僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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ぎりぎり間に合いませんでした


星と奇跡とギリギリの戦い

明久side

 

 

「魔符『スターダストレヴァリエ』!!」

 

僕は真っ先にスペルカードを宣言する

僕の召喚獣を中心として回転するように魔法陣が現れ、そこから七色の星状の弾幕が発生する

そして発生した弾幕は流星群のように輝夜達の召喚獣をめがけて飛んでいく

 

「へぇ、今回はそんな感じなのね。早苗、しばらく任せるわ!まだ私がスペルカードを使うのは惜しいもの」

 

「任せてください!さぁ、行きますよ!星には星です!秘術『グレイソーマタージ』!」

 

そう言って輝夜の壁になるように東風谷さんの召喚獣が立ちはだかり、スペルカードを宣言する

東風谷さんの召喚獣を中心に星の形に並んだ粒状弾幕が現れ、僕の弾幕を相殺するように飛んでくる

 

 

『おぉー!!』

 

 

観客席からは、そんな声が聞こえてくる

星の弾幕と星の形に並んだ弾幕、その激突は僕達から見ても綺麗なのに、初めて見る観客が心を奪われないわけがなかった

 

次々と生み出される星々の輝きは次第に消滅していき、回避行動から攻撃の体制に切り替えた妹紅が、追撃をする

 

「このタイミング!不滅『フェニックスの尾』!」

 

妹紅の宣言したスペルカードにより、小さな炎の弾幕が相手に向かって降り注ぐ

さて、これはどうなる。今までの試合だったら相手は焦って被弾しただろうけど…

 

「炎のスペルカードなら、次はこれです!開海『海が割れる日』!」

 

東風谷さんは焦ることなく、次のスペルカードを唱える

僕達の召喚獣の横を波のようなレーザー弾の壁が出来て、東風谷さんの召喚獣から槍のような弾幕が発射される

その弾幕は降り注ぐ炎の弾幕を撃ち落としながら、僕達の召喚獣にも迫る

 

「っ!流石ここまで上がってくるだけはあるね…!対応力が今までと変わってくる…!」

 

弾幕を避けることは簡単だが、波のような壁、まだスペルカードを発動していない輝夜を警戒しながら回避しないといけないから、集中が切れたら一気に持っていかれそうだ

相手がどのくらいの時間と点数を設定してるか分からないし…

 

「仕方ない、相手も強いし、出し惜しみはなしだ!恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

 

僕は二枚目のスペルカードを宣言した

僕の召喚獣を中心として十個の魔法陣が設置され、外側に向かって五個の魔法陣から五色のレーザー弾が発射され、それが交互に発射され、魔法陣は僕を中心として回転する

そして僕の召喚獣からは七色の大小様々な星状の弾幕を発射する

 

僕の放った弾幕と東風谷さんの弾幕は相殺し合い、少しずつ消滅していく

ここで、妹紅と輝夜が同時に動いた

 

「今だ!『蓬莱人形』!」

 

「貴女ならそう来ると思ったわ!神宝『蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-』!」

 

妹紅は赤と青の弾幕を、輝夜は七色に輝く弾幕を撒き散らす

二人の弾幕は火花を散らしていく

 

 

『わあぁぁ!!!』

 

 

客席から声が聞こえてくる。観客のボルテージは最高潮のようだ

 

「意識をそらしましたね!奇跡『客星の明るすぎる夜』!!」

 

東風谷さんは僕の一瞬の気の緩みに気づき、スペルカードを宣言する

そのスペルカードにより、空中に大量の魔法陣が現れ、そこから眩しく光り輝くレーザー弾が飛び出してくる

 

「っ!しまった!」

 

「明久!危ない!」

 

妹紅は召喚獣を走らせて、僕の召喚獣を突き飛ばし、無数のレーザー弾に貫かれる

 

「っ!妹紅!」

 

「明久!腕輪は発動している!次行くぞ!『パゼストバイフェニックス』!!」

 

甦るはずの妹紅の召喚獣は、炎の塊となり、僕の召喚獣へと憑依した

 

 

Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅

 

化学       461点

 

 

僕の召喚獣には炎の翼が生え、それぞれの点数が表示されるはずの点数は、僕と妹紅の点数の合計が表示されていた

 

「…ほんっと、腕輪の効果と言い、それと言い、でたらめよね、貴女」

 

「でも、炎の翼、かっこいいです!!」

 

輝夜は呆れたように、東風谷さんは目を輝かせながらそう言ってきた

 

「さぁ、行くよ!このために用意してきた、僕達の!」

 

「私達の!」

 

「「二人で一つのスペルカード!流星『火の鳥 -不死伝説-』!!」」

 

清涼祭の試験召喚大会のスペルカードルールにある特別なルール、二人分のスペルカードと点数を消費することによって、ラストワード並みのスペルカードを発動する方法だ(一回戦でも使われたけど、慣れてなさすぎるのか威力は低かったけど)

妹紅の『火の鳥 -不死伝説-』をもとに、流星群を追加したスペルカードになる

 

東風谷さんのスペルカードの効果が切れ、空から無数の炎と流れ星の混じった弾幕が降り注ぐ

 

「…悔しいけど、美しいわね。早苗、あとは任せたわよ!『永夜返し -世明け-』!」

 

「!輝夜さん!」

 

僕達の弾幕に抵抗すべく、輝夜はラストスペルを宣言する

輝夜を中心に、紫の蝶弾・赤い中玉弾・青いナイフ弾・緑の小星弾・緑の大米粒弾・黄色の御札弾の混ざった弾幕が飛ばされる

本当は何段階かに分けて飛ばす弾幕のはずだけど…ラストスペルということで飛ばしたのだろう

 

そして僕と妹紅のスペルは『パゼストバイフェニックス』ありきの弾幕だというのも読んでいるのだろう。どちらもいわゆる耐久弾幕だ

 

お互いのスペルカードが切れる瞬間に、輝夜が叫んだ

 

「早苗、今よ!」

 

「わかりました!準備『サモンタケミナカタ』」

 

東風谷さんがスペルカードを宣言する。最初の『グレイソーマタージ』のように星形に並ぶ粒状弾幕を出現させる

でも、その数は最初のスペルカードの非じゃない

 

そして、弾幕がこちらに飛んで来ようとした瞬間に、僕達と輝夜の弾幕の制限時間が切れ、僕と妹紅の召喚獣は分離してしまう

 

 

Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅

 

化学   129点 & 39点

 

 

分離後の点数配分を決めれるとはいえ、かなり厳しい点数になってしまった。でも、バラバラに攻撃するよりは僕と妹紅の二人で東風谷さんに攻撃した方がいいだろう

そう思って僕は妹紅に向かって叫んだ

 

「妹紅!ここは二人で行くよ!」

 

「わかった!」

 

「恋符『マスタースパーク』!!」

 

「『フェニックス再誕』!!」

 

僕は木刀を東風谷さんの召喚獣に向けて構えて最後のスペルカードを叫び、妹紅はラストスペルを宣言する

 

妹紅のラストスペルで星形に並ぶ弾幕を相殺し、僕はマスタースパークを東風谷さんに向けて発射する

東風谷さんは何とか緊急回避をして、攻撃が課する程度に留めたけど、お互いに残すはラストワード一枚ずつ、最終局面だ

 

 

『うおぉぉ!!』

 

 

そんな戦いに観客も盛り上がる

 

「っ!流石、やりますね吉井さん!」

 

「東風谷さんこそ、ここまで楽しくて、心が躍る試合になってるなんて驚いたよ!」

 

「残るはお互いにラストワードのみ、悔いの残らないようにやりましょう!」

 

「うん、行くよ!」

 

「大奇跡『八坂の神風』!!」

 

「『ブレイジングスター』!!」

 

僕と東風谷さんは同時にラストワードを宣言する

東風谷さんの召喚獣の周りには、風を意味しているであろう粒状の弾幕が発生し、それが回転しながら僕に向かって飛んでくる

さらに、大きめの弾も放出されて、抜け道が少ない…

 

僕は木刀を後方に構えて、じっと弾幕の動きを見ていた

 

「……タイミングは大体わかった…あとは…ここ!」

 

僕は一気にマスタースパークを後方へと発射し、粒状の弾幕を掻い潜りながら東風谷さんの召喚獣へと突進する

辺りそうになる弾幕は僕の召喚獣を中心と少しずづ放射している星状の弾幕で打ち消す

 

「いっけえぇぇぇぇ!!!」

 

「…っ!これは…早すぎて…回避がっ…!」

 

東風谷さんの召喚獣に衝突して、ステージで小規模の爆発が発生する

煙が晴れて、特設のモニターに点数が更新される

 

 

Fクラス  吉井明久 & 藤原妹紅 VS Aクラス 東風谷早苗 & 蓬莱山輝夜

 

化学    1点     & 0点  VS 0点     & 0点

 

 

 

『うおぉぉぉぉぉ!!』

 

点数が教示されて湧き上がる歓声

勝てた…のか…?

 

「やったな明久!」

 

「…うん、やったね!」

 

僕は勝ったと実感して、妹紅とハイタッチをする

 

 

『見事な勝負をありがとうございます!最高に美しい試合を魅せてくれた勝者は、吉井君・藤原さんペアです!拍手をお願いします!』

 

『パチパチパチ』

 

 

布施先生がそうアナウンスを入れると、観客からは湧き上がる拍手が送られた

拍手を聞きながら、僕達はステージを降りる

 

「あの、吉井さん!」

 

ステージから降りた僕は、東風谷さんに声をかけられる

妹紅は輝夜に声をかけられていた

 

「東風谷さん、どうしたの?」

 

「あの、楽しかったです!またいつかやれたらいいですね!」

 

「うん、そうだね!」

 

確かに、試召戦争でのアリス達との戦いも楽しかったけど、今回の召喚大会もなかなかだった

 

「それと…明久さんって呼んでもいいですか!」

 

東風谷さんからさらに告げられたのは、意外なことだった

 

「うん、好きに呼んでよ。僕も早苗って呼ばせてもらうね」

 

「ありがとうございます!このこと…一生忘れません!」

 

東風谷さんは何やら嬉しそうにしていた

 

「はぁ、やられたわ。私達に勝ったのだから、優勝してよね?」

 

「頑張ってください!応援してます!」

 

丁度、輝夜も妹紅との会話が終わったのか、僕達に激励を飛ばしてきた

 

「輝夜…早苗…うん、頑張るよ!」

 

「ああ。絶対に優勝する」

 

そんなやりとりをして、僕達は教室へと戻っていった




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早苗はラストワードシステムがないので風神録五面ルナティックの最後のスペルカードをラストワード扱いしました
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