フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話 作:KeI77777
A.出る
Q.俺のも出してくれ・・・
A.130個くらい応募があったから選考しだいやね
轟音が洞窟内に響く。
灼けるような風が辺りに吹きすさび、爆心地の近くにいたエピオンはその余波をもろに受けて、押し流される。
地面をバウンドして転がり、ビルペンスがいた場所から壁際まで移動させられる。
機体のあちこちにヒビが入っており、
まだ稼働はするものの、浅くない傷がエピオンに刻まれており、
痛々しい見た目である。
「---はあ。・・・マジで負けるかと思った。」
エピオンを立ち上がらせながら男ははああ、と安堵からため息を漏らす。
デザートシュピーケル、ザクスナイパーⅡ、青い巨星、レナート兄弟、スタービルドストライクなどの数々の強敵と戦ってきた経験はあるものの、
ここまで追い込まれ、やりずらい戦いは初めてであった。
爆発の余波を受け、天上からはぱら、ぱら、と細かな石が降り注いでおり、
先ほどの爆発の大きさを物語っていた。
だが、どうあれ男の策は上手く行った。
エピオンが立ち上がると同時に、それまで発動していたEXAMの効果が切れ、
頭部から発していた紅い光が収まる。
「----やってくれるね。」
「・・!??」
爆発した個所から立ち上る煙に人影が見える。
ぎぎぎ、と何かがきしむ音が聞こえ、
男が驚きの表情を浮かべながらそちらを見ると、
そこにそれは立っていた。
思わず、こぼす。
「・・・・マジか・・・。」
---煙が晴れ、人影の正体があらわになる。
上半身の装甲がところどころはがれ、ボロボロに汚れ、
それでもなお、まだ動くビルペンスの姿が。
そして、ビルペンスの無事な関節部分を見て、男は再度驚きの声を
心の中であげる。
(全身を覆うのは無理だから、
チェーンマインが絡まっていない、弱い関節部分に
プラネイトディフェンサーを身にまとって
ダメージを最小限に!!?一瞬でそんな判断をしたっていうのか!!?)
ネルスのやったことは至極単純である。
プラネイトディフェンサーは外部からの攻撃を遮断するのに有効だ。
だが、チェーンマインのように、すでにとりつけられてしまった
ものをはがしたり、それらから身を護ることはできない。
なので、ダメージを負うことは必至であり、
本来であれば、これで勝負が決まっていたはずである。
---ゆえに、壊れたら困るビルペンスの関節部分だけにプラネイトディフェンサーを展開させ、とっさの弱所を護りきった。
関節部分にくっついていたプラネイト・ディフェンサーは壊れはしたものの、
本体を防護するのには成功しており、その役目を果たした。
両腕をぶらぶらと動かし、機体の損傷率を把握しながら
ネルスは苛立ったように八重歯をむき出しにし、
吠える。
「---容赦しないよ!!覚悟しな!!」
そういうと、残りの4分の1ほどの数まで減ったプラネイトディフェンサーを再度前面に展開し、エピオンに突撃を行う。
エピオンは壁から離れ、横にステップし身を躱そうとしたが、
リーチを測らせないようぎりぎりまで後ろ手に隠しもっていたメイスを振りかぶられ、左腕に当たる。
「・・・ぐっ!!」
「ふっとびなぁ!!!」
めしゃり、めき、という硬いものが砕ける音と共に、
メイスが左腕に直撃したエピオンはお返しとばかりに、
右足でビルペンスの頭を蹴り、頭部カメラを破壊した。
「---!?」
「・・!!」
メイスを振り切ると同時に、エピオンはビルぺンスが立っている場所から離れたフィールドの出口近くまで飛ばされ、ビルぺンスはエピオンの蹴りが頭に当たり、体をよろけさせ、地面に仰向けに倒れ伏す。
ぎゅぐぅ、と体からいびつな音を響かせながら、エピオンがすぐさま膝を立たせ
背中のブースターを噴かせて、すぐ隣にあった出口から離脱した。
「・・・・待ちな!!!逃がしはしないよ!!」
頭部が破壊されたが、まだ戦う分には問題ないビルぺンスをすぐさま立ち上がらせ、
重く、スピードを出すために邪魔となるメイスを投げ捨て、同じくスラスターを全力で噴射し、重装甲機と思えぬ挙動でエピオンを追いかける。
◆
二人の戦いを眺める実力者たちは二の句を告げず、静寂に包まれていた。
男と少なからぬ面識のあるセイ、レイジペアは、どちらが勝つかわからない
死力を振り絞りあう闘いに、心臓の鼓動を早くして見守っていた。
「・・・・すごい。まだ、二人とも微塵も諦めていない。」
「・・・・・・・・・・。」
エピオンと切り結び合い、互角以上の戦いを演じた二人にって、
世界大会の予選であそこまでエピオンが追い詰められるとは考えていなかっただけに、衝撃を受け、固まっていた。
かたや、高速軌道が命綱で、近接戦闘主体の可変MS。
かたや、超火力、絶対防御が主体の重装甲MS。
対極を極めたようなガンプラ同士の戦いに、目を奪われていた。
(・・・・・あのサーペントの改造機を操る女性・・・・出来る。)
タイ代表ルワンダラーラは、ビルペンスを操る女性、ネルスの頭の回転の速さ、そして卓越した操作技術に舌を巻きながら賞賛する。
プラネイトディフェンサーでチェーンマインの攻撃がすべて防げないと瞬時に判断し、使い捨てで関節部分を護り切り生き残ったセンスを。
彼はまだ第三ピリオドを戦ってはおらず、
エピオンのパイロットとも、ネルスともぶつかることはないが、
それでも決勝に残ってもおかしくない二人の動きを見定めるために、
映像で会場中に流れる光景を目には焼き続けていた。
(・・・・絡め手に対して、あのような対策の仕方があるのか・・・。)
--何かを学習しつつある彼が、決勝トーナメントで周りを驚かせる出来事を引き起こすのは、まだ先の話であった。
たのちい
なので、そろそろ失踪します
KEY(ドS)