フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話 作:KeI77777
A.我々視点だとそう思えるけども、主人公からすると"自分の知っている未来の通りになってしまう"という思い込みがあるため、寝取りをいまだに警戒し続けているという報われない状態。つまり、これもリカル(ry
え。なんでこんな伸びてんのマジで。
日刊2位とか取ったことなかったんですけど・・
『---続いて、第xxブロックの一次予選を開始---』
スタービルド・ストライクガンダムの初出撃も上手く行き、
どうにか一次予選を突破することができた。
あのゲーマルクを使ってたお姉さん、やたら強かったけど、
どうにか勝てて良かったぁ・・・。
リカルドさんに聞いたら、デンマーク代表の世界大会出場常連組らしい。
どうりで手ごわかったわけだよ・・。
「よ。セイ、レイジ。」
「あ、フェリーニさん!!」
「へっへっへ。見てたか?俺たちの活躍?」
「ああ、やるじゃねーか。・・・ビーム吸収型のシールドとは驚いたぜ。
俺のウィングのバスターライフルも易々とは撃てねぇな。」
レイジと一緒に控室に戻ると、
フェリーニさんが右手をあげて、笑顔で声をかけてきた。
どうやら先ほどの戦いを見ていてくれていたらしい。
知り合いに自分たちの戦いぶりを見られるのは、やはりちょっと恥ずかしい気もするけど、勝ててうれしかった。
「マオのやつもとっくに一次予選は突破しているぜ。」
「よかった・・・。これでみんな一次予選突破ですね!」
「・・・・いや。」
僕の言葉に首を振って否定するレイジ。
どうしたんだろう?
「・・・・あいつが見当たらねぇ。」
「・・・・・?あいつ・・・?」
「・・・・・・そういえば・・・。」
レイジがいうあいつ、という言葉に疑問符を浮かべて、
顎に右手をやるフェリーニさん。
たぶん、フェリーニさんは知らないだろうけど、
僕とレイジにとっては同じガンプラファイターだ。
最後に会ったのは確か数週間前で
あの人の腕なら突破できるとは思うんだけれども・・・。
「誰か他に知り合いが出てんのか?」
「はい。・・・・確か、世界大会に何度も出ているすごい強い人なんですよ。
・・・ラルさんとも戦って、生き延びたって聞いてます。」
「へえ・・・・。あの青い巨星と戦って生き延びたのか・・・。
そりゃつえぇな。・・・常連組だったら俺も何人か知っているが・・・・。」
「そいつがまだいねぇ。・・・・一次予選もまだあるとはいえ、
後数回だ。・・・・目立つ機体だから見れば一発で分かるんだけどな。」
「・・・まあ、本当にそんだけ強けりゃ、ちゃんと上に上がってくるだろうよ。俺たちは、モニターで試合観戦しようぜ。」
「・・・・・。」
「・・・・まあ、そうするっきゃねえか。」
フェリーニさんは大丈夫だろ、と言ってくれるが、
僕とレイジはなぜか嫌な予感がしていた。
彼自身の身に、何か良からぬことが今起きているんじゃないかと・・・。
でも、それを知るすべは今の僕たちにはないのだった。
◆
『-----第一次予選!!最終ブロック!!!泣いても笑ってもこれが最後の一次予選だああああ!!!二次予選に勝ちあがるのは誰か、目が離せないぞおおおおお!!』
実況の煽りを受けて、会場は最高潮に盛り上がり、あちらこちらで叫びの声が上がり、熱狂の渦に包まれている。
会場全体が熱を帯びているからか、肌が若干熱く燃えるような錯覚さえ、観客たちは感じていた。
『----最終ブロックの登録者数は30人!!!そのいずれもが地区予選や国内予選を生き残ってきた猛者ばかりだああああ!!!誰が勝ってももおかしくない!!!勝ちあがるのは一体誰だああああ!!?』
ファイターたちは昂るを気を落ち着けるために、各々が深呼吸をして呼吸を整えたり、ストレッチをして体をほぐしたり、見守っていくれている家族や知り合いに手をあげて応えたりして闘いの準備をしていた。
ガンプラフィールドに己のガンプラ、愛機をセットしていくファイターたち。
・・・・しかし、30個用の席に対して、たった一つだけが埋まらずに空いていた。
『・・・・ん?一つだけ席が空いているぞ?これはどういうことか?』
一次予選は言うまでもなく、4人が戦うバトルロワイヤルのため、
全員がそろってから始める闘いだ。
プログラムに多少の余裕があるため少しくらいのアクシデントがあっても対応は可能だが、それも5分、10分と時間が過ぎ去るたびに、観客も何かが起きていることに気づき、運営側もしきりに選手に連絡を試みるがつながらなかった。
「・・・どうやら、何かアクシデントがあったみたいだな。」
「アクシデント?」
「一人足りんのだよ。・・・・まさか、な」
「?」
ラルの言葉に隣で一緒に見ていたチナはそう聞き返すと、
眉間にしわを寄せながらラルは答える。
彼自身も何度も世界大会や、他の地区大会に出場してきたため、
こうしたアクシデントに出くわしたことは一度や二度でもない。
しかし、それはガンプラが運悪く経年劣化で試合中に壊れてしまい戦闘続行できなくなったりといった戦闘中の物である。
選手がそもそも会場に到着しないといったことは無論少なく、
大抵は間に合うのだが時間を過ぎてもやってくる気配がないのは異常と言えた。
「はっ。兄貴。どうやら一人不戦敗みたいだぜ。」
「そりゃいいな。楽に勝てるに越したことはない。」
控室でそう笑いながら喜ぶ世界大会出場常連者のレナート兄弟。
合理的に、とことん効率的に物事を運ぶことを良しとする彼らからすれば、
1人でも多くの参加者が労をせず、脱落してくれることはこの上なくありがいことであった。
「・・・・そういう物言いはやめたほうがいいと思うぞ。」
「・・・ああ?」
まさか反論されるとは思っていなかったのか、
レナート兄弟がその声のする方を見ると、無精ひげをあごにはやし、
長い髪を後ろにまとめた褐色肌の青年が鋭い眼光でにらみつけていた。
「・・・タイ代表のルワン・ダラーラか。」
「なんか文句でもあんのかよ?いい子ちゃんが。」
「・・・・少なくとも、君たちとは気が合わないということだけは言っておく。」
「ああ!?」
「・・・てめぇ。」
ルワンの物言いが気に障ったのか、レナート兄弟が座っていたソファーから立ち上がり、ルワンの方に詰め寄る。
彼らにとってはとことん"戦争"を効率的にすることが信条であり、
ルワンの在り方とは水と油のごとき相性の悪さであった。
「勝ってなんぼのだろうがよ。負けて得られるものなんざねぇよ。」
「・・・負けたら終わりだ。ただそれだけだ。」
「・・・・勝つべきというところは同意だけしておこう。
私も負ける気はさらさらない。」
「・・・・っへ。」
「・・・・・もし、俺たちとかち合っちまったら、どうやって逃げるか今のうちに考えておくんだな。」
一触即発の空気の中、互いに決着はガンプラバトルでつけるべきだという一点に合意し、再びレナート兄弟はソファーに腰を降ろし、ルワンは二人から興味を失ったようにモニターをまた再度注視する。
そのやり取りを見守っていたマオや、フェリーニ達も喧嘩にならなかったこと確認すると、あまりこうしたやり取りに慣れていないマオは安心したように肩をなでおろす。
「・・・・・・はへ~。し、心臓に悪いですわぁ・・。」
「あ?あんな軽口の言い合い、俺たちからしたら日常茶飯事だぞ?」
「ええ・・・。僕、もうちょっと仲良く、というか、穏やかに・・・というかぁ・・。」
「それは無理だな。もし、俺がお前と戦うことになったらそんなん考えない。」
「ひどいですぅ!!」
『---規定時間を過ぎてもあと一人がまだ来ないため、その選手は不戦敗に・・』
待てども来ない選手には悪いが、不戦敗にしよう。
そう運営がアナウンスを告げようとしたその時、
1人の選手がその姿を現した。
ブーイングが出そうだった空気の中、ようやく表れた最後の一人に観客席からどよめきの声があがる。
「・・・・あ、あいつは・・・!!」
「??フェリーニさん、知ってはるんですか??」
フェリーニは思わずそうこぼす。
自分にとって、何度も戦った事のある、ある意味因縁深い相手の姿を見て。
「・・・・・・間に合ったぜひゃっはあああああ!!!」
----ドイツ代表のチョマー。
左手に紫と赤でカラーリングされたゲルググを持ち、
右手をあげて、雄たけびの声をあげた
チョマー「色々あったけど間に合ったぜひゃっはああああ!!」
フェリーニ(チョマー!!?見かけないと思ってたが、まさかぎりぎりで来るとは・・・・。)
セイ「・・・誰??」
レイジ「・・・・?誰だあいつ??」
マオ「・・・?誰ですか??」
ラルさん(・・・・確か、ドイツ代表のチョマー、だったかな?)
因縁のあるフェリーニと、事情通のラルさんくらいしか味方勢からは知られていない悲しみ。
次回は、主人公と元カノの話
感想くれると嬉しいなって(感想乞食)
そろそろ失踪します
KEY(ドS)