フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話   作:KeI77777

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Q.は?美女と同棲とか死刑なんだが?
A.(社会的)死刑を強いられているんだ!!(イワーク)




フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトル出場する~(世界大会バトルロワイヤル編_第三ピリオド前コミュ編_セイ)

「」

「・・・・・あ、あの、大丈夫ですか?」

 

男は、真っ白に燃え尽きていた。

ガンプラ協会から厳重注意を受けたり、黒髪の美少女に惚れられて、

大会の野郎どもからラブレターならぬ、デスレターのメールをもらったり、

同じホテルの一室にいた彼女が、風呂上がりの姿を確信犯的に見せつけてきたり、

もう、いろいろとアレであった。

 

そんな男を心配そうに控室で声をかけるのは第二ピリオドで一緒にメガザク相手に戦ったセイ。一時は一対一でタイマンをしていた敵同士だったが、あからさまに第二ピリオドよりも元気がなく、目から光が失われつつあるエピオンのパイロットに対し、

さすがに彼も見かねた。

 

レイジは恋愛とかよくわからない、と言って、アイラと会場の外でいちゃついていた。

 

 

 

「」

「・・・・・げ、元気出してください・・・。ガンプラの改造くらいなら、

また、力を貸しますから・・・。」

「・・・・・・・・・・。」

 

セイ自身も、スタービルドストライクの改造とメンテナンスが終わったため、

時間に余裕が生まれていた。

何よりも、自身が出した改造案通りに作られたドラグ・エピオン・イェフィムの完成度を確かめたい、という気持ちもあり、男が右手に持っているイェフィムをちらちらと見ては、うわあ、あの武装つけたんだ・・・すごい・・・と心の中でこぼす。

 

カラーも緑と金色の二色ベースから白と青のカラーリングに変わっていたため

まるで以前とは全く別の機体のように見えた。

 

男はセイの言葉にぴくり、と体を動かして反応し、

ぐぐぐ、と右手にもつエピオンをセイの方にもっていき、

手渡した。

 

「・・・それ。改造案通りに作ってみたんだけど、どこかおかしなとことかない?」

「うーん。・・・・当初の予定だと、MA形態時にもMS形態時にも発射できるビームを増やしつつ、燃費もよくするって方向性でしたよね?」

「うん。」

「・・・・背中のドラゴンヘッド、ビーム砲と拡散ビームだけじゃなく、火炎放射もでるんですね・・・・。」

「それ、なかったらレナート兄弟にやられていたかもしれん。」

 

ドラグ・エピオン・イェフィムの背中に取り付けられた第三の竜頭。

両腕につけられたドラゴン・ガンダムのドラゴン・クローとは別に、

新たに取り付けたものである。

イェフィム、という名前もこの2つのドラゴン・クロー、1つのドラゴン・ヘッドのみっつを合わせて"三重奏"に由来するロシアの人名から取られた名前である。

 

MA形態時に不足していた射撃戦の火力を底上げする目的で取り付けられたものであったが、ビームを発射するだけでなく、近距離では火炎放射で実弾系、ビーム系が効かない相手だろうと確実にダメージを与えることができ、しかもドラゴン・ヘッドを伸ばせばアッガイの腕のように、相手にぶつけて攻撃できる優れものであった。

 

それ以外の目的としては、ドラグ・エピオンが様々なフィールドで戦えるようにと、

男とセイが案を出し合って成した改造である。

 

「あと、あれだね。ドラグ・エピオンはMA形態で開けたフィールドなら、

問題なく戦えるけど、洞窟とか狭い場所は苦手だし・・・。

アッガイが腕を伸ばして、狭い場所でぴょんぴょん飛び跳ねるみたいに、

エピオンもぴょんぴょんさせたかった。」

「そもそも、狭い場所で可変系MSを戦わせないほうが・・・。」

「・・・だって、俺のサブガンプラ、弱っちいんだもん・・。」

 

すぐにある程度性能の高いガンプラを用意できるセイからすれば、

かつて作ったビルドストライクMk-Ⅱなどの予備ガンプラを控えさせておくことは容易である。

 

しかし、いくら世界最高峰のビルダーであるセイから薫陶を受けた男であっても、

エピオンレベルの予備機を準備するのにはさすがに無理があった。

 

なぜか迷走して、リーオーとトーラスを作って、ホテルに持ってきたはいいものの、

預けっぱなしであった。

 

「トールギスとかは?あれならエピオンみたいに早く動けるし、

使いやすい気もしますけど。」

「・・・ドーバーガンと、トールギスの速度差になれなくってやめた・・・。」

「あー・・。」

 

 

トールギスはその殺人的な加速度により、ガンダムレベルの速さを獲得している、

"プロト・リーオー"である。

後継機であるⅢあたりなら武装も違うが、初代のトールギスの場合、

機体はかなり早いのに、持っているのが実弾系でビームより遅いドーバーガンと言われる射撃武装なのだ。

つまり、機体の動きは相手を翻弄できるほど早いのに、

威力は高いが少し遅いドーバーガンと、武装が微妙にあっていないのである。

 

「まあ、とりあえず予備のガンプラは作ったよ。・・・焼け石に水かもしんないけど、まだピリオドは長いし・・・。」

「そ、そうですね・・・・。」

 

一通り、改造案を出し切った二人はまた沈黙し、部屋に静寂が訪れた。

そして、これが本命と言わんばかりに男はセイにぽつり、とこぼす。

 

「あー・・。あのさ・・・。いや・・・子供にこんなこと聞くのもあれなんだろうけど・・・・。」

「えっと・・・。なんでしょう?」

聞くべきか??でもさすがにまだ14歳くらいの子供に、

こんなこと聞いていいのか??と男の良心が躊躇させる。

しかし、男は自分の周りにほかに頼りになりそうな人がいないことに気が付き、

セイに聞くしかないと判断した。

ラルはガンプラバトルについての知識は深いが、

こういったこといついては門外漢であった。

 

 

 

 

「・・・例えば。ああ、例えばでこれは俺の友人の話なんだけど・・・。

自分が付き合っていた娘がいるとするだろ??」

「はあ」

「・・・で、実はその娘は途中で他に好きな人ができちゃった可能性が非常に高いとする。・・・・いつかはそちらの男の方になびく可能性がめっちゃありえる、ってハナシね。」

「はあ」

「たまたまそれを確信できる情報を知っちゃったから、じゃあ、いろいろと思うところはあったけど、別れる、ってなったんだけど・・。」

「はあ。」

「・・・・・・・・その別れたはずの相手から、なぜかめっちゃ言い寄られて、

で、あれ??なんか俺の思っていたのと違う??あの娘は、あいつが好きじゃなかったのか??惹かれていたんじゃなかったのか??ってケースなのよ。」

「はあ。」

「・・・どうしたらいいと思う??」

「そんな重い話をされても・・・。」

「せやね・・・・。」

 

まだ中学生くらいというのに、痴情のもつれに巻き込まれそうになったセイは、

死んだ目をして男に答える。

実は、セイもとある少女に惚れられていて、未来では正式に付き合うことになるのだが今時点の恋愛経験があまりない彼にとって、そんな話を相談されてもどうせいっちゅーの、という状態であった。

 

「・・・あの、貴方はその人のことをどう思っているんですか?」

「・・・・嫌いじゃない。付き合ってはいたんだし・・・・。

でもなぁ・・・その、かなりの高確率でとある男が好きになった。

そっちの方に近々なびく可能性がある、って知っちまって俺なりに行動を起こしたんだけど・・・。」

「・・・・別れるときに、なんでか、って説明したんですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・してなかった・・・・・。」

「・・・・それが原因では?」

「」

 

正論で顔面を横殴りにされ、男は両手で顔を抑えた。

いくらガンプラバトルでは世界上位に食い込める腕を持とうと、

恋愛に対してはクソザコであり、赤ん坊レベルである。

しかも、自分より10歳以上の子供に淡々と指摘をされ、

羞恥でうおおおおう・・おう・・・と嗚咽の声を漏らした。

 

「・・・・・やっぱり・・・・まずかったかな・・・?」

「それで、納得する人っているんですか・・・?」

「せやな・・・・。」

 

また熱い正論でボディーブローをかまされ、

男は肩を落とした。

そして、もしかしたら、万が一だが、別れた彼女の今の言動を見るに、

自分が知っている通りに流れにならず、違う未来に進み始めているのではないのか、と考え始めた。

 

自分が付き合い始めた時には、すでに彼女がとあるイタリアの伊達男に惹かれているのでは?と男は20歳のころに蘇った前世の知識をもとに断定し、

その通りに行動を起こした。

 

それに何よりも、倒したい相手がいる、という点については嘘偽りはなかった。

ガンダム・ウィングの改造機を操縦し、世界大会のベスト8にまで上り詰めたのとは対照的に、男は世界大会の予選で毎回敗戦を喫し、決勝トーナメントまで進むことさえなかったのである。エピオンのライバル機を扱い、その性能を最大限に発揮しているところを見るたびに、エピオンの性能を引き出しきれていない自分のふがいなさを噛みしめ、さらにガンプラバトルにのめり込むのだった。

 

「・・・・・どうしたらいいと思う?」

「・・・あそこまで女性が言ってくれているんですから、さすがに一度は話し合ったほうがいいと思うんですけど・・・。」

「なんか、すいません・・・。」

中学生の少年に諭され、なんかもう、いろいろといたたまれなくなった男はセイに謝った。

一歩間違えれば痴情のもつれ、Schoo〇 Daysなことになりそうな出来事に子供を巻きこもうとしてしまったことに今更ながら羞恥心を覚え、またうおおおお・・・・とうめいた。

 

 

 

「・・・うし。わかった。・・・・とりあえず・・・ちょっと・・・いや、いまのあいつと正面から話すのはぶっちゃけ色々怖いけど・・・・。話してみるわ・・・。

・・・世界大会が終わったら・・・。」

「・・・・それ、世界大会が終わっても話さないですよね・・・?」

「・・・・・け、決勝であいつに当たる前にはするから・・・・。」

 

一日にメール200件を送ってくる相手と正面から顔を合わせて話すのこわい、と漏らす男にセイはジト目でマジレスする。

ついに男も観念したのか、決勝トーナメントで当たる前には必ず話をする、と宣言するのだった。

 

 

 

 

 

 

「----あら。やっぱりここにいたのね。」

「・・・・・っ!!??」

「あ。」

 

男が自身の心情をセイに吐露していると、声が二人に掛けられる。

その声を聴いた瞬間、男は身をこわばらせ、セイはじりじり、と男から距離を取った。

少年特有の多感な時期であったからか、すぐさま危険地帯からエスケープせねば、

とセイの体全体が目の前の美少女に対してアラームをあげている。

 

男はすぐさまソファーから立ち上がり、逃げようとするも女性が上からのしかかり、

膝の上に乗っかったため、それも叶わずにソファーにまた腰をすとんとおろさせられた。

 

 

「-----うふふ。ねぇ、何をあの子と話していたの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・ふうん?やっぱり、エピオンの改造はあの子の仕業だったのね。」

「!??」

「あ、怒っているわけじゃないわよ?・・・ただ、一方的に別れを告げた挙句、

私じゃなくって、赤の他人にエピオンの改造を任せて、

一言も相談してくれなかった、ってだけですものね?」

「・・・・・・・・・おこってりゅ?」

「・・・・・・・・うふふふ。」

「」

 

速足で控室から退室しながらセイは思った。

自分も、誰かと付き合うようになったら、尻に敷かれないよう気をつけよう、と。

こうして、まだ青春ざかりの少年の心に、女性に対する消えぬ恐怖の種がまかれつつ、第三ピリオド前夜の夜が更けていった。

 




活動報告で読者の皆が出してくれたガンプラ、ピリオドのどっかで何機かゲスト出演させるぞー

面白そうな機体がいくつかあったから楽しみやで


お気に入り数が減ったり、増えたりしはじめてワロタ

なのでそろそろ失踪します

KEY(ドS)


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