明久side
「さて、相手は誰かな」
僕と妹紅は召喚大会三回戦の為にステージに来ていた
「もしかしたらだけど、姫路と島田も私と同じタイミングで出ていったから、その二人かも…」
「えっ、クラスの人にはこの格好を見られたくなかったのに…」
僕は雄二に着せられたメイド服のままだから、出来ることなら他のクラスの人が良かった…
「でも、あの二人なら物分り良さそうだし、変に別のクラスの人に見られるよりマシなんじゃ?」
あ、それは確かにそうだ
「あれ、藤原さんと…吉井君ですか?」
「あ、ほんとですね。それにしても、吉井君…その格好は…」
ゆったりとしてると、対戦相手側から聞き覚えのある声が聞こえてきた
やっぱり相手は姫路さんと島田さんのようだ
「お、やっぱり対戦相手は姫路と島田か。明久には触れないでやってくれ」
「わ、わかりました」
「わかりました」
少し気になったようだが、姫路さんと島田さんは何も聞かないでいてくれた。ありがとう、姫路さんと島田さん
「それでは、試験召喚大会三回戦を始めてください」
僕達の話がある程度終わったのを確認して、今回の試合の立会人の福原先生がアナウンスをする
三回戦は現代社会、僕も妹紅も苦手としている科目だ。今回の試合はかなりの山場になるだろう
『
僕達はおなじみのワードを叫び、召喚獣が出現する
Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅 VS Fクラス 姫路瑞希 & 島田美波
現代社会 199点 & 183点 VS 334点 & 94点
島田さんの点数はラストスペル一枚分の点数か…それを考慮しても姫路さんの点数が脅威だ
僕達もスペルカードの枚数が一枚ずつとラストスペル一枚…これはスペルの使いどころが重要になってくる
「では、行きます!姫路『大天守』!」
そう宣言する姫路さん。すると姫路さんの召喚獣からお城のような配置をした弾幕が飛んでくる
うっ…この弾幕…輝夜の『金閣寺の一枚天井』を思い出す…
「とにかく僕達はスペルカードを温存して、隙ができたら打ち込むよ!」
「わかった!」
姫路さんはまだ召喚獣の操作がぎこちないのもあり、弾幕の密度はそんなにない!だったらその間をくぐらせるようにして弾幕を放てばいい!
「ここだ!」
姫路さんの弾幕を掻い潜り、僕は弾幕と弾幕の間から少量の弾幕を生み出して攻撃しようとした
「っ!美波ちゃん!」
「任せて!『ベルリンの壁崩壊』!」
島田さんは迷うことなくラストスペルを宣言した
すると、姫路さんを守るように壁のような弾幕が作られ、その壁がまるでガラスが砕けるかの如く割れて僕の方へ小さな弾幕となって襲い掛かる
僕は召喚獣をバックステップさせ、ひたすら回避し続ける
「くっ!流石ラストスペル、弾幕の量が桁違いだ…!せっかく姫路さんの近くまで行けたのに、また遠くなってしまった…!」
「だけど、この間に姫路のスペルは切れて、島田もラストスペルを使い果たした。少しは攻めやすくなる…はずだ」
相手のスペルカードはあと二枚、ラストスペルが一枚、スペルを使えるのは一人だけなら、勝機が見えてくる
「出来るだけ、ラストスペルは発動させたくないから、一撃で決めよう」
「だったら私が動きを制限させる!その為のこのスペルカードだ!『蓬莱人形』!」
妹紅が姫路さんの動きを制限するためにスペルを発動する
召喚大会のステージの端から、姫路さんを狙って弾幕が回転するように繰り出される
「こんなの、なんてことありません!姫j---」
姫路さんは冷静に避けながら、次のスペルを発動しようとする
「まだまだ!こんなものじゃないよ!」
妹紅はさらに、自身を中心として弾幕を放ち更に姫路さんの行動を阻害する
「---か、回避をっ…っ!」
時間が経過するごとに弾幕は増えていき、設置型の弾幕も置かれて姫路さんは混乱し始める
ここで僕の出番だ
「悪いね姫路さん、僕達は負けるわけにはいかないんだ!恋符『マスタースパーク』!!」
僕の召喚獣は木刀を姫路さんに向けて構えて、極太のレーザーを発動する
「っ!危ないっ!」
その瞬間、弾幕の隙間を見切った島田さんが、姫路さんを弾幕の外へ突き飛ばし、島田さんが身代わりになる
Fクラス 島田美波
現代社会 0点
島田さんの点数は0になったが、そのおかげで僕と妹紅のスペルカードの効果が切れる
「美波ちゃんっ!ありがとうございます…それでは、改めて行きます!姫路『
姫路さんが二枚目のスペルカードを宣言すると、僕と妹紅の召喚獣を囲むように弾幕が発生し、皿状の弾幕が飛んでくる
『播州皿屋敷』、俗に言う日本三大怪談の一つだったはずだ
皿状の弾幕事態は回避しやすいが、僕達を囲んでいる弾幕の高さは、超えることができないような高さだ
でも、僕は一人じゃない…妹紅となら超えられる!
「妹紅!」
「わかってる…よ!」
弾幕の密度自体は薄い。その隙間を掻い潜ることは簡単だ。その隙間めがけて、妹紅は僕の召喚獣をつかんで投げ飛ばした
「よし、外に出た!姫路さん、これで決めるよ!これが今の僕の召喚獣にできる、最速にして最高のスペル…魔砲『ファイナルスパーク』!」
空中で、木刀を姫路さんの召喚獣に向けて構え、木刀の先端から『マスタースパーク』を超える大きさのレーザーを発生させ、僕の召喚獣を中心に星形の弾幕も作る
「っ!回避が…追いつかない…!」
最初は回避していた姫路さんも、『ファイナルスパーク』は『マスタースパーク』と違って何回も発動するし、途中で向きを変えることもできる
星の弾幕にも気を取られた姫路さんの召喚獣は、『ファイナルスパーク』に飲み込まれた
Fクラス 姫路瑞希
現代社会 0点
姫路さんの召喚獣の点数が更新される。ふぅ、何とか勝てたようだ
「勝者、吉井・藤原ペア」
姫路さんの点数を確認した福原先生が、アナウンスを告げた
「姫路さん、島田さん。とても強かったよ!」
「そうだな。三回戦となると、二回戦までとはいかないな」
「吉井君…藤原さん…次は負けません!」
「私も、です!」
戦いが終わって、僕達はお互いに言葉を贈った
これで三回戦も突破。僕たちの戦いは、ここからさらに激しくなるのだった
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
終わり方が相変わらずですが…
島田姫路コンビは仲が良くなっていってます(Fクラスの女子は島田姫路、咲夜妹紅で別々のことが多いのもあります)
二人のスペルカードのネタですが、島田さんはドイツ出身ということで『ベルリンの壁崩壊』にしてみました
姫路さんですが、『姫路城』しか思いつかず、こんな形になってしまいました