明久side
僕と妹紅、雄二の三人は学園長室に来ていた
「学園長、明久達を貸したんだ。約束通りクラスの設備は変更していいよな?」
「あぁ、好きにしな」
雄二の言葉にあっさりと学園長は許可を出した
それはそうだろうけど
「ところで、明久達は何を頼まれたんだ?」
「学園長、言ってもいいですよね?影響はあまりなかったにしても、雄二達は今回の事件の被害を受けています」
「…はぁ、勝手にしな」
学園長は渋々許可をくれた
「実は…」
「待て明久!そこにいるのは誰だ!」
許可が取れたから雄二に事情を説明しようとしたとき、妹紅が制止して、学園長室の扉の奥に向かってそう叫びながら扉を開けた
「どうしたの妹紅!」
「さっきの会話を聞かれてた!後ろ姿しか見えなかったけど、たぶん常夏コンビ!」
どうやら常夏コンビはまだあきらめてなかったようだ
「さっきの会話、大事なところを聞かれてないとはいえ、放送されたりしたら不味いよ!」
「とにかく、なんだかわからんが分かれてあいつらを探すぞ!明久と藤原は屋上に、俺は放送室に向かう!」
雄二の状況判断は素晴らしいもので、ただ巻き込まれただけなのに的確な指示を飛ばしてから包装室に向かう
「わかった!僕は咲夜に電話するから、妹紅は先に追って!学園長、失礼します!」
「わかった!」
妹紅は屋上の方へと走っていき、僕は携帯を取り出して咲夜に連絡する
『どうかしましたか?』
「咲夜!助けてほしいことがあるんだけど、昨日僕が言ってた迷惑行為の二人組が何か企んでるみたいなんだ!場所は屋上か放送室…放送機材がある場所だと思う!見つけたら捕まえて!」
『わかりました。では』
そう言って咲夜は電話を切った
電話が切れたのを確認して、僕は妹紅を追って屋上へと向かった
少年移動中…
屋上にたどり着いた僕は勢いよく屋上の扉を開けた
「明久、捕まえたぞ。咲夜が」
「的確な指示のおかげですぐに捕まえることができました」
そこには、妹紅と咲夜。そして縛られて転がっている常夏コンビがいた
「この場は西村先生に報告済みなので、西村先生に引き渡し次第、私達は打ち上げにでも向かいましょう。学園長室に向かった三人以外は買い出しに行って、近くの公園に集まってると思いますよ」
なんと、クラスの皆は既に全て済ませて打ち上げの準備を始めているらしい
「それは急がないといけないね!雄二にもそうやって連絡しておこう!」
「私は慧音に連絡しておくよ。打ち上げがあるから帰りは遅くなるって」
こうして、雄二と慧音に連絡した後、西村先生に常夏コンビを引き渡して、僕達は打ち上げ会場に向かった
少年少女移動中…
「わぁお…これは…」
「そうか…Fクラスだけだと思ってたけど、Aクラスも合同で打ち上げをしてるのか」
「そういえば、それは伝え忘れてましたね」
公園に着いた僕達は、AクラスとFクラスが合同で打ち上げをしているのを見て、少し驚いていた
試召戦争では少し渋ったような感じでこうなってたAクラスだけど、かなり打ち解けているようだ
「三人とも、ようやく来たか。先に始めてたぞ」
「雄二こそ、随分と速いね」
そんな僕達に雄二が話しかけてきた。西村先生が来て少し事情を話していたとはいえ、雄二も連絡を入れたときにはまだ校内にいたはずだ
「まぁな。とりあえず、今回の出店は大成功だ。これであの教室もある程度まともな設備になるはずだ」
「へぇ~そんなに…あ、霧島さん!約束のこれ」
たまたま近くに通りかかった霧島さんに、僕は如月ハイランドのチケットを渡した
「…吉井、ありがとう」
「どういたしまして。実はこのチケット、二人一組の召喚大会なのにペアチケットが二枚賞品だったみたいで…」
そう、学園長の間違いだったのか、ペアチケットが二枚あったのだ。二人で大会に出て優勝して二回ケ行かせるつもりだったのだろうか
「あ、明久じゃない!やっと来たのね!さぁ、こっちよ!」
「えっ、ちょ、輝夜!?雄二、霧島さん、また!」
「あっ、輝夜、待て!」
「あ、ああ…」
突然現れた輝夜に引っ張られて(引きずられて)、僕は雄二と霧島さんの元を離れる
「三人とも、大変だったみたいねぇ…はい、飲み物」
「ありがとう、輝夜。いや~…いろいろと大変だったよ…」
「それにしても、いつの間にか輝夜が召喚大会に参加してるのは驚いたわ…」
「ホントだよ!ってか、そんな感じでどうやって仕事してたんだ…」
「それは企業秘密よ☆」
輝夜に引っ張られてたどり着いた場所にはアリスが居て、今は僕、妹紅、咲夜、輝夜、アリスの五人で話している
「まぁ、あの厨房は私達以外は入れないようにしていた時点でどうやったかわかるとは思いますが…」
厨房にはこの五人(幻想郷関係者)しか入っていないので、多分能力を多用したのだろう
咲夜と輝夜は時間に関係する能力を持っているし、アリスは人形を動かすことができるから、厨房はこの人数で回せるというわけだ
「ふぅ…って、これお酒じゃない?」
「…ほんとだ。誰かが間違えたのかな…」
「大丈夫よ、きっと。それに、幻想郷ではいつもの事じゃない」
幻想郷には未成年飲酒なんて存在しないに等しいので、たまに口にしてはいるけど…ここでは別だと思う
「…それもそうだね。今日はこのまま、こうやってゆっくりしておこうか…」
「そうだな。明久、お疲れ様!」
「妹紅も、お疲れ様!」
こうして、僕達の長いようで短かった清涼祭は幕を閉じた
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
相変わらずグダグダですが、これにて清涼祭編は終了です!
明日からは予告通り如月ハイランド編をして、東方側の物語に移ります!