フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話   作:KeI77777

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名もないモブが強いアニメは名作の法則


フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトル出場する~(別れ話編)

「ねえ・・・!待って・・・・!!待ってよ・・・・!!」

 

後ろから泣きそうな声で俺を追ってくる女性。

正直、足を立ち止まらせて、手を取って抱きしめてあげたいと

体の動きが止まってしまいそうだった。

 

でも、俺にはそうすることはできない。

 

周りの目も気にせず、彼女から全力で背を向けて走り出し、

逃げる。

 

 

 

 

(-----だって、君、フェリーニにそのうち寝取られちゃうやん・・・・。)

 

人生で初めてできた彼女に心の中でグッバイを告げ、

俺は泣きそうな顔を左腕で隠しながら街を走り去った。

 

 

 

気が付いたのは20歳の時。

自分の中に"何か"がインストールされた。

その何かに気が付いたと思った矢先、強烈な頭痛と、

体が燃えるように熱く発熱し、意識を失った。

 

気が付いた時には、ベッドの上で、

隣には付き合い始めたばかりの彼女が泣きそうな顔で、

俺に抱き着いてきた。

 

しかし、それどころではなかったので、

彼女を抱きしめながらも俺は辺りを見回す。

 

 

(・・・?・・・?・・・??????)

「よかった・・・!!本当によかった・・・!!」

 

そして、目の前には涙で紅くなった目を右手でこすりながら、

屈託のない笑みを浮かべる女性。

 

あまりにも現実感がないので、彼女の黒く、長い髪を右手で触ると、

くすぐったそうに身をよじった彼女が笑みを浮かべてくる。

 

「えへへ・・・。心配したんだからね・・・。」

「・・・・・あ。うん、ごめん・・・・。」

そして、また抱き着いてくる。

ふにゅり、と胸元に柔らかな感触が当たる。

 

 

----俺は、頭の中が真っ白になりそうなほど、混乱していた。

自分の頭の中に浮かび上がるビジョン。

 

それは、どこかのドーム、いやアリーナで、

成長した自分らしき人物がゲテモノみたいな機体を使って、

涙を浮かべながら、怨恨の言葉をとある伊達男に吐き、

そして、敗れ去っていく悲哀の姿。

 

 

どう考えても、戦っている相手は、"ガンダムビルドファイターズ"のリカルドだった。

 

 

右手で頭を押さえながらうずくまると、彼女が

大丈夫?と今度はこちらの頭をなでてきながら心配そうにのぞき込んでくる。

 

 

 

(いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや?!

・・う、嘘ヤン??うせやん!!!??)

 

「あ、そうだ。--はい、コレ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

彼女が笑顔でバッグから取り出してきたそれは

 

 

 

「----前の試合で付いちゃった傷、直しておいたから!!

次はもっといけるよ!!応援するから、私!!」

 

 

 

----黄色と緑で塗色された、エピオンらしきゲテモノガンダムだった。

 

 

 

 

前世の記憶を取り戻してから一週間が経過した。

その間、ガンプラバトルを繰り広げながら、この世界について調べていると、

やはりというか、そうであってほしくはなかったがガンダム・ビルドファイターズの世界であった。

 

その根拠は、最近イタリアでリカルド・フェリーニという青年がガンプラバトルで名をはせている、というガンプラ特集の雑誌を見たからである。

 

あの、世界大会で3位に入った化け物グフを操るラル大尉や、

世界大会で優勝したらしき珍庵師匠もいることをネットで確認したので、

間違いなくそうと認めるしかなかった。

 

 

アパートの自室にて、ベッドで寝転がりながらぐるぐると頭の中で浮かんでは消えるそれについて考えをめぐらす。

 

つまり、俺の彼女についてである。

 

詳しい描写はないので知らないが、確か俺という人間はリカルドに彼女を寝取られ、その恨みから他の寝取られ組と結託して、世界大会でリカルドを襲撃した男の一人だ。

 

モブなのだが、モブにしては異様に強く、主人公の二人組とタイマンして追い詰めたほどの実力である。

 

だが、味方のガウがサテライトキャノンでやられたのを見ている隙にやられてしまい、完全にフェードアウトしたまごうことなきモブキャラである。

 

彼女を寝取られ、世界大会では一度見せ場もなく、本編では消えてしまう立ち位置のモブ of モブ。

それがこの俺である。

 

 

近いうちにリカルドに彼女は寝取られるのだろう。

 

なら・・・・。

 

「・・・・・・・・。」

 

スマホを取り出して、メールを送る。

大切な話があるから近々会いたい、とだけ。

 

 

俺がモブにしか過ぎない脇役だったとしても、

彼女は俺に優しくしてくれたいい子だ。

 

 

だったら、俺から別れ話を振って、すべてを終わらせてしまおう。

 

そう思ってのことである。

 

 

-----だが、俺は知らなかった。

 

バタフライ・エフェクトってやつが、この行動によって引き起こされ、

その結果、寝取られた方がマシだと思うなんてことになるなど。

 

知るすべはなかった。

 

 

 

 

彼女に一方的に別れ話を告げてから1週間。

 

引っ越しの手配もあらかじめして住所も変えたので、

これで完全に縁は切れたはず。

 

スマホがメールの通知音でまた震える。

無視していたが、恐る恐るスマホを開いてメールを見ると、

ひえ、と身がすくみ、右手からスマホを取り落としそうになった。

 

 

『メール着信件数:1789』

 

 

何の見間違いかナ、とぶるぶる震えていると、

また通知が来て、件数が1790を突破してしまった。

 

中を見るのが怖くてしょうがないが、

試しにいくつか開いて中を見てみることにした。

 

 

『ねえ、なんで』

『私、何かしちゃった?』

『待って』

『置いてかないで』

『好き』

『大好き』

『なんでもしてあげるから』

『お願い』

『メール見てよ』

『いや』

『別れるなんていや』

『絶対別れないから』

 

自撮りのきわどい写真も添付されていたが、

怖くなったので片っ端から削除する。

 

無言でスマホをそっと上着のポケットに戻し、

エピオンをバッグにしまい、

ドアの外に出る。

 

 

 

----よし!!!全部リカルドのせいだな!!!絶対許さねぇ!!!

 

とりあえず、リカルドのせいにして、国内予選の会場に向かうことにしたのだった。

 

 

 




主人公「リカルド絶対許さねぇ・・・・」←世界大会に出て、国外に逃亡するために国内大会予選で暴れる男
彼女「許さない・・・・」←逐一、ネットや雑誌で主人公の動きを監視し、ストーキングする女
リカルド「なんだこいつら!?」←何もしていないけど、元凶の男

あ、ドラグ・エピオン・イェフィムの機体とか、
今までに出てきたMSについて、第一話の前に書いて投稿しておいたので、そちらもどぞ。↓
<機体説明話のリンク>
https://syosetu.org/novel/225233/1.html

【5/23現在、記載されている機体】
【記載されている機体情報】
ドラグ・エピオン
ドラグ・エピオン・イェフィム
ドム(ランバラル専用機)
デザート・シュピーゲル
ザク・スナイパーⅡ
ターンエーガンダム・ウラノス
?????・????????(元カノの"最終兵器")
?????・?????・?(元カノの"本当の最終兵器")

感想くれると嬉しいなって(感想乞食)

次回も朝の8時投稿

失踪します()

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