りますね。この服はどうしましょうか?」

 

「うーん…対応が終わったらここに戻ってくるから、ここに置いておいて」

 

「わかりました。それでは、後は頼みますよ、アリス」

 

「わかったわ。さ、明久そこに座ってじっとしててね?」

 

「わかったよ」

 

アリスに言われるままそこに置いてあった椅子に座り、僕のメイクが始まった

 

 

数分後…

 

 

「これでよしっと、できたわよ(パシャッ)」

 

アリスはそう言いながら、僕に鏡を向けてくる。ついでに写真も撮られた

 

「これが僕…完全に別人だね…って、何するのさアリス!」

 

「保存用よ。とりあえず行ってきなさい。貴方召喚大会にも出てるんでしょう?早くしないと、その格好で召喚大会に出る羽目になるわよ」

 

さらっと流された。でも、この格好で召喚大会に行くのは嫌だし、とりあえず行こう

 

「あら、明久?似合ってるわよ」

 

「…男としてそういわれると複雑な気持ちだけどね」

 

雄二の元へ向かう途中で輝夜とすれ違った。弄られるとは思ってたけど、やっぱり…

輝夜にも事情を説明していたから、それ以上の追及がないのは助かった

 

「雄二ー終わったよー」

 

「おぉ、終わった…か…お前、明久か?」

 

「…別人に見える」

 

僕は背後から雄二に声をかけると、雄二と霧島さんが唖然とする。そんなにおかしかっただろうか?

 

「まぁいい。とりあえず、作戦を開始するぞ」

 

「了解」

 

あの常夏コンビ…必ず潰す

 

『俺達は普通に飯食ってただけなのにいきなり殴ってきたもんな!』

 

『ありえないよな!』

 

あの二人、まだこんな話をしているのか。本当に迷惑を…

 

「お客様」

 

しずしずと歩き、このクラスのウェイトレスであるかのように声をかける

 

「なんだ?---へぇ。こんなコもいたんだな」

 

「結構かわいいな」

 

なめるような視線が僕にまとわりつく。ものすごく気持ち悪い…

 

「お客様、足元を掃除しますので、少々よろしいでしょうか?」

 

「掃除?さっさと済ませてくれよ?」

 

二人が席から立ち上がる

 

「ありがとうございます。それでは---」

 

「ん?なんで俺に抱き着くんだ?まさか俺に惚れて」

 

「くたばれぇぇっ!」

 

「ごばぁぁっ!」

 

バックドロップ成功。雄二の分と合わせてこの坊主頭は本日二度目の脳天痛打だ

それにしても、なんてことを言うんだコイツは!

 

「オイ!何をするんだ!」

 

チッ、まだ生きてたか。時間も惜しいし、応援を呼ぼう

 

「こ、この人、今私の胸を触りました!」

 

「ちょっと待て!バックドロップするためにあててきたのはソッチだろう---ぐぶぁっ!」

 

「こんな公衆の面前で痴漢行為とは、このゲス野郎が!」

 

痴漢退治という大義名分を得て雄二が登場

 

「何を見ていたんだ!?明らかに被害者はこっちだろ!」

 

倒れている坊主頭に代わり、モヒカンが雄二に食って掛かる

 

「黙れ!たった今、コイツはこのウェイトレスの胸を揉みしだいていただろうが!俺の目は節穴ではないぞ!」

 

いや、完全に節穴だろう

 

「さて。痴漢行為の取り調べのため、ちょっと来てもらおうか。安心しろ。既に鉄人は呼んである」

 

指を鳴らしながらモヒカンに近づく雄二。鉄人まで呼んでいるとは、流石だ

 

「くっ!行くぞ夏川!」

 

状況を不利と見て、坊主頭を引きずって逃げるモヒカン

 

「あっ!待てっ無銭飲食!」

 

あいつら食い逃げしやがった!

 

「坂本に呼ばれてきてみたが、後輩の出店を妨害する上に無銭飲食とは、何をしているんだ貴様らぁ!」

 

いいタイミングで鉄人登場

 

「さて、お前たちにはじっくりと話を聞こうか。坂本、お前も来い」

 

「わかりました。じゃ、あとは任せたぞ」

 

そう言って常夏コンビを連行する鉄人と雄二。とりあえず、この場のアフターケアを考えないとね

 

「霧島さん、あとはお願いしていい?僕、この後召喚大会が…」

 

「…わかった」

 

僕は急いで着替えようと厨房に戻ろうとする

 

「明久ー、そろそろ行かないと召喚大会に間に合わないぞー…って、どうしたんだ、その格好?」

 

タイミング悪く妹紅が来てしまった。それに、召喚大会までの時間もあまりないらしい

 

「ちょっといろいろあってね…取り合えず着替えてきていい?」

 

「なにがあったのかわからんが…着替える時間はないぞ!今から行ってもぎりぎり間に合うくらいだ…とにかく行くぞ!それに、次の試合まで観客はいないから見られるのは相手と先生だけだ!」

 

妹紅は僕の手首をつかんで、移動し始める。ぐっ…かなり力が強い…これはあきらめよう…

 

「わかった!せめて引っ張るのをやめて!あきらめるから!」

 

「わかった。その格好のことについても、ゆっくり聞かせてくれないか?」

 

「ステージに向かいながらね」

 

僕は妹紅に今まであった出来事を伝えながら、召喚大会のステージへと向かった




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そしてなんと…書き溜めが無くなりました()
という訳で、明日からの更新は、22時までに書き上げることが出来れば22時に日付設定、22時までに描き上がらなかったら描き上がり次第投稿となります(出来るだけ22時更新を目指して頑張ります)
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