僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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喧嘩と宣伝と四回戦

明久side

 

 

召喚大会三回戦が終わり、今回は何事もなく仕事が終わった僕たちは、四回戦の会場へ向けて移動していた

 

「次の相手は誰だろう…」

 

「さっきの試合でも思ったけど、ここまでくると厳しくなってくるな…相手もルールに少しずつ適応しているって感じがする」

 

「それは…確かに」

 

妹紅の言うとおりだ。一回戦も二回戦も、相手がまだ周りを見切れていないという感じがした

三回戦の姫路さんと島田さんとの戦いも、姫路さんが冷静さを欠いたから勝てたようなものだ

四回戦ともなると、相手はもっと冷静になるだろう

 

「あら、明久達じゃない。仕事は終わったの?」

 

話しながら歩いていた僕達に話しかけたのは、聞き覚えのある声だった

 

「あ、霊夢。そろそろ召喚大会も四回戦だからね、会場に向かってたんだよ」

 

声の主は霊夢だった。霊夢の後ろを見ると、魔理沙と紫の姿も見える

 

「なるほどね。私達も試合を観戦しに行くところよ。絶対勝ってよね!」

 

「それと、さっきはごちそうさま。財布、返しておくわよ」

 

霊夢の激励の後、紫に差し出された財布を受け取る

 

「んで、召喚大会…だったか?スペルカードルールだってんなら、絶対勝てよな!応援してるぜ!

ま、明久が負けるわけないと思うけどな!」

 

「どこかの誰かさんのおかげで、明久も強くなったからな」

 

「だから!あの時は悪かったってずっと言ってるだろう!」

 

「私はまだあんたを許す気はないからな!」

 

魔理沙の言葉に妹紅が食いつき、魔理沙と言い合いになる

妹紅と魔理沙は少し仲が良くないらしい。その理由は、数年前に幻想郷で起こった異変と魔理沙が関係してるんだけど…これはまた別の話だ

 

「二人ともストップ!妹紅も、応援の言葉くらい素直に受け取ればいいのに…」

 

「いくら明久に言われても、私はまだこいつを許すことができないから無理だ」

 

はぁ…この二人の仲はもうちょっと治ればいいんだけど…

 

「とりあえず、僕と妹紅は急ぐね!客席で見てて!魅せる試合にするから!…多分」

 

「おう!頑張れよ!」

 

そう言って僕たちは別の方向に向かって歩き出す

 

「…ごめん。私はまだ、霧雨魔理沙(あいつ)を許せない」

 

「…うん、わかってる。輝夜とだって千年たってようやく関係が良好になってきたんだから、そんなに早く仲良くなれるとは思ってないよ。でも、僕は早く仲良くなってくれるといいと思ってる」

 

「明久…」

 

妹紅は輝夜ともいまだに喧嘩をすることがあるし、そんなに早く仲直りできるとは思ってないけど、二人の関係が早く良くなるといいな

 

「さ、話が暗くなったね!そんなんじゃ次の試合に勝てないし、切り替えて行こう!」

 

「…ああ!」

 

霊夢たちにあれだけのことを宣言したんだ。負けるわけにはいかない!

僕は心の中で決意しなおした

 

 

少年少女移動中…

 

 

『それでは、四回戦を始めたいと思います。出場者は前へどうぞ』

 

 

流石は一般公開…審判の布施先生に呼ばれ、僕と妹紅はステージに上がる

対戦相手の方に見えるのは、Aクラスの東風谷さんと、輝夜だった

外部からの来場客のために作られた見学者用の席は満員の状態で、四回戦が始まろうとしていた

 

「相手は東風谷さんと輝夜か…相手としては不足なしだね!」

 

「というよりも、輝夜が出ているとは思わなかったな…というか、いつの間に出場してたんだ?ずっと厨房にいたように見えたけど…」

 

「まぁ、それは色々とあるのよ。詳しくは秘密だけどね」

 

「私は試召戦争の時に見た試合が忘れられずに、輝夜さんにお願いして一緒に出場してもらいました!」

 

どうやら輝夜の参加は東風谷さんの要望らしい

それに、二人とも仕事のためのメイド服姿だ。宣伝するなら二人にも手伝ってもらおう

 

 

『さて、四人とも準備はいいですか?』

 

 

布施先生が僕たちの会話に一区切りついたのを見て、話しかけてきた

そういえば、布施先生は化学の教師だったな。ということは輝夜の点数は低そうだ

そして東風谷さんの得意科目でもあった気がする…

 

「わかりました。それじゃぁ---」

 

先生に返事をして大きく息を吸い、召喚獣を呼び出す

 

 

試獣召喚(サモン)!』

 

 

僕ら四人の声が綺麗に揃い、足元に魔法陣が展開される

この様子だけで観客席からは小さな歓声が上がる。この様子を初めて見た人にすれば、それだけでも十分に物珍しい光景なのだろう

ちなみに、毎度お馴染みの点数はまだ表示されない。特別に設置されているディスプレイに表示するため、少し時間がかかっているのだろう

 

 

『では、四回戦を---』

 

 

「ちょっと待ってください」

 

「はい?何かありますか…?」

 

「すみませんが、少しマイクを貸してもらってもいいですか?」

 

「それはいいですけど…」

 

布施先生が開始の合図をしようとするのを遮り、マイクを借りる

 

「妹紅、輝夜、東風谷さん、協力してもらってもいい?こっちに来て」

 

僕は話す前に、妹紅たちを僕の近くに呼ぶ

 

『清涼祭にご覧の皆さん、こんにちは

ここに居る僕たち四人は、二年Aクラスと二年Fクラスの合同出店をしています。AホールとBホールに分かれていますが、どちらも基本的に同じものを提供しています。よろしければどうぞお立ち寄りください』

 

そう言って僕はお辞儀をする

 

『よろしくお願いします!』

 

妹紅と輝夜、東風谷さんも僕に合わせてお辞儀をする。これである程度の宣伝にはなるだろう

 

「先生、マイクをお返しします」

 

僕は先生に頭を軽く下げてマイクを返した

 

 

『---ということだそうです。ご見学の皆様。お時間に余裕がありましたら出場選手たちのいる二-A、二-Fに立ち寄ってみてください』

 

 

先生は僕達の宣伝に協力してくれる。祭りの余興として乗ってくれたようだ

 

 

『さて、それではCMも終わりましたし、いよいよ召喚大会の始まりです。良い試合をお願いします』

 

先生がそう言うと、僕たちは元の立ち位置に戻る

それと同時に、召喚獣の点数が表示された

 

 

Fクラス  吉井明久 & 藤原妹紅 VS Aクラス 東風谷早苗 & 蓬莱山輝夜

 

化学    428点   & 313点 VS 487点    & 115点

 

 

案の定、輝夜の点数は低い

東風谷さんは点数が高いな…

 

「申し訳ないわ。化学は苦手なの」

 

「大丈夫です!きっと何とかなりますよ!」

 

「申し訳ないけど、僕達も負けられないからね、全力で行かせてもらうよ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 

僕はそう宣言した。観客席では魔理沙が見ているというから…最初は魔法の師匠に最初に教えてもらったスペル(このスペルカード)だと決めていた

こうして、後に『清涼祭史上最も美しかった戦い』として名をとどろかせることになる戦いが始まった




誤字脱字がありましたら、報告お願いします

後に幻想郷に行く早苗は、この時点でスペルカードを考えて、幻想郷で実際に使うのであった…()
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