明久side
清涼祭二日目の朝、僕と妹紅は決勝戦に向けて補充試験を受けて、教室に待機していた
「…眠い」
「なんで徹夜なんてしてしまったんだろうな、私達」
そう、僕と妹紅は徹夜して今日の補充試験を対策して受けたから、かなり点数は出てるけどものすごく眠い
「はぁ…お前ら、そんなので大丈夫なのか?」
そんな僕達を見て雄二が声をかけてくる
正直、大丈夫じゃない
「悪いけど、召喚大会に向けて寝てきてもいい?召喚大会が終わったら午前の分を取り返すくらいには働くから…」
「私も頼む。決勝戦は散々妨害してくれた二人組みたいだから、完膚なきまでに叩きのめすつもりだったから全力を尽くしたが…」
そう、決勝戦の相手は常夏コンビなのだ
昨日散々やられたから、コテンパンにしてやろうとおもって補充試験を受けてきたのだ
「仕方ない。午後はきっちり働いてもらうからな。それと、決勝戦はモニターで中継されるらしいから、俺たちは画面越しに応援してるから、だらしない試合はするなよ!」
「こちらは私たちに任せてください。寝不足で負けたなんて言われたらたまりませんから」
雄二と咲夜からそう返事が返ってくる
本当にありがたい
「それじゃ…ひと眠りしてくるよ…ほわぁ…」
あくびをしながら僕と妹紅は教室を出た
少年少女移動中…
僕と妹紅は保健室に来ていた
「失礼しまーす」
「あら、明久と妹紅じゃない。どうしたの?」
「実は…」
僕は永琳に事情を説明した
「そういうことね。ベッドなら空いてるから、そこに寝てちょうだい。十二時半に起こせばいいのね?」
「うん…よろしく…」
「さて…寝るか…」
僕達は、永琳に案内されたベッドに倒れこむようにダイブした
「あの二人…同じベッドに飛び込むなんて…どれだけ仲いいのかしら(ボソッ)」
永琳が何かいていた気がするけど、よく聞き取れなかった
少年少女熟睡中…
僕達が寝て数時間が経ち、永琳に起こされて僕達は召喚大会決勝戦の入場口に来ていた
「それにしても、観客が桁違いだね…流石決勝戦」
「ああ。これは…余計負けられないな」
最初から負ける気はないけど、余計気が引き締まる
『さて皆様。長らくお待たせ致しました!これより試験召喚システムによる召喚大会の決勝戦を行います!』
会場の方から、大きなアナウンスが聞こえる。聞いたことのない声だったけど、プロでも雇ったのかな?
『出場選手の入場です!』
「さ、入場してください」
そのアナウンスを聞き案内役の先生がそう言ってくる、僕と妹紅はお互いに頷いてステージへと上がる
『二年Fクラス所属・吉井明久君と、同じくFクラス所属・藤原妹紅さんです!皆様拍手でお迎えください!』
盛大な拍手が雨のように降ってくる。ものすごい量だ
『なんと、決勝戦に進んだのは、二年生の最下級であるFクラスの生徒コンビです!これはFクラスが最下級であるという認識を改めなければいけないかもしれません!それに、この二人は昨日の投票での試合の美しさランキング堂々の一位!これは素晴らしい試合が期待できそうです!』
この視界の人はうれしいことを言ってくれる。それに、ランキングなんてやってたのか
『そして対する選手は、三年Aクラス所属・夏川俊平君と、同じくAクラス所属・常村勇作君です!こちらも拍手でお迎えください!』
コールを受けて僕達の前に姿を現したのは、昨日散々迷惑をかけてくれた例の常夏コンビだ
『出場選手の少ない三年生ですが、それでもきっちりと決勝戦に食い込んできました。さてさて、最年長の意地を見せることができるでしょうか!』
同じように拍手を受けながら、二人は僕達の前にやってきた
『それでは、ルールを簡単に説明します。試験召喚獣とはテストの点数に比例した---』
アナウンスでルールの説明が入る。僕達はもう知っているので、それを無視して先輩たちを睨み付ける
「先輩達、もう小細工はネタ切れですか?」
「お前らが公衆の面前で恥をかかないように、という優しい配慮だったんだがな。Fクラス程度のオツムじゃあ理解できなかったか?」
そうやって僕に返してくる坊主先輩。顔が少しイラつく
「残念ながら、あんたらの言葉なんてAクラスの生徒でも理解できないよ。日本語を覚えなおしてくるんだな、サル山の坊主先輩?」
「て、テメェ、先輩に向かって…」
観客に聞こえない程度の小声で妹紅も先輩を煽る。相当ストレスがあったのだろう
「先輩。一つ聞きたいことがあります。竹原先生に協力している理由は何ですか?」
そう聞くと、坊主先輩は一瞬驚いたような顔をした
「…そうかい、事情は理解しているってコトかい」
「大体は。それで、どうなんですk?」
「進学だよ。うまくやれば推薦状を書いてくれるらしいからな。そうすりゃ受験勉強とはおさらばだ」
…なるほど
「そうですか。そっちの---常村先輩も同じ理由ですか?」
「まぁな」
「…そうですか」
そんなくだらない理由で、皆に迷惑をかけたのか
「本当は小細工なんていらなかったんだよ。Aクラスの俺達とFクラスのお前らじゃ、そもそもの実力が違いすぎる」
「そうですか。その割には手を込んだやり方で迷惑をかけてくれましたね。そんなに僕達が怖かったんですか?」
「ハッ!言ってろ!どうせFクラスのお前達は相手の弱みにでもつけこんで卑怯な手でも使って勝ち進んできたんだろうよ!俺達には何もできないさ!」
この人たちは、何も見てこなかったのだろうか。妄想が過ぎる
『それでは試合に入りましょう!選手の皆さん、どうぞ!』
説明も終わり、審判の先生が僕達の間に立つ
今回の審判は慧音。つまり日本史だ
『
掛け声を挙げ、それぞれが自身の分身を呼び出した
向こうの召喚獣の装備はオーソドックスな県都鎧。高得点者の召喚獣らしく、質は良さそうだ
Aクラス 夏川俊平 & 常村勇作
日本史 209点 & 197点
確かにAクラスに所属しているだけはある。点数は高い方だとはいえるだろう
この二人、本当に勉強ができるみたいだ
「どうした?俺達の点数を見て腰が引けたか?」
「Fクラスじゃお目にかかれないような点数だからな。無理もないな」
そう言って煽ってくる二人。この二人は本当に何も知らないのだろう。僕達の点数を
そして、この二人はこれだけ勉強ができるにも関わらずに他人を妨害し、この二人は関わってないだろうし未遂には終わったけど、誘拐して、皆を傷つけようとしたのか
「ホラ、観客の皆様に見せてみろよ。お前らの貧相な点数をよ」
「観察処分者だ、貧相な点数をしているんだろう?そっちの女も、どうせ口だけでしょぼい点数をしているんだろうな!」
ククッとモヒカン先輩が趣味の悪いような笑いをする
そして、こいつは妹紅のことを侮辱した…そんなのは許さない
「先輩方…僕は…僕達は怒っているんです」
「あ?」
僕の言葉に、何を言っているかわからないような顔をする坊主先輩
「自分が楽をするために、周りを蹴落とそうとした。私達のクラスメイトを貶した---」
僕の言葉に妹紅が続ける
「「---そして、妹紅(明久)を侮辱した!あんた達は絶対に許さない!」」
Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅
日本史 671点 & 534点
「「なっ!?」」
点数が表示されたディスプレイを見て、二人の顔色が変わった
「無様な負け様を公衆の面前に晒すのはあんた達だ!」
「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に、死んで死の終わりに
死を知らない私は闇を超越する。暗い輪廻から解き放たれた美しい弾幕を見よ!」
召喚獣が獲物を構える。決勝戦の幕は開かれた
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
次回で召喚大会は終了、清涼祭編自体もあと少しです!
補足:今回の明久達の日本史の補充試験の担当は慧音で、慧音の問題の出題傾向はある程度把握してるからこれだけの高得点になったと思ってください