僕とテストと幻想郷   作:あんこ入りチョコ

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かなり遅れてしまい、申し訳ありません!
今日は色々あって、こんな時間になってしまいました


到着と受付と写真撮影

雄二side

 

 

電車とバスで二時間ほどかけ、俺と翔子は如月ハイランドの目の前までたどり着いた

…意外と長かったな

 

「…やっとついた」

 

嬉しそうにアミューズメントパークを見ている翔子

ここまで長距離移動だったからか、少し感動するな

 

「よし。それじゃ、行くか翔子」

 

「…うん」

 

こうして俺達は如月ハイランドに入ろうとしたが、そこで見覚えのある二人組を見つけた

 

「明久と十六夜じゃないか。お前らも来てたんだな…」

 

おかしい、なんだか違和感を感じがする気がするが、気のせいか?

いや、確かに違和感を感じるが原因はこれか?

 

「って明久、藤原はどうした?お前のことだから藤原と一緒に来ていると思ったんだが…」

 

違和感の正体はこれか。明久はいつも藤原と一緒に行動しているからここに来るのも藤原とだと思っていたが…

 

「…僕ってそんなに妹紅と一緒のイメージがあるかな…?

なんだか妹紅は用事があるし、こういうのには興味ないみたいで…」

 

なるほどな、藤原はそう言ったんだろうが、おそらく明久と十六夜の仲を縮めようとしているな?

俺から見た感じ、確かに明久と藤原は家族のような印象が強いし、十六夜は明久に惚れているからな…

 

「そうか、引き留めて悪かったな。お互い楽しもうぜ?」

 

「うん、それじゃあね」

 

明久はそう言ってその場から離れて行った

 

「俺達も行くか」

 

「…うん」

 

こうして、俺と翔子も入場ゲートへと向かった

 

 

少年少女移動中…

 

 

「いらっしゃいマセ!如月グランドパークへようこソ!」

 

その男は日本人ではないのか、若干訛りの混じった口調で俺達に笑顔を振りまいた。顔立ちはアジア系っぽいので日本人かどうかはよくわからないが

 

「本日はプレオープンなのデスが、チケットはお持ちですカ?」

 

「…はい」

 

翔子がポケットから例のチケットを取り出す

 

「拝見しマース」

 

係員はそのチケットを受け取って俺達の顔を見ると、笑顔のまま固まった

 

「…そのチケット、使えないの…?」

 

翔子がそんな係員の顔を見て、不安そうに表情を曇らせる

 

「イエイエ、そんなコトはないデスよ?デスが、ちょっとお待ちくだサーイ」

 

係員はポケットから携帯電話を取り出し、俺達に背を向けて電話をし始めた

 

「---私だ。例の連中が来た。ウェディングシフトの用意を始めろ。確実に仕留める」

 

「おいコラ。なんだその不穏当な会話は」

 

この係員、急に眼の色が変わりやがったぞ

 

「…ウエディングシフト?」

 

翔子が首をかしげている。明久が言ってた気がするが、例のジンクスを作るとかいうやつか?

 

「気にしないデくだサーイ。コッチの話デース」

 

取り繕ったように元の雰囲気に戻るか係員。あからさまに怪しい

 

「アンタ、さっき電話で流暢に日本語を話してなかったか?」

 

「オーウ。日本語むつかしくてワカりまセーン」

 

コイツむかつく

 

「ところで、そのウエディングシフトとやらは必要ないぞ。入場だけさせてくれたらあとは放っておいてくれていい」

 

もはや潔いとも言えるネーミングのおかげで、向こうのやろうとしていることはよくわかった。だが、そんなものに乗る気はない!

 

「そんなコト言わずニ、お世話させてくだサーイ。トッテモ豪華なおもてナシさせていただきマース」

 

「不要だ」

 

「そこをナントカお願いしマース」

 

「ダメだ」

 

「この通りデース」

 

「却下だ」

 

「断ればアナタの実家に腐ったザリガニを送りマース」

 

「やめろっ!そんなことされたら我が家は食中毒で大変なことになってしまう!」

 

あの母親は間違いなく伊勢海老だと勘違いして食卓に上げるだろう。なんて恐ろしい脅迫をしてくれるんだ、この似非外国人め…!

 

「では、マズ最初に記念写真を撮りますヨ?」

 

「…記念写真?」

 

「ハイ。サイコーにお似合いのお二人の愛のメモリーを残しマース」

 

「…雄二と、お似合い…(ポッ)」

 

翔子は似非野郎の言葉に仄か頬を赤らめていた

 

「お待たせしました。カメラです」

 

そこに、帽子を目深にかぶったスタッフがカメラを手に表れた

なんだか見覚えのあるヤツだな。声も、地面まで付きそうな白髪も…

 

「藤原、何をやっている?」

 

「はて?私は藤原ではありませんが?」

 

「彼女はココのスタッフのフヒト・フジワラ(千五百歳)、通称もこたんデース!藤原ナントカさんではありまセーン」

 

「黙れ!人種性別年齢氏名すべてに嘘をつくな!千五百歳なんてありえないし、結局は藤原で、しかもその名前で通称ももこたんはおかしいだろうが!」

 

似非外国人に絡まれている間に藤原の姿は見えなくなった

しかし、ここのスタッフに成りすましているとなると、かなり大掛かりな話だ。藤原の単独行動ではないだろう…おそらく、学園長も協力しているのだろう。本来、学園長にこのチケットを回収してほしいと言われたのにこのチケットが手元にある時点で怪しいからな

まぁ、警戒しておくだけ損はないだろう。俺はそうやって心に決めた

 

「でハ、写真を撮りマース。腕を組んでくだサーイ。はい、チーズ」

 

俺達は言われたとおりに腕を組み、写真を撮ってもらった

 

「スグに印刷しマース。そのまま待っていて下さイ」

 

「…わかった。このまま待ってる」

 

翔子は律義にもこのままという姿勢を貫き、俺達は二人で腕を組んだ状態で待っていた

 

「---はい、どうゾ」

 

程なくして似非野郎が写真を持ってきた

それと同時に開放される俺

 

「…ありがとう」

 

翔子は嬉しそうに写真を受け取った

 

「…雄二、見て。私たちの思い出」

 

「…なんだ、これは」

 

移っているのは無表情で腕を組んでいる翔子と俺。そして---

 

「サービスで加工も入れておきまシタ」

 

その二人を囲うようなハートマークと『私達、結婚します』という文字

無表情で腕を組んでいる男女の周りを、未来を祝福するように天子が飛び回っている

…見る限り幸せそうではないし、かなり陰気な写真だな

 

「コレをパークの写真館に飾っても良いデスか?」

 

「キサマ正気か!?コレを飾ることでここになんのメリットがあるというんだ!?」

 

それに、俺は言い逃れができなくなる

なんて似非野郎と言い合っていると

 

 

『あぁっ!写真撮影してる!アタシらも撮ってもらおーよ!』

 

『オレたちの結婚の記念に、か?そうだな。おい係員。オレたちも写ってやんよ』

 

偉そうな態度でチャラいカップルがやってきた

 

「すいまセン。こちらは特別企画でスので…」

 

似非野郎が断ろうとする。どうやらこの写真撮影はウエディングシフトとやらの一環で、俺達だけが対象なのだろう

 

『あぁっ!?いいじゃねーか!オレたちゃオキャクサマだぞコルァ!』

 

『きゃーっ。リュータ、かっこいーっ!』

 

男が下から睨み付けるように似非野郎を威嚇し始める。絵に描いたようなチンピラだな。その姿を見て喜ぶ女もどうかと思うが

 

『だいたいよぉ、あんなダッセぇジャリどもよりオレたちを写した方がココの評判的にも良くねぇ?』

 

『そうよっ!あんなアタマの悪そうなオトコよりもリョータの方が百倍カッコイイんだからぁ!』

 

まぁ、とりあえずチンピラカップルが係員の注意を引いている間に逃げるとするか

 

「…(ツカツカツカ)」

 

「っておい、翔子。どこに行くんだ」

 

急に勢いよく歩き出した翔子の腕を掴んで引き留める

 

「あのなぁ…。その程度でイチイチ目くじら立てていたらキリがないぞ?」

 

あのテの連中は下手に相手をすると執拗に絡んでくるkとが多い。悪口程度で構っていたらキリがないだろう

…まぁ、翔子は気を悪くしたかもしれないが

 

「行くぞ、翔子」

 

「…雄二がそう言うのなら」

 

翔子もその光景が嫌だったようで、促すと淡々とついてきた

それにしても、まだ入ってそんなに経ってないはずだが…かなり疲れたな

俺達の長い一日は、まだ始まったばかりだ




誤字脱字ありましたら、報告お願いします

全回で明久は咲夜の服装に何も言いませんでしたが、単純に咲夜の服装がメイド服意外に想像できなかったのと、明久って下手したら服装に何も言わなそうだなーと思ってスルーさせてます(なので、咲夜の服装に関しては自由に脳内変換してください)
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