僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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醜態と勝利と公開終了

明久side

 

 

「テメェら…Fクラスの癖にそんな点数を…!」

 

「カンニングでもしやがったな!」

 

常夏コンビがそんなことを叫んでくる

 

「そんなわけないじゃないですか。それより、話している暇はないですよ!今日の僕達は本気なんですから、少しくらいは張り合ってくださいよ?黒魔『イベントホライズン』!」

 

先輩が叫んでいるのを聞き流して、僕は一枚目のスペルカードを宣言する

『インベントホライズン』は、四回戦で使った『スターダストレヴァリエ』の強化版のようなスペルだ。七色の星状の弾幕を発射する魔法陣の数は増え、弾幕の密度もすごいことになっている

 

「ちっ、なんだよこれ!」

 

「避ける場所がねぇじゃねぇか!審判!これは反則だろ!」

 

常夏コンビは慧音に向かってそうやって叫ぶ

この人たちはルールもあまり理解していないのか?それともそれだけ簡単に勝ち上がれるブロックだったのだろうか

 

「反則ではありません。ルールの『絶対に避けることのできない攻撃はできない』というものは、『相手が避けることのできない』ではなく、誰かが避けることができればいいということです。それに、彼はちゃんと教師の審査を通ってこのスペルカードを使用しています」

 

そうやって常夏コンビを一蹴する慧音。ルールには相手が避けることができないといけないとは書いてないのだ。どこも問題ない

 

「ちっ、教師もテメェらの味方ってわけか!だったらやってやるよ、卑劣『目くらまし戦法』!」

 

「二つ同時ならよけきれないだろうよ!卑劣『ゲスの極み』!」

 

…根本君といい常夏コンビといい、この学校の卑怯者は自分で自分を卑怯だと認めているらしい

常夏コンビの弾幕は大小さまざまな大きさの弾幕があり、大きな弾幕の陰から小さな弾幕が出てきたりする

僕の弾幕と衝突しながら、少しずつ僕の召喚獣へと迫った

 

「残念だけど、これはお互いに二人のペアだ。二つ同時なら防げないと思うかもしれないけど、それはあんた達も同じさ!不死『火の鳥 -鳳翼天翔-』!!」

 

僕のスペルカードの効果が切れたタイミングで、妹紅が最早お馴染みと言ってもいいスペルカードを宣言する

妹紅によると、今回は点数がいいからってかなり火力寄りに設定したらしいそのスペルカードは、常夏コンビの弾幕をものともせずに常夏コンビの召喚獣へと向かって飛んでいく

 

「くそっ、あいつらおかしすぎるだろ!」

 

「火力といい弾の量と言い、でたらめじゃねぇか!」

 

常夏コンビが何か言っているけど、僕達にとっては誉め言葉だ

 

「あんた達の野望はここで打ち砕く!光撃『シュート・ザ・ムーン』!」

 

僕は二枚目のスペルカードを宣言する

常夏コンビの召喚獣が経っている近くの足元に、複数の魔法陣が発生し、そこからレーザー弾が発射される

そして、僕の召喚獣からは小さな星状の弾幕が常夏コンビめがけて飛んでいく

 

「くそが!夏川、あとは任せるぞ『卑怯者の自爆』!」

 

モヒカン先輩は坊主先輩にそう言い残して、たまたま近くにいた妹紅の召喚獣をつかみ、自爆系のスペルカードを宣言した

 

「あんた達のことだから、そんなスペルを仕込んでると思ったよ!惜命(しゃくみょう)『不死身の捨て身』!」

 

妹紅はとっさに第二のスペルカードを宣言する

妹紅の召喚獣は腕をつかまれたまま、坊主先輩の方へと突っ込んでいった

 

「おま、それはやめろ!」

 

「俺まで巻き込むつもりか!」

 

「はっ!自爆攻撃ってのは、味方も巻き込まれてこそだろう?」

 

妹紅…かなり悪役のようなセリフを…

 

 

『ドォン!』

 

 

そんなことを考えていると、三人の召喚獣は派手に爆発した

 

 

Fクラス 吉井明久 & 藤原妹紅 VS Aクラス 夏川俊平 & 常村勇作

 

日本史  371点   & 317点          0点     & 0点

 

 

妹紅の召喚獣は炎と共に舞い戻り、常夏コンビの点数は0になっていた

随分とあっけない最後だったけど、なんだか不完全燃焼だなぁ…

 

 

『吉井・藤原ペアの勝利です!』

 

『オォォォォ!!』

 

 

ディスプレイに点数が表示されて、実況は僕達の勝利を告げ、観客席は盛り上がる

意外と盛り上がっていたようで何よりだ

 

「やったね、妹紅」

 

「あぁ、少し不完全燃焼感はあるけどな」

 

うん。あの二人、咬ませ犬オーラがすごかったからなー…

 

 

『それでは、賞品の授賞式を行います---』

 

 

歓声がある程度収まってところで、賞品の授賞式が始まった…

 

 

一時間後、Fクラス出店エリアにて…

 

 

「やったな、明久、藤原」

 

クラスに戻ると、雄二から声をかけられると同時に、お客様達からも大量の拍手が飛んできた

 

「雄二、これは一体…」

 

「朝言っただろう?『ここのモニターで中継される』って。それで見ていたお客様は実際にお前たちを見て拍手を送りたいってな。それ以外にもお前たちの試合を見てここに来たって客もいる」

 

そういえば、そんなことを言ってた気がする。眠くてあまり覚えてないや

 

「それと、我らがFクラスを代表した二人が優勝したんだ。優勝記念で一般公開終了までセール中だから、きっちり働いてもらうからな!」

 

本当に、雄二のこの性格はきっちりとしている。僕達の優勝に合わせてセールまでやるなんて

 

「わかってるって、さーて、清涼祭もラストスパートだし、全力で働かせてもらうよ!」

 

色々あった清涼祭ももうすぐ終わるし、頑張ろう!

そう思って僕はホールへと急いだ

 

 

数時間後…

 

 

『ただいまの時刻を持って、清涼祭の一般公開を終了しました。各生徒は速やかに撤収作業を行ってください』

 

 

「ふぅ…終わった…」

 

「疲れた…」

 

放送を聞いた途端、足の力が抜けるのがわかる

あの後、僕と妹紅はホールでフル稼働していた。しかも、名指しでの氏名がかなり多かった気がする…かなり疲れたよ…

 

「お疲れ様です。ドリンクでもどうぞ」

 

「ありがとう、咲夜」

 

「助かる…」

 

そんな僕達を見てか、咲夜が僕達に飲み物を渡してくる

咲夜は僕達以上に働いているはずなのに、ぴんぴんしている。これが本業か…

 

「明久、藤原、疲れているかもしれないが学園長室に行くぞ」

 

そんな僕達に雄二が話しかけてきた。多分だけど、交渉の件だろう

 

「わかった」

 

「咲夜、ありがとう。これ片付けといて」

 

「わかりました。それにしても、学園長室で何かあるのですか?」

 

妹紅は雄二に返事をして、僕は咲夜に容器を渡す。咲夜は学園長室に行くのを不思議に思ったのか、そうやって聞いてきた

 

「あぁ、ちょっと取引をしててな」

 

「なるほど。何かあったら私に連絡をください。力になりますので」

 

「そうか、助かる。行くぞ、二人とも」

 

「「わかったよ(ああ)」」

 

雄二と咲夜はそんなやり取りをして、僕達は学園長室に向かった…




誤字脱字ありましたら、報告お願いします

常夏コンビはあっけない幕切れですが、この二人にはちょうどいい終わり方でしょう()

次回で清涼祭が終了、後日談の2.5章的な感じで如月ハイランド編になります
如月ハイランドが終わったら東方側で紅霧異変になるので、東方側をお待ちの方はもうしばらくお待ちください

そして、強化合宿編はどうしよう…
いろんなキャラの改編のおかげで騒動を起こす人が…(明久と島田の関係が友達止まり且つ性格がおとなしくなったので清水さんのゾーンから外れてそう、Fクラス税も迷惑行為がなくなり除き騒動は怒らないのでは!?)
というわけで、強化合宿編はほぼオリジナル展開となります(除き騒動が起こっても中心人物が完全に入れ替わります)
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