ハイスクールD×D~異世界を渡り歩いた最強混血のファンガイア王〜 作:ルオン
今回は渡の話と一部の眷属が出てきます!
それでは本編どうぞ!
ファンガイア領地
そこは、ファンガイアの王家が代々納めてきたファンガイアと、共存を望んだ種族が暮らしている場所。
人間界とは違う別次元に存在しており、ファンガイアとファンガイアと共存する種族、ファンガイアと同盟関係にある一部の者しか入れない。
その領地には、紅神家の者と関係者が住む屋敷がある。
その屋敷に住む1人の男、ジェレミア・ゴットバルトが、屋敷内を走り回っていた。
「次郎殿~!!次郎殿~~!!」
「なんだジェレミア、騒々しい」
「次郎殿!?」
ジェレミアが呼んだタキシードを着た男、
ジェレミアは次郎を見つけると、次郎の肩を掴み揺さぶり始めた。
「次郎殿!!あの話を聞いたか!?あの話は本当か!?」
「落ち着け。何の話を言ってるんだ?」
「渡様がご帰還されたという話だ!!」
「らしいな」
「何故そんなに落ち着いていられるのだ!?我らがキングがご帰還されたのだぞ!?1年間行方知れずにいたあの方が!!少しは慌てる様子を───」
「いったん……落ちつけ!!」
「───あだっ!?」
あまりにも騒がしいジェレミアを、次郎は拳骨
して黙らせ、ため息をつく。
「はぁ……お前の気持ちは分からんでもないが、少しは落ちつけ。その説明をする為、紅神家全員と関係者、集まる事が可能渡の眷属達に招集が掛かった。そんなに知りたきゃ、広間に向かえ」
「なんと!?すぐに向かわねば!!次郎殿、かたじけない!!失礼する!!」
ジェレミアはそう言い、広間に向かって走って行った。
その様子を見た次郎は、ため息をつく。
すると今度は、銀髪のメイド服を着た1人の女性
「次郎様!!お尋ねしたい事がございます!!」
「なんだ咲夜?」
「渡様がお帰りになっているというのは、本当でございますか!?」
「はぁ…………お前もか……」
咲夜の言葉を聞き、頭を抱える次郎。
「ど、どうかしましたか?」
「いや、気にするな。確か、渡のことだったな?その事について広間で説明があるそうだ」
「広間でございますね!?ありがとうございます!!」
次郎に礼を言い、広間に向かう咲夜。
次郎は、先程のジェレミアと同じ行動をした
グレイフィアを見て、再びため息をつく。
そして次郎は、広間に向かって歩きだした。
広間に着くと、中には大勢の人がいた。
その人集りから、1人の青年、
「次郎さん、おはようございます」
「スザクか、おはようさん」
「次郎さん、聞きましたか?彼が戻った理由」
「いや、聞いてない……む?」
「どうやら、来たようですね」
2人が奥の扉へ視線を向けると、2人の男性と
1人の女性が入ってきた。その内の1人は、
はぐれ悪魔から同胞を守り、ジェレミア達が
言っていた渡だった。
その姿を見たジェレミア達の顔が、笑顔へと
変わる。
そのジェレミア達へ、ファンガイアの王である
「皆聞け。ついに…………ついに我が息子!!渡が帰ってきたぞぉおおおお!!」
─パチパチパチパチ─
音也の言葉に、その場にいた者全員が、渡の帰還を祝福するかのように拍手する。
「さて、皆も知りたいだろ?我が息子渡が、今まで何をしていたのかを」
音也がそう言った途端、皆が拍手を止める。
「さて、渡?今まで何をしていたのかを、説明をしてもらってもいいか?」
「分かったよ。父さん」
返事した渡は、音也達の前へと出る。
その様子を見たその場の全員が、真剣な表情へと変わる。
「皆、久しぶり。長い間、留守にしていて申し訳ない。俺がここを離れていたのには、ある人に頼まれたからなんだ」
「ある人……ですか?」
「うん。その人に『次元が歪みだしている。原因を作っている者を見つけ、排除してほしい』と頼まれたんだ。俺はその人に恩があってね?引き受けてキバットと共に次元を越えて、その原因を作っている人物を探す旅に出たんだ」
「それで、原因の人物は倒せたのか?」
「次郎さん、恐らく倒せてない」
「なっ!?渡様が倒せなかったのですか!?」
ジェレミアを始め、その場にいた者達がざわつき出す。
しかし渡の母、
「皆静かに。渡、恐らくとはどういう意味?」
「正確に言うと、奴の体を滅ぼす事は出来たんだ。だけど奴は最後にこう言ったんだ――」
『わ、我々に死はない!我々は常にお前達の周りにいる!何れ復活し、貴様の前に現れる!精々その時まで束の間の平和を楽しむのだな!』
「――てね」
「我々の周りに?」
「常にいる?」
渡の話に、その場にいた者達が首を傾げたり、顎に手をそえて考えていた。
「とりあえず奴を倒したから、俺は帰って来たんだ。勝手にいなくなって、申し訳なかった。どうか、キングとして戻らせてもらえないだろうか!」
渡は頭を下げて、その場にいた者全員に頭を下げる。
渡が頭を下げた事により、その場にいた全員が慌てだす。
「あ、頭をお上げください!渡様!」
「我々は貴方様のお帰りをお待ちしてました!」
「我等のキングは貴方様だけでございます!」
「皆···········」
「な?皆、お前を受け入れるって言ったろう?」
「皆、何があっても貴方を見限らないわ」
「うん」
その場にいた者達、音也、真夜の言葉を聞き、笑顔を見せる渡。
その時、渡はある事に気づいた。
「そういえば、
「何人かは領地で色々手伝ってもらってるが、多くの者達は世界各地に飛んで、はぐれ悪魔の討伐なんかしてもらってる。勝手に指示して悪いな?」
「皆が納得してるなら大丈夫」
「でも彼女、エリナさんだけは学校よ」
「そっか」
エリナと呼ばれる少女の名を聞き、どこか安心したような渡。
それを見逃さなかった音也はニヤニヤしながら、渡と肩を組んだ。
「そりゃあ嬉しいよな〜?
「と、父さん!?///べ、別に俺は····////」
「あら♪赤くなっちゃって、可愛いわよ渡♪」
「からかわないでよ母さん!!/////」
真夜まで混ざってイジられる渡。
その光景を見た者達は、笑みを浮かべたり笑いだしたりしていた。
その時、広間の扉が勢いよく開かれ、1人の男性が入って来た。
「失礼致します!」
「ドゥーガさん?」
「渡様!?お戻りになったというのは本当だったのですね!ご無事で何よりでございます!」
「ありがとうございます。それで、何かあったんですか?」
「はっ!?失礼致しました!駒王町の外れにある廃工場に、はぐれ悪魔が潜伏!その数、およそ1万!」
『『『っ!?』』』
入って来た男、ドゥーガの報告を受け、渡、音也、真夜、次郎、スザクは険しい顔になり、他の者達は驚愕してた。
その中で、ジェレミアが声をあげる。
「何故侵入されている事に気がつかなかったのです!?1人や2人ならまだしも、1万ものはぐれ悪魔に気づかないなど、あり得ない!」
「分かりません!20分程前に突如として魔力反応を探知!偵察部隊を向かわせたところ、廃工場のある敷地全域に結界が貼られておりました!魔力感知をした所、約1万もの魔力を感知致しました!」
「むぅ·····何故こんな事に!」
「また、はぐれ悪魔の中に、S級はぐれ悪魔レベアがいたと連絡が!」
「レベアだと!?」
「確か奴、自身や周りの奴等の力と魔力を上げる能力があった筈!」
「悪魔側からの連絡は?」
「それが、今だ連絡来ず」
「まったく、何の為に共同をさせてるのか」
「父さん、共同って?」
「ん?実は渡も知る人物の頼みでな?若い悪魔に、俺達が守っている土地の1つを守らせて、経験を積ませてほしいと頼まれたんだがな」
音也は頭に手を起き、首を横に振った。
「とりあえず、ほっとく訳にもいかない。父さん、この件は俺と
「良いのか?」
「本来なら、
「分かった。お前に任せる」
「ありがとう。ジェレミア!スザク!咲夜!」
「「「はっ!」」」
「現在、ファンガイア領地にいる眷属達の役割と人数、裏部隊のメンバーを教えてくれ」
「はっ!現在ファンガイア領地にいるのは、騎士が私とスザク君を含めて6人、僧侶が4人、戦車5人、兵士が咲夜殿を含めて13人でございます!」
「女王クラスの方々は2人が学校、他の方々は連盟の各陣営への出張と、他の地にて悪事を働くはぐれ悪魔並びに魔獣の討伐で居りません。尚、いる眷属は
「裏部隊の皆様は現在、他の方々同様、討伐でおりません」
「成る程·····父さん」
「何だ?」
「姉さんや妹達は?」
「今は末っ子の力の制御の為に、姉妹全員と義父と共に修行に出てる」
「分かった」
話を聞いた渡は顎に手をやり考える。
「よし。ジェレミア!」
「はっ!」
「騎士3人、僧侶2人、戦車3人、兵士7人の編成で行く!メンバーは君に任せる!」
「イエス、ユア・マジェスティ!」
「スザク!」
「はっ!」
「ジェレミアと共に
「イエス、ユア・マジェスティ!」
「咲夜!」
「はっ!」
「君はここに残り警戒体制。もしもの場合は住人の避難誘導を…」
「畏まりました」
「集合場所は門の前だ。頼むよ」
「「「はっ!」」」
「他の者は万が一に備え、準備をしておいてくれ」
『『『承知致しました』』』
「父さん、母さん、もしもの時は指揮をお願いします」
「任せておけ渡」
「分かったわ♪」
「では後で」
渡はそう言い、広間を後にして部屋へと戻る。
部屋へ入ると、渡の相棒の
「キバット、起きてくれ」
「ん〜·····どうした〜····?」
「はぐれ悪魔が1万人出現した、直ぐに向かう」
「ふわぁ····1万ねぇ········ん?······ッ!?1万!?」
「ああ。直ぐに向かうから準備してくれ」
「わ、分かった!とりあえずトマトジュース飲んでくる!」
キバットはそう言って、部屋を飛び出していった。
渡は直ぐに戦闘服へと着替え、門へと向かう。
(イメージは鳴潮の男主人公の服)
数分後、渡は向かう途中で合流したキバットと共に門へと来た。
渡が周りを見ると、奥の方から14人の男女がやって来た。
その先頭には、ジェレミアがいた。
「渡様、遅くなり申し訳ございません」
「俺もさっき来たとこだ。さて、皆久しぶり。長い間不在にしてて申し訳なかった」
渡はそう言うと、広間の時同様、頭を下げる。
その場にいた眷属達は、広間にいた者達のように慌てだす素振りを微塵も見せない。
すると、赤髪の鎧を着た女性が渡へと近寄る。
「頭をあげてくれ、渡」
「エルザ·······」
「確かに、何も言わずに姿を消した事に、我々の多くは怒っている」
「····················」
「だが同時に信じていた。お前は必ず戻ってくるとな」
「エルザ········」
赤髪の女性、エルザ・スカーレットは渡に笑顔を見せながら言った。
そしてその言葉を合図にしたかのように、次々と眷属達が渡へ声をかける。
「ホント、心配したんですよ?渡君?」
「智······」
「無事で何よりだわ」
「サンジェルマン······」
「·······大体の話はスザクから聞いた。お疲れ」
「ノリキ······」
「あんま心配させんじゃねぇぞ?特にレディ達にはな?」
「サンジ········」
「次からはちゃんと報告してから行ってください。でなければ許しません」
「マルギッテ··········」
「なぁなぁ渡!どんな旅だったんだ!後で聞かせてくれよ!」
「ナツ······」
「渡様!ボクも旅の話が聞きたいです!」
「チヨメ·······」
「俺にも聞かせてくれよ?飲みながらな?」
「ニール······」
「俺も聞きたい。新しい武器のアイデアが浮かぶかもしれねぇし、お前の旅にも興味ある」
「ハジメ·······」
「今度アタシと組み手しな!それでチャラにしてやるよ!」
「ルミ········」
「信じて待ってたから大丈夫♪」
「フェイト······」
「ここにいる皆は勿論、他の皆もお前の事を信じて待ってたんだ。これからまた頼むよ渡」
「サボ·······」
渡の眷属達、
その渡へ、そっとハンカチを差し出すジェレミア。
「さぁ渡様、これでお分かりいただけたと思います。我々眷属は、誰一人渡様の事を見限っていないと。いない間も貴方様の事を信じていた事を」
「ジェレミア·······」
「行こう渡。早く終わらせて、話を聞かせて」
「スザク········ああ」
渡はジェレミアから受け取ったハンカチで涙を拭う。
「では渡様、号令を」
「ああ······これより廃工場に現れたはぐれ悪魔1万人の討伐に向かう!皆、力を貸してくれ!」
『『『おう(了解/はい/うん)!』』』
「
渡がそう言うと、渡達の目の前に光る扉が出現し、渡達はその中へと入って行った。
to be next destiny
今回はここまでです!
次回は戦闘回になります。
次回も是非読んでください!