フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話 作:KEY(ドS)
【アンケートリンク蘭】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=239298&uid=159528&flag=1
A.なんで、1日で60個以上のコメントが来てるんですかね・・・・()
天上から降り注ぎ、桃色の光の粒子が火の粉のようにあたりに舞う。
それは、太い線となり、巨大な緑の巨人、メガザクを包み込んだ。
「--うおおっ!!?」
あのバスターライフルさえも超える威力がメガザクを襲い、
そして貫通したビームがメガザクの背後にあった廃墟市街地に当たり、
建物を吹き飛ばしていく。
態勢を崩したメガザクが後ろにふらつき、地面へと倒れ込んだ。
「---マオくん!!無事だったんだね!!」
「いやあ、遅れてすみません。・・・えへへ」
ぷすぷす、と音を立てて焼き焦げるメガザクの斜め上空。
マオ君が駆るガンダムX魔王がサテライト・キャノンを構えたままの態勢で
こちらに降り立ってくる。
た、助かった・・・・。
「えらい大変でしたね・・。本当・・・・。」
「しかし、何にせよ九死に一生を得たぞ。・・・まじでありがとな、マオ。」
「いやぁ~。褒められると素直にうれしいですわー。」
あれだけこちらに猛威を振るったメガザクもついに地面に倒れ伏した。
原作とはだいぶ違った形になるが、チョマーも、仲間たちも生き残り、
いい方向に運命を変えられた。
何より、俺自身もこの第二ピリオドを生き残ることができたのは大きな変化と言える。
「フェリーニ!!次は貴様の番だ!!覚悟しろ!!」
「ああ!?お前この和やかムードの中戦るつもりなのかよ!?
しつこすぎねぇか!?」
「当たり前だ!!俺はお前に勝つまで諦めんからな!!」
「上等だ・・・!!バスターライフルがなくったって、お前に負けるわけ・・・。」
で、案の定というかチョマーがフェリーニに詰め寄り、
今にもサーベルを抜いて斬りかかりそうな剣幕となっている。
「・・・同志よ!!手を貸してくれ!!」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・ん?どうした?」
チョマーが、機体を動かそうともしない俺に対して疑問の声をあげる。
確かに、俺もフェリーニのやつにはいろいろと借りを返したい。
だが
「・・・・すまん。チョマー。さっきこいつに借りが出来ちまった。」
「・・・借り?・・あ。」
俺の言葉に対して、すぐさま思い当たる節に行きあたってしまったのか、
チョマーがぐぬぬぬ、と表情を浮かべ、何度もドラグ・エピオンとフェニーチェを見比べ、
そしてはあ、とため息を吐く。
そうだ。
俺はよりにもよってこいつに救われてしまった。
チョマーの協力もあったとはいえ、こいつがいなければそもそもこの第二ピリオドも
脱落していたことだろう。
だからこそ、ここでフェリーニに対して借りを返しておきたい、というのが理屈だ。
屁理屈にもほどがあるが。
「・・・ふん。運がよかったな、フェリーニ。同志を助けたよしみで今回は見逃してやる。」
「何を偉そうに。俺が助けたのはお前じゃなくこいつだっつーの。」
「・・・ま、今更戦う・・・って雰囲気でもないし・・・。」
「俺は、やる気満々だけどな。」
フェリーニと、セイ君、レイジ君は飛び立ち、
そして最後に一言述べて去っていく。
「----決勝トーナメントで会おうぜ。・・・なあ、エピオンの使い手よ。」
「じゃあな、しましま服のおっさんに、エピオンのおっさん。」
「・・・また。」
それだけ言って、今度こそ本当に飛び立っていく。
チョマーのEX-S・G・カスタムの装備であれば、
後ろからあの2機を狙って墜とそうつすることもできただろう。
だが、背部のビームカノンを構えはしているものの、そこから一歩も動かず、EX-S・G・カスタムはフェニーチェとスタービルドストライクの後姿が見えなくなるまで見届けていた。
そして、その姿が完全に見えない位置にまで遠ざかるのを確認すると、
ビームカノンの砲口を下に向けた。
「・・・全く。フェリーニのやつを潰すチャンスだったが・・・・まあ、同志の頼みであれば仕方ない。・・・・奴が腹立たしいことは変わりないがな!!」
「すまん・・。」
「・・・俺たちも、遠くに避難していた同志たちの元に行くぞ。向こうの方角から戦闘音がまたし始めたということは、戦いが再開しているとことだ。」
チョマーの言う通り、ザクタンクの小隊と、他の仲間たちが逃げていった先の森林地帯から戦闘音が再び鳴り響いていた。
早々負けることはないだろうが、気にかかるのは俺も同じだ。
一緒に飛ぼうとスラスターを吹かせた。
---そして、なぜか背中にぞわりと悪寒が走り
思わず空を見上げる。
「-----」
「・・・ん?どうした?」
「・・・チョマー。先に行っててくれ。」
「・・え?なぜだ?」
「・・早くっ!!!」
「お、おう・・・。・・じゃあ先に行って待ってるぞ!!早く来いよ!!」
チョマーが、EX-S・G・カスタムのバーニアをブーストさせ、
あっという間に点となり、空高く舞い上がり、森林地帯エリアへと消えていった。
「-----行ったか。」
「---お別れの挨拶は済んだの?」
聞き覚えのある、耳こちのいい何度も聴きたくなる高いソプラノボイスが聴こえた。
はるか上空から、今まで高高度の空に滞空していたのであろう、
そいつが上からゆっくりとバーニアを噴かせ、降り立ってくる。
左右につけられた巨大なコンテナ。
その中に詰まっている兵装は、どれだけ多くのMSがいようと一網打尽にできる戦術兵器。
アイラのキュベレイ・パピヨンが装備するクリア・ファンネルと同じくらい厄介な代物だ。
巨体の中心部には何が乗っているのか、丸いコアのようなものに包まれており、
その内部を伺うことは叶わない。
だが、俺はこの機体を知っている----。
「・・・・わざわざ見逃してくれたんだ。それに、お前が俺をやろうとしているんだったら、そのコンテナにある"アレ"を一斉掃射すれば、ボロボロの今のエピオンなら楽に倒せるはずだ。」
「・・・・うふふふ。」
"GP開発計画"において、最強の機体と目される3番目のガンダム。
正確に言うならば、"0083~スター・ダストメモリー"に登場する機体の中で
MAに近い巨体を持つ、カテゴリ的にぎりぎりMSの怪物。
ガンダム・デンドロビウム。
その、1/144のしかも改造したであろう機体が、
左腕、左翼、背中のドラゴンヘッドが傷ついた状態のエピオンの真上までやってきた。
「--そうね。本当だったら、あのメガザクと戦って傷ついたところを貴方まとめて消し炭にする予定だったけど・・・。」
「・・・」
セイ君、レイジ君、フェリーニ達が聞けばドン引きするであろうことを
恍惚とした笑みを浮かべてそういう彼女に内心引きつつ、
黙って話の続きを促す。
ここで下手に刺激して、戦闘になったら俺に勝ち目はない。
「----私からのお願いはただ一つ。」
「---!?」
そう言って、元カノが目を見開き、にらみつけてくる。
・・・やはり、戦闘は避けられないか!!
「---大会が終わるまで、私と同じ部屋で一緒に過ごしなさい!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・HA?」
-----過ごしなさい・・・
--------ごしなさい・・・
---------- しなさい・・・・
---------------さい・・・・・
大声で叫んだ彼女の声は会場中にきぃぃん、と響き渡り、
聴こえてしまったのであろう、一部の観客たちを絶句させた。
そして、その"お願い"を聴いた俺は思わずつぶやく。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで???」
混乱だらけの頭の中、俺は先ほどまでとは別の意味で、
ピンチを迎えているのだった。
元カノ「やったぜ」
主人公「やられたぜ(震え声)」
フェリーニのケツ追ってる場合じゃないゾ、主人公クン(他人事)
アンケートで読者が書いたオリジナルのガンプラ、どれもいい趣味していてすこ
【アンケート先】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=239298&uid=159528&flag=1
2020/6/2までやっているから、上のリンクから飛んで書いていって、どうぞ
代わりにガンプラの小説書いて(他人任せ)
20話以上投稿して読者も満足したと思うので、
そろそろ失踪します
KEY(ドS)