フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話 作:KEY(ドS)
A.原作のアニメでも、マジでこの1/48サイズのザクが出てきたんやで
つまり、リ(ry
「・・・・な・・・・な・・・!?」
「・・・・嘘だろ・・・?!」
チョマーとフェリーニも思わず手を止めて戦うのをやめている。
分かり合えず、喧嘩多発の二人が争うのをやめて二人で同じ光景を見ているなど
そうそうない。
俺だって、正直近くで見たらびびる。
「・・・・あ、あれは・・・1/48サイズ・・・・!?」
「・・・おい、セイ!!あんな奴、開始時にはいなかっただろ!?
何がどうなってやがんだ!!?」
「わからないよ!!・・・・!?動き出した!??」
それまで、排気音を吐き出し、亀のようにゆっくりと動くだけのザクが右腕に持つ巨大なザクマシンガンを構え、こちらに向ける。
その光景を見て、俺は思わず叫んだ。
「-----逃げろ!!!あれはバトルとは関係ない!!早く!!!」
「---!!」
俺の言葉に呆然としていたレイジ君、セイ君が状況を認識しだすと
すぐにザクから離れようと距離を取る。
そして、さきほどまでスタービルドストライクがいた場所を、
ザクマシンガンの弾丸が通り過ぎていった。
遠くの山に着弾すると、跡形もなくその山が消し飛び、更地と化していく。
轟音が鳴り響くと同時に、吹き飛んだ山のかけらが土砂のように天から降り注ぎ、
地面へと零れ落ちていく。
「な、なんだありゃああ・・!!?」
「馬鹿野郎!!早く逃げんだよ!!」
「戦っている場合じゃねえ!!巻き添え喰らうぞ!!早く撤退だあああ!!」
それまで争っていたザクタンク率いるファイターたちと、
同志たちも事の重大さに気が付いたのかメガザクから遠く離れた場所に行こうと、
山岳地帯から、隣のフィールドへの移動を始める。
とりあえず、この時点でまだ仲間たちが無事なことに胸をなでおろし、
ほっと息を吐いた。
だが、これからの展開を知っている俺は、頭の中で考える。
メガザクが出てくる前にフェリーニと、セイ君たちを倒して
チョマー、同志たちを生存させる。
そして、メガザクが出てくる前に速攻で退避し、
安全地帯で後は時間切れまで待つ予定だった。
しかし、それも思った以上にフェリーニと、セイ君たちが手ごわく、
チョマーと組んでも容易に撃墜させることができなかったため、ご破算となった。
こうして出てきてしまった以上、次にメガザクがとる行動は予測できる。
「---くそっ!!なんで俺たちばかり狙いやがるっ!?」
「・・・うっ!?まずいっ!!一発でも当たったら致命傷だよ!!」
--メガザクの狙いは、原作と変わらずスタービルドストライクだ。
あのザクを投入したのはこの大会を開催しているマシタ会長だ。
このマシタ会長は異世界、アリアンの技術を持ち出して、この世界にやってきた人物である。
ゆえに、同じくアリアン出身である、しかもそこの王子であるレイジを見つけてしまい、急遽メガザクを投入し、排除することにした、という経緯のはずである。
今頃、会長室でほくそ笑んでいる所だろう。
---その光景を想像しただけで、右手に力がこもり、拳を握っていた。
「おい!!同志よ!!さっさと逃げるぞ!!」
「レイジ!!セイ!!早く逃げろ!!!」
チョマーとフェリーニも後退しつつ、
俺とセイ君たちにそう警告してくる。
だが、俺はともかく、メガザクにロックオンされているセイ君たちはそうもいかず、
ザク・マシンガンを必死によけ続ける。
(・・・・・どうする!?どうすればいい!?)
すでに当初の予定は破綻している。
この第二ピリオドではフェリーニを、セイ君たちを倒すことを諦め、
さっさとチョマー達と逃げるべきだろう。
このザクを倒したところで、俺には何の得もない。
原作主人公であるならば、きっと、原作通りスタービルド・ストライクの力を使って、ディスチャージシステムでメガザクを倒してくれるだろう。
---しかし、フェリーニの援護。そして、本来ならばここにいるはずのマオ君のアシストがないのが原因か、セイ君たちはその真価を発揮することができず、
また、通常の攻撃もメガザクには効いている様子もなく、徐々に追い詰められていく。
それでも、彼らは諦めるようなそぶりを見せず、怒りの表情を浮かべ戦い続けている。
「---許せない。・・・・こんな、めちゃくちゃ、されちゃあ!!」
「---ああ!!だよなぁ!!!」
ファイターとして戦っていたところに水を差されたことに激高しているのか、
一歩も引く様子を見せず、メガザクにビームライフルを連射して当てまくり、
また時には肉薄して、サーベルでメガザクのボディに攻撃をしかけている。
が、分厚すぎる装甲を突き抜けることはできず、
いたずらにエネルギーを消耗していく。
(・・・・・・・・・・。)
きっと、メガザクに狙われていなくても、彼らならこの状況に怒りを感じ、
闘いを挑んだのだろう。
馬鹿だ。やっぱり、彼らはまだまだ子供だ。
闘いで雌雄を決したかったが、引き際を誤っては元も子もない。
---本当に残念だ。
◆
「---畜生!!攻撃が通らねぇ!!何とかなんねぇのか!?セイ!!」
「--せめて、もう少しエネルギーがあれば・・・!!」
セイ、レイジはメガザクの絶え間なく続く猛攻にさらされ、
刻一刻と機体の寿命を削られていた。
ビルドストライクは高性能の機体だ。
スピード、パワー、操作性、すべてにおいてトップクラスと断言できるガンプラである。
しかし、1/144に比べ、3倍以上の質量をもつ1/48スケールのザク相手では、
あまりに分が悪いと言わざるを得ない。
マシンガンを回避し、攻撃を叩き込み続けるが、いまだに通じる気配もなく、
プラフスキー粒子を消耗させられていくばかりだ。
次いで、ザクは新たなる武装を左手に持ち、二人に投げつける。
「・・・あれは!?」
ジャイアント・クラッカー。
そもそものザクのクラッカーは小さく、炸裂範囲もそこまでないが、
1/48ザクが扱うものなれば、比較にならないほどの爆発規模となる。
クラッカーの直撃を避けられはしたものの、
爆発の余波までは回避することは叶わず、熱風が彼らの機体を襲う。
「--うああっ!!」
「--ぐうっ!!」
空中から地面へと投げ出され、無防備な態勢でスタービルドストライクが
叩きつけられる。
それを隙と見たのか、メガザクは左足につけてある巨大ミサイルポッドをセイ、レイジに向けて一斉発射する。
ぐぐぐ、と機体を動かそうとするもルワン・ダラーラ、ドラグ・エピオン・イェフィムとの連戦ですでに機体のエネルギー残量は減っており、また、先ほどクラッカーによる爆発に巻き込まれたのもあって、すぐに機体を動かすことができなかった。
「・・・・くそっ!!!」
「・・・駄目だっ!!やられるっ!!!」
ミサイルがスタービルドストライクに迫りつつあるその時
---一筋の閃光が、ミサイルを切り裂き、彼らの前に降り立つ。
「・・・・・・・・。」
「・・・え?・・・え!?」
「・・・おっさん!?・・なんで・・・!?」
メガザクの後頭部にMA形態で突撃して体をぐらつかせてひき逃げした後
ドラグ・エピオン・イェフィムがビームソードでミサイルの先端を切断し、
二つに分かれたミサイルがコントロールを失い、離れた場所に着弾して、
爆発を起こす。
「・・・・全く、俺も馬鹿か・・・。」
観念しきったようにため息を吐き、スタービルドストライクを庇うように男は自身の愛機を前に立たせる。
「・・・運命は、変わらないみたいだな・・・。本当、理不尽だ・・。・・・セイ君、レイジ君。まだ戦えるか?」
男が二人に問いかけると、呆然とその後ろ姿を見ていたセイとレイジの二人は我を取り戻し、力強く返事をする。
「---はいっ!!!」
「--へっ!!!当たり前だろおっさん!!」
「おっ・・・いや、子供から見たら俺もおっさんなのか・・・・。」
それまで、ドラグ・エピオン・イェフィムの後ろにいたスタービルドストライクは、その横に立ち、肩を並べる。
「--へへ。いいのかよ!?俺らを手助けなんてして!?後々、困ることになるぜ!」
「--あの、ありがとうございます。」
「その減らず口・・・フェリーニみたいだな。あんまりあいつの影響受けてほしくないんだけどな。・・・・ああ、いいさ。どちらにせよ、俺もザクに狙われているみたいだし。」
それまで、スタービルドストライクを執拗に狙っていたメガザクが、
スタービルドストライクを護ったことで、ドラグ・エピオン・イェフィムも敵として認識し、バズーカを構え始める。
「--それじゃあ、行くぞ!!二人とも!!」
「はいっ!!」
「おうっ!!」
---かくして、正史ではありえない共闘が、いまここに始まった。
メガザク相手にするとかガンプラこわれる
あくまで原作を知っていただけの男が、
自分自身がファイターになって、いろいろと試合をぶち壊しに来たメガザクに対して激怒するセイ君、レイジ君を見て思うところがあったようです(他人事)
そういえば、こういう機体出してほしいってのがちらほらあるけど、
リクエストとか活動報告で取ったらみんなリクエスト書く?
よくわからんから、読者の意見をもらえると
本編にがっつりかかわる立ち位置じゃなく、
モブや、第3ピリオド~第5ピリオドで皆が出してほしい機体を、
それとなく出すとかは考えてる。
もしくは、ドラグ・エピオンの強化に、
何の機体を使うかと、そっからとっても面白いかも
(デスアーミーとかはやめてクレメンス・・・(震え声))
機体設定は↓にて記載、ここから見れやす
https://syosetu.org/novel/225233/1.html
今後は、朝の8時に投稿することにしたっす
日刊ランキングが、お前(ランキング順位)を殺す(落とす)・・・
任務、完了・・・(ヒイロ)になったので
そろそろ失踪します
KEY(ドS)